そのクルマから特別なオーラが出ているからです。

殆どの車好きの方は「10万Km以上走行した車」であれば、相当壊れていて新しく買い替えした方が良いと思います

過走行車、低走行車も年式が古くなれば新しいクルマが必要と考えるでしょう。

今回のMR2は「20万キロ以上走行したクルマです」

僕には走行距離の多さ、古いクルマであったとしても「何とも思いません」

なぜならば、直せる技術と技能が備わっているからボロとも思いません。

トヨタというのは、何事にも作り方を丁寧に行っている。20年くらい平気で乗れます。

自分で修理整備すること。この行動は、これからの日本の整備修理業界に必ず必要なものです。

また、このクルマMR2が好きで永く乗っている方々にエールを送りたい。

SW20のシャーシは他社のクルマに比べてオーバー品質なクルマの一台です。

MR2から特殊なオーラが見えるのです。

そのオーラを消すことなく、僕自身がこつこつと努力するだけです。

僕がクルマに求める考え方は、金でもありませんし、地位や名誉でもありません。

そこに存在し続ける能力、見えない強力なオーラがあればそれでいいのです。

機械は本当に正直な生き物なのだから。

  何故30万キロ近く乗っていても普通に乗れるのですか?

オーナーさんから最近言われたこと。

僕のSW20は何でこんなに乗っているのに、普通に走れるのか?

何故って?

そりゃ、全て俺様が整備、修理してるからだよ。

って答えておいたが(笑)

SW20に乗れる、維持できていること

ある意味奇跡なんだ。と思ってくれ。(僕の心の中の言葉)

俺様に会えて、整備修理、時にはチューニング(調律)してもらってうれしいと答えていた。

僕にとってもこのオーナーさんは特別仕様だから、拒否することなくテキトーに整備しております(大嘘です)

僕も思うことですが

よくもまあこれだけ走って、今もって大衆車の「マーチ」みたいに普通にエンジンを起動して

普通に乗っていく。

普通のチューニングカー(外見はノーマル同等)なんだがね。

やっぱ、奇跡的なんだろうか?

そんなわけないぜ

普通の奇跡なのかもしれない。

俺様が全てに携わっているから、普通に走れるのだよ。(オーナーにはこの言葉、言わないけどさ、これからも多分ね)

どこかの整備屋、ディーラーに一時は頼ったものの

酷い仕打ちを受けたため、俺様のところに舞い戻ってきた裏事情があるが(1回だけ浮気したってことかね)

今までの流れを見てきて、また、俺のところに戻ってきたオーナーさんが多数いることを思うと

俺が行ってきた作業に一つの間違いもないということが分かってくる。

信用って言葉もいつの間にか大きくなり、俺の礎になって強固なものになった。(オーナーさん達の声を聴くと、そう思えます)

やはり、僕が触ると何かが変わるのかもしれない

ということか・・・(俺自身はワカラン)

俺の本音、整備、修理する理由

整備作業した後「機械が喜んでくれればそれでいい」

くらいにしか思ってないが

オーナーさんがこの話を載せてもらえないか?という要請があったため

載せることにした(途中追記ということで)

本当はこの内容は、俺が分かったことでSW20の何かが良くなるわけではないと思う

だからかもしれない

あまりこの内容について触らないようにしてきたのである。

神がかり的なものとか、宗教的なものとか一切信じない人間だから。俺は。(神様は何処かにいると思うが)

クルマを育てるのは、オーナー自身だから。

精神を封入するのも、オーナー自身だから。

ということにしておく。

クルマの価値は総走行距離が全てではないからね。

機械に対して対等に見つめてきた結果だと思う。

これは他人には分からない。多分。

僕が触った後、他の業者、作業者が触ろうとすると「なんか違う」と言われるらしい(各オーナー談)

組付けが間違ってるとかそういうバカなお話しではなく。

特別なオーラが出るとの話も聞いた。

ま、確かにそのオーラが出るんだろうさ。

俺が触った機械と作業対話した後、その特別なオーラ、(それとも汁か?チューナー臭か?)出るんだろうね。

オーナーサンから直接、俺に話すし、やっぱり何かあるんでしょ(笑)

