+2004年04月の週間少年ジャンプ+

■19号/WJ感想
 
●テニスの王子様
 不二はたぶん頭脚人間です。未確認少年ゲドーリスペクトで、首から上と首から下が別の生物。なんで、上の不二の目が見えなくても、下の不二が頑張るから赤也と互角に戦える。下の不二、シャツの一番上のボタンはずれてるあたりから目を光らせてるんじゃないでしょうか。分身、入れ替わりと盛り上げてきた今のこの漫画のテンションなら、それくらいイケる。

●BLEACH
 恋次、雛森、イヅルと副隊長が動き出しました。星と野良犬のようなイイ話エピソードが挿入された上に、敗北してゼロになった男が心理的な成長とともに再び戦線に復帰というのは主人公以上に感情移入できる燃えシチェーションだし、雛森はなんつーかホント好きだし(また凛としたバージョンを見たい)で、さらに面白くなってきました。イヅルなんぞはどういう役回りになるんだろうか、侘助なんてもはや戦闘力としてはショボそうだし。次週のジャンプインジャンプも副隊長話ということでかなり楽しみです。
 卍解するには具象化と屈服ということで、具象ってあたりが気になる。マユリちゃんの卍解は具象化した地蔵が巨大化してましたが、みんなあんな感じなんだろうか。つまり、オッサンが巨大化するんだろうか。第一バトルは普通に戦って、第二バトルは巨大化というのは、戦隊モノとかウルトラマンのノリっぽくて燃えます。

●桐野佐亜子と仲間たち
 良くある能力者モノですが、キャラ立ちのせいか最近の読切の中ではかなり面白い方だと思いました。全部後半で主人公の魅力を演出するために他が作られてる感じ。能力者バトルにキャラウケ指向ということで、ジャンプではウケそうかなと思います。

●ごっちゃんです!!完結編
 赤マルジャンプにてキマシタ。コレは買うしか。

●DEATH NOTE
 コレ読んで無性にコンソメ味のポテチが食いたくなって買ってきました。それはどうでもいいんですが、リュークがエラく可愛いです。この漫画、読者が感情移入、というか好きになるキャラとしてはリュークを設定しているのかもしれない。最初の方こそライトが悪でLが正義みたいなアオリとかついていたけど、Lにしても読者が感情移入して正義気分に浸れるようなキャラとしては描かれていない。むしろ、この前の南空ナオミさんの「あなたにはLに似たもの…近いものを感じました」を裏返してネガティブに捉えたり、今週の「奴…限度ってものを知らない!!」って台詞なんかから考えると、Lもライトも属性としては同じで、そんな二人が対立してる構図を外から眺めてるリューク=読者視点…という気がしてくる。これは、ライト、L共倒れで死神独り勝ちなんて展開もあるかなぁ。
 それにしても今週のライトの情報処理能力は非人間的にスゴいです。テレビ見て、ポテチ食って、名前書きながら、ちゃんと計算問題も解いてるんでしょ。ちょっと普通の人には無理。

●無敵鉄姫スピンちゃん
 「マリア様が見てました!」にバカウケ。口からビーム吐くマリア様かよ。相変わらずだけどこのネタ小学生層には分からないだろ。
 あとは背中にうさぎちゃんを背負ってるスピンちゃんが可愛かったです。

●いちご100%
 新ヒロインに新脇役男と出てきて、どうも本格的に新しい受験編が始まる具合なのかな。でもその新路線歓迎です。三年時もまた映画つくって云々では飽きがきそうなので。
 新ヒロインはエロさがアタリです。ちなみや外村妹はもちろん、唯やさつきよりも話が作りやすそうなので、コレは長く出てくるキャラになるかも。このまま東城に向井さんを絡めた受験恋愛絵巻になっていくなら応援します(たぶん)。

●BLACK CAT
 バトル面白い。屋根へバトルの場が移動したりするのも飽きないし、何より絵に動きがあってイイ。見開きで技名叫んでバトル終了の車田展開よりも俄然好きです(黒猫の爪のとことか、この漫画も車田展開多かったけど)。こういうの描いてほしいですよ、ホント。

