ワゴン販売へ変更(1996.7〜)
 1996年7月改正(北千住高架化)より、長らく続いていたシートサービスを廃止。営業も東武ホテルから、新会社「東武車内販売梶vへ変更されました。以降、ワゴンおよびビュッフェカウンターでの販売スタイルが、基本となります。翌1997年3月改正より、下り特急列車の北千住停車へ。  メニューは、スペーシア・アテンダント(販売員ではなく、いわゆる旧呼称のスチュワーデス)が配布を担当。その後、ワゴンがやって来るスタイルでした。いつの間にか運営も東武商事へ変更されています。取扱品目は若干増えてはいますが、さほど変わりはありません。
 気になるのは、やはり乗車記念品。台紙付きのテレカが用意されていました。ただ、以前の記念テレカと比べ、デザインが一般向けに。こちらは、現在、駅売店にて復刻販売されています。  こちらも車内で販売されていた『東武特急スペーシアの四季』ポストカードセット。他にタオルなど、東武博物館と共通扱い品もありました。
ビュッフェ設備
(団体専用列車にて撮影 109F 2021.6.6)
 カウンター内にある給茶機。その隣はコーヒー沸し機。そして大型冷蔵庫も。就役以来使われているのか微妙ですが、非営業ながら電源は入っていました。  ギャレー部には3台の電子レンジ。向かいはアイスストッカー?右側のスペースには生ビールサバーが入ります。 手前にはシンクも完備。当初は食器を採用していたので、洗浄などしていたのでしょう。
 ビュッフェには放送設備もあります。コンパートメントからのインターホン応答用でしょう。当時は各部屋からダイレクトに“発注”ができました。姿見が設置されていますね。接客業ならでは。  搬入用扉の開放側を示す掲示。物品の積み込みは浅草で行われていました。下画像の右端にあるボックス。これがオーダーエントリーシステム装置。タカタカ・・・と注文票をひたすら印字していました。
 カウンター内にある搬入用の扉。もちろん手動で、不意に開かないよう、二重ロックになっている模様。横にはピッタリ収まる冷蔵庫。その大きさから、当時の取扱量が伺えます。  通路側の搬入用扉。機構や大きさは同一ですが、客室側のため、化粧板で仕上げられています。車内を照らす独特な照明と、金ピカの手すりが、バブル時代を彷彿とさせます。
 その通路側搬入扉の向かいにあるのが、自動販売機。今は無き1800系が、日本初の搭載列車でした。
 本来は年中電源が入ったままのはずが、パンタの上げ下げで電源が入ったり落ちたり。列車内と言う独特な使用環境から、故障も多かったようです。
 近年では売り上げが伸び悩み、期限切れの商品が出てくることも。廃棄ロスを考えると、取扱い終了も仕方ありません。ちなみに、ホット商品が無いのは、加温した場合、中身が劣化してしまうため。バンバン売れる街中の自販機とは違いますから・・・。
 ビュッフェの営業終了により、サービスカウンター、電話室とも、車両の半分近くがデッドスペース化してしまいました。(どちらも2021.9.20撮影)
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