2013年12月号
【近つ飛鳥博物館、風土記の丘百景】
今月の特集

読む落語台本「地獄借景」

賢治先生から東北にメリークリスマス

文庫本「賢治先生がやってきた」

「うずのしゅげ通信」バックナンバー

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「賢治先生がやってきた」には、 こちらからどうぞ

2013.12.1
読む落語台本「地獄借景」
−核廃棄物最終処分場異聞−

「賢治先生がやってきた」のラインナップには、落語の台本がいくつかあります。
政治的なメッセージを込めた落語など邪道なのは分かっているのですが、 落語のアイデアがやってくるのは、いつもそういった社会問題への腹立ちまぎれのことが多いために、 そうなってしまうのです。
今回の脚本も原発事故に発想を得て、原発の核廃棄物の最終処分場を受け入れる自治体がないために、 しようことなしに地獄に処分場を持っていったらどうなるのか、という筋を落語に仕立てたものです。
実際に上演することはむずかしいだろうと諦めてはいるのですが、せめて読んで楽しんでいただけたらと 思います。
時間のある方は、賢治寄席を一度のぞいてみてください。
入口は、こちら。
読む落語台本「地獄借景」
−核廃棄物最終処分場異聞−


【追伸】
いつの日か、メッセージなんかもたない、たとえば、「親子酒」のようは、 人間のおかしさのみを演じるような落語の台本を書きたいと 考えています。これがなかなかむずかしい。
一人の台本でそんなものができるのかどうか、疑問に思っています。
たしか米朝さんがおっしゃっていたことで、 演者一人が一つのくすぐりを盛り込んでいけば、百年も経てばおもしろくなる、というのですが、 「上燗屋」のような話は、そういったふうに時を経ることでしかできない話なのかも知れません。
そんなふうに考えて自分を慰めているようなところもあります。
つぎには、ほんとうに演じられるような落語台本が書きたいものです。


2013.12.1
賢治先生から東北にメリークリスマス

太陽に近づいていたアイソン彗星が、11月29日突然消えてしまいました。
ずっとアイソン彗星を観測していたNASAの研究者たちもふしぎがっているようですが、 私は、その理由を知っています。
賢治先生から聞いたのです。
私も最初は信じられなかったのですが、証拠写真を見せられては信じるしかありません。
アイソン彗星が消えてしまった本当の理由が知りたい人は、下をクリックしてその証拠写真を 自分の目で確かめてみてください。

賢治先生にもらった証拠写真



【追伸】
「古墳群」の11月句会の拙句です。

枯山水砂の汀(みぎわ)の石蕗の花
なかなかに二歳(ふたつ)の指や冬麗ら
紅葉焚く煙(けむ)に四方(しほう)を追われけり
甘柿の年々渋し木守柿
一心に黒糖砕く神の留守
手つかずの御朱印帳や時雨闇
綿虫やヒッグス粒子てふ不可解

最後の句、現代仮名遣いで書けば、

綿虫やヒッグス粒子という不可解

となります。われながら変わり種の句だと思います。
綿虫とヒッグス粒子を結びつけた句は見かけたことがないので、変わり種ですが、 まあ、それなりの意味はあるかと。
綿虫は、別称雪虫とも呼ばれ、まるで重力がないかのようにふわふわと飛んでいます。 ヒッグス粒子というのは、重力を あらしめる素粒子、その二つのイメージが切れ字「や」を挟んで折り重なればしめたものなのですが。

一心に黒糖砕く神の留守

「人間というのは、神の留守にろくなことをしていないなぁ、秩序を破壊しているだけ……」
そんな感慨があって、この句ができたのです。
黒糖というのは、主人の留守に砂糖をなめるという狂言から発想しています。
思い入れの強い句なのですが、句会ではあまり採ってもらえませんでした。
ちなみに一番評価していただいたのは、

枯山水砂の汀(みぎわ)の石蕗の花

の句でした。


2013.12.1
文庫本「賢治先生がやってきた」

2006年11月、「賢治先生がやってきた」を 自費出版しました。
脚本の他に短編小説を載せています。
収録作品は次のとおりです。
養護学校を舞台に、障害の受け入れをテーマにした『受容』、 生徒たちが醸し出すふしぎな時間感覚を描いた『百年』、 恋の不可能を問いかける『綾の鼓』など、小説三編。
 宮沢賢治が養護学校の先生に、そんな想定の劇『賢治先生がやってきた』、 また生徒たちをざしきぼっこになぞらえた『ぼくたちはざしきぼっこ』宮沢賢治が、地球から五十五光年離れた銀河鉄道の駅から望遠鏡で 広島のピカを見るという、原爆を扱った劇『地球でクラムボンが二度ひかったよ』など、 三本の脚本。
『賢治先生がやってきた』と『ぼくたちはざしきぼっこ』は、これまでに、高等養護学校や小学校、中学校、あるいは、 アメリカの日本人学校等で 上演されてきました。一方 『地球でクラムボンが二度ひかったよ』は、内容のむずかしさもあってか なかなか光を当ててもらえなくて、 はがゆい思いでいたのですが、 ようやく08年に北海道の、10年に岡山県の、それぞれ高校の演劇部によって舞台にかけられました。
脚本にとって、舞台化されるというのはたいへん貴重なことではあるのですが、 これら三本の脚本は、 読むだけでも楽しんでいただけるのではないかと思うのです。 脚本を本にする意味は、それにつきるのではないでしょうか。
興味のある方はご購入いただけるとありがたいです。
(同じ題名の脚本でも、文庫本収録のものとホームページで公開しているものでは、 一部異なるところがあります。本に収めるにあたって書き改めたためです。 手を入れた分上演しやすくなったと思います。『地球でクラムボンが二度ひかったよ』は、 出版後さらに少し改稿しました。いまホームページで公開しているものが、それです。)

追伸1
月刊誌「演劇と教育」2007年3月号「本棚」で、この本が紹介されました。
追伸2
2008年1月に出版社が倒産してしまい、本の注文ができなくなっています。
ご購入を希望される方はメールでご連絡ください。

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