●銀魂
 今週号のベストはコレかなー。すげー完成度の高さを感じた1話です。はじめと終わりが神楽とおじちゃんの会話からなるパラレルな構成とか、ぎゅうぎゅうに圧縮された話の密度とかすばらしいし、言いたいこと、伝えたいこともちゃんと入ってる。さらにギャグの味付けもアリで、ちょっと質が高い1話だったんじゃないかと。コレは来週カラーになるのも分かるワ。
 「日本の夜明けまで」にかなり笑った。

●武装練金
 そのまんまだ!>ムーン・フェイス。
 舞台を学校に移しての最終決戦。てっきりるろうにの志々雄編みたいに敵アジトで敵を倒しながら先に進んでいく展開になると思ってたんだけど、学校、最終決戦の場としてはこれ以上ふさわしい舞台は無いよな。カズキの守ベき日常の象徴でかつ斗貴子さんの過去と同じ舞台。そして誰も蝶野のことを認識しなかった学校。ナウシカのOPの巨神兵チックな敵雑魚兵(推定)がワラワラ出てきて盛り上がる中、浮いてるバタフライとラスボスの彼に、気になるパピヨンの動向。最終戦、大盛り上がりで加速しています。
 
■20号/WJ感想
 
●BLEACH−逸れゆく星々の為の前奏−/ジャンプインジャンプ
 期待通り面白かったっス。
 一番のヤマはやっぱし雛森が戻る所。か弱く描いておいて、ここ一番の凛とした強さで魅せる。ギャップで燃えさせる構造は藍染殺害の回のブチ切れ雛森くんと同じです。惚れる。すぐさま恋次とイヅルが続くのもイイ。いきなり助けにはいかない辺りも、心に弱さを持ってる二人っぽくてらしい。以下箇条書き。
 ・幼日番谷。雛森より年下なの?コレは、日番谷メインの番外編も是非描いてもらわねば。
 ・檜佐木。僕的に傷がある副隊長としか認識していなかった人の傷エピソードも兼ねてました。結構スゴい人だったんだ。
 ・市丸。ヒュージホロウを貫いたのは神槍か。久々に登場だけどカッコよい。
 ・道が別たれる暗示で締め。また交わる展開にならんものかのう。

●次回ジャンプインジャンプ
 小畑ボーボボに澤井DEATH NOTE。この企画、最初に思いついた人間をマジ尊敬する。

●BLEACH
 死んだままでいた方が絶対話としては美しかったんですが、やちるを見た瞬間、ああ、剣八も生きていて欲しいと思う自分がいました。大ゴマで復活燃え。テンションまかせでアオリも「復活!更木剣八ィ!!!!!」と「ィ!!」のあたりが板垣漫画のテンションになってます。たしかに板垣漫画ベクトルの復活シーンかも。どんどん一護サイドに来るなー。

●DEATH NOTE
 「キラの精神は既に神の域に達している」
 頭脳戦メインのエンタメ色が強かった最近ですが、今週は倫理、哲学の部分がチラっと入りました。最後まとめるにはそういう方向の話もやっぱ入れて欲しいな。コレも以下箇条書き。
 ・リュークが逆立ちしちゃってる。このコマ今週号で一番笑った。
 ・そろそろ親父さんがヤバそう。利用されて消されそうな意味でのヤバさも勿論ですが、「えっ?」って言ってるコマあたりの目もヤバそうです。
 ・大学篇も視野に入ってきてる?短期決戦の物語という雰囲気が随所に出てたと思うんですが、今週はライトの大学への言及+L受験という展開が。これは一体どうなるんだ。

●未確認少年ゲドー
 ああ、何か面白い。新連載3つ。コレは生き残るかな。
 被害者キャラの讃良ちゃんが魅力的です。ほんとさんざんなヒロインです。
 そして、今話は「ヒロインは一人でもサービスシーンは描けるんだぜ?」という河下先生への挑戦でもあります。岡野先生応援したくなってきた。

