第63回全日本吹奏楽コンクール 平成27年11月1日(日)/名古屋国際会議場センチュリーホール |
|
Back |
高校・後半の部 |
|
1 | 東関東 千葉県 柏市立柏高等学校 (指揮/石田修一) ※4年連続26回目 |
4/天雷无妄(天野正道) | |
09年(前1)・10年(前2)・12年(前3)・13年(前1)・14年(前1)と不思議なくらいに朝早い出演順が続きましたが、08年以来7年ぶりの後半出演となりました。自由曲は浜松交響吹・創立40周年記念委嘱作品。六十四卦という、占いのひとつで儒教の基本経典でもある易で用いる64通りの基本図象の25番目にあたるのが「天雷无妄」です。久しぶりに良いコンディションでの演奏で期待が増しますね。これまで金賞14回、銀賞10回、銅賞1回を受賞しています。 | |
2 | 西関東 埼玉県 春日部共栄高等学校 (指揮/織戸祥子) ※4年連続11回目 |
5/シンフォニエッタ第2番「祈りの鐘」(福島弘和) | |
昨年まで指導されていた都賀先生が定年退職され、今年から指揮者が変わりました。指揮の織戸先生は都賀先生と共に同校を指導されていた方ですね。「祈りの鐘」は同校の2010年委嘱作品。同年の全国大会でも演奏され金賞を受賞していますが、これを最後に銀賞が続いています。昨年は西関東代表から金賞無しという結果でした。5年ぶりの金賞に期待しましょう。金賞5回、銀賞5回を受賞しています。 | |
3 | 九州 長崎県 活水中学・高等学校(指揮/藤重佳久) ※初出場 |
2/ルイ・ブージョアーの讃歌による変奏曲(C.T.スミス) | |
初出場おめでとうございます。九州支部の女子高バンドとしえは、中村学園、精華女子、玉名女子に続く4番目。長崎県代表としては99年(長崎東)以来16年ぶりです。指揮者の藤重先生は昨年度まで精華女子を指導されていたことで有名ですが、今年から活水を指導され1年目で初の県大会突破を果たし、そのまま全国代表まで射止めてしまいました。自由曲「ルイ・ブージョアー」は精華女子時代に全国大会で2回金賞を受賞している十八番。初出場金賞まで突き進めるか期待です。 | |
4 | 四国 愛媛県 愛媛県立伊予高等学校 (指揮/長谷川公彦) ※2年連続22回目 |
5/歌劇「エレクトラ」より エレクトラの勝利の踊り(R.シュトラウス/田村文生) | |
ここ数年はアグレッシブな選曲と演奏で個人的に楽しみにしているバンドです。「エレクトラ」は有名な「サロメ」の次に書いたオペラ作品で1908年に完成し、翌1909年1月に初演されました。今回は静岡大も同作品を取り上げますね。全国大会初演となります。四国代表の金賞は91年(伊予)、98年(土佐女子)の2回のみ。これまで金賞1回、銀賞3回、銅賞17回を受賞しています。 | |
5 | 九州 福岡県 福岡工業大学附属城東高等学校 (指揮/武田邦彦) ※2年連続29回目 |
2/キリストの復活 〜ゲツセマネの祈り〜(樽屋雅徳) | |
キリスト教を題材に多くの作品を書いている樽屋作品。城東高は2013年に同作品を一度演奏しているのですが、支部大会でタイムオーバー失格となってしまった経緯があります。今回はそのリベンジを果たし、全国大会での初演を実現させました。07年を最後に金賞から遠ざかっています。これまで金賞13回、銀賞10回、銅賞1回を受賞しています。 | |
6 | 西関東 埼玉県 埼玉栄高等学校 (指揮/奥章) ※3年連続24回目 |
5/歌劇「アンドレア・シェニエ」より(U.ジョルダーノ/宍倉晃) | |
「アンドレア・シェニエ」は、18世紀、革命前後のフランスを舞台に、実在の詩人シェニエの半生を描いた全4幕からなるオペラ作品です。埼玉栄&宍倉アレンジのコンビはお馴染みですね。もちろん全国大会初演です。昨年は金賞ゼロに終わった西関東代表でしたが、ぜひリベンジを果たしてほしいところです。これまで金賞17回、銀賞5回、銅賞1回を受賞しています。 | |
7 | 北陸 福井県 福井県立武生商業高等学校 (指揮/植田薫) ※3年連続3回目 |
5/オール・デウーヴル(黛敏郎/長生淳) | |
初出場以来、斬新な選曲で楽しみにしているバンドです。「オール・デウーヴル」は黛敏郎氏が東京音楽学校在学中に書かれた2楽章から成る作品で、1楽章にはブギウギ、2楽章にはルンバのスタイルが取り入れられています。長生淳氏の編曲によって吹奏楽版が書かれ、今年の3月に東京藝術大の現役生のみで構成する「ぱんだウインドオーケストラ」が初演しました。全国大会では今回が初演です。これまで銅賞2回を受賞しています。 | |
8 | 関西 大阪府 大阪府立淀川工科高等学校 (指揮/丸谷明夫) ※5年連続36回目 |
2/大阪俗謡による幻想曲(大栗裕) | |
