+2004年03月の週間少年ジャンプ+

■14号/WJ感想
 
●新連載3連弾
 スピンちゃん大好きなんで、これは嬉しい。が、あとの二つは交替作品との比較の問題。今週で「LIVE」が終わって、あと「遊戯王」も円満終了しそうということで、そこまではまあいいんだが(いや、梅澤先生もうちょっと見ていたかったけど)、残り一つの交替枠は「銀魂」か「ごっちゃん」あたりだと思うのですよ。この二つのどちらかを降板させてまで、新連載を見たいかというと、僕的に否。ごっちゃんor定春が見れなくなるのは悲しい。

●ボーボボ
 ボーボボの奥義で何か変な世界になる話は好きです。今回のツボはレムが10円を落としたヤツらの集いの建物に入ったコマ。「ずーん」でかなり笑った。

●スティール・ボール・ラン
 この漫画は逆転逆転に尽きます。最近の感想ずっとそればっかりのような気がするけれど、最初ダメっぽく描かれていた属性、状況が、すぐに逆転してイイ方向に裏返るのがとにかく楽しいです。今週で言えばポコロコの落馬、木で飛ばされてビヨーンのシーンとかね。
 あとは、ジャイロが絵的にさらにカッコよくなってきた気がします。鉄球飛ばす絵なんかは、従来のジョジョの主人公と比べても視覚的なカッコ良さが高いです。

●いちご100%
 「これなんだ オレが西野を好きなところ…」の台詞に対応している絵が、西野のパンチラ絵なのはどういうことか。

●DEATH NOTE
 扉絵のライトカッコ良すぎ。僕はカッコいい犯罪者というキャラはかなり好きです。ジャンプじゃないけど『金田一少年』の高遠遙一とかね。ライトはコレまで見たその手のキャラの中でも抜群に輝いています。
 物語は相当クライマックスです。ライトにとって間木照子の存在はかなりピンチです。この危機をライトが乗り越えるのかどうかで、構想が長期の物語なのか短期の物語なのかが分ります。間木照子とLは接触できるのか、ライトが阻止するのか、テンション上がってきたところで次週はセンターカラー。かなり楽しみです。それにしても今回は最高潮前を徐々に盛り上げる良質エピソードでした。ライトと照子の会話全てがスリリングなんですが、途中から雪が降ってくる演出とか視覚的にも盛り上がって相当イイです。雪に映える照子の絵は相当キレイです。コレ、やっぱり冬の間に決着がつく物語のような気もしますね。ライトが受験生であるということが一つの制約になってる話ですし、夏になって半袖Tシャツでデスノート書いてるライトとかはちょっとイメージしにくいです。

●ブリーチ
 かなりSMです。悲鳴に艶がどうこうとか、マユリちゃん今までいったいどんなプレイを…という感じです。女性虐待というのみならず、娘を虐待してるというのが何とも。多様な読者のニーズを考慮してキャラを作ってると思われる久保先生&担当コンビですが、もしやマユリちゃんに感情移入する層をも狙って……イヤ、少年誌でそれは無いだろ。
 雛森くんややちるを始め、副隊長の女性はイイ奴ばかりで軒並み仲間になりそうなオーラがあるんですが、ネムも何かしら救いがあるといいよね。

●武装錬金
 カズキの核鉄は心臓部(左胸)にあるから、それで防御する展開にするために秋水先輩の必殺技は逆胴にしたのか!面でも普通の胴でもこの展開にはできなかったワケで、良く考えてるなーと思いました。
 「死が二人を別つまで」は『るろうに』で剣心が巴に「一緒に暮らそう」とプロポーズするときのフレーズですね。巴と桜花のキャラデザが似てるということもあるんですが、どうも、この早坂姉弟篇は、『るろうに』の巴及び雪代姉弟で描きたかったテーマを別の形で描いているという気がしています。

