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1988年4月4日(月)〜6日(水)
走行距離 195km
参加者
キヨちゃん・ゲンゲン ・とっくん・がなひょん
4月4日行田〜横瀬 4月5日横瀬〜神流湖 4月6日神流湖〜行田 |
4月4日(月)晴れ |
↑荒川大橋を渡る |
春休み後半の3日間、自転車に乗りたくてしょうがない僕らは、どっか行くべーやーという感じで特に目的意識も無く、奥武蔵の峠めぐりを計画したのだった。計画したと言っても、テキトーに秩父あたりの山を走って、3日目には帰ってこよう(でないと春休み終わっちゃうからね)といういい加減な計画だった。峠めぐりをカッコつけて英語で言うと「パスハンティング」。魚のバス釣りじゃないよ。峠のパス。パソコンの画面だとパ(半濁点)とバ(濁点)の区別が難しいね。 いつも通り早朝行田を出発し、熊谷市内を抜けて荒川大橋を渡り、県道11号で小川町へ。小川町からは八高線沿いに県道を南下した。体力ありあまってる僕らにとってここら辺までは朝飯前。楽勝ペースで越生に到着、梅林を目指す。 |
4月だったが越生の梅林は満開。梅の花の下を自転車で走り回って喜んだ後、そのまま山に向かって道を登っていく。少し登りがきつくなってきた所に黒山三滝という滝がある。その名の通り三つの滝があるんだけど、「まぁそんなもんか」って感じで特に感動するほどの滝でもなかった。 滝を過ぎると道は本格的につづら折れの登り坂になって、さすがの僕らにもちょっときつかった。登りきった峠には交差する道がある。これが奥武蔵グリーンラインだ。南は毛呂山の鎌北湖から北は秩父の定峯峠まで尾根筋を走る道だ。ここからこの道を北上する。 |
↑越生の梅林 |
奥武蔵グリーンラインは細くてカーブが多いが、全面舗装されていて走りやすかった。アップダウンもあるがそれほど急な坂は少ない。顔振峠、関八州展望台など5〜6kmおきに休憩ポイントもある。適度に汗をかきながら刈場坂峠に到着した。峠の茶屋で昼食を取った後、ここで奥武蔵グリーンラインに別れを告げてR299方面へ下る。 一気に国道まで下ると、国道を横断して正丸峠の登りにかかる。国道は全長2kmの正丸トンネルが開通しているが、僕らは8kmの旧道を通って峠を越えた。峠道はレーサーレプリカのバイクに乗った「峠小僧」が多かった。 正丸峠を越えて再びR299へ合流した僕らは、さすがに疲れていた。一日中、大小の峠を越えて走ってきたのだから当然だ。国道沿いの横瀬川の河原にテントを張ってねぐらとした。 |
本日の走行距離 83km
戻る4月5日(火)晴れ |
早朝のR299を秩父市内に向けて一気に下る。まだ目覚めていない市街地を通り抜け、荒川を渡って男鹿の町へ入る。小鹿野高校の前で国道を離れ、ひとつ小さな峠を越えると吉田町に入り、吉田川という川がある。この川を登りつめていけば土坂峠だ。 昨日走った武蔵丘陵地帯は所詮「丘陵」、標高はせいぜい500メートル級だったが、今日の土坂峠は秩父連山の峠、標高もほぼ1000メートルだ。最初は順調に高度を稼いだが、矢久峠への分岐を過ぎるとガツンと登り傾斜がきつくなった。峠まであと10km、つづら折れの道をさらにジグザグに登っていった。当然ギヤはローに入っている。僕の愛車バーバラ号は、見かけはドロップハンドルのロードツアラーだが、峠越えツーリングのために歯車は当時出たばかりのMTB用パーツを使って、最高速よりもトルク重視の仕様にしていた。それでもこの登りはきつくて何度も休みながら登った。 |
↑武甲山をバックに走る |
↑土坂峠 |
それでもなんとか土坂峠を登りきることができた。やったー!ここから先は下りだ。自転車で峠を越えて一番嬉しいのはまさにこの瞬間だろう。 急な下り坂を下りると群馬県の万場町だ。ここから神流川沿いのR462を下れば関東平野だ。だんだん川幅が広くなり、下久保ダムでせき止められた神流湖になる。ダムに着いたときはまだ明るい時間だったが、このまま下りてしまうのはつまらないので、今日はこのダムでキャンプすることに決めた。 まだ明るいのでダム展望台も人の出入りが多く、僕らは展望台のトイレの裏に隠れるようにテントを張った。 |
↑クッキングガナヒョン
本日の走行距離 61km
4月6日(水)晴れ |
今日は行田まで帰る日だ。神流湖からR462で少し下れば、埼玉の児玉町だ。まだ時間はあるから、もう少し回り道して走ってもいいかとも考えたけれど、正直言って昨日の土坂峠越えが結構こたえている。まっすぐ帰ることに決めた。ここからはもう関東平野、平らな道を鼻歌交じりで東へ向かえばあっという間に行田の我が家にたどり着いた。もう春休みも終わりだ。 |
↑ダム湖の朝 |
本日の走行距離 51km
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