フレンドの飼育日記(2000年6月)
日 | 曜 | 天気 | メモ |
1 | 木 | 晴れ | 夜中に,キュンキュンと鳴いて父さんを起こす。ハウスから出してやると,窓際へ。まずシーシー。ところが,室内に戻ってきても,そわそわし,父さんにじゃれつく。しばらく遊んでやると,また窓際へ。今度はベンベン。それでやっと落ち着いて,ハウスに入るとすぐに眠った。父さんがベンベンを片付けようとすると,赤っぽい粘膜が付着していた。そこで,午前中,母さんが盲導犬協会に電話して,辻さんに聞いてみると,下痢止めを飲ませて,エサを減らすようにとの指示。「一食抜いてもいいんですよ。」との事だったが,食べるのが最大の趣味のフレンドに,それはかわいそうと家族みんなの意見が一致して,ちょっと減らすだけに。 |
2 | 金 | 晴れ | 運動公園に散歩に行って,10mリードで「オイデ」の練習。しあkし,そばにゴルフの練習をしていた方がいらして,フレンドは気がそちらに向いてしまって,練習にならない。母さんのそばを通り越して,そちらの方に行こう行こうとしてしまう。 |
3 | 土 | 晴れ | ベンベンが普通になってきた。今日で薬も止めて,ご飯も元に戻して多めに。フレンドは,大喜びでいっぱい食べていた。協会の辻さんからは,わざわざお電話をいただいた。本当にマメだ。 |
4 | 日 | 曇り | 朝,シーシーをしようと庭に出たフレンド。やおらしゃがみこんだ時に,運動会実施を知らせる花火があがった。その音にびっくりしてあわてて家に駆け込んだフレンドに,みんな爆笑。父さんも陽も運動会だったので,フレンドは一人でお留守番。朝,荷物を出していると,フレンドはそわそわして「僕もお出かけできるかな?」しかし,一緒には連れていけず,2時くらいまでお留守番。いい子でいたようだ。ちょっとソファのカバーをかじっていたけれど。しかし,夕方は,またゴミ箱あさり。 |
5 | 月 | 晴れ | 父さんも陽も運動会の振り替えでお休み。そこで,カーポートの上に人工芝を敷いた。フレンドは,カーポートの上が苦手で,「オイデ」をしても目をそらす。そこで,敷き終わった時に,抱きかかえて無理矢理載せてみると,もう大興奮して走り回って大喜び。 |
6 | 火 | 晴れ | 苦手だったカーポートの入口で,少し尻込み。でも,前脚を階段に乗せてやるとすんなりと上がって,また大喜びで遊んでいた。もしかすると,鉄製階段のある家のユーザーさんと暮らすかもしれないので,こうしたことも訓練の一つになるねえ,と家族で話し合っている。また,玄関フードのベンチに今まで鉢植えを並べておいたのだが,それを外階段に出したので,そのベンチの上にフレンドを乗せてみた。これも獣医さんの診察台に乗せると,極端に怖がるフレンドだから,少しでも馴らしたいと考えてのこと。 |
7 | 水 | 晴れ | 今日は,母さんとの散歩の時も陽との散歩の時も自分からカーポートに上がりたがった。すごい進歩。上がると走り回りたがるので,フードで「スワレ」,「マテ」をして,やっと落ち着く。 |
8 | 木 | 雨 | 母さんと智が学級レクでいなくなるので,フレンドは一人でお留守番。こういうとき,まず智が外に出て,ワンクッションおいてから母さんが出るようにする。そうしないと,お出かけを察してフレンドは,「僕も!」とはしゃいでしまう。フルートのおうちからお手紙が届く。フードの与え方が,ずうっっと間違っていたらしい。もう3か月くらいから,フードをそのまま与えていたが,お湯でふやけさせてから与えるのが正しいやり方だったらしい。フルートの家も,我が家もそのまま与えていた。でも,それで何の支障もないようだから,いいのだろう。 |
