+2004年05月の週間少年ジャンプ+

■24号/WJ感想
 
●Mr.FULLSWING
 紫SHIKIBU応援ギャルVS犬飼キュンを地獄の底まで追っかけ隊…という図にこのシリーズの核を見ました。犬飼キュン追っかけ隊の立ち位置がこの漫画の女性読者の立ち位置に近いんじゃないでしょうか。女性読者、それぞれ十二支サイドに贔屓してるキャラがいると思うんですよ。そこにこうやって敵役にアイドルキャラを持ってくることで、アイドルよりも私の○○くんの方がステキだわという気分に浸って楽しめるという。アレです。世間で騒がれてる美形アイドルよりも私の彼がやっぱり私の一番だわ…とか考えて幸せ気分に浸る時の心理です。世間的に評価を受けてる人間よりも、自分、あるいは自分が心酔する身近な人間を上に置くというのは、なんだか自分がスゴくなった気がしてとっても気持ちがイイものです。そういう快感を狙ってくるあたり、この話はマーケティング戦略が良くできてんのかなとか思いました。

●ONE PIECE
 やっぱし、仲間になった当初は一番ロビンに対して警戒心を解かなかったゾロが、今回は真っ先にロビンを庇って刀を抜いて鋭い眼光を放ったっていうのが今回の一番の燃えポイントだと思うんですけど。

●DEATH NOTE
 「まあどっちにしろキラに迫れる文章ではないね 死神なんているわけないし」
 この台詞のコマにおもいっきしいるのがプリチーでした。

●BLEACH
 ちくしょう日番谷カッコいいな。刃を向けられても関係無しですよ。何なんだそのデフォルトな雛森への愛は。
 斬魄刀抜くとこカッコ良すぎ。小柄なのに長刀を背負ってるというのがずーっと印象的なキャラだったので、あの抜刀の仕方はシビレました。
 というか、涙を流しながら、混乱しながらも刀を振るい続ける雛森くんの絵にノックアウトされました。もう、さんざん気づいてると思うけど、僕の中ではこの娘が正ヒロインなんで。

●銀魂
 中の人オチキター。
 夢を信じてる少年達の雑誌にこのオチは無いなー。ガチャピンに中の人なんかいないんだって。

●PMG-0
 スマン、今週号の1番はコレを推すワ。
 新聞とかしっかり読んで世相を見ながら描いてるというかさ、今の日本の鬱屈とした雰囲気の中にいる読者向けに描かれてる気がする。作中の犯罪が増えてきていて世の中の雰囲気が悪くなってる雰囲気とか、ほんと今の日本を想起させられるし、敵役にバカなガキを持ってきたのも少年犯罪云々で燃えてる世相にマッチしててイイ。正直、子供っぽく見えて大事な部分では大人なタニアが、本当に救いようのないバカガキをブチのめした所は爽快だった。「知ってるか…死ぬんだよ」から「そんな事も分からないのかッ!!」の所は、普段新聞とか読みながら感じてる、バカどもに叩きつけてやりたい言葉、行動を主人公がやってくれた感じ。スッゲーシンクロして読んでました。
 あと、少年には何も出来なかったっていうのもスッゲー僕好み(最後に救いあったけど)。必ずしも理想を貫けない現実ってヤツをちゃんと描いてくれてます。そんな少年の想いを実力があるヤツが汲んでくれて繋いでくれるっつーのも燃えるし。コレ、連載狙ってくれてもいいや。

●武装錬金
 何かバチバチ言ってるーッ>蝶野の武装錬金。
 この掲載位置はアンケートハガキ出した甲斐がありました。なんか、僕が読んでるサイトの管理人の人とか、かなりの割合でアンケートハガキ出しましたって書いてたんで、ホントに効果あったんじゃないかと。とりあえず今クール生き延びればしっかり完結できますよきっと。
 本編は、煽動者の武装錬金が霧なワケじゃなかったのが残念だったのと(真実を隠すっつーメタファーでスゲーいいと思ってたのに)、扉のカズキとまひろが対峙してる絵がヤケに感動的だったのと、さーちゃんがヤケに可愛かったのと、そんな感じ。
 つーか合体して巨大化とか、作者絶対ノリノリで描いてるよコレ。一週間くらい徹夜してんじゃないかっていうテンションで描いてます。

●いちご100%
 西野、サブタイで「天使」とか表されたり、ワリと神聖視されてるベクトルのキャラだった気がするのに、いつからただのパンツ要員になったのだろうか。

●BLACK CAT
 こ、殺した…よね?>ウォーターカッター。
 機械だからいいんだっけ?それじゃナノマシンで出来てるイヴとか?
 
