まずは付出しがサーブされました。
カメリエーラの「テンプーラ con フォカッチャ」という説明どおり、まさに日伊合作?野菜のかき揚げ、フォカッチャ添えです。クロは店の周辺を散策したとき、厨房に日本人がいるのを見たとか・・・(私は見そびれてしまった(>_<))。これはその人の発案でしょうか。
ワインは赤をグラスでいただきました。それでも、ちゃんとBarolo Conteisa Cerequio (1996) だったのが嬉しい。ちなみに1996年〜2000年、連続してピエモンテの赤は当たり年だとか。そしてCasaのパンはハーブ入り。うーん、さすがミシュランの星が付くだけのことはあります。
前菜は2人で1皿。 仔牛のあご肉バローロ煮込み、焼きエシャロットとポレンタ添え
(Musetto di vitello al Barolo con scalogni tostati e polentina della Langhe) Lit.20,000です。
あご肉だということはカメリエーラが身振りで教えてくれました。
こくのあるソースと、とろけるような肉♪ 下に敷かれたポレンタとの相性も計算し尽くされている感じです。ちなみに "ポレンタ" はトウモロコシの粉を練り上げたこの地方の食べ物。
プリモ・ピアットに選んだのは、ポルチーニ茸のタッリャテッレ("Tajarin" tagliati a mano con funghi porcini) Lit.20,000。
これも2人で1皿。
なんとこれが意外やカレー風味なのです。とはいえカレーは香りとして使われているだけで、決して味が辛いわけではありません。かつて王侯貴族がエキゾチックな高級品として好んだのでは?と思ってしまう、ものすごぉーく優雅で上品なパスタ♪ Tajarin(タヤリン)とはアルバ生まれ、ピエモンテ唯一の乾燥パスタだそうです。
そしてセコンド・ピアット。私はウサギの肉詰め、香草(タイムとローズマリー)オーブン焼き
(Coniglio disossato, farcito, cotto al forno al profumo di timo e rosmarino) Lit.30,000。
このソースがまた、しつこすぎず、軽すぎず。ウサギとバランスの良いこと♪
一方、クロは石焼き仔羊(Sella di agnello cotta sulla pietra alle erbe) Lit.30,000。
丸い石板の上でジュージュー音がしています。
写真提供:クロ
1つ星レストランはイタリアにしては分量も上品なので、ドルチェも余裕で別腹に納まります。
左は私の温製タルトレット、アスティ・マスカットワイン風味のクリーム添え(Tortino caldo di nocciola tonda gentile con crema al Moscato d'Asti)。ピエモンテ州の伝統的なチョコレート・ケーキ、ボネ(Bonet)をアレンジしたのかな? 真ん中の穴から温かいチョコレートソースがとろーっと出てきて、外のソースと味の変化が楽しめる、深〜いドルチェでしたよ♪
右はクロのザバイオーネ、ラズベリー(?)ソース。これもピエモンテ伝統のものですが、通常よりプリンっぽかったらしい。