●桐野佐亜子と仲間たち
 ここ最近の読切の中ではかなり好きになれました。重力法則無視の見せ方がカッコよかったのと、最後の「いいじゃない 色んなトコに正義の味方がいたってさ」の話に共感できたのが好印象でした。

●いちご100%
 こずえちゃんはキャラが立ってます。今週号のジャンプヒロインは讃良かこずえかって感じです。

●BLACK CAT
 次週のカラーは、最近よくある(連載終了間際の)はなむけカラーではなかろうか。

●武装錬金
 ありませんでした。やっぱり定期的に休載をはさむんですね。なんで今週はハガキ出さないでおきます。何にも書かないのもなんなんで、1、2巻の話なんぞを書きましたんで読む人は下へ↓。
 
■『武装練金』1、2巻の雑想/死、認識、記憶/和月伸宏『武装錬金』
 
 「死者に礼を尽くすのは悪いコトでは無いと思うが」(斗貴子)

 この何気ない斗貴子さんの台詞あたりから、蝶野篇の深みは始まっているように思う。この後、蝶野、鷲尾との第一次接触を経て、カズキの「これ以上一人の犠牲も出さない」という信念(理想)を聞いた斗貴子さんは、カズキが礼を尽くそうとする犠牲者に対して、「私も一緒に行こう」とカズキと共に手を合わせる。

 死者に手を合わせ礼を尽くすということは、当人が死んだ後もその人のコトを記憶し、覚えているということであると思う。最近、過去など知らん今が大事と、過去との関係性をカッコ悪いものとして切り捨てる刹那主義が中々に蔓延しているような気がしないのでもないのだけれど、そういった最近の風潮、視点からすると、こういった死者を尊び、故人と記憶で関係性を持とうという行為は、それほど尊いことではないということになるのかもしれない。だけど、『るろうに剣心』でとことん過去の咎を見つめながらそれを乗り越えていく主人公の物語を描いた辺りから推測すると、和月先生はきっとそんな感じの今ある風潮はあんまし好きじゃないのだと思う。かなりの程度、和月先生という人は過去との関係性を大切に描く人なのだ。その辺りが和月信念とでも呼べる部分じゃないかと思うんだけど、そういうのが上のシーンにはサラッとだが滲み出ていると思う。

 そして、その辺りがサラッと描かれた後に、物語は自分自身を「透明な存在」とする蝶野にスポットが当たる。この「透明な存在」というのは、とりあえず蝶野自身が自分が誰からも認識、記憶されていない状態を比喩的に表した言葉だろう(透明で見えない人っていう意味)。この誰からも認識されず、誰の記憶にも残らないというのが、蝶野の負の行動の一番のバックボーンになっているように思う。そこが上のシーンとも関わる部分で、カズキと斗貴子さんは人をしっかりと(例え死んでいても)認識し、記憶し、尊ぶ人なのに対して、蝶野の回りにはそのように蝶野を認識、記憶してくれる人が誰もいなかった。後の場面で明らかになることだが、親に弟、黒服の使用人まで、家族からすら蝶野は認識されていないのだ。この辺りから非常に微細な描写で微細な蝶野の心理が描かれるんだけど、蝶野というキャラの目的は他人を犠牲にしてでも自分は生きるというもので、蝶野自身もそれが自分の目的だと認識してホムンクルスを作り、実際に人命を奪っているのだけれど、実は蝶野自身も気づいていない無意識のレベルで、蝶野はそれ以上に「誰かに認識して欲しい、記憶して欲しい」ということを願っているキャラとして描かれている。
 その辺りが分るのがカズキの最後の説得の部分で、「今のままだったら死んでもずっとひとりぼっちだぞ」から始まる説得の中で、カズキは死んだ後に誰の記憶にも残らない寂しさを伝え(逆に言えばもし残るならば例え死んだとしても…という話)、「もしオマエが犠牲者に償うと誓うならオレがー」と呼びかけるのだけれど、それに対して蝶野は「それがどうした」「死んだ後のコトなど関係ない!」と必死に心の中で反論しながら、実際には大粒の汗を流しながら「それ…が」「ど…」と言葉を詰まらせる。コレが、蝶野の一番奥底にある、自分を認識、記憶してもらいたいという願いが、カズキのキレイ言を否定しきれずにいる場面ではなかろうか。
 そこでカズキのキレイ言を受け入れれば話はまとまったのだけど、結局次郎の乱入により蝶野はホムンクルスになってしまう。ホムンクルスになった後も「オレと次郎と見分けがついた者は助けてやろう」と、どこかで見分けがつく(認識してくれる)ことを願っている片鱗を滲ませる蝶野。そして訪れる怒濤のクライマックス。カズキはカズキをしっかり認識してくれている(恐らくはカズキが死んだ後もカズキのことを記憶していてくれるであろう)友の励ましで立ち上がり、同じく死者に手を合わせてくれる斗貴子さんの心も使ったW武装錬金を発動させ、一方蝶野は「誰も蝶野公爵を必要としなかった世界だ 全て燃やして焼き尽くしてやる!」と誰も自分を認識してくれなかった世界に対して憎悪を燃やす。この対比が圧倒的に上手い。ここで、あー、もう単行本買おうと強く思った次第です。