●銀魂
 万事屋に戻ってきて、バンバンと扉を叩く定春が可愛い。ハッハッも可愛い。
 ここ3、4週とても好きです。ギャグあり、ちょっとイイ話アリの一話完結型漫画。コレ、もうちょっと続いて欲しいんですけど。

●LIVE
 打ち切り最終回ですが、やっぱりちょっとだけジーン。「オレが"神"を殺してやる」はロックの基本っぽくて梅澤先生テイストだなーと思いました。
 でもやはり9週は短すぎました。打ち切り最終回にしても、もう1クールあれば暗井くんの伏線とかも消化したりして、もうちょっと感動的な終わり方もできたと思うんですが。
 何度打ち切られても待ち続けるのが梅澤ファン。次回作、期待しています。  
 
■15号/WJ感想
 
●ドラゴンクエスト[
 堀井雄二髪薄くなりましたね(挨拶)。
 でもそんなことは関係なく、僕はこの人の書くシナリオかなり好きでありますよ。ドラクエはなんだかんだ言って全部やってますね。[も是非ともやりたいんですが、やっぱ時間がなぁ。プレステ2も持ってないしなぁ。
 過去作ではYが一番好き。夢の中の自分が本当の自分を探しに行くという、夢と現実を行き来する自分探し物語に惚れたんだよ!

●未確認少年ゲドー
 あんまし期待してなかったんですが、かなーり僕好みの内容でした。コミカルなヒロインがいいのと、あと賀亜夫安来(があふあんくる)(通称ガーくん)あたりのセンスがツボです。ズルイよなー、人を動物好きだと思ってこんな漫画描くなんて。
 第一話からヒロインのお風呂シーンでサービスはグッドジョブです。そういえば、『ぬーべー』では発育の良すぎる小学生のサービスシーンを怒濤のように見せられたものでした。その方向はマーケティング的に間違ってないように思います。その選択は正しい(ジャイロ風)。

●ワンピース
 アフロ燃え。やっぱり尾田先生大好き。
 ウソップがセコンドについてんだよな。実は、僕的にメンバー落ちるならウソップのような気がしてるんで、ちょっと不安に。それか普通に勝利して船大工を仲間にするって展開かなぁ。

●遊戯王
 連載始まったときにジャンプ離れしていたため、ずっと読んでなかったんですが、とりあえずお疲れ様です。7年連載並びに海外での波及はスバラシイ仕事だと思います。

●テニスの王子様
 コレも最初の方読んでなかったんでイマイチ分らないんですが、不二というのは人気キャラなんだと推測します。この人、登場するときいっつも超大ゴマだから。

●ボーボボ
 やっぱりJは人気あったんですね。僕的に絶望くんも捨てがたかったんですが。絶望くん、J、コマンダーの人が個人的な最近のヒットキャラ3人衆です。
 「J」のコマ、ビュティの表情と合わせて超笑った。

●DEATH NOTE
 先週のライトもカッコ良かったが、今週のLもカッチョいいな<扉絵。
 特に奇をてらったトリック等はなく、普通に間木照子は偽名という展開でした。感想書くとき呼びづらいなコレは。
 短い会話から間木照子(仮)の頭の良さを買って、「自分が考えられる最大限の…」なんて条件で自殺させようとする、そんな攻防が燃えます。頭いい人同士の戦いをストレス無く楽しめる漫画っス。
 コレ、こういう展開な以上5分で何かしら考えつくんだろうな。間木照子(仮)の本名を聞き出すよりも、その辺りにいる誰かから名前を聞き出すほうが簡単だと思うんで、その人の死に際の行動を操って、間木照子(仮)を警察署に着く前にトラブルに巻き込む、なんてのはどうか。僕が5分で思いついたのはそんな感じ。

