+2004年02月の週間少年ジャンプ+

■10号/WJ感想
 
●ブリーチ
 物語的にも強さインフレ的にも取り残されていた感がある、石田、井上の近況がようやく描写されました。でもって二人を壁の中から観てたロボっぽい死神の人。巻末の「滅却師・石田、誇りを賭けた戦いが今始まる!」というフレーズといい、これはロボの人VS石田という展開でしょうか。石田の死に様に注目です。
 まだ謎が謎を呼ぶ展開です。謎が明かされるのはまだかなり先なんでしょうか。なんとか、最終決戦が始まる前までには誰が作中悪で、誰がイイ奴なのかはっきり明らかにして欲しいです。そこが分かってないとどっちを応援して読めばよいのかが微妙で、今ひとつスカっとできないので。今回ももしかしてロボの人いいヤツかも!?なんて思ってしまったら石田に感情移入しづらいです。何も知らないで死んでしまった石田がうかばれません。<まだ死んでないけど。

●ワンピース
 何か、オヤビンを中心にフォクシー海賊団の人も結構面白い奴らだなと思えて来ました。僕的にもストレートなFAN心理として、ルフィの仲間減るのヤダなーと麦ワラ海賊団応援視点で読んでたんですが、案外、フォクシー海賊団に入団しても楽しくやっていけるかもしれません。世の中、終身雇用制も崩壊したと言われて久しいですし、ここは一つ、今の時代、所属する集団を変えながらでも明るく前向きに働いていこうゼというメッセージを描く方向で。

●デスノート
 サブタイトル「女」ということで、作中重要キャラと思われる女性が登場。
 ヤッパこれ面白いワ。次々と面白要素を追加してきます。ライトVSエルの構図にこの女性を投入するって言うのは、考えただけでも面白いです。エルが今のところかなりライトにいいようにやられちゃってる状況が変わる期待が持てるだけじゃなく、今のところ客観的正義、法的正義のもとでライトに敵対しているエルに対して、ここで「私怨」というメチャクチャ主観的(ある意味ライトと同じ)な理由でライトに敵対するキャラが投入されたのがすこぶる面白いです。ヤッパデスノート今一押し。

●ボーボボ
 ジャガーさんがなかったこともアリ、サービスマン登場シーンが今回一番の笑いポイントでした。くねくね動くクマを引き連れての登場から、有言実行、不言実行の意味不明っぷり→「探しにきたぜ、真実ってヤツを」の流れがかなりツボでした。

●スティール・ボール・ラン
 ジョースターの過去話でしたが、僕的には最高にジャイロの魅力が描写された一話だったような気がします。陽光をバックに「死因のトップは何か知ってるか?」と語り始めるところ超クール。その後の台詞もイチイチ荒木チックにカッコ良くて痺れます。これは、これまでのジョジョの中でもかなり好きな主人公だぞ。
 そして回転する鉄球というギミックがかなり気に入ってます。表題にもある「鉄」ってことでなんだか力強いイメージがあるだけでなく、回転してるあたりがスッゲー応用力がありそうで今から燃えです。回る鉄球ってだけで既になにかしら象徴的だし。スティール・ボール・ラン一押し。

●LIVE
 これはキモチ悪いです。拷問とかに詳しい巳道は、「拷問大全」みたいなの読んでるんでしょうか、あの大きい本屋で魔術書とかの近くに置いてあるヤツ。妙に読書家だったりしたらそれはそれで面白いんですが、とにかく今週はキモイです。

●銀魂
 中華娘がかなり面白いと思うんだがどうか。ライブで、普通に親父と一緒に叫んでるところとか、最後に変態天人の上に普通に乗ってるところとか。
 「愛情でカバーしてくれや」あたりの台詞センスは相変わらず好きだなと思いました。

●武装錬金
 今週はバトルシーンがかなりイイ感じ。巧みに槍をあやつる戦い方とか、バトルシーンにバリエーションが増えてきて楽しくなってきました。決め技はやっぱり突撃(チャージ)なんだろうけど、そこにもっていくまでにコツコツ戦うというのは好きな絵です。あとは桜花先輩の多弾道式っぽい武装錬金とか、それを空中にてバルキリーで撃ち落とす斗貴子さんの絵とか、かなり満足。でもって次週はおそらく秋水くんの武装錬金がついに登場ですよ。やっぱ日本刀かなぁ。だったら和月先生的に気合い入ってそうです。