 そして、和月先生自身も2巻のコメントで「一番好きなシーン」という決着のシーンは言わずもがなの名場面です。切なカッコいいです。「一人の犠牲も出さない」と理想を掲げたカズキだけれど、蝶野を殺さなければ斗貴子さんは助からない。必ずしも理想を貫けない現実、なされる命の選択(このシーンがあったからこそ、後の早坂姉弟篇の理想を完遂できた結末がよりグっときたりもするのだけど)。そんなカズキが蝶野を突く時にかけた言葉が、死者に礼を尽くし、最後まで記憶に残らない寂しさを伝え説得するカズキだからこそかけた言葉が、「すまない蝶野公爵」。心のどこかで認識、記憶してもらいたいと願っていた蝶野を世界でただ一人名前を呼び認識してくれたのは、蝶野を撃つカズキだけ……撃たれる蝶野に一瞬よぎる「嗚呼ー俺の名前……」。お墓のシーンから積み上げてきた、死んだ後も記憶に残るということ、他者から認識されるということ、そもそも死ということ、etc、ここは物語の中で積み上げてきたものがギュっと凝縮された名場面です。
 そして、陽光に精神的な夜明けと武装錬金の名前の伏線までをかけた非常に美しいエンディングも相成って、読後に残るのは圧倒的な完結感。ホント、全2巻でも名作ですぜ、コレは。

●補
 でも、結局このあと蝶野はより変態さを増して復活するんで、死んだ後の記憶云々のあたりはちょいとばかり重みが無くなってます。スッゲー美しく死んだのに次の週には「蝶・サイコー!」で復活ですよ。そのはっちゃけぶりがまたステキなんですが。その当時のWJ感想にも書いたけど、蝶野の話引き延ばした分、現在間近っぽい再び蝶野が絡むであろう最終章の結末に期待ですな。
 
■21号/WJ感想
 
●澤井DEATH NOTE
 この漫画、間違ってDEATH NOTEの単行本に本物のpage18の代わりに掲載されないだろうか。

●ボーボボ
 「食品は無数の食物連鎖の最下位」のコマがヒット。「無数の」って熊しかいないじゃん!

●DEATH NOTE
 大学篇始まっちゃったー!
 短期構想だったものを人気が出たため修正したのか、もとからここまで考えていたのかは分かりませんが、とにかくコレでかなり長い物語になりそうな雰囲気が漂ってきました。何コレ、今までのが序章に過ぎなかったとでも言わんばかりの新展開です。
 どうなるんだろうか。素人なら二人の間に本当の友情が生まれてしまい……なんてのを考えそうだけど、DEATH NOTEだからなぁ。とにかく面白いのは確か。2004年はコレかなぁ。

●BLACK CAT
 どうやって倒すの?と読者に興味を持たせるところまではキたかと。これで「奇跡」、「急激なパワーアップ」、「新技」以外で倒すのならイイ終わり方と思えそうです。既存の描写にある道具だけで倒せそうな気配が無いのが不安なんですが、逆に既存の道具立てだけでコレは!と思える倒し方だったら矢吹先生を尊敬します。

