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┃☆┃資料作りとインターネット(前編)
   〜インターネットは本当に便利?〜  山本 幹雄@活法研
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 わが校でもコンピュータの環境が整いました。と言っても、2人に1台程度ですが…。いろいろな資料作りは、本半分・インターネット半分と時間をとるようになりました。
T「修学旅行の下調べは,進んでいますか?」
A「インターネットで調べてきました。」
皆「おおー。すごーい。」
B「ぼくもインターネット。便利だよな。」

 そうです。確かにインターネットは便利です。しかし図書館で調べることより、インターネットで調べた方が価値が高いのでしょうか。ある程度使っていると、子供自身もメリットとデメリットがわかってきます。子供達に聞いてみました。

本(図書館)のメリットとデメリット
◯お金がかからない。
◯速い。(題名を見ただけで何が書いてあるかわかる。)
◯信用できる。
●誰かが、借りている場合がある。
●資料が限られている。

インターネットのメリットとデメリット
◯資料が多い。
◯最新の情報を手に入れることができる。
◯図書館みたいに、何日までに返して下さいというのがない。
◯図書館まで行かなくてよい。
(○データを一部取り出したり,加工したりして自分の発表等に生
かすことができる。)
●資料が多すぎる。
●へんなホームページが出てきた。
●本のように、持ち歩くことができない。

 また,私は教師の方のレディネスの問題もデメリットとしては大きいと感じています。
 一般的にインターネットだけを使って資料を作らせることには,反対の教師が多いようです。理由は、いろいろです。必要性を感じず、インターネットをされていない先生もいらっしゃいます。されている先生でも、子供に教えるほど技術がないと思われている先生。
インターネットの情報に否定的な先生も多いことでしょう。  確かにいつ頃書かれたものなのか分からないものも多いです。時には,誤ったものや片寄った思想で作られた情報もあります。その点,本には必ず奥付というのがあります。(インターネットでも、あるものもあります。)いつ,誰が書いたものかがわかります。信頼性の高さも想像できます。

また,家でインターネットが自由に許可されている子は、多くはありません。「買い物はしては、いけない。」とか、「親が一緒にいる時。」とかの条件付きでした。当然のことだと思います。学校と違い、通信費などの問題も加わってきますから…。
 これらのデメリットをどのように補うか、後編で提案していきたいと思います。


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