<Rabat>

photo-Rabat Street
ラバトの町。これは帰りがけに撮った写真。
行きはただただ、ゴーストタウンにしては綺麗で、
映画のセットにしては重々しい
現実味のない空間にボーっとしていた。


<St.Paul's Church / St.Paul's Grotto>
ラバトの中心にある聖パウロ教会。お巡りさんに教わった道を来たら、この正面左手に出た。
この中心部周辺だけは人通りがある。ベンチではオジサンたちが暇つぶし。写真の右奥に教会前の広場があるが、その向かいのバールも地元のオジサンたちの溜まり場だった。そんなところは、やはりシチリアに似ている。


photo-St.Paul's Church
photo-chapel

手前の階段を下りると地下室があり
床には大理石の墓碑が並ぶ。

photo-crypt

教会の右側入口から入る聖プブリオの礼拝堂。
祭壇画はイタリア人画家Mattia Preti(マッティア・プレティ/1613-1699)の作。彼はヴァレッタの大聖堂の天井画を描くために招聘されたが死ぬまでマルタに留まった。祭壇の左のくぼみには鉄柵で守られた聖パウロの遺物と言われる金色の腕がある。他に銀製の皿や18世紀のオルガンなどもある。

photo-grotto
地下室の途中にある聖パウロの洞窟。一部のガイドブックに"難破した聖ヨハネがここに隠れ住んだ"とあるが、聖パウロの間違いだ。この像の台座にも 『PAULO APOSTOLO(使徒パウロ)』 と記されていた。しかし、聖書 『使徒行伝』 を根拠とする"パウロが難破してマルタにキリスト教が伝来した" という話は伝説にすぎず、パウロは一度もマルタの地を踏んでいないことが最近の研究で判明しているそうだ。


<St.Paul's Catacombs>
photo-entrance of catacombs 聖パウロのカタコンベ入口

オリジナルの階段の上に真っすぐ造られた新しい階段を下りるとメイン・ホール。アーチ形の屋根がついたくぼみに、岩から切りだした agape table(アガペ・テーブル)が2つある。縁が一段高くなった丸いテーブルだ。葬式や命日には、参列者がテーブルを囲む斜めの石のベンチにもたれて食事をしたとされる。が、一部の学者たちは、カタコンベ内は強烈な臭いで長居が出来なかったはずで、テーブルには死者に供える飲食物を置いたのだ、と異論を唱えている。

photo-catacombs通路

壁に残るかすかな色が、かつてはフレスコ画で
装飾されていたことを示している。

墓穴には幾つかのパターンがある。
四角く壁を切り抜いたものは主に子供用。
石でフタをしてあったらしい。多いのは
2〜4の墓の上に弧形に切りだした岩を
乗せた天蓋式。珍しいのは身分の高い人
の墓と思われる鞍形屋根のもの。
photo-catacombs墓穴
たくさんの通路が網目のようにつながり、段差もあって、かなり複雑な
構造。現在、いくつかの側廊は安全上の理由で閉鎖されている。
ローマのカタコンベのようにガイドなしでは迷子になるというほど
広くはないので、一人であちこち探検できて、なかなか楽しめた。




[Diary 9/6 ラバト] に戻る
BACK



| Home | 旅行記・旅行メモ | ブログ | 掲示板 | リンク | サイトについて |