京都の味噌松風

各地にも色々なその店独特な味の「味噌松風」があります。
ほとんど全てが、白味噌のカステラ風の焼き菓子の形態です。
(長寿園菓子舗は2色の蒸した棹物のお菓子です)

中でも一番有名で伝統があるのは、やはり京都の味噌松風でしょう。
名古屋ではウチの親父の「味噌松風」も結構評判なようですが。(^^ゞ

      味噌松風という銘のお菓子がある
      京都の代表的なお店をご紹介します。

      松屋常盤(京都市中京区堺町通丸太町下ル 075-231-2884)

      創業承応年間(1655年) 千家や大徳寺に茶菓子を納めていた
     老舗です。大変由緒あるお店ですが、決して自らは「老舗」とは
     名乗らないところが、店の格を感じさせます。
     ここの味噌松風は炭火で焼くカステラ風のお菓子です。
     技法は一子相伝のもので、家族だけでやっておられるようです。

        亀屋陸奥(京都市下京区堀川通七条上ル西本願寺前 075-371-1447)

      創業応永二十八年(1421年) 小麦粉、砂糖、白味噌に麦芽を
     加え発酵させた生地を焼いてけしの実を降りかけた薄いカステラ風
     のお菓子。ムチッとした感触の素朴な感じ。
     元々、織田信長が本願寺を攻め、顕如上人が応戦した時に糧食を
     断たれた門徒宗のために三代目店主が、上人に献上したお菓子が
     ルーツと言われています。
     本願寺門徒の食料になったこの菓子に対し、上人が「松風」の銘を
     贈って以来の銘菓。

       松屋藤兵衛(京都市北区北大路大徳寺バス停前 075-492-2850)

      大徳寺納豆と白ごまを表面に降りかけた、ほんのり塩味のする
     平たい(膨らんでいない)カステラのようなお菓子。
     「紫野松風」とも言われ茶人好みとされている。
     明治時代に発売されたらしい。

 

 

トップページへ戻る