1.「寿陵」って何?
生前にお墓を建てることを「寿陵」と言います。戒名や建立者の文字が朱色のお墓を見かけられたらそれが「寿陵」です。
「寿陵」の増加は、人々が来世を考えるゆとりを持ち始めたということで、豊かな文化のバロメーターとも考えられます。
2.お墓はいつ建てると良いですか?
一般的には四十九日、百か日、一周忌、三回忌、初盆、彼岸などのときに建てられる方が多いようです。供養の気持ちです。
最近では生前に建てる方も多いようです。思いたったが吉日で良いと思います 。
3.墓地は誰のものになるの?
墓地を買う、買われたといいますが、基本的に土地は寺院・霊園業者の持ち物です。墓石は買いますが、土地を買うのではないのです。使用料を払ってその場所を借りているだけです。
4.永代使用料とは何?
墓所は宅地のように土地そのものが売買されるのではなく、永代使用の権利を得るという形を取ります。そこで支払われる代金を「永代使用料」といいます。使用権には期限がなく、使用者の権利は代々に渡って受け継がれていきます。
5.お墓に税金はかかるの?
墓地を取得した場合は、土地の売買ではなく墓地の「使用権」を取得したことになりますので不動産取得税や固定資産税等の税金はかかりません。
また相続の際は非課税財産となります。永代使用料や管理料には消費税もかかりませんが、墓石や外柵等の工事代金には消費税がかかります。
6.五輪塔のお墓を建てるのは、どのような意味があるの?
鎌倉時代以降で、密教の教えにもとづいて「地・水・火・風・空」の五輪を、「方・円・三角・半円・宝珠」の形で象徴して積み上げた由緒ある様式です。
7.建立者名はどこへ刻むのですか?
仏石(竿石)は仏の文字しか刻みません。建立者名はその仏を支える人石(上台石)の
向かって左の下座へ刻み、俗名には朱色を入れます。
8.写経とは?
墓へ納めるときに書き写すお経のことです。造塔供養と納塔供養をして始めて墓や塔になるのです。宗派によって異なりますのでご注意ください。
天台宗・・・般若心経、法華経、阿弥陀経
真言宗・・・般若心経、理趣経
浄土宗・・・般若心経、阿弥陀経
禅 宗・・・般若心経、観音経
日蓮宗・・・法華経
真宗大谷派・・・正信偈
真宗本願寺派・・・南無阿弥陀仏
神 道・・・大祓詞
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