●ブラックキャット
 不死身です、不死身ときましたクリード氏。何でも再生しちゃう人を倒すにはどうすればいいんでしょうかね。ドラゴンボールなんかが参考になるでしょうか。1、核(コア)のようなものを狙う(セル篇)、2、跡形も残らないほど完全に消滅させる(魔神ブウ篇)。こんなもんかなー。あとは、宇宙とか海底とかに生きたまま放置とかでしょうか。やめてほしいのはイヴがナノマシンを注入したらなんだか不死身じゃなくなったとか、そういう展開でしょうか。イヴ万能過ぎになっちゃうんで。
 セフィリアの実力はかなり引っ張ってきたのでコレで死なすのは惜しいです。副隊長の人とか助けにこないかなー。

●いちご100%
 今週の唯はちょっと可愛いぞー。マフラー口の部分までぐるぐる巻いてる絵がかなり。

●ごっちゃんです!!
 まったく関係無いけど一柔道家として言ってみたいこと。帯取り返しはそのまま寝技に行くのがセオリーです。僕も得意だったりしました。つの丸絵で寝技の攻防、見たいような見たくないような。というかコレ相撲だし。
 ごっちゃんがずーっと「ギャァァー」って言ってるのが超ウケた。最初のコマだけでも面白かったんですが、仕切直しの直前まで三コマくらいずーっと言ってるのが妙にウケた。
 
■11号/WJ感想
 
●バレンタインポスター
 メイデン様なんだ!アンナじゃないんだ!

●いちご100%
 ジャンプ表紙、本編表紙共にカラーですが、エロいです。特に本編見開き表紙。ちなみとか、服の結び目をグイッと引っ張りたくなります。そんな親父的発想を少年に植え付けそうな漫画が巻頭を飾る少年誌です。
 本編は、東城の「あたし決めた 真中くんと同じ大学に行きたい」に「やめとけー」と読者が突っ込みを入れていたところに、西野のパリに留学します宣言。コレはギャグ落ちじゃないよね?この前のさつきのギャグ落ち転校ネタが思い起こされますが、「さつきはギャグキャラだが、西野は違う」っていう説明でOKだよね?だとするならば、話が動き出して結構面白いんじゃないかと思いました。

●ブリーチ
 「二つ目の解放」が出てきて、俄然ジャンプ漫画っぽくなってきました。最クライマックスで一護のみ「三つ目の解放」が発動するとみた。激しく強さインフレですが、スーパーサイヤ人3の前例があるので、僕的に3まではOK。
 そして涅VS石田が始まりそうな「ドドドドド」の擬音で次週へ。これは気になる引きです。ロボVS眼鏡というのは妙に燃えるシチェーションです。

●スティール・ボール・ラン
 やっぱイイなー、コレ。さんざんにジョニーが嘲けられる描写をしておいて、最後に「その馬の選択は 正しい」と言うジャイロの一言で肯定される流れは、ジョニーのマイナス属性が一気に作中価値観でプラスに裏返って、いい感じのカタルシスです。そんなイイ感じの台詞吐いておいて、特にジョニーと濃密にコミュニケーションを取るわけでもなく、「ニョホ」の一言だけ残すジャイロがかなりクール。
 回転運動に鉄という、読んでいてもよく分からない物理学的な魅力も作中に流れていて、イイ感じに盛り上がってきました。次週の二話連続掲載にも期待。

●武装錬金
 ヤ ラ レ タ 。
 ガリバーとかハーメルンとか、超常選民同盟の武装錬金は古典名作から名前を取ってきているので、個人的に秋水くんの武装錬金の名前は色々予想していたんですが、いい感じに裏切られました。
 形態が日本刀なのは予想できたんで、日本の古典から和名がくるかなーと思って、僕的にも本命は乃木さん(1月5日他、月曜の陣中日記)と同じく『安寿と厨子王』あたりじゃないかと思っていたんですが、全然違いました。 「ソードサムライX」でした。これは熱い。
 一応解説しておくと、『サムライX』は『るろうに剣心』の海外版のタイトルですね。和月先生はこのネーミングがスゲー気に入っていて、いつか自分の作品にフィードバックしたいと思ってた……なんて話が『ガン・ブレイズ・ウェスト』の単行本コメントにそう言えば載っていました。カッコいいな、『るろうに剣心』はもはや古典名作ということですよ。
 現在連載している荒木先生の「スティール・ボール・ラン」もそうなんですが、こういう自分の過去の作品を元ネタとして仕込むという手法、ヒット作がある人ならではの手法で、なんかカッコいいよね。