●テニスの王子様
 ラスト2p最高。その左手なんだよ!そのポーズなんだよ!
 「無我の境地」なのに発光かよ!とか、そもそもテニスなのに発光かよ!とか、そんなレベルのツッコミではまだまだという世界まで来てしまったので、左手にツッコんでみました。

●BLEACH
 「誰も雛森がここまでして脱獄するとは思いもしなかったからだ」
 というワケで、読者の知る雛森が秘める過激さは死神世界では共有されてなかった模様。というか「そんなもん理由は一つしか無えよ」、「雛森を助けに行く」って、もしかして雛森ちゃんは藍染殺害の下手人と戦う気なんでしょうか。仮にも隊長格を殺した相手なんでそれはヤバい。それを日番谷がヒーロータイミングで助けるんでしょうか。そんなことされたら、イヅルに勝ち目ありません(恋いで)。先週のジャンプインジャンプで伏線張った以上イヅルとのイベントは必ず描くんだろうなぁとか、雛森物語にも色々暗示はあるんですが、とりあえずここまで内に秘めた強さを描いてきた以上、助けられ要因としての役割だけじゃなく凛と戦う姿を見たい。今、雛森物語が一番期待度高いです。もう、今週の扉絵切り抜いたろうかと思うほどに。

●未確認少年ゲドー
 コレ、本格的に生き残って欲しいと思うようになりました。ハッピーエンドなのか疑問符が残る古典童話的な終わり方が最高です。ゲドーくんが必死に犯人を追うのを未確認生物同士の仲間意識からくる糾弾と読ませておいて、実は犯人自体を心配していた善意だったなんて裏返るのも面白いです。
 そしてラストの「そうかもしれない〜でも…」と思考放棄しないで考え続けている讃良ちゃんがイイです。サービス要因ヒロイン感も強いキャラなんですが、性格とか、WJキャラの中でもかなり好きな方なんですけど。
 前回みたいなサービス話と今回みたいな深みを入れた話、両方できるのはとってもイイと思うんですが、掲載位置みる限り新連載三つの中では不評な方なのかなぁ。今週号のアンケート。DEATH NOTEは書かずとも生き残るんで変わりにコレ書こうかなぁ。

●武装錬金
 R.O.Dトリオがカッコいい!特に六舛。眼鏡拭いてる六舛。多くは語らず友の名のみを呼ぶ六舛。カッコいい。
 (ちーちんの伏線を消化しつつ)仮面ライダー的な状況(人間の敵と戦いながら、その敵と同じに括られてしまう状況)に置かれてしまうカズキと斗貴子さん。そこに飛び交う新敵震洋の煽動プロパガンダ(校内放送という安いギミックなのが異様に雰囲気を盛り上げてると思う。ミクロな日常が舞台でも戦争プロパガンダに情報操作が入り込みうる怖さというか……あと情報操作してる奴の武装錬金が"霧"なのとか上手すぎ)。されどそんなものには惑わされないR.O.Dトリオ。カッコいい。クライマックスでのサブキャラの活躍ほど燃えるものは無いです。
 ・カズキの上着着てる斗貴子さんにトキメキ。
 ・コレ、まひろがキーパーソンの予感。作中の"正しさ"を凝縮した行動、台詞が出そうな。

●いちご100%
 エロいです。エロ担当の交代劇が本話だったのかもしれない。さつきから向井さんへ。さつきが負け犬モードです。

 ワンピ、BLEACH、武装錬金あたりと僕の好きなヤツが続きが気になる終わり方な21号でした。そしてクライマックスでおあずけされたまま3週休載のハンターがいい加減ダメージデカいです。次週の合併号には絵も回復して復帰と信じたいです。
 
