真空管アンプ

アンサンブルラボ・パワーアンプ あの日、コンサートで鳴っていた心に溢れんばかりのバッハの弦楽に感動し、音楽の音を求めた再現装置。
マニア思考の方であれば部材集めから楽しいものです。

アンプ製作に欠かせない増幅素子でTransistor、Electron tubeと球も製造会社及び年式、クラスによって音の差音質面で微妙に変化があります。
時間をかけて完成した魅力ある装置で充分に味わえる流れ出る音の描写は暗闇に輝く星空に深々と入り込む事でしょう。

 プリアンプ系の電源部は真空管式の安定化電源としています。定電圧レギュレ一夕管にウエスタン・エレクトリック社製WE300Bを使い、コントロール用にMT管3本使用してB電圧の安定と音質面での供袷を図っています。
フォノ・イコライザーアンプ及びコントロール・アンプの電源は基本的に同じ構成ですが各アンプに違いが有るので供給電圧は制御回路の一部の変更調整をして整えております。電源と言えども疎かには出来ません。また、少出力型のパワーアンプでしたら十分にドライブが可能です。

製作例としてWE・VT-5 2.シングルステレオパワーアンプがあります。
92dB以上の能率があるスピーカーシステムでしたら音楽が堪能できるでしょう。

コントロールアンプの出力段構成は初段にウエスタン・エレクトリックのWE-262BからWE-101D系(STC・3A/141A)にて橋本製ライン・トランス.出力インピーダンス600-OhmのUN・BALの送り出しです。
出力管は直熱管なので残留ノイズは0.2mVACと数字的には若干気にかかりますが、当アンサンブル工房の試聴室のホーン型スピーカーシステムで残留音も気にならず、十分に楽しく聴く事ができています。

フォノイコライザーアンプの構成はECC802SからE188CCと一組直結回路としてCR型EQの前後に構成しております。
終段の送り出しカップリングにはケースマイカ・コンデンサーを使い骨格の確かな実在感のある音作りをしています。