■25号/WJ感想
 
 恒例の改変期ということで、次週から3つ新連載が始まる模様です。とりあえず改変の話になると、僕はいつだって「武装錬金」が打ち切られないかどうかが心配になるんですが、予告のラインナップを見る限り、今回は大丈夫っぽい?読切で読んだ限りの感覚ですが(DEATH NOTEのようにこの感覚が大幅にイイ方向で裏切られることもあるけど)、この程度の相手には勝てそう。その辺りに思いを馳せると、読切としては、ここ数週で掲載された、「雨女、晴れ男」、「PMG-0」、そして今回の「KAIN」はかなり面白かったです。「武装錬金」レベルを再び脅かすのは、この辺りの作者が連載陣として参戦してくる頃かなぁなどと思います。

 ちょっと時間がとれないんで今週も感想はちょっとだけ。

●DEATH NOTE
 父親の「悪いのは人を殺せる能力だ」という思いもかけない肯定の言葉のところから、ラストの月が一人リュークに語りかけるところまでの流れが最高です。ただの外道に成り下がってた感がある月ですが、どこか無意識の部分で良心が残ってるのかも。父親の台詞の部分での目線を隠したカット。同じく「普通は死に神に憑かれた人間は不幸になるらしい」のあとの目線を隠したカット。そしてラストのリュークと共に父のいる病院から離れて暗闇へと歩いていくカットは、神になろうとしてる人間の傲慢さよりも、救いの言葉をかけてくれる肉親から離れて悪の道を行こうとする人間の切なさが感じられました。口では自分は幸せだと言いながらも、心のどこかで父やリュークの言うように不幸なのかもしれないという可能性まで洗っている…とかまで深読みするとスゲー切ないです。今週号でちょっと月好きになったり。

●武装錬金
 超はっちゃけ燃え。一瞬冷静になって読むと果てしなくバカです。まず扉絵がコレだけってバカ過ぎ、こんなの一覧で見せられても!そしてピンチになったら二着目召還っていう発想もバカ過ぎ、またエラくイカしたデザインの服だし!そしてパピヨン登場を丁寧にヒーローモノの番宣みたいなノリで紹介してくれる在校生達の台詞がバカすぎ、「今、巷でウワサの!宙に浮かぶ変質者!蝶々仮面の怪人!!敵か?それとも味方か!?」どんなヤツだよ!
 でもバカだけど本編は乱戦の血戦で超燃え。早く続き読みたい。

 改変期ということで消え去る作品が三つ。「少年守護神」と「BLACK CAT」は掲載位置、内容から考えて確定のように思うのですが、あと一つはどれでしょうか。「スピンちゃん」と「未確認少年ゲドー」のどちらかの可能性が高そうでしょうか。だとしたら僕的にはゲドーに残って欲しいなぁ。スピンちゃんも嫌いじゃないですが、寓話じみたあの毎回少しの教訓を込めた話と、讃良ちゃんとゲドーくんの真っ直ぐさが、スピンちゃんよりも1レベル上で好きなんで。
 
26号/WJ感想
 
●家庭教師ヒットマンREBORN!
 読切のときコレ読んで、たまには死ぬ気になることも大事だよなぁとしみじみした記憶があります。今回も、死ぬ気になればできること、多々あるのに自分はやれてないよなーとしみじみ。漫画家、ジャンプに載るまで死ぬ気でやってただろうことを想像するに、言う資格があります。僕も、死ぬ気までいかなくとも半死になる気くらいでは頑張ろうかとちょっと思いました。
 でも、漫画の面白さとしては普通。10週か、20週かというか、その位のオーラ。各話のストーリー次第で面白くなりそうなオーラは感じましたけど……守護神とか、ストーリー次第でも無理だと第1話で思ったんで。
 「ただ者じゃないって感じ!」のコマのヒロインが結構可愛いとか、その辺りもレベルアップしそうなオーラを感じます。

●BLEACH
 恋次味方サイド化は、いろいろと他の作品にもあった敵キャラ味方サイド化シチェーションと比べても、ここ数年でトップクラスの燃え度です。燃えっつーか何かしみじみとした燃え。星と野良犬がイイ話だったからなー。
 特集記事で初めて気がついたのは、ルキアの斬魄刀もコレから登場予定なんですね。一護に霊力あげちゃったから出てこないのかと思った。ヒロインの斬魄刀初解放とか、まだそんな燃えシチェーションのカードを温存してるのか……ホント面白いワ。