■22・23号/WJ感想
 
 少々忙しいんで今週は簡易版で。

●武装錬金
 王 道 。
 ヒーローモノのお約束。身近な人たちへの正体バレイベント。友には分かっていたっていうのも王道。正体バレは物語の終盤というのも型なので、さーちゃんの本名なんていう(沙織)重大な謎も明かされたことだし、とにかく終わるんだ…というのがいよいよ武装錬金読みの共通認識になりそうです。最後にまひろを助けるという第一話のリフレインを持ってくるのも終盤の王道。似たようなシーンを比べることで、守り人カズキの信念は第一話から変わらないんだ…みたいな変わらない部分と、カズキの成長とか、今度はまひろがカズキの正体に気づいてるんだとか、変化した部分とに想いが行ってしみじみです。
 あとはR.O.Dトリオにそれぞれ見せ場が合ってカッチョいいです。特に震洋を理詰めで攻める六舛。眼鏡同士が対峙したコマが今週のヒット。

●雨女、晴れ男
 むしろ主人公は平山ちゃんとくっつきそうな気がしました(平山ちゃんがイイキャラでした)。

●BLEACH
 色々と雛森を庇ってた描写に説明が必要になってしまうんで、このまま日番谷犯人展開は無いと思うのですが。
 つーか、雛森くんロック過ぎ。「…仇よ」て!もっと包括的な解決を目指す気じゃなかったの!

●HUNTER×HUNTER
 言語化不能。良過ぎ。三週休んでこういう話を描いてくれるなら、存分に休んでくれい。
 本編と外れた感想だけ書いておけば、傷目の医者がスッゲーカッコ良かったのと、コアラが味方になりそうなのがスッゲー嬉しかったです。

 今週号は合併号なんですね。次号まで間があるんで、余力が有れば追々他の感想も書きたいです。とりあえず、次号が出る前に赤マルジャンプの「ごっちゃんです!!完結編」の感想は必ず書きますんで。
 
■ごっちゃんです!!完結編/赤マルジャンプ感想
 
 面白かったです。この面白さ、願わくば打ち切り回避で一試合一話くらいかけて描いて欲しかったなぁ。

●北嶋VSサンダー
 勝つためなら逃げじゃないと言ってオーダー変更してたあたりの描写が生きていました。北嶋、勝つために変わり身。されどそれがもう一度裏返って勝者ばサンダー。勝負の内容もですが、試合後の北嶋とサンダーの会話が良かったです。そこそこ頭もイイらしい北嶋に、相撲しかないサンダーが「続きは…」とこれからのことで声かけるあたりが。ライバル同士の友情物語です。今年の夏は北嶋×サンダーでキマりです。

●槐VS吉原
 そういえば、本編最終回時点でカチは不気味な謙虚モードだったんでした。謙虚モード続行中で、そのまま謙虚な下手捻りでカチ勝利。力だけじゃなく、実は技術も持ってる神童だったカチ。カチ燃え。というか幼少時代のカチ萌え。ヤバ可愛い。今年の夏はカチ、ピンで。

●アキラVS竹野内
 一瞬で決着。特に因縁もタメの描写も無かった二人なんでコレは妥当かと。

●純太VS安達
 天狗描写が続く安達にコアなごっちゃん読者は純太が勝つ伏線を読みとってたワケですが、予想通りに。天狗の鼻をへし折るって感じで純太が鼻ヘシ折って勝利。勿論燃えですが、コレは、ページの都合上でちょっと簡単になってしまったのが残念です。連載が続いていれば、ビビりだった純太が奮起して心を燃え上がらせる様とか、安達の過信が打ち砕かれる様とかが、もっと2、3話かけて濃密に描かれたんじゃないかと思われる所だけに。でも安達の闘志を素直に称えて拍手してるアキラのコマはイイと思いました。

●ごっちゃんVS川島
 ガンつけてるごっちゃんの絵がヒット。コレ、オチは予想外でした。つーかオチつけるのかよ!さすがつの丸。やはり、燃えを描きつつつの丸はギャグ漫画家なんだなーと思った次第。

 後は巻末コメントの「あと少し残業する予定です」でしょうか。単行本でははしょられた辺りがもうチョッと加筆されるのかな?とりあえず、真の格闘漫画家へ再び体を鍛え直すつの丸先生(柱)、お疲れ様でした。
 

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