『受験は時短』

大学事務員、塾講師、家庭教師、中学教諭、高校進路部長と、およそ受験に関わる体験を通し、私が得た結論は
『受験は時間との競争』である。
教科書の問題は、公式を素直に覚えて欲しいので、容易に答えが出る様に作られている。 一方、受験問題は、得点による合否の振り分けが目的だから、数値が難解で、ミスを誘う罠が仕掛けられている
必然的に学生は、受験産業『塾』を頼る訳だが、ここでも大きな間違いを教え込まれる
多人数相手に1講座で10題もこなしていては、質問された時、予定のノルマをこなせない
必然的に、最も多い形態は、代表的な問題を出題「5分間考えて」自分なりの解答
その後5〜10分掛けて解説。残りの時間で演習問題のプリント学習。と言うユニットを、講座内で2〜3単位
これが実は、大いなる間違い
最も一般的と言われる共通テストの例で示そう。必修問題が大問で3題、選択問題が4分野中2大問。
合計大問5題を50分の試験時間で熟さなければ成らない。各大問は5題ほどの小問で構成されているから
受験生は5×5=25題を50分で熟さなければ成らない。まして、選択問題を選ぶ時間を考慮すると
大問7分、小問1分30秒と言うのが限界であろう。
これを日頃から「5分」で解く訓練をしていたのでは、既に勝負に負けているのである。
まして、有名学習塾ほど、過去20年に一度しか出題されない『難問』を、教科書にない難解な手法で解いて見せる
西山学院高等学校の河原君月川君が、簡単な問題の時短学習に終始して、模試で全国一位になる訳である。
昨年、東北大学を目指す生徒の為に、普段私が手を出さない、普通なら10分〜15分かかる難問も、視点を替えれば2分以内で解ける方法を開発し、
12項目のアイテムとして開発した。
その内、合同式・加法定理の残念・新6分の1公式は、すでに公開したが
今年度は教え子の為に封印していたHPでの発表を解禁し、次のアイテムを、順次公開しようと思う。
(1)図形問題解法のアイテム・・・本来高校生用だが、空間図形に使われると『難問』に化ける
(2)因数分解の分類・・・パターン化した。・・・かつては数Vだった「三元三乗」の見極め
(3)最大値・最小値は4系統9パターン・・・どこかの分野で必ず出題される最大最小問題
(4)微積は指数の分数表示で考えれば、後は視点の移動だけ
(5)極限値はロピタルの定理・・・使用条件が有るので数学教師は使わないが
(6)合同式の段階的な使い方
(7)合同式による整数問題・倍数問題の解法
(8)立体問題・空間問題は「四面体」の使い方で理解する
(9)数列漸化式は「えいやっと解く」・・・これは「高校数学の美しい物語」のマスオさんの方法を発展させた物 (10) 確率漸化式の解法・・・(9)が使えるので、漸化式を作る方法だけで良くなった
以上10アイテムを、なるべく短いスパンで公開していく予定である。去年1年間休業したお詫びである。


コンコンチュウチュウの似顔絵

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