●武装錬金
 「ダメだ! まだ人間なんだ ここからやり直すコトだって出来る!」
 キャラ魅力で言うならば、斗貴子さんもパピヨンもいいけど、やっぱカズキが好きだからこの漫画読んでる自分がいますよ。バルキリースカートをランスで止めたコマはヨシッって感じでした。
 早坂姉弟篇クライマックスですよ。今まで描かれてきた、斗貴子さんの過去(「自分たちが一番不幸だと思っているのなら別にそれでも構わない」は泣きポイント)にホムンクルス・即・斬のスタンス、偽善者と呼ばれてもキレイ言を貫こうとするカズキ、このクライマックスを描きたかったために今までがあったという感じです。
 甘さ、偽善と呼ばれるようなキレイ言を貫けるかがカズキ物語だし、盲信気味というか偏ってるというか、敵・即・殺すの思想を乗り越えられるかが斗貴子さん物語のように思います。さらに、早坂姉弟にも「二人だけの世界で生きていく」という思想を乗り越えられるかという物語が始まりそうな気がします(この考え方は依存心が強いという意味でマイナス属性に思えるんで)。まったくもってコレらの物語が全部描かれるまでこの漫画を見てみたいと思っております。その辺り、面白い連載が始まるのは歓迎しながらも、この漫画脅かすほどの量のヒット新連載はやめて欲しいなと思っていたり。
 とりあえず、はやくブラボー来てくれ。

●いちご100%
 先週、西野のパンチラにツッコミをいれておりましたが、もうツッコミ切れないほど今回は西野のパンツラッシュです。先週のアレはあれだ、河下先生の「コレからパンツ描くぞー」という肩慣らしだったんですな。

●ブラックキャット
 鬼星隊、イヴと戦うっぽいヤツがボボボボボって飛んでるのがウケた。でも、イヴとの空中戦が見れそうなのは普通に期待が膨らむっス。

●ハンター×ハンター
 原稿が黒いです。まずそこにビックリしつつ、面白いです。やっぱ面白指数と絵のクオリティーは相関があるかなと思いました。キルアどうなるんだ、普通に応援視点で読んでますが、このバトルだけで呪縛を断ち切るのはまだ早い気も。この呪縛の克服がキルア物語の一番のキモだと思うんで。
 あと、他の雑誌ネタでスマンが、こういう赤子を見たのは最近、範馬勇次郎についで二度目です。

●銀魂orごっちゃん
 どっちだ、来週終わるのはどっちだ。なんか、掲載位置もそうだけど「ごっちゃん」っぽくない?銀魂の方は今回の冒頭で桂さんの用事なんて新要素入れてるしさ。ごっちゃんはそのまま来週川島に挑んで打ち切り最終回って感じのオーラが。
 うーん、僕的には銀魂も惜しいが(定春が可愛い)、やっぱ「ごっちゃん」に残って欲しいんだけどな。
 
■早坂姉弟篇とるろうに追憶篇/武装錬金/WJ感想
 
 前からちょこっと言っていたけど、『武装錬金』の早坂姉弟篇は、同和月先生のヒット作『るろうに剣心』の追憶篇の別な形として読んでみると面白そうな気がするんで、ピコっと書いてみる。

 とりあえず説を二つほど考えてみた。

●説1/桜花=巴、秋水=剣心、説
 この場合の根拠としては、桜花と秋水、巴と剣心のペアがそれぞれ「死が二人を別つまで」一緒にいようという契りを結んでいる点。そして桜花のキャラデザがとっても巴に似ている点。秋水の武装錬金が日本刀な点。というか「ソードサムライX」の「サムライX」は『るろうに剣心』の海外版のタイトルである点。等々。
 この場合、『武装錬金』の今後の展開で桜花が死んだりすると、まんま『るろうに追憶篇』のリフレイン。秋水(剣心)は桜花(巴)を守れなかった咎を胸に、今後は人を守るために生きていくなんて展開になるかもしれない。これはこれでリフレインパターンとして、両方読んでる読者にとっては面白いパターン。

