「いたか?!」
「いや、こっちには誰もいなかった。途中で戸締りしてる用務員の人に会ったから聞いてみたけど、誰もいなかったってさ。で、そっちは……」
目を閉じ、首を左右に振る。
「そうか……」
あれからずっと高等部の校舎をくまなく探したのだが、クリーオウもレキも見つからなかった。
「あ、家の方はどうだって?」
「帰ってないとさ。連絡も何も来てないそうだ」
「なぁキリランシェロ、こんなこと考えたくないけど……まさかもう捕まって……」
「いや、それはない。この時間まで家にも帰ってないってことは、まだここにいるとみていい。なら、レキも一緒だろう」
いったんそこで言葉を切り、ハーティアの首肯を確認する。俺はさらに続けた。
「だったら、もしあいつに何かあったとすれば、爆発なりなんなりが起きてるはずだ。レキは絶対的にあいつを守るからな」
「なるほど。となると、今日の小等部は修繕作業があったから、15時くらいにはもう誰も入れなかったはずだからペケ。中等部も先程言った通り。高等部もいない」
「残るは大学か院の方か……もしくは中庭とか体育用具室とかそっちの方か……」
「じゃあぼくは院の方を見てくる。キリランシェロはどうする?」
「俺は……」
大学の方を見てくる。
中庭とかを探す。
……実はこの選択肢、どちらを選んでも結果的に同じことなので、内容と共に割愛します〜。
(ギャルゲにはよくあるパターンだし。CG回収の為とかさ)