金賞27回は高校部門では最多受賞。95年以降は16回連続金賞受賞です。「大阪俗謡」は毎度お馴染み9回目の選曲で過去8回は全て金賞。指揮者は本コンクール主催団体「全日本吹奏楽連盟」の理事長という肩書をお持ちです。これまで金賞27回、銀賞7回、銅賞1回を受賞しています。 | |
9 | 東京 東京都 東海大学付属高輪台高等学校 (指揮/畠田貴生) ※2年連続10回目 |
4/交響曲第8番より 第4楽章(A.ブルックナー/檜貝道郎) | |
出場数を10回の大台に乗せました。今年の自由曲なんとブルックナー!!! 第4楽章だけでも30分近くある作品ですが、自由曲としてどのようなカットで演奏されるのか興味深いですね。編曲の檜貝氏は聖徳大学附属小学校の音楽教諭であり東京ブラスソサエティのコルネット奏者としてもご活躍中です。全国大会初演となります。これまで金賞7回、銀賞2回を受賞しています。 | |
10 | 東北 宮城県 聖ウルスラ学院英智高等学校 (指揮/及川博暁) ※4年ぶり2回目 |
5/管弦楽のための協奏曲(三善晃/遠藤正樹) | |
この作品はこれまで奇しくも秋田南高・八戸北高・磐城高・湯本高、そして聖ウルスラ学院と、高校の東北代表にしか演奏されていません。全国大会では8年ぶりの登場ですが、過去の編曲者は天野版と根本版のみでしたので、遠藤版は今回が初登場です。遠藤氏の編曲作品としては、「94年:祝典序曲(三善晃)」「95年:ムツェンスク郡のマクベス夫人(ショスタコーヴィチ)」(ともに名取交響吹)以来、20年ぶりの登場です。これまで銅賞1回を受賞しています。 | |
11 | 東海 愛知県 愛知工業大学名電高等学校 (指揮/伊藤宏樹) ※3年連続38回目 |
2/永劫の翼 〜ジョン・フレミングの法則(八木澤教司) | |
38回出場は高校部門では最多出場。「永劫の翼」は名電高による委嘱作品です。ジョン・フレミングとは物理で有名な「フレミングの右手の法則、左手の法則」のフレミングですね。全国大会初演となります。八木澤作品は全国大会ではまだ1度も金賞が出ていません。今年、八木澤作品での初金賞を名電かNTT中国が達成できるか注目したいところです。これまで金賞16回、銀賞19回、銅賞1回を受賞しています。 | |
12 | 中国 島根県 出雲北陵高等学校(指揮/原田実) ※2年ぶり9回目 |
5/ルイ・ブージョワーの賛歌による変奏曲(C.T.スミス) | |
昨年は支部金賞ながらも代表を逃しましたが、見事返り咲きです。自由曲は米国海兵隊バンドと当時の隊長ジョン・ブージョワー氏による委嘱作品で1984年に作曲。「フェスティバル・ヴァリエーション」「華麗なる舞曲」と並ぶスミスの難曲の一つです。高校部門では過去に精華女子、岡山学芸館、横浜創英によって演奏されていますが、全て金賞を受賞している作品です。出雲北陵も続くことができるでしょうか。これまで金賞2回、銀賞3回、銅賞3回を受賞しています。 | |
13 | 北海道 札幌地区 東海大学付属第四高等学校 (指揮/井田重芳) ※4年連続33回目 |
2/森の贈り物(酒井格) | |
「森の贈り物」は龍谷大学の03年委嘱作品。コルネットの流麗なソロが有名な作品です。全国大会では龍谷大(03年)、春日部共栄高(04年)、玉名女子ウインド(09年)、玉名女子高(14年)の合計4団体しか演奏されていません。同校は来年4月より「東海大学付属札幌高等学校」へ名称が変わります。長きに渡って親しまれた「東海大四」としての最後のコンクールを金賞で飾れるでしょうか。これまで金賞18回、銀賞12回、銅賞2回を受賞しています。 | |
14 | 中国 岡山県 岡山学芸館高等学校 (指揮/中川重則) ※2年連続13回目 |
2/交響曲第3番より 第2・3・4楽章(J.バーンズ) | |
交響曲第3番はアメリカ空軍軍楽隊の委嘱作品で1994年に作曲されました。1996年6月に木村吉宏氏の指揮で大阪市音楽団が世界初演を行いました。第3楽章はバーンズの亡くなった幼い娘へ捧げる楽曲として有名であり、「ナタリーのために」という副題が付いています。これまで金賞3回、銀賞3回、銅賞6回を受賞しています。 | |
15 | 東関東 神奈川県 横浜創英中学・高等学校 (指揮/常光誠治) ※2年連続8回目 |
2/華麗なる舞曲(C.T.スミス) | |
今年度コンクール全部門の大トリです。昨年は「ルイブル」で初の全国金賞を成し遂げ、その勢いそのまま今年は「華麗なる舞曲」です。アメリカ吹奏楽界の最高峰である空軍軍楽隊の演奏能力と音楽水準の高さに挑戦した作品と言われており、1986年に米空軍軍楽隊と当時の隊長ジェイムズ・M・バンクヘッド中佐からの委嘱で作曲されました。これまで金賞1回、銀賞4回、銅賞2回を受賞しています。 | |