9 | 金 | 晴れ | この頃,フレンドは聞き分けがよくなってきたように思う。人に吠えることも,だいぶ少なくなってきた。父さんが帰宅するときにはほとんど吠えない。カーポートの上に乗るのもまったく抵抗なくなった。今日から,夜寝るときにハウスの戸を開けたままにしておくことにした。(朝見ると,ちゃんとハウスの中にいた。) |
10 | 土 | 晴れ | ガスの点検に2人の方が見えた。うちお一人は,犬を飼っているということで,フレンドを見ると,ハウスの中に手を入れてかわいがってくださった。フレンドは,最初かなりしつこく吠えていたが,かわいがってくれると分かると,すっかりリラックスして甘えていた。その方は「おとなしい犬ですねえ。」と何度もほめてくださった。 |
11 | 日 | 晴れ | 朝,フレンドは目覚めていたがハウスから出てこない。おかしいと思っていたら,食堂のゴミ箱が荒らされていた。その後,ベンベンがゆるめで,何か長いものが出てきた。まったく困ったものだ。3時半頃,厚別区役所の前の広場でやっていたよさこいを見に,母さんと陽と智で出かけた。大音響にどう反応するかと見ていたが,フレンドは平気だったようだ。しかし,踊りを見ているのではなく,周りの草を食べていた。 |
12 | 月 | 晴れ | 陽が1泊の宿泊学習なので,朝も夕方も母さんが散歩。子供たちが大きくなって,その時もパピーウォーカーをしていたら,きっとこのリズムになるのだろう。レオのPwの中村さんから電話が来る。レオも9月3日に委託終了式。レオは冬に来たので,雪の上でシーシーベンベンできたが,雪解けで土の上でできなく,家の中でしてしまったそうだ。1週間位で落ち着いたが大変だったそう。 |
13 | 火 | 晴れ | 今日も,朝も夕方も母さんが散歩。散歩の途中,友達の家に寄ったら,お茶に誘われたので,灯油タンクのところにリードをつないで20分くらいお邪魔してきた。その間に,そこの家の娘さんやおじいちゃんに水をもらったり頭をなでてもらったりして,フレンドはごきげん。「おとなしい,いい犬だね。」とほめていただいた。 |
14 | 水 | 晴れ | 陽が振り替え休日で家にいたので,午前中に散歩に。ダイヤと遊んで,帰宅するとぐったり。ダイヤは,2歳半を過ぎたせいか,この頃はあまり長時間遊ぼうとしない。そういえば,フレンドもこの頃はボールなどで遊ぶ時間が少し短くなって来たような気がする。遊び盛りは,過ぎつつあるのだろうか? |
15 | 木 | 晴れのち曇り | 智と母さんで自転車公園に散歩に行ったとき,その場にいた中学生が自転車で転倒して怪我をするという事故があった。母さんは,フレンドのリードを柵につないでその子のところへ。様子を聞いたりしていて,ふと気付くとフレンドが楽しそうに周りを走り回っている。(どうして,リードが外れたかは不明。)すると,智が「スワレ!」と言って,素早くフレンドにタックルして,つかまえてくれた。 |
16 | 金 | 曇り時々雨 | 吉川先生が唾液摂取にいらした。最初はうれしくて跳びかかろうとしたフレンドだったが,吉川先生がすっと下がるとフレンドはすぐにおとなくしなった。「いい子ねえ!」とほめられてうれしいフレンドと母さんだった。夕方陽と散歩していたとき,上野幌公園で兄弟犬のフランクと会った。フランクは33kgとのこと。一緒に楽しそうに遊んでいたとのこと。 |
17 | 土 | 晴れ | 暑いので7時半頃から散歩へ。ハーハーいって帰ってきた。夕方は,久しぶりに優が散歩。足が痛いと言っていた。フレンドの歩くスピードも結構速いせいだろう。ベンチに自分で上がれるようになった。「フレンド,上がる?」と声をかけると,自分で脚をかけて上がる。高さに対する恐怖心は少し減ったような気がする。 |
