1988年2月 千曲川を見る旅



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1988年2月25日(木)〜27日(土)
走行距離 111km

参加者
キヨちゃん・ゲンゲン ・とっくん・ナガチョン

2月25日行田〜下仁田
2月26日下仁田〜小諸
2月27日小諸でリタイヤ



2月25日(木)晴れ

↑関越道の下で休憩 
 2月の25日から26日まで、県立高校は入試休み。日曜日と合わせて4連休なので、僕らはツーリングの計画を立てたのだ。片道2日で長野県小諸市に行って帰ってくる、名づけて「千曲川を見る旅」。でも、2月に長野県に行くなんて誰が考えたんだろ。たぶん発案者はげんげんだ。今思えば、2月の小諸なんて雪降って当然って感じだけど、出発前は何も疑問に思わなかったな。やはりそれが若さというものか。
 僕らチャリ股会はいつも「日出前早朝出発」が得意なんだけど、さすがにこの時期は寒いからそれはムリ。夜が明けて明るくなってから行田を出発。熊谷市街を通り抜けたあたりで国道140を外れて花植木街道と呼ばれている道を児玉方面へ向かう。途中、関越自動車道をくぐり、順調に児玉町へ。児玉町からはひたすら国道254を北上するのだ。
↑神無川を渡って群馬県へ 

↑シンナーを吸う三平 
 神無川を渡って群馬県藤岡市に入ると道は西へ向かう。R254はけっこう交通量が多いけれど、僕らはどんどん距離を稼いで進んだ。富岡市を過ぎると交通量はのんびりしてくるけれど、緩やかながら少しずつ高度を上げる登坂が続くので結構疲れてきた。
 昼過ぎに下仁田町に到着。今日の予定はここまで。野宿する場所を探して町内をうろうろしていると、突然シンナー吸ってる釣りキチ三平が登場。非行防止の看板みたいだけど、なんか三平は美味そうにシンナー吸ってるぞ。僕も吸いたーいって言うヤツがいるんじゃないかな?いないか。
 結局、町内の中心を流れる鏑川の河原で野宿することに決定。自転車を担いで河原におりてテント設営。テントを張ってもまだ日が高いので河原で遊んでました。とっくんが魚を釣ったので焼いたけれど、小さいので食べる部分は少なかった。

↑自転車を担いで河原に下りる 

↑とっくんが釣った魚を焼く


↑鏑川の河原で記念写真

 

本日の走行距離 66km

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2月26日(金)晴れ
 今日はいよいよ峠を越えて長野県へ行くのだ。これから向かう内山峠は地図で見ると標高1063メートル、群馬側は道の蛇行もかなりきつくて険しい峠であることがわかる。しかも僕らはトンネルの国道ではなく、途中から旧道を通ってトンネルより高い峠を越えていくつもりなのだ。今まで僕らは長距離ツーリングは何度かやったけれど、房総や筑波など平地ばかりだったから、本格的な峠越えはこれが初めてのチャレンジだ。

↑国道254号を西へ 

↑旧道の入口でひと休み 
 下仁田を出発してR254を西に向かい始めるとすぐに登りがきつくなってきて、山道らしくなってくる。道幅が狭いわりに大型車の通行も多く、坂を登る僕らの肺にダンプの排気ガスが苦しい。峠に近づくと道が蛇行してくる。目もくらむ高さの高架になっている部分もあり、ダンプがそばを通るとヒヤッとするが、すぐに旧道との分かれ道に着いた。ここから先、国道はほとんど空中を走っている豪快な高架道でトンネルへ続くけれど、旧道は細いつづら折れの道がまるで荒船山の断崖を蛇が這い登るように続いている。
 旧道はほとんど車が通らない細い道だけどきれいに舗装されているので、登りがつらいという以外は問題なく、むしろダンプの多い国道よりも快適だ。天気もよくて景色も最高、あとはただひたすら体力あるのみ。
 急坂のつづら折れの道を息を切らしながら登っていく。2月の空気は冷たいけれど、風は山にさえぎられて日差しもあたたかく、自転車をこいでいると暑いくらいだ。とても上着は着ていられない。高度が上がっていくと、道の日陰の部分にはうっすらと雪が残っている。薄い雪でもロードタイプの自転車はよく滑るので注意が必要。

↑旧道には雪が残る部分も 
 やっと峠にたどり着くと、そのまま道に座りこんでひとやすみ。へとへとになったけれど、峠をひとつ制覇した満足感を味わえた。ここから先は下り坂だ。

↑やっと峠にたどり着いた 

↑きよちゃん 

 内山峠から佐久までの下り坂はとても快適だった。傾斜もゆるやかで、道のカーブも群馬県側ほどきつくなく、たまに残っている雪にさえ注意すれば、風を切ってどんどんスピードを出せた。

↑内山峠からの下り道
 佐久市の岩村田というところで国道141号にぶつかり、そのまま北上。ここら辺は今は上信越道の佐久ICができて、道路もかなり変わってしまっているようだ。小諸市に到着すると、小諸城址から千曲川を眺め、今回の目的、「千曲川を見る」ことは達成した。今夜は千曲川畔の駐車場に野営することに決めた。

本日の走行距離 45km

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2月27日(金)雪
 朝、目が覚めるとテントの外が妙に静かだ。耳をすますと、さらさらさらという音が聞こえる。しかもとても寒い。まさかと思ってテントから顔を出すと、あたりは一面真っ白。夜のうちに降り出した雪が10センチ以上積もっている。しかも雪は本降りで止みそうな気配もない。うーん、マイッタ。今回のツーリングはここでリタイヤだ。とりあえずテントを撤収し、雪の積もる坂道を何度も転びそうになりながら恐る恐る走って小諸駅へ逃げ込む。

↑雪の小諸駅

 
 4人の所持金を確認してみると、なんとか行田まで帰るだけの汽車賃には足りた。でも、自転車はどうしよう?輪行の道具も持っていない。結局、駅前で宅配便を扱っている店を探して送ることにした。自転車を分解しないで送ると結構高くつくけれど、それも着払いにして解決。なんとか僕らは信越線に乗り、無事に行田に帰れたのでした。
 やっぱり今になって考えると、2月の小諸なら雪ぐらい降って当然なのだ。でも当時の僕らはそんなことちっとも考えてなかった。頭わるいよね。それが若さというものなのでしょう。長野県は雪国だということを身をもって理解しました。

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