「教室ドットコム活用方法研究会」論文見本

実践レポート例〜家庭でカタツムリについて調べる(ライター:山根徹)
 kyositu.comのメーリングリストで呼びかけを流しましたら,すぐに次のようなレポートが返ってきました。このレポートには,「検索」から「発信」まで,一連のインターネット活用の流れがまとめられています。(太字が山根レポート,小さい字が横藤のコメントです。)

 今朝(7月20日朝),なぜかカタツムリを発見した。台所の出入り口のドアの取っ手にへばりついていたのだ。ここ島根県大田市は,空梅雨だったこともあり,外はからからに乾いている。そのためかどうかは知らないが,ついにカタツムリが,水を求めて?家の中へと進入してきた?のである。
 
ちょうどその場に居合わせた8歳になる娘に「飼ってみる?」と問うと, 「飼う!飼う!」 という返事。さっそく飼育箱を用意した。ところが,何を 食べるのか,どのようにして飼えばいいのかということを何一つ知らないことに気づいた。
 
飼い方が書いてある本はないかと調べてみるのだが,あいにくカタツムリの飼い方の書いてある本が家にはない。その時「kyousitu.comのHP検索」のことがひらめいた。さっそく,娘と一緒にパソコンの前に座り「kyousitu.com」にアクセス。

→そうなんですよね。インターネットを使い慣れてくると,検索に思いが至ります。しかし,まだまだこういう人は少ないというのが,私の周りの人を見ていての実感です。先日も学校で,研究授業のための情報をインターネットからとったという話をしましたら,「インターネットに,授業に役立つ情報があるの?あれって,会社の宣伝やエッチなページだけじゃないんだね。」などと言われました。(これは極端か?)
山根さんも,まず「本」を探しています。そして,「本」で駄目だったから,インターネットにアクセスしています。私も,おそらく同じルートをたどることでしょう。しかし,世の中の圧倒的多数の人は,「本」で駄目ならそこでアキラメ,だと思います。

「かたつむり」「カタツムリ」「飼育」などと打ち込んで検索した。 ところが,期待に反して「指定の条件では見つかりませんでした」というメッセージが・・・。では,ということで「生き物」と打ち込んで検索をすると,「25件が見つかりました」と表示され,じっくり見ると「教室生き物ワールド」の解説に「教室で飼育する動物や昆虫の飼い方やエサの種類,実際に飼った時の記録などを紹介しています。」とあるではないか!これだ!と さっそく行ってみる。

→これ,昨日私が送った「検索」と「情報の比較」の部分です。検索には,ちょっとしたテクニックが必要ですが,これがうまくいかないと,ここでアキラメ。こういう人も多いと思います。

 出た出た。カタツムリが出た出た。飼い方から餌から,豆知識コーナーもあるし・・・ で,紙に印刷してじっくりみながらカタツムリの家を完成させることができたのでした。

→これ,「情報の選択と取り込み」「情報の加工」ですね!印刷しなければ,「じっくりみながら」とは生かせません。ここも,見たけれど,忘れた!とアキラメ,の人ってけっこういるようです。

 これで,「カタツムリ観察日記」のようなものをかかせれば,娘の夏休みの自由研究になるなとほくそえんでいる私です。

→これ,「発信」です。そのサイトの管理者に問い合わせたりすると「相互交流」も可能なのが,インターネットのすばらしさですよね。

 これからも,「kyositu.com」でいろいろ検索してみよう〜っと。

→と,たくさんの人が思ってくれるようになることを願っての「教室ドットコム活用方法研究会」なのです。途中でアキラメ,とならないように情報活用のノウハウを開発研究したいのです。山根さん,本当にありがとうございました。

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