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               「学習指導要領は最低基準」の意味

 文科省が学習指導要領の最低基準性を強調してからは,それまでは学習指導要領の

内容は近似的にB基準という理解があったので,整合性の面で不可解な思いをされた方

もいたようです。その理由は,最低基準をC基準と捉えていたために起こったようです。

 学習指導要領の内容をより具体化し,評価に生かそうとしたものが各学校で作成した

各単元ごとや次単位,各授業時間単位の評価規準です。この評価規準から評価基準を

作成すると思いますが,一般的には評価規準=B基準ということになっていると思います。

 もともとは 学習指導要領 → 評価規準 → 評価基準B という流れの中での理解

でしたが,後から出てきた「最低」という言葉は評価基準3段階のC基準に対応するよう

なイメージがあり,それが誤解を招いた面があったようです。ここでの「最低基準」はあく

までも評価基準3段階のB基準に対応してしているのです。このB基準のことを「最低基

準」といっている訳です。別の言い方をすれば,「学習指導要領が最低基準である」とい

うことは、少なくとも学習指導要領に示す内容については、全国どこの学校においても、

必ず児童生徒に指導する必要があるということです。

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