●説2/桜花=巴、秋水=縁、斗貴子さん=剣心、説
 こっちの場合の根拠は、桜花と秋水、巴と縁のペアがそれぞれ特殊な絆で結ばれる姉弟という関係な点でシンクロしている点。さらに斗貴子さんと剣心が顔の傷の点でシンクロする点。というか和月先生が『武装錬金』の1巻のコメントで「斗貴子さんは抜刀斎に(キャラデザが)似てるなー」みたいなことを言っていた点。さらに現在の斗貴子さんのスタンスが、抜刀斎時代の凶の正義に依存していた剣心のスタンスに重なる点。等々。
 この場合、今週の流れのまま桜花が斗貴子さんに殺されたりすると、説1同様『るろうに追憶篇』のリフレインになります。秋水(縁)は斗貴子さん(剣心)に復讐を誓い人格が崩れてゆき、斗貴子さんは剣心同様「贖罪」というテーマを連載中ずーっと背負うことになる…なんて感じで。

 で、仮にどちらかの説が当てはまるとして、ここからは僕の願望だけど、追憶篇のリフレイン、やってくれたらやってくれたで面白いけど、何しろ『るろうに』で一番悲しい話の部分だったんで、もう一度悲しませてほしいかというとそうでもない。
 となると、今回はどちらの説にせよ、異分子であるカズキがいる点に注目したい。『るろうに』ではいなかった、未熟ながら「守る」ことを信念に掲げるカズキが今回はその場にいます。僕、カズキ大好きなんで、頑張って欲しい。今後、桜花に命の危険がせまり、それをカズキが守るみたいな展開だったら、泣く

 逆に言えばブラボーが場を治めたりしたらブラボー超ブラボーです。
 あとは秋水を剣心と見るにせよ縁と見るにせよ今度は桜花を守り通すとかね。それも泣けるなオイ。

 
■16号/WJ感想
 
●無敵鉄姫スピンちゃん
 好 き だ 。
 読み切りの時から言ってますけど、尾玉なみえ先生と同ベクトルのオーラを感じます。ちょっと買いかぶりでしょうか。それは買ってるのか?という疑念が沸く人もいるかもしれないですけど、僕的には最大級の賛辞です。
 尾玉系オーラ、分かりやすく言い換えれば、僕のような一部の読者のツボには入っても、連載は10週打ち切りというオーラです。その刹那的な生き方がまた燃えます。
 読み切りの時の「グットモーニングスター」とか今回の「目が目がメガビーム」とか、バカっぽくて大好き。

●未確認少年ゲドー
 結構、ここまで今回の新連載はアタリかもしれません。今回も普通に楽しめました。ヒロインの讃良ちゃんがまっすぐ系で好印象だし、ゲドーくんもすこぶるイイ奴だしとで、とっても健全な少年向け漫画という感じ。なんとなく、不健全ベクトルの魅力で魅せる漫画が連載ラインナップに増えてきてる気もするんで、こういうのが一つあってもいいかも。

●DEATH NOTE
 おお、デスノート使うと思ってたのに、ブラフ一本で名前聞き出しました。ストレートにライトは頭脳派というのを見せられた気がします。「名前を出させる方法を考えながら話してる途中」とかいう辺りに凄みを感じます。
 でも今回の重要場面は間木照子(仮)改め南空ナオミさんの「あなたにはLに似たもの…近いものを感じました」かな。ナオミさんはこの場面ではポジティブなニュアンスで言ってる模様だけど、後々意味合いが裏返る予感。
 「キラだから」はやり過ぎですが、ライトに子供じみた自己顕示欲の強い側面があるのは結構描かれてたので不自然さは感じません。されど、そのあたりがキッカケになって詰められるという展開だったらイマイチかな。やっぱ一見スキじゃないあたりを突いて詰んでいく展開を見たい。

●ブリーチ
 石田くん、マユリちゃんと相打ちで死ぬんじゃってくらい熱い展開になってます。宿命の敵だし、石田にはこれ以上の舞台も自然に用意するのは難しいだろうし、ホント、このバトルで作品からドロップアウトくらいの勢いの濃密な石田メイン話を期待します。石田頑張れ。七回死んでも七回生き返ってマユリちゃん倒すくらいの勢いで頑張れ。

