<photo & diary> 9/1 リエカ
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バスターミナルには荷物預かり所が見あたらなかった。
「ここにはないよ、隣のファストフード店にある」
そうターミナルの職員に言われたものの、行ってみるとそれらしい表示もない。近くの売店で、店の奥までズンズン入っていくのだと教えられ、ようやく荷物を預けることができた。(料金18kn(@9kn*2ヶ) は後払い)
フェリー会社、ヤドロリニヤの本社ビル↓
さて身軽になったところで、まずは今夜出るフェリーの乗船券を買わなくちゃ。
港沿いのリヴァ通りに出ると、そのオフィスはすぐに見つかる。カウンターでキャビンを予約。(詳細は
フェリーのページで)
これから乗船までの数時間は散策などして過ごすつもりだ。ところが歩き出して間もなく、歩道に並ぶテーブルを見たら無性にコーヒーが飲みたくなった。いきなりの休憩タイム・・・(^^ゞ (カプチーノ=6kn)。まあ、カフェでまったり港を眺めながら町の空気を嗅ぐことも、旅の一興ということで。
その後、自分が乗るフェリーを確認し、港沿いの通りに平行しているコルゾ通りへ出た。
この街はクロアチア最大の港を有する交通の要所だが、そのメインストリートだけあって、コルゾ通りには華やかな雰囲気が漂う。
この手前右手にツーリスト・インフォメーションを見つけ、観光マップを入手。移転してきたばかりなのか、どのガイドブックとも場所が違っていた。
賑やかな通りのなかでも、ほぼ中央にあるシティータワーはひときわ目をひく建物だ。タワーは18世紀に建てられ時計も付け加えられたが、15世紀からここに町のゲートがあったのだそうだ。
タワーをくぐって、リエカ最古という小さなタウンホールがある広場に出る。さらに奥へ進むと、今度はローマ時代のゲートだったとされるローマンアーチが見えてきた。
このアーチ、片脚が後世の建物に呑み込まれてしまっている!
アーチの先一帯は、リエカ旧市街中の旧市街といったところだろうか。だが、地図ではよく分からない細い道、メンテの度合いも様々な建物、その合間には駐車場・・・と、実に雑然としている。
聖セバスチャン教会などを見たりして、さらに進んでいくといつの間にか視界が開けた。
遠くに乗る予定のフェリーが見える。
その手前にはリヴァ通りとコルゾ通りを結ぶクロアチア共和国広場。広場にある半球形の物体は、本屋さんだ。
広場方向とは逆に坂道を上ってみた。
←突き当たりに街を見下ろすように建つ知事公邸。海洋&歴史博物館が同居しているらしい。
こちらは裁判所→
裁判所前の広いパーキング脇から聖ヴィート教会へ。
聖ヴィートはこの街の守護聖人で、現在ここは大聖堂となっている。
写真は明度を上げているが、内部は暗く、重厚な雰囲気が漂う。祭壇のキリスト像は13世紀のものだそうだ。
運河に向かって東へ少し歩くと、かつて大聖堂だったこともある 被昇天(Assumption)教会がある。
起源は13世紀。17世紀末にバロック様式で修復された。
鐘楼は1377年建造時の姿を保っているというが、ファザードの真正面に鐘楼がある教会は初めて見たような気がする。
内部は修復中だった。しかし暗闇に光を受けて浮かび上がる祭壇は荘厳だ。
さらにウロつくうちに運河に出る。奥に写っている歩行者専用の橋、たもとまで行ってみると、シンプルで現代的なデザインだった。なんと欄干は板ガラス! 街は生きているんだなぁと感じさせられる一方で歴史ある街の景観を壊している気がしなくもない。まあ、これは一観光客のわがままなんだろうが・・・。
その後、コルゾ通りのデパートをのぞき、地下のスーパーでちょっと買い物。そして近くの両替所で円表示が出ているのを確認の上、先客の後ろに並ぶ。ところが窓口にT/Cを出すと、「現金しか両替できない、向かいの郵便局なら替えられる」と言われてしまった。
今度は郵便局の長い列についた。ようやく私の順番になり、まずT/Cを示して両替できるかと尋ねる。担当者が頷いたのでホッとしていると、処理を始めてから 「ちょっと待って」 と中に引っ込んでしまった。長いこと待たされた挙げ句の果てに、「円はダメ、銀行へ行け」 なんて、つれないお言葉である。また銀行で並び直す気にはなれないので、代わりにユーロのT/Cを両替することにしたが、やはり最初から銀行に行くべきだった。
まだ日は高いが、もう6時近い。そろそろ夕食にしよう。