●LIVE
 梅澤先生が、イイ感じにエンジンかかってきた気がします。明らかに漫画が違う鎖(チェーン)闘法とか、車上バトルとか、最後の車体持ち上がっての引きとか、かなり梅澤ロックな感じです。

●ごっちゃんです!!
 濃厚な頭突き描写が入って、「ミスフル」と謎のシンクロを見せました。が、多分野球のタックルより相撲のブチかましの方が強力でしょう。
 そんなことはどうでもいいんですが、、ラストの死体になってるヒデロー先輩の餃子耳がリアルです。餃子耳、別名カリフラワーイヤー。打撃系の格闘やる人とか、組技系でも寝技主体の人とかがなる耳がゴリゴリになってしまう現象です。実は、大分マシになってきましたが、僕も高校時代の柔道の名残で微妙にカリフラワーイヤーです。本当、微妙なところでシンパシーを感じる漫画です。街中で喧嘩を売るときは相手の耳に気を付けましょう。潰れている人はまず間違いなく武闘家なんで。

●ブラックキャット
 今までのバトルより面白いなーと思うのは、多分剣劇だから。いろんな武器、能力を使っての複雑化したバトルよりも、単純な剣劇の方が面白いことがあるということでしょうか。普通にセフィリア応援視点で読んでます。せめて死なないで欲しいんだが。三十六手、他にどういうのがあるんだというのは置いておいて、"雷てい"は弾くんじゃなくてよけて欲しかった。よけられて、そのまま地面に刺さるセフィリア、とか、そんな絵が見たかった。
 
■12号/WJ感想
 
●ブリーチ
 後輩の憧れの対象である雛森先輩というシチェーションにときめきを感じました。憧れの先輩なんだけど、外見は幼いという辺りに燃えるものを感じます。
 本編は、石田くんが普通にカッコいいと思いました。

●スティール・ボール・ラン1
 馬とかラクダあたりの絵の迫力がヤバイです。こんなにラクダを執拗に描いた漫画家というのも希なんじゃないでしょうか。
 アブドゥルをリタイアさせたジャイロの技は最初よく分からなかったんですが、この分からなさが荒木飛呂彦っぽい分からなさなんでヨイです。とりあえず序盤の今のは、鉄球一つでなんでもやってのけるという爽快感を味わいたいです。

●DEATH NOTE
 この展開だとLとライトの接点はやはり親父さんだよなー。親父さん、Lと会ったことを身内に話さないように釘さされてますが、ライトは親父さんのPCの中身を見れるそうなんで、PCにデータとか残してたらダメだよな。

●武装錬金
 小手は単に弦を引くとき指を痛めないようにじゃないの(普通の考え)?ちょっと、エンゼル御前は元ネタが分かりません。誰か分かった人は是非とも教えて下さい。何かの作品と関係あると思うんですが。
 ラストのいよいよ逆胴が来る緊迫感は燃えです。「裂帛の気合い」っていう単語辺りにるろうにっぽさを感じたり。スッゲーエキセントリックな凌ぎ方をしそうですが、普通に剣道の防御法を踏襲した凌ぎ方なんかでもツボなんですが。

●ブラックキャット
 「滅界」、何回も突いたり、壁に明王様を掘ったりする労力を、脳を狙った一撃に回した方がイイんじゃないかと思いました。

●いちご100%
 「さつきちゃんも胸があるからモテるだろーな」は軽く人権無視のような気がしました。さつきちゃんの評価は胸だけですか。
 真中の思考が例によって腐りきってます。コイツには、自分が如何にダメかを悟らせたい。悟って自己否定でもがき苦しんで欲しい。精神世界とかで。鳳凰幻魔拳くらわしたい。

●LIVE
 これも、打ち切られそうなポジションにある漫画ですが、最後がエラく感動的だったソドブレヨロシク、これも感動的なフィナーレになるような予感がしてきました。「これでもんくねーだろ、キョーダイ」とか、「俺が死んでも勇太郎は死なないってことかよ!?」とか普通にイイ。ロックで泣けて打ち切りな最終回希望。

