第60回全日本吹奏楽コンクール 平成24年10月31日(水)/名古屋国際会議場センチュリーホール |
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中学・前半の部 |
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1 | 東関東 千葉県 柏市立酒井根中学校 (指揮/犬塚禎浩) ※3年連続9回目 |
3/シンフォニエッタ第2番「祈りの鐘」 (福島弘和) | |
3回連続の3出達成。いきなり朝イチから強豪バンドの登場です!「祈りの鐘」は春日部共栄高の委嘱作品で2010年に全国大会に登場し一躍人気曲となりました。今回、中学部門では初登場となります。中学での朝イチ金賞は2001年(加治中)を最後に出ていませんが、東の雄・酒井根は朝イチ金賞で3出を3金で飾ることができるでしょうか? 2010・2011年と東関東代表はオール金賞を達成していますが、3年連続オール金賞となるかも注目。これまで金賞6回、銀賞1回、銅賞1回を受賞しています。 | |
2 | 中国 山口県 山口市立小郡中学校 (指揮/谷村一美) ※2年連続3回目 |
3/ウインドオーケストラのためのマインドスケープ (高 昌帥) | |
昨年19年ぶりに全国復活を決めた勢いそのままに連続代表となりました。マインドスケープは奈良県の一般バンド「A-Winds奈良アマチュアウィンドオーケストラ」の委嘱作品であり、全国大会には2007年に初登場(相模原市民吹)しました。それ以降自由曲として人気が高まり、今年は全国の支部大会で16団体が取り上げています。中国代表によるマインドスケープは小郡中が初となります。これまで金賞1回、銅賞1回を受賞しています。 | |
3 | 東関東 千葉県 習志野市立第五中学校 (指揮/織戸弘和) ※3年ぶり5回目 |
4/三つの交響的素描「海」より 風と海との対話 (C.ドビュッシー/織戸弘和) | |
昨年は3出休みからの復活を逃しましたが、雪辱を果たしての全国出場です。今回は奇しくも全国初出場だった2005年と同じ名古屋開催であり、同じ自由曲となりました。同校にとっては縁起の良い組み合わせでしょうか。2010・2011年と中学の東関東代表はオール金賞を達成していますが、今年も実力の高さを見せてくれるか期待です。これまで金賞2回、銀賞2回を受賞しています。 | |
4 | 東北 宮城県 仙台市立向陽台中学校 (指揮/大内泉) ※2年ぶり2回目 |
4/科戸の鵲巣−吹奏楽のための祝典序曲 (中橋愛生) | |
昨年は「火の鳥」で支部大会銀賞に終わりましたが、その雪辱を果たして代表に返り咲きました。「科戸の鵲巣」は陸上自衛隊中央音楽隊の2004年の委嘱作品です。今年は全部門で6団体、中学で4団体が取り上げますが、その先陣を切っての登場です。宮城県の中学バンドで金賞受賞しているのは、袋原中(92・94年)1団体のみ。これまで銀賞1回を受賞しています。 | |
5 | 東京 東京都 小平市立小平第三中学校 (指揮/中村睦郎) ※2年連続9回目 |
3/青い水平線 (F.チェザリーニ) | |
「青い水平線」は2004年にも取り上げており、その時は金賞を受賞。8年ぶりの再演となります。スクールバンドの多くは部活動の顧問の先生が指揮をされるのに対して、小平三中の指揮・中村氏は著名なプロのバンドディレクターです。プロが引き出す中学生の可能性にも注目したいところです。これまで金賞6回、銀賞2回を受賞しています。 | |
6 | 東海 愛知県 名古屋市立汐路中学校 (指揮/玉谷敏弘) ※2年連続2回目 |
4/科戸の鵲巣−吹奏楽のための祝典序曲 (中橋愛生) | |
昨年は矢代秋雄の交響曲で全国大会初出場金賞という華々しい登場でした。その実力をもって連続代表となりました。「科戸の鵲巣」は陸上自衛隊中央音楽隊の委嘱作品(04年発表)で、今年は全部門で6団体、中学で4団体が取り上げます。これまで愛知県から2年連続金賞を成し遂げた中学バンドはいませんが、地元開催という地の利をいかして初の快挙となるでしょうか? 2年連続金賞に期待したいところです。 これまで金賞1回を受賞しています。 | |
7 | 九州 鹿児島県 姶良市立重富中学校 (指揮/仮屋薗勝宏) ※8年ぶり2回目 |
2/復興 (保科洋) | |
04年の初出場から8年ぶりの出場です。「復興」は2010年のヤマハ吹奏楽団浜松・創立50周年委嘱作品。昨年から大流行の兆しを見せ、今年は各支部大会で26団体が取り上げるという盛況ぶり。全国大会では7団体(単年度での邦人作品7団体登場は新記録)が演奏します。九州代表からは2006年の国分中を最後に金賞が出ていません。6年ぶりの金賞に期待したいですね。これまで銀賞1回を受賞しています。 | |
8 | 北海道 札幌地区 札幌市立清田中学校 (指揮/長田栄二) ※2年連続2回目 |
4/歌劇「ルサルカ」より (A.ドヴォルザーク/福島弘和) | |
