第63回全日本吹奏楽コンクール 平成27年10月25日(日)/札幌コンサートホール Kitara |
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職場一般・後半の部 |
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1 | 東関東 神奈川県 ユース・ウインド・オーケストラ (指揮/高田亮) ※初出場 |
5/プラハのための音楽1968より T.序奏とファンファーレ V.間奏曲 W.トッカータとコラール (K.フサ) | |
激戦支部から初出場おめでとうございます。神奈川県大和市を拠点とする歴史のあるバンドで、支部大会では常連ですが、ここ20年ほどは銀賞・銅賞が続いていました。今年は25年ぶりの支部金賞に加え、全国出場まで決めてしまいました。指揮者の高田氏は打楽器奏者で、毎年、その衣装にも注目が集まっています。全国での衣装にも注目したいですね。プラハが大人の部門で演奏されるのは意外にも今回が初となります。 | |
2 | 北陸 福井県 ソノーレ・ウインドアンサンブル (指揮/栗田健一) ※2年連続10回目 |
3/バレエ音楽「竹取物語」より(三善晃/天野正道) | |
出場数を2桁に乗せました。「竹取物語」は原曲はバレエ音楽で、シンセサイザーやピアノ連弾、打楽器という編成のもの。全国大会では94年に初登場(秋田南高)して以来、5団体しか演奏しておらず、金賞は2007年の秋田吹だけです。北陸代表の金賞は99年(富山ミナミ吹)が最後であり、また石川・福井からは1度も金賞バンドが出ていません。奮起を期待したいです。これまで銀賞4回、銅賞5回を受賞しています。 | |
3 | 北海道 札幌地区 ウィンドアンサンブル ドゥ・ノール (指揮/岩田俊哉) ※3年ぶり10回目 |
3/ミッドナイト・イン・ブエノスアイレス(A.ゴーブ) | |
指揮の岩田氏は川崎医療福祉大とのダブルヘッダー。自由曲は2010年3月のJWECCコンサートにおいて日本初演された作品です。A.ゴーブはイギリスの作曲家であり、日本では「アウェイデー」が比較的知られている作品でしょうか。今回は作品はもとより、ゴーブ作品としても全国大会初登場です。今回は地元のホール開催の全国大会、ホール特性を把握した地の利を活かして03年以来の金賞なるか期待したいですね。これまで金賞1回、銀賞5回、銅賞3回を受賞しています。 | |
4 | 東北 秋田県 秋田吹奏楽団 (指揮/石崎聖也) ※2年ぶり13回目 |
3/交響詩「ローマの祭」より(O.レスピーギ/佐藤正人) | |
昨年支部銀賞の雪辱を果たし代表返り咲きです。指揮者の石崎氏は明桜高も指導されていますね。「ローマの祭り」は99年以来16年ぶりの選曲です。2009年まで連続28年連続で全国大会金賞が出ていた作品ですが、2010年に連続記録が途切れた後は昨年まで5年連続で金賞が出ていません。やはりコンクールでは一番盛り上がりを見せる作品ですので、ゴールド金賞欲しいですね。これまで金賞4回、銀賞7回、銅賞1回を受賞しています。 | |
5 | 四国 愛媛県 藤原大征とゆかいな音楽仲間たち (指揮/藤原大征) ※2年連続3回目 |
4/風伯の乱舞(石毛里佳) | |
「風伯の乱舞」は2012年の幕張総合高校委嘱作品。同年に幕張総合高が自由曲として取りあげ、東関東大会で金賞を受賞。全国出場はなりませんでしたので、「藤原〜」が全国大会初演となります。石毛作品としても全国初登場です。「風伯」とは日本における「風神」を意味するそうで、全編に渡って和の響き、日本風の情緒を感じる作品です。新たなレパートリーとして名を連ねることができるか、楽しみですね。これまで銅賞2回を受賞しています。 | |
6 | 東海 静岡県 浜松交響吹奏楽団 (指揮/浅田享) ※5年連続14回目 |
2/交響曲第1番「グラール」より 第3・4楽章(天野正道) | |
交響曲第1番「グラール」は「1.ファントム・ドゥ・ラムール」「2.エスティロ・デ・エスパーニャ・ポル・ケ」「3.アダージョ・スウォヴィアンスキエ」「4.ロンド・コーダ」の4楽章からなりますが、それぞれ元は単一楽曲としての委嘱作品だったものを合わせて交響曲として構成されました。交響曲として完成するまでに実に4年かかったと言われています。これまで金賞8回、銀賞4回、銅賞1回を受賞しています。 | |