●いちご100%
 表紙の東城可愛いな。
 新キャラはレギュラーなのかどうも判断しずらいんで(東城の親戚のお姉さんとか、消えたキャラの前例もあるし)置いておいて、コレはこのまま受験漫画にシフトしたりしたら熱いと思いました。何が熱いって河下先生と担当の人が。東大受験漫画はいっぱいあるんで、なんか、有名なような有名じゃないような微妙な大学を真中には狙って欲しい。
 真剣に、高校卒業までをWJで描き、大学篇は青年誌にて…というのはどうか?

●武装錬金
 どくーんと胸にキました。先週書いた僕の視点は→コチラ
 上のように、どうにも早坂姉弟篇は「るろうに」の追憶篇と重ね合わせて読んでたんで、今週のラスト8ページはヨカッタ。「"死が二人を別つまで"…とうとう…来ちゃったね…今まで…あり…が…」の所まで、ああ、やっぱり追憶篇のリフレインなのか、やっぱり巴(桜花)は死ぬのか…悲譚なのか…と悲哀気分いっぱいにさせられてたんだけど、そこにページめくった所でカズキの「まだだ!!諦めるな!!(サブタイでもある)」がキました。カズキ・゚・(ノД`)・゚・って感じ。
 ラスト8p良すぎ。「もしもあの時…早坂の扉が閉ざされた時…すぐ外に武藤クンがいたら絶対に助けてくれたんだろうな…って」が普通に泣けます。ここで、桜花助かって欲しいとホント思いました。ああ、でもやっぱ悲譚なのか…って感じで絶望に襲われる僕。そこで飛び出す主人公(読者の代理)の「あきらめるな!!」…かなり最高。つーか無駄なさ過ぎ、前回の蝶野戦を踏まえた「今度は守る」のカズキの台詞が今週の結末に深みを与えるし、今週の結末自体が、やたらとブっ殺すという思想を乗り越えられるかという斗貴子さん物語、「二人きりの世界」という依存を抜け出せるかという早坂姉弟物語それぞれにとって重要なイベントになっています。
 追憶篇リフレイン視点から見ても、先週書いたように異分子である守り人カズキが今度は守るという僕の望んでいた展開で、かなり満足。和月氏、同じ結末はつけませんでした。これが、オレは読みたかったのだよ。

●ブラックキャット
 バトルが多発してる状態で主人公がラスボスに辿り着いてしまったのに不安を感じますが、今週エかったですよ。危機一髪で救う弾丸。憔悴(しょうすい)してるセフィリアのコマ。大ゴマで主人公の決め台詞…の流れは中々。「不吉を届けに来たぜ」の決め台詞は長い間出てなくて、僕も覚えてませんでした。そのブランクが返ってイイ感じの演出になった気がします。

●ごっちゃんです!!
 涙。
 ヨカッタ。最後までヨカッタよ。高田川と兜山の面々が向かい合う場面とか燃え燃えです。
 アリガトウつの丸。サヨウナラつの丸。また帰ってきてくれつの丸。
 僕が、密かに単行本の2巻を買わなかったからかなぁ。スマン、つの丸。
 
■17号/WJ感想
 
●少年守護神
 コレは、来期改変期に切られるのは確実でしょう。ごっちゃんが無念の終了となった今、僕の願いは武装錬金の生き残りなんですが、とりあえず打ち切りワク一つ確保ということで心に少しの平安を得ました。残りの二つのワクをゲドーとスピンちゃん、そして銀魂、残念なことに武装錬金あたりで争うことになるんでしょうか。あとはブラックキャットかなぁ。近いウチにクリード倒して終了というのもありそう。

