体当り攻撃用の小型有人爆弾で、大戦末期、少数が実戦に投入された。11型は母機が一式陸攻で、機首に1200Kgの徹甲爆弾を装備、尾部には4式1号20型火薬ロケットを3基装備していた。このロケットエンジンの燃焼時間は9秒で、点火すると648Km/hという高速を出すことが出来た。高度3500mで発進したときの航続距離は37Kmであった。主翼は木製で、胴体と尾翼が軽合金製。終戦までの完成機約155機、爆薬を600Kgに変更された21型、ジェットエンジンに変更された22型、ターボジェットを積んだ33型、潜水艦から発射するようにした43型などが計画されていたがいずれも実用にならなかった。

データ:桜花11型、乗員1名、全長6.066m、全幅5012m、全高1.16m、全備重量2.140Kg、最大速度612Km/h、爆弾1200Kg、動力:4式1号20型火薬ロケット3基

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