18 | 日 | 晴れ | とても暑い1日。朝は優が8時半頃散歩に。それでも暑く,フレンドはハーハーいって帰ってきた。帰ってきたら,ぐったりと昼寝。本州の犬は,もっと大変なんだろうな。夕方は,陽と上野幌公園へ。他の犬とはしゃいで遊んで,帰ってきたらまたぐったり。 |
19 | 月 | 晴れ | 智が,鍵盤ハーモニカを吹いていたら,フレンドはそれに合わせて「フンフン」「ウォ〜,ウォ〜」と歌って(?)いた。優がピアノを弾いても,そんなことはなかったのだが,音の違いによるのだろうか。外の音でも,低めの振動音に反応するように思う。フレンドとボール投げして遊ぶ。ボールを投げ,フレンドが持ってきた後,はなせでフレンドはくわえたボールを放す。マテで母さんが移動して2m位離れたところからボール投げるとフレンドが跳んでくわえる。家の中ではできるのだが,外ではボールは見向きもしない。外でもやってみたいな。 |
20 | 火 | 晴れ | 陽が夕方散歩の時にまたフランクに会って,フレンドは大はしゃぎしたらしい。帰宅してからしばらくの間,横になって「ハーハー」と息を荒くしていた。散歩の時間や運動量をもう少し考えて調整するようにと,陽と話し合う。ついうれしくてオーバーワークになってしまっているようだ。 |
21 | 水 | 晴れ | 幼稚園のお母さん達が4人遊びにいらした。中に小さい頃から盲導犬の訓練士にあこがれていたという方がいて,その方は我が家にいる間中,フレンドのそばから離れようとしなかった。別の方が赤ちゃんを連れていらしたので,フレンドはずっとハウスの中にいたのだが,そのそばに座り込んで「かわいい。」を連発していた。また,おやつを与えるときに「マテ」をし,「イエス」で食べるのを見て,みんな「お利口!」とびっくりしていたとのこと。 |
22 | 木 | 晴れ | 生協の車がきても吠えないし,お母さんの友達が来てもフレンドは吠えない。でも保険会社の人が来たときにはしつこく吠えていた。たばこの匂いがしたせいかな?(タバコ吸う人がいないので)きょうは27℃くらいあり暑い。フレンドの抜け毛が多い。 |
23 | 金 | 晴れ | 隣の家が外壁塗り替えのため足場を組んだ。始め砂利を通る音や足場を作る音にフレンドはワンワン吠えていた。が,ずっと続くので慣れて吠えなくなった。良かった。優がテストも終わったため久しぶりに散歩。昼間27℃もあったため4時半くらいに行ったがアスファルトがまだ暑かったそう。ビデオ「101匹わんちゃん」を借りて見る。フレンドも時折じっと見ていたが犬の鳴き声にワンワンほえ優に叱られた。 |
24 | 土 | 晴れ | 午前中優が青葉中央公園に散歩。アスレチックで遊ぶ。すべり台は怖がって下りなかった。今日も足場作りをしていたが吠えない。吠えなくてえらいとほめる。母さんとダンベルを投げて遊ぶ。マテの後母さんが跳ねるように移動するとフレンドは一緒について来る。元に戻してマテをもう1度する。3回目には惑わされて付いてこなくなった。いい子いい子とほめる。 |
25 | 日 | 晴れ | 朝6時父さん母さんと地下鉄新さっぽろ駅まで散歩。父さんがカメラを持ち前に行くとフレンドは母さんの「ゆっくり」の声も無視して興奮して引っぱる。父さんがリードを持つと落ち着いて歩く。たまにしか散歩しない父さんの言うことを聞くフレンドに「ずるい」と思う母さんだった。地下鉄駅は誰もいなくて落ち着いて歩いていた。エスカレーターが動き出す音にフレンドはびびり,後ろに下がる。先に父さんが乗り,おいでと言っても来ない。無理矢理引きずるように乗せる。エスカレーターの上ではまあまあおとなしく乗り,下りる時もスムースだった。