●無敵鉄姫スピンちゃん
 大爆笑までいかないけど、いいレベルの笑いを届けてくれていると思います。いまやジャンプのギャグ漫画と言えばボーボボなんですが(ある意味ギャグ漫画は除く)、ボーボボはなんつーかかなり特殊な漫画なんで、こういう普通の一話完結型ギャグ漫画が一つあってもイイと思う。
 大きくがっちり描かれてるスピンちゃんよりも、小さくデフォルト絵で描かれてるスピンちゃんが面白いです。何コマか、スピンちゃんの目で笑った。

●DEATH NOTE
 先週の南空ナオミさんから名前を聞き出すのがライトのターンだったので、今週はLのターン。でも、この一話で随分ライトは詰め寄られたように思います。監視カメラなんかしかけられたらもうかなり王手じゃないかと。どうにも、ライトのターンとL側のターンと交互に描かれてはいるんですが、トータルではライトが詰め寄られるように物語りが進んでいるように思います。前は睡眠も削れないとかライト言ってたのに、今週は四日もほとんど寝ないでデスノート書いてたってあたりからその詰められっぷりがうかがえます。やっぱ、最後はライト敗北で終わる方向なのかなぁ。手塚治虫の『MW(ムウ)』とか、犯罪者が逃げ切って終わる漫画もあるんですけど、さてはて。

●ブリーチ
 石田、何か羽生えてますよ!霊子がビームっぽかったり、背中がメカメカしかったり、なんだかメカちっくな形状美をかもしだしています。なんか、こういうモビルスーツありそうじゃないスか!メカメカしい魅力は好きなんですが、どうしても石田なのにと心のどこかで思ってしまう自分がいます。石田なのにー。
 マユリちゃんが斬魄刀を二次解放して巨大な地蔵を生み出しましたが、どうにも勢い的に石田が勝利しそうです。大きさ勝負のマユリちゃんですが、メカっぽい石田も勢いで巨大化しかねません。それは冗談にしても、空くらいは飛びそうです。それ見たいな。

●未確認少年ゲドー
 そのテーマだけで数年続けられそうな異種族融和物語を一話で描いちゃったような感じで、サラッと飛ばしています。確認、未確認で括っちゃってた讃良ちゃんに対して、ゲドーくんがそういう人間が決めた表面的な括りじゃなく、括るなら「友達」という括りで括るよという趣旨の発言をして、そこに理解が生まれるなん下りは中々イイ場面かと。
 でも、第3話にしてこんなグロテスクな未確認生物を出さなくても。ヒロイン滅茶汚れてるし。もっと可愛い生物出せばイイのに。その方が人気出そうなのに。尾田先生あたりに協力依頼して、味のある動物デザインを貰い受けるというのはどうか。動物、生物デザインならジャンプは強いですよ。うすた先生もいるし(ニャンピョウ)。

●ボーボボ
 今週はかなり笑った。ポリゴンをドット絵レトロゲームで倒すっていうのが上手いと思った。レトロゲームにはレトロゲームの良さがあるなんて考えるとなんか深いし。あと「ぬ献上ゲーム」のセンスに笑った。昔のゲームにはホント今考えるとギャグとして笑うしかないような神懸かり的に単調でつまらんものもあって、そういうの思い出して笑うところだよココは。

●いちご100%
 たまにある、河下先生の中で何かが一本切れてしまったお話でした。外村妹までサービス要因としてかり出されるわ、黒川先生まで久々に出てくるわ、そこにサービス要因王のさつきまで加わるわでの壮絶な乳(チチ)ラッシュ。ラストには西野のいちごパンツまで披露させてスキがありません。きっと、時にはこういうものを描かなければ生きられない何かを抱えているんですよ、河下先生は。

●スティール・ボール・ラン
 掘り下げられたキャラには全員に見せ場があって超密度高かったです。このテンションは凄い。
 飛呂彦氏タメ期間に入りセカンドステージは六月からとのこと。まったく文句は無いので、じっくり練ってまた高密度の話を届けて下さい。