●DEATH NOTE
 親 父 特 攻 ッ ツ――――(゚∀゚)――――――!
 今週のWJ感想サイトこれしか無さそう。
 他の視点としては、相沢さんを本気で制止するLがちょっと好きになりました。先週は月が好きになったし、今、そういう風に描いてるんだろうか。

●テニスの王子様
 「な なんだぁー!? 見ろ アレは……」
 あのオーラ、普通の人にも見えてるんだ。いきなり人が発光したら僕だったら通報しそうです。

●武装錬金
 あー、パピヨンカッコいいなぁ。
 これで燃えてしまっていいのかなぁ。弱さの克服のために人間をやめるっつーのはネガティブに描かれてそうなものなんだけど、もはや人間をやめてでも弱さを断ち切るっつー姿にカッコよさを感じてしまう。過去を一気に爆破して克服するラストは爽快。つーかもう主人公?ダブル主人公の片割れくらいのポジションには格上げされてきたんじゃないだろうか。
 サブタイ「パピヨンVSバタフライ」ということで縛ってきました。コレはパピヨンが勝つっきゃないでしょう。その後「彼VSカズキ・斗貴子タッグ」で最後に「カズキVSパピヨン」かなぁ。連載を続けるのかどうかにもよりますが。このL.X.E編クライマックス以降も続けるんだったらまだカズキVSパピヨンはやらなそう。

●無敵鉄姫スピンちゃん
 ナメック語に爆笑。僕もそのフレーズは暗記してた。

●未確認少年ゲドー
 胸もみもみされる讃良ちゃんと、手裏剣ヒトデを普通に扱ってる讃良ちゃんがヒット。

●いちご100%
 こ、こんな普通の恋愛漫画みたいなのいちご100%じゃない。ゴリ押しで密室に閉じこめられて不特定の女性と密着するいつものノリを希望。
 つーか、マジで外村の「まあその一言を言っちゃったら他の大切な物全部失うことになるけどね…」は深くないか?今までの真中が全部作中ネガティブ描写で、全ては最後にこの「他のどんな大切なモノを失っても一人の人を愛する尊さ」を獲得する真中を描くため……というのがこの漫画のプロットだったとしたら、スッゲー見直すんですけど。

●BLACK CAT
 過去の回想→最後の一撃ってことで、あー、終わるなぁという感じ。これ以上の続投は全然希望してませんが、キレイな形で終わらせてやってほしいとは思ってるのですよ。とりあえず、次次週くらいエンディングで形になりそう。あとはもう一人の主人公っつーイヴを最後にちょこっと絡めてくれれば、個人的には終わり方として満足。
 

27号/WJ感想
 
 今週も時間無いんで短めに。

 守護神よりスピンちゃんが先に終わったのが予想外でした。僕の私的好き度は勿論、メインターゲットの少年達の嗜好でもスピンちゃんの方が1ランク上と思われてるかなと思ってたので。僕の市場嗜好予想、大したことなし。
 されど全体としてはスピンちゃん、守護神、BLACK CATが終わりそうで、僕的に最も理想的な3つが交代ということになります。巻末コメントからゲドーは生き残りです。アンケートハガキ出してみるもんです。こんなにダイレクトに反映された結果が返ってくるとは思わなんだ。

●テニスの王子様
 「意識的に『無我の境地』を扱えるとはな!!」
 どういう意味なのかかなり考えさせられました。結局、僕か、許斐先生のどちらかの頭がおかしいという結論に達しました。

●武装錬金
 和月先生新人賞の審査員なんか始めちゃったし、続くっぽい?フラスコの中の人今回は逃げるのかも。で、人類の驚異の中の人と錬金の戦士が闘うデカい話になっていくとか。小さい街の話でまとまって、駆け抜けた名作として終幕、この学校でのバトルで終劇というのを見たい反面、斗貴子さんの過去(顔の傷)とか、秋水が戻ってくる話とかも読みたいってあたりから長く続いて欲しいという気持ちも……。やっぱ続いて欲しいかな。週一の楽しみを供給し続けてくれるというのはデカいんで。

●少年守護神
 お兄さんの方がやって来たのは全然意味が分かりませんが、ラストバトル(打ち切られるので)にジジイがやって来たのはちょっと燃えました。ジジイが完全具足と完全刀ブッ壊して、「完全なものなど無いッ!」と説教して終わるラスト希望です。
 

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