●スティール・ボール・ラン2
 「クセなんて直さなくていい」はカッコいいね。先週といい、最初ダメな感じに描かれていたものをジャイロが覆していくのは面白いです。
 そして、ポコロコは瞳が澄んでいて好きです。動物のような瞳です。頑張って欲しい。

●ごっちゃんです!!
 ローキック笑った。今週号は笑いが少なかったような気がするので、癒されました。ごっちゃんの表情と合わせてかなりヒット。
 
■13号/WJ感想
 
●ボーボボ
 ボーボボのメーターだけ怖いのは、実は怒りメーターであるということの一応伏線になってるんでしょうか。勢いとノリで描いているだろう澤井先生なので真実は微妙ですが。「ボーボボが出来るまで」みたいな作業過程を描写した企画を一度見てみたいです。この漫画、長期的なプロットとかはあるんだろうか。
 本編はビュティつっこみが多発でイイ感じでした。やはりボーボボにはこのつっこみです。

●アイシールド21
 小結くんだけギャグ風でしたが、皆カッコ良かったです。過去の回想ありーの、それぞれの目的ありーので充実の一話でした。戸叶とか、メインストーリーとは関係の無いところでずっと漫画好きの描写がしてあったので、たまにはアメコミもいいか…のあたりはちょっとカッチョいいです。

●デスノート
 1ページ目からLの素顔公開。これは、今回は素顔が判明したところで引きくらいの予想でページをめくったんで意外でした。素顔も理性的で大人な人を想像していたんで意外でした。子供っぽいし、かなり変人風味のキャラでした。「正義はかならず勝つということを」あたりの笑顔の怪しさが最高です。この辺り、Lの正義も何?って感じの話になるのかなぁ。

●いちご100%
 今週はギャグ漫画として面白かったです。「このコ俺のド真ん中じゃああっ」がかなりヒット。そこからの一連のギャグ流れが良かったです。大草、イエローカードとか出して普通にギャグキャラになってるし。唯ど真ん中の高木くんは再登場希望。もう、普通に唯とくっつくエンドでもいいから。今思ったけど、普通に東西南北に対応する男キャラがそれぞれ出てきて物語りが収束というのも話をまとめる手法としてアリだと思いました。唯−高木くん、東城−天地、西野−パティシエの人…とか、真中は残ったさつきで。大昔の感想に書いてたかもしれませんが、登場当時、さつきがかなり好きでしたし、僕。

●ハンター×ハンター
 キルア物語には、いつかゴンを見捨ててしまってゴンと別れ別れになるんじゃないかという暗示がずーっとあったんですが、その理由の一つをビスケが説明してくれた回でした。これは、そのうちゴンとキルアが離別しての話が描かれるのかなーと思ってたんですが、キルアに乗り越えるべき課題が提示されたことで、キルアが障害を克服してゴンと一緒のままでいるというハッピーエンドもあり得るのかな、とちょっと思えてきました。
 本編はハナから全力で行くと学ランを脱ぎ捨てるナックルに燃えるものを感じました。

●こち亀
 個人的にちょっと不安になる話でした。こんな翻訳機が作りたくて言葉の研究やってる側面があるんですが、出来てしまったら翻訳業とか通訳業とか廃業になってしまいダメージが自分らの業界に帰ってくる罠が。実際には、本当に人間の脳なみの人工知能が開発されるくらいまでにならないと万能翻訳機は無理だと思うんで、まだ大丈夫だとは思うんですが。

●ごっちゃんです
 カチ大好き。あと一本背負い外したところでガビーンってなってるアキラ、北島、ランディの絵も大好き。
 掲載位置ちょっと上がりました。このトーナメントが終了するまでは続いて頂きたい。

●銀魂
 オモロカッタ。でかい動物超好きだから。定春車に結わえられて運ばれてく絵が超可愛い。

●ブラックキャット
 地下にいた連中は、目の数から判断すると5人ですよね。トレインらの前に現れたのは2人。ああ、他のは残りのナンバーズが相手するのか。
 セフィリアは死なない程度にして欲しいんですが。この漫画は、味方キャラ死ぬ漫画でしたっけ?

●LIVE
 巻末です。展開も締めにかかってます。ヤバイです。前作ではそろそろ悪魔核(デビルコア)を抜き取られてズール様が進化するんじゃというあたりです。
 コレは、また、神々しい最終回に期待したいと思います。
 

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