三 都 物 語
 〜京都・奈良・大阪〜
 2002年11月1日〜4日にかけて、京都、奈良、大阪の三都を久しぶりに訪れた。
もっともメインは11月3日に行われた「大阪・淀川マラソン」に参加するためだった。
 2000年12月に「20世紀最後の誕生日の記念」にとホノルルマラソンを走ったのがきっかけとなり、それ以来私のランニングライフが始まった。その後、いろいろな大会に出るようになり、どうせ走るなら国内外の各地を訪れながら走ってみたいと思い、リゾートライフとランニングライフを融合させた「リゾートランナー」の旅が始まったのである。そして、今回は、京都、奈良、大阪への旅となった。
11月1日(金) 雨  東京〜京都〜太秦・嵐山へ Part1  Part2
 新幹線「のぞみ」で京都へ向かう。マラソン大会の開催地が大阪の枚方市だったため、京都駅近くにホテルを取り、そこを拠点に動くことにした。京都に着いたがあいにくの雨で、外を歩き回るには不向きだった。 
 ホテル(グランヴィア)に荷物を預けてた後、バスで太秦へ向かい、広隆寺前で美味しい「懐石料理」で昼食を取り、太秦映画村を見学し、その後、嵯峨野からトロッコの旅に出た。トロッコは旧山陰線の軌道を利用して保津川沿いを観光できるようになっている。観光コースとしては、往きをトロッコ、帰りを船で保津川下りで嵐山まで戻るパターンが多いらしい。今回は、時間もなかったし、天気も雨だったのでトロッコで往復した。
 嵯峨野からトロッコで亀岡駅まで、片道約30分(7.3q)の旅である。帰りは、途中の嵐山駅で下車し、渡月橋まで足を延ばした。
 ホテル・グランヴィアに戻り、ホテル内のフィットネスジム併設のプールで軽く体を動かした。「グランヴィア」は駅に隣接するホテルで、もちろん設備もサービスもトップクラスの人気ホテルである。
 夕食は、駅ビル内「伊勢丹」の湯葉料理専門店で湯葉づくしの料理を堪能し過ぎた。

11月2日(土) 晴  京都〜明日香村
 近鉄で橿原神宮前まで行き、駅前でレンタサイクルを借り明日香村へ向かう。当初は翌日の調整も兼ねて自分の足で走って回ろうとも考えていたが、予想以上に距離があることと起伏の多いコースだと知り自転車に切り替えた。駅構内の観光案内で「旅行者向けナビゲーションシステム」をキャンペーンしていて、500円で貸してくれるというので、さっそく借りて自転車にまたがった。ところが、いくら移動してもいっこうにナビが起動しないので、「これ、役に立たないよ!」といって返還した。(もちろん500円も返してもらった。) やっぱり旅は、「地図を片手に、あっちフラフラ、こっちフラフラと迷いながら」のオーソドックスなパターンが一番だと思った。
 明日香は、6〜7世紀には日本の中心として様々なドラマが繰り広げられた地であるが、今はとても素朴で、ひっそりとした佇まいを見せるだけだった。しかし、点在する遺跡からは、飛鳥時代からの熱いものがしっかりと伝わってくる。時の流れを忘れて、「石」たちとの会話を楽しみ、ゆっくりと歴史を感じるには最高の場所だと思おう。
11月3日(日) 晴  京都〜枚方市  「淀川市民マラソン」参加
 ホテルで朝食を済ませ、近鉄、阪急を利用して大阪・枚方市へ向かう。近畿地方で初めて参加する記念すべき大会となった。私にとって2度目のハーフマラソンだったが、1ヶ月以上体調を崩して、ろくに練習もしないで臨んだレースだった割りには自己ベストを更新する事が出来た。
 観光を楽しみ、マラソンを楽しみ、そしてそこで知り合えた仲間たちとも楽しい時間を過ごせる・・・一挙両得、いえ三得の旅になった。

11月4日(月) 晴  京都〜東京
 早朝7時前の「のぞみ」で帰京し、9時半から皇居で開催される「ランニング教室」に参加した。