もう1度階段を下り,エスカレーターへ。尻込みするフレンドを引っぱったら,倒れてしまった。もう1度乗る。よしよしとほめる。10時から盲導犬協会で犬抜きの講習会。フレンドはお留守番。その前に20分位散歩し,特別にガムを与える。講習内容は今後の予定,訓練中のユーザーの方のお話,目かくしをして誘導など。陽と優,智と母さんで組んで片方がアイマスクをして,もう片方の肩によって誘導してもらい道路を歩く。見えないと歩幅も狭くなり,ユックリとしか歩けない,自動車の音もすぐ近くに感じるし,他の方の「あれ,あっ,」という声にもドキドキする。指導員の方がそばに付いてくれ,母さんも智に誘導してもらい歩道橋も渡り20分位歩く。貴重な経験をさせてもらった。その後犬舎を見学。みんなでで犬たちをなでる。3週間後フレンドもここで生活をする。3,4週間見極めして判断。合格しても2か月ほど犬舎の都合で預かるとのこと。さてフレンドは盲導犬になるだろうか?戻ってくるだろうか? |
26 | 月 | 晴れ | 午前中新さっぽろのバスターミナルの中を散歩。余り人もいないせいか落ち着いていた。帰り道駅前の商店街を通るとパン屋のいい匂いに惹かれるフレンドだった。はるみ公園でマリンちゃんに会う。シーズンのせいかフレンドはマリンちゃんの上に乗り,腰を動かしている。その後サモエドのウー君が来るとマリンちゃんがウー君の上に乗っていた。ウー君は誰が乗っても怒らない優しい犬。スピッツはサモエドを小さく改良したとのこと知らなかったなあ。 |
27 | 火 | 雨 | ダイヤ君が家に遊びに来た。フレンドがしつこく追いかけたり,耳をかんだりするのでダイヤ君は2階や玄関等フレンドが来ないところに避難していた。みんな2階に行くとフレンドはさびしくてクーンクーンとなく。母さんがボールで遊ぼうと誘っても見向きもしない。 |
28 | 水 | 雨 | 朝ご飯の後吐いた。ハウスの下に敷いてあるタオルケットを食べたせい。本当にいやしいフレンドであった。夜フレンドを洗う。前はお風呂でオイデと言っても来なかったが,今日は2回呼んだら自分から入ってきた。シャワーのお湯が顔にかかってもびくともしなくなったし,ドライヤーもいやがらない,気持ちのいいのが分かったのだろうか。今日父さんは修学旅行でお泊まり。昨年の今日我が家にフレンドがきたのであった。1年早いですね。そして驚くほど成長した。まさしくドッグイヤーだー。 |
29 | 木 | 晴れ | 朝の散歩で,新さっぽろのバスターミナルの中を散歩してみた。フレンドはあまりパン屋さんなどの匂いに気を取られることもなく,普通に歩いていた。午後の散歩の行き先を母さんと智で相談していた。「今日は,上野幌公園に行こうか。」すると,フレンドはその声を聞くだけでそわそわ。夕方陽が散歩しているときに,ダイヤ君と会って遊ぶ。そのとき,興奮したフレンドは小春ちゃんの家の庭に突進して入ってしまったとのこと。やれやれ。 |
30 | 金 | 晴れ | 蒸し暑い日。子供たちはみんな学校。父さんは修学旅行の代休でパソコンの前に。フレンドは何度も「遊ぼう」。しかし,あまり相手をしてもらえなかった。(ごめんね。仕事がたまっていたの。)その後,父さんと母さんがおばあちゃんと食事に行こうとすると,フレンドは自分も行けるかと玄関までやってきたが,結局は3時間くらいお留守番。でもいい子でいたようだった。夕食時,みんなでフレンドが盲導犬になれなかったら,またなれたら今後どうするかを相談。優も陽も,そして智も熱心に自分の意見を出していた。結論は,「なれなかったら,うちで引き取る」「なれたら,ちょっと時間をおいてまたパピーウォーカーをする」「ただし,散歩等はしっかりみんなで協力しよう」ということになった。 |