リスボンから列車で1時間42分
(直通の急行は1日1本)。
オビドスは城壁に囲まれた小さな町。
日帰りでも十分観光できる。
でもこんな可愛い町で、ちょっとだけでも
住んでる気分を味わいたいじゃない?
写真を撮っていたせいなのか、駅の裏へまわるとタクシーどころか、スーツケースを横に座っている女性がただ一人。聞けば、カナダに留学中でオビドス近郊の家へ帰省する
ところだという。
彼女が呼んだタクシーに便乗させてもらうことになった。
もちろんホテルまでの料金は私もちで。
無人の駅舎にはオビドスの風景を描いたアズレージョ(タイル絵)があった。
メインゲートのPorta da Vila は車がようやく
1台通れるが、一方通行ではないため信号が
ついている。門の中にもアズレージョ →
教会になっているらしい。
起源はローマ時代という北側の城から城壁に上り、南のPorta
da Vila まで歩く。町全体が、そして近郊が見渡せて気持ちいい。
でも柵がないのが少々恐い。"日本人かい?"と嬉しそうに話しかけてきて私の前を行ったオランダ人のお爺ちゃんは足下が危なげ。すれ違いは若い人でも慎重だ。
南端の見晴台に登ると風車が見えた。観光案内所で風車までのルートを聞くと、"大変だし中には入れない。城壁から見るのが一番キレイだよ"
と言われたが、3日目にスリパリーな獣道を登って(1回転んで)行ってみた。思ったより小さいのが分かったし、けっこう感動したんだけど‥‥私は。
風車の前ではオジサンとオバサンがデート中(?)。
Igreja de Santa Maria(サンタ・マリア教会)
町の中心、サンタ・マリア広場にある最も重要な教会。壁一面のアズレージョが素晴らしい。天井や祭壇画もゴージャス。3日目(土曜日)には、ここで結婚式があった。
広場を挟んで手前にPelourinho(ペロウリーニョ)という柱がある。囚人は見せしめとしてここに吊されたという。
こちらはサンタ・マリア広場の奥を下りたところにある Igreja da Misaricordia(ミゼリコルディア教会)。
小さな教会だが、ここも壁がタイルで覆われていた。
この前は何度か通ったが、一度絵を描いている若者を見かけた。
Igreja de S.Pedro(サン・ペドロ教会)
かつてはバジリカ(ローマ法皇庁から与えられる教会の称号)だった。1755年のリスボン大地震で崩壊後、再建されたのだそうだ。
「監獄のアーチ」の家。旧・市庁舎で、現在は博物館。
城壁の外にある泉水。今も残る水道橋から水を引くようになっている。