昨年の初出場に続いての出場です。「ルサルカ」はスラヴ神話の水の女神のことで、1901年に初演されたオペラです。全国大会初演となります。長田先生はこれまで指導されてきた中学校でも独特な選曲が目を引きますが、管理人は「ルサルカ」は恥ずかしながら聞いたことのない作品ですので非常に楽しみですね。これまで銀賞1回を受賞しています。 | |
9 | 北陸 石川県 能美市立根上中学校 (指揮/大橋望) ※2年ぶり8回目 |
4/宇宙の音楽 (P.スパーク) | |
昨年は支部大会金賞ながらも3出を逃してしまいましたが、見事雪辱を果たし全国復活です。今年から指揮者も変わり、そういった中で安定した実力を保っていることは素晴らしいと思います。さて「宇宙の音楽」は宇宙の起源を壮大なスケールで描き出したグレード6の難曲で、中学部門では初登場です。中学生が取り上げることに驚愕ですが期待したいですね。これまで金賞1回、銀賞5回、銅賞1回を受賞しています。 | |
10 | 九州 鹿児島県 鹿児島市立谷山中学校 (指揮/岩井田万里子) ※16年ぶり3回目 |
4/ウィークエンド・イン・ニューヨーク (P.スパーク) | |
昨年は支部大会に進めませんでしたが、雪辱を果たして16年ぶりの復活です。「ウィークエンド〜」は2008年のアメリカ陸軍フィールドバンドの委嘱作品で、同年12月のミッドウェスト・クリニックで初演されました。ニューヨークに初めて足を踏み入れたスパークが街から受けた印象を曲にしたもので、ジャズの要素がふんだんに盛り込まれたエキサイティングな作品です。ガーシュインの「パリのアメリカ人」ならぬ「ニューヨークのイギリス人」といったところ。これまで銀賞2回を受賞しています。 | |
11 | 四国 愛媛県 松山市立鴨川中学校 (指揮/坪田美知子) ※2年連続2回目 |
3/二つの交響的断章 (V.ネリベル) | |
昨年は四国の常連バンドが2校揃って3出休みの中、初出場を果たしました。今年は常連バンドが揃った中でも見事連続代表を勝ち取りました。「二つの交響的断章」は1977年に全国大会に初登場して以来、自由曲としては定番となりました。コンスタントに支部大会にも登場している息の長い作品です。中学部門に登場するのは、1987年(武生第一中)以来実に25年ぶりになります。これまで銅賞1回を受賞しています。 | |
12 | 西関東 埼玉県 吉見町立吉見中学校 (指揮/中畑裕太) ※初出場 |
2/科戸の鵲巣−吹奏楽のための祝典序曲 (中橋愛生) | |
初出場おめでとうございます。ここ数年めまぐるしく代表が入れ替わる激戦区西関東から新しいバンドが登場しました。昨年、支部大会初出場・銀賞に続き、今年は支部大会初金賞に加えて全国代表まで射止めました。2006年(敷島中)を最後に西関東から金賞が出ていません。「科戸の鵲巣」は陸上自衛隊中央音楽隊の委嘱作品で2004年発表された作品。今年は前半後半あわせて4団体が取り上げていますが、吉見の科戸はどういった評価を受けるでしょうか? | |
13 | 関西 大阪府 豊中市立第十一中学校 (指揮/橋本裕行) ※3年連続3回目 |
4/紺碧の波濤 (長生淳) | |
初出場からそのまま3出を達成です。激戦区の関西支部から6団体目の3出バンドとなりました。自由曲「紺碧の波濤」は2005年の創価グロリア吹奏楽団による委嘱作品ですが、中学部門では今回が初登場となります。楽曲解説を拝見すると曲のテーマは「悲劇の英雄」だとか。重く深刻なテーマを持つ作品ですが、どのような演奏を聞かせてくれるでしょうか。これまで銀賞2回を受賞、3出を初の金賞で締めくくってほしいところです。 | |
14 | 東海 長野県 長野市立裾花中学校 (指揮/山岸浩) ※3年ぶり2回目 |
4/歌劇「フェドーラ」より (U.ジョルダーノ/鈴木英史) | |
山岸先生は2010・2011年と相森中を指導され全国大会出場、今年から裾花中を指導し、いきなり全国大会出場を果たしました。全国大会請負人といったところでしょうか。「フェドーラ」は1898年に初演されたオペラで、札幌白石高等学校吹奏楽部により2001年に委嘱編曲されました。山岸先生はかつて2007年に屋代中で取り上げ、全国金賞を受賞しています。裾花中はこれまで銅賞1回を受賞しています。 | |
15 | 西関東 埼玉県 さいたま市立岸中学校 (指揮/星野悦子) ※2年連続2回目 |
3/交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」 (R.シュトラウス/渚 智佳) | |
初出場に続いての出場。「ティル〜」は14世紀のドイツの伝説の奇人ティル・オイレンシュピーゲルの冒険談を題材にした作品で、ホルンの超絶技巧ソロが有名ですね。中学部門では2004年(小高中)以来8年ぶりの登場となります。昨年の「ばらの騎士」に続いて、渚氏による編曲です。(※渚氏編曲によるティルは全国大会初登場) これまで銀賞1回を受賞しています。 | |