●ハンター×ハンター
 スッゲー盛り上がってきましたよ。ラスボスかな、ラスボスなのかな<王。どうなるんだコレ。いくらナックル、シュート戦でパワーアップしてもまだゴンらに勝ち目は無いですよね。もうワンクッション置いて、舞台をNGLの外に移して最終章が始まるのかな。

●武装錬金
 3週ほどギャグ無しのシリアス話だったんで、月をバックにライダーキックで現れるブラボーを始め、今週のギャグモードには和みました。
 掲載位置ヤバ目ですが、なんとか超常選民同盟の話が完結するまでは続いて欲しい所。逆に、この話でラストとなっても、とりあえず満足できそうな自分がいます。蝶野篇と早坂姉弟篇は僕的に最高レベルの満足度だったので、もう和月信念というものを十分に見せて貰ったと思うし、和月先生は核の部分はもう十分に伝えたんじゃないかと思う自分がいるんで。
 あとは、カズキとパピヨンの因縁の決着、斗貴子さん物語の決着(おそらく障害として立ちはだかる斗貴子篇のボス西山くん(仮)の撃破)、ブラボーVS月の人の決着、二人きりの依存を抜け出した秋水の参戦、そしてラスボスの選民同盟の錬金戦士撃破……このくらいが描かれれば最高の終わり方が出来ると思います。でもこうやって書いてみたけど結構まだ多いな。やっぱもう一年は必要ですよ。あんまりもの凄い新連載が現れませんように(ネガティブ発言)。

●巻末コメント
 なんか、示し合わせたように皆他の漫画家さんに言及するコメントを出してますね。しまぶーまで話題に上がってますよ。しまぶー、「るろうに」とか最近の「武装錬金」とか読んでおくといいかも。やり直せるんだ!みたいな勇気を貰う意味で。
 
■今週の武装錬金/18号
 
 今週は多忙のため武装錬金だけ。

 掲載位置最下位です。コレは、終わるな。うん、終わる覚悟をしておこう。
 先週も言ったけど、蝶野篇、早坂姉弟篇でこの作品の核は描き切ったと思うんで、まとめに入ってくれても納得です。逆に、短期で完結した方が、僕的漫画史に残る名作になりそうにさえ思えます。刹那的で高密度と言うのは燃えます。

 本編は夏休みに海に行こうという約束を胸に、戦士と認められたカズキが戦いにおもむくところまで。末尾のアオリ「友との約束を胸に 今 少年は戦士になる!」がカッチョいいです。そしてどうにも最終決戦前という一話です。「戦いが終わったら〜」って言うのはもう最終決戦の雰囲気バリバリです。戦いの最中、瀕死の状態でこの「海に行く」という約束が回想されるのかなーとか、エピローグは海でのカズキ、斗貴子さんのトークかなーとか、王道の想像が膨らみます。

 あとはまとめるのにどのくらい話数がいるのかですな。2クールあれば十分と思いますが、この感じだと1クールしかないのかなぁ。でもまあ1話に一人倒すくらいの勢いなら間に合うかな、そのくらいのテンションが可能な漫画ですし。
 残りの消化要素ですけど、前に言っていた秋水くんの参戦は無くてもOKですな。何かを手に入れて帰ってくるところまで描けば完結感は増しますが、この前の話、依存していた自分に気づいてそれを乗り越える修行の旅に出るというところまでで、十分秋水物語はまとまってます(去り際の演出は詩的だったし)。ということで斗貴子さん物語の過去との決着と、カズキVSパピヨンの決着、この二点さえ描かれれば十分な完結感が得られると思います。ブラボーVSムーンフェイスはサクッと終わらせられそうだし、バタフライとラスボスっぽい裏切りの戦士の話は、なんつーかこの作品の核ではないように思うんで、テキトーでもいいです(裏切りの戦士とか、カズキと斗貴子さんとの間に特に因縁とか、伏線とか無いと思うんで)。

 そんな感じで、近いウチの終幕を予感しつつ、一応今週からアンケートハガキを出そうと思います。
 

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