◇カンムリカイツブリの受難と救助◇

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・2008.01.05-1;受難の 1羽の写真を拡大して見ると、黄色いものはテグスと予測された。また、他の 2羽は相変わらず遠い対岸近くを漂っていた。

・2008.01.05-2;同様に受難の 1羽の写真を良く見ると、嘴で盛んに異物を外そうとする様子であった。

・2008.01.06;受難の 1羽の居場所は確認できず。只、少し上流で釣をしていた人から「カンムリカイツブリが鈴音をたてながら泳いでいる」との情報が入った。

・2008.01.08am;午前、異常の無い 2羽のんびり泳いでいたが、受難の 1羽の姿は見あたらず。

・2008.01.08pm-1;午後、少し上流のこちら岸の近くにいるのを発見。はっきりと鈴音も聞かれた。

・2008.01.08pm-2;鈴は右側の羽に 2個付いていた。外そうとしても外れないので、かなりいらだっている様子。

・2008.01.08pm-3;受難の 1羽の救助に釣をやっていた人達が乗り出してくれた。空腹で弱っているためか、流れの遅い岸辺に近づいてくるので、鯉釣用のサデ(網)で捕獲しようとしたが、人が近づくと岸から離れてしまい叶わず。翌日、投網での捕獲を試みる事とした。また、捕獲後の処置を含め、鳥類研究所の協力調査員の方に、指導、協力を要請し了解を得た。

・2008.01.09-1;近づいてきたところを岸から投網で捕獲に成功!!
人には近づきたくないが、仕方なく小魚のとり易い岸辺によって来る模様。事実、岸辺で小魚獲ったのが目撃されており、多少なりとも食事はしているようだ。

・2008.01.09-2;右側の羽に、かなり長いテグスと釣り竿の先に付ける鈴が確認された。

・2008.01.09-3;はさみを使いテグスを外している写真。

・2008.01.09-4;テグス等の取り外し完了時の写真と付着していたテグス、鈴、釣り竿の先。

・08.01.09-5;羽の部分の擦り傷に軟膏を塗っている写真と、両羽を拡げた状態の写真。骨に異常は見られず放鳥可能と判断された。

・2008.01.09-6;放鳥前の測量。各部の大きさ及び体重測定。体重は500g弱。

・2008.01.09-7;標識用の足輪を付けて、いよいよ放鳥前の全身像。鳴きもせずにおとなしく、大変可愛らしい。

・2008.01.09-8;放鳥 !! 初めは川の中央に向かって、それから上流に向かって泳いで行った。途中で羽ばたきもし無事な姿を残して行った。一同万歳!!

*** これで「カンムリカイツブリの受難と救助」を終了します***


・後日談;1月26日に3羽が泳いでいるのを確認。内、1羽は受難した鳥と推定され、他の場所に移動することなく前と同様に、この近辺で越冬するものと思われる。

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