よく、ワカランけど。

  最初はディーラーの見識に頼ったものの・・・

僕が最初にMR2を見たとき、すでに終わっているエンジン、シャーシ、エアコンなどなど

全てがダメでした。

壊れていても、それでもドライバーさんは乗り続けたいという理由がありました。

当時修理するか整備継続するか相談された時、新しいクルマを買うか、同じ中古車を買うか選択する時期に達していたのですが

究極の選択を迫られて、悲しい顔をするドライバーさんの印象が強すぎて僕自身どうするか考えてしまいました。

解決策を見出すためにMR2をディーラ再点検するため一時的に入庫することにしました。

内心、僕自身が正直どこまで責任を負えるかということを考えての行動です。

結果は、予想通りでして

ディーラー整備士は新しい車を買ったほうが安いとまで言われ

新車を売るだけしか考えのないディーラー専用フォーマットとワードを用意しておりました

僕は内心「ふ〜ん、やはりそういう答えしかでないのか、情けない」と感じて聞いておりました。

ドライバーさんオーナーさんは二の次、結局金、地位、名誉そして責任逃れかと思っていました。

長く乗り続けてきたのだから、オーナーさんに気を使って少しでもよい答えが期待できると思いましたが、甘かった。

MR2が好き。という思いがある。

僕は、完全体として直してあげようと思ったわけです。

ただ、僕自身もクルマ以外に仕事をもっていることもあり、無茶できるかどうか?という不安はありました。

直すにも相当期間の時間と体力、精神力が必要。

しかし、運命的な力が働いたのも確かです。

フルレストアを決定的にした言葉は、僕が関与するとクルマ業界に風穴があくといわれたこと。

僕のことについては、業者間、業界の間では少しは有名なのでしょう。(技術のない業者が特に騒ぎ立てる)

有名になったとも思っていない。整備や修理について自身で構築した独自のスタイルがあるから、第三者感覚でいられるのです。

  朽ち果てる姿は見たくないものだ

何についてもモタつくディーラーの対応には期待していない。

内心MR2シャーシの放置プレイはよくないだろうということで性格性分なのか、気が付いたらすでにスパナを片手にMR2の前に立っている状態でございました。

体が勝手に動いたとも言えます。

ただ、整備完了まで相当期間が必要と分かっていましたので、その点についてはドライバーさん(オーナーさんですね)に了承を得ました。

自身お手製の追加オプションで費用格安で出来ると思いますが、とにかく時間は下さいと念を押して了承を得ました。

ヤマハエンジンは久しぶりに触ります。

エンジンの中身を知る、すなわち会社の体質がモロに分かる。このことがとても楽しみなのです。

普通の方ならエンジンも小規模ブローしている。一体いくらかかるのか想像がつかないわけですから直さないでしょう

捨て猫になるでしょう。

その分車を買う費用にあてた方が徳と考えるからでしょう。

僕は損得は考えません。何故なら修復して乗り出す姿を見ることができれば

気分は最高だから。

この考えに行き着くということは、直せる余裕と気持ち技術、技能があるから言える言葉だと思います。

ワンオフパーツも少し製作する必要がありそうですが、そこは自分自身の技術と技能をそのまま生かします。

  20万キロ走行というとドキッ!っとしませんか?
                (今は30万キロ近いよ)


クルマが本気で好きな人は昭和の終わり辺りに発売されたクルマを愛する方が多いと感じます。

今のクルマに魅力を感じない。というのが率直な答え。

また、平成に入った直後に発売されたクルマ達は耐久性も高くて壊れにくい。

今のクルマ達は壊れにくいけど扱いにくい。柔軟性に欠ける。そして伝わるオーラが全くないこと。

完全にロボット化した感じです。これではクルマにただ乗る。降りる。今のクルマに何が足らないのかメーカーは感じとってほしいものです。(ずぅ〜っと、わかんねぇ〜でしょうね)

唯一分かっているのが最近のメーカーを考えるとトヨタかもしれません。

僕は期待しています。(気が付いたのかもしれない)

20万キロ走ったMR2なんて、あるわけないと思うでしょう。

しかし、今僕の手元にあります。これを直すなんてなんて無謀なと思うでしょう。

ですが、自動車メーカーの考えはもっと高い次元にあるはずです。

その考えに沿って、ユーザーさんが、整備する人が「それ」を引き出してあげればそれでいいと思いませんか?

今回触るMR2の状態はあまりにも酷いです。

どこまで直せるかは不透明ですが、今よりは良くなるものですし必ず良くなりますと信じて整備開始することにします。

自分自身の技術と技能の経験値がものをいう。

部品全部とっぱらって、シャーシの色を新しくした程度、再化粧した程度では、レストアップとはいわない。

純正ラインオフから品質保持、そして維持してきた車の方が「闘ってきた感」が全面に出るというものです。

エンジン他重要な部品の消耗は容認しなければなりませんが、これも修理整備そして調律動作でどうにでもなります。

体力勝負かもしれませんが、実際は精神力の維持が生命線となります。

20万キロなんて僕にとっては何とも思いません。

完全な整備が行き届いている限りは、乗り続けることは絶対的に可能なのだから。

なければ、付け足せばよい。

そして、現在も続くトヨタのモノづくりの深さと、設計力、品質維持力に感謝(あまり言葉にしたくないものだが)

ディーラー対応については中途半端でどこもショボイけどさ
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「何故?いまさら直すのか」