7 | 東京 東京都 東京隆生吹奏楽団 (指揮/畠田貴生) ※5年連続5回目 |
2/吹奏楽のための風景詩「陽が昇るとき」より (高昌帥) | |
初出場からそのまま5年連続での出場。すっかり東京代表の顔となりました。「陽が昇るとき」は「1.衝動、2.情緒、3.祈り、4.陽光」の全4楽章から成り元々は別々の4団体の委嘱作品を一つの組曲として完成させたものです。毎年演奏のクオリティの高さには目を見張るものがありますが、昨年銀賞の雪辱を果たして、金賞返り咲きとなるか期待です。これまで金賞3回、銀賞1回を受賞しています。 | |
8 | 九州 福岡県 春日市民吹奏楽団 (指揮/八尋清繁) ※2年連続6回目 |
2/ゴルゴダの丘への行進 〜ピーテル・ブリューゲル(父)に捧ぐ〜 (K.ホーベン) | |
画家ピーテル・プリューゲル(父)が描いた絵画「ゴルゴダの丘への行進」から印象を受けて作曲された作品。その名のとおりキリストが十字架に磔にされた場所ですね。管理人はまだ聞いたことのない作品なので非常に楽しみです。ホーベン作品としても全国大会初演となります。一般バンドで全国大会で唯一金賞が出ていないのは九州代表のみです。初の金賞バンドはどこになるのでしょうか!? これまで銀賞4回、銅賞1回を受賞しています。 | |
9 | 東関東 神奈川県 横浜ブラスオルケスター (指揮/近藤久敦) ※3年連続11回目 |
5/「幻想交響曲 作品14」より 第5楽章「ワルプルギスの夜の夢」 (H.ベルリオーズ/近藤久敦) | |
自由曲はベルリオーズが1830年に作曲した初の交響曲。作者の失恋体験の告白を意図した標題音楽です。コンクールでは主に60〜80年代に人気を博した作品ですが、金賞は中学3団体、高校1団体、大学2団体の6団体しかなく、職場・一般でこの作品での金賞受賞はまだありません。支部大会の演奏を聞かせていただきましたが、全国金賞も大変期待できそうです。これまで金賞6回、銀賞4回を受賞しています。 | |
10 | 関西 大阪府 創価学会関西吹奏楽団 (指揮/伊勢敏之) ※2年連続17回目 |
2/吹奏楽のための風景詩「陽が昇るとき」より(高昌帥) | |
「陽が昇るとき」は「1.衝動、2.情緒、3.祈り、4.陽光」の全4楽章から成り元々は別々の4団体の委嘱作品を一つの組曲として完成させたものです。第1楽章「衝動」は、創価学会関西吹による委嘱作品ですね。今回で伊勢氏が指揮者として10回目の全国大会ですが、金賞で飾れるでしょうか。これまで金賞14回、銀賞2回を受賞しています。 | |
11 | 西関東 埼玉県 川越奏和奏友会吹奏楽団 (指揮/佐藤正人) ※3年連続15回目 |
5/映画音楽「ヘンリー5世」より(W.ウォルトン/佐藤正人) | |
毎年意欲的な選曲と洗練された演奏で個人的にも楽しみにしているバンドです。「ヘンリー5世」は1997年(熊本WO)以来18年ぶりの登場。1945年のイギリス映画「ヘンリー5世」の音楽で、ウォルトンはL.オリヴィエのシェイクスピア3部作(ヘンリー5世、ハムレット、リチャード3世)の映画音楽を全て手掛けました。これまで金賞11回、銀賞3回を受賞しています。 | |
12 | 中国 広島県 NTT西日本中国吹奏楽クラブ(指揮/金田康孝)※2年連続47回目 |
4/マヤの紋章(八木澤教司) | |
47回出場は全部門通じて最多出場。歴史と実績を備えた職場バンドです。自由曲は「マヤ文明」を題材に書かれた作品で、2008年の静岡大学吹奏楽団委嘱作品です。同氏の「世界遺産&古代遺跡シリーズ」の第7作にあたります。今回が全国大会初演となります。職場一般の部門統合以降、金賞から遠ざかっていますが、そろそろ金賞が欲しいですね。これまで金賞7回、銀賞24回、銅賞6回を受賞しています。 | |
13 | 九州 福岡県 飯塚吹奏楽団 (指揮/谷口宗生) ※4年連続4回目 |
2/三つのジャポニスム(真島俊夫) | |
2012年の初出場から3年連続で片岡寛晶作品を取り上げてきましたが、今回は初の真島作品です。「三つのジャポニスム」は東京佼成WOによる委嘱作品。その名前のとおり「三つの日本的なもの」という意味であり、「1.鶴が舞う、2.雪の川、3.祭り」の全3楽章からなります。一般バンドで全国大会で唯一金賞が出ていないのは九州代表のみです。初の金賞バンドとなるか期待したいですね。これまで銀賞3回を受賞しています。 | |