+2004年06月の週間少年ジャンプ+

■28号/WJ感想
 
●地上最速卓球少年ぷーやん
 ねらいが良く分かりません。パンツ見て覚醒!とか、髪型が変になった!とかいうあたりがメインのギャグ漫画なんですよね?小学生くらいをターゲットにしたギャグなんだと思うけど、最近の小学生コレで笑うかなぁ……とりあえず大人の僕には全然笑えなかった。あと数学持ち出してる所は、んなワケねーだろっ!と読者につっ込ませようというギャグ部分なのか、それとも小学生辺りは騙せるだろうととりあえず科学チックな説明を……と真面目に描いてる部分なのか……判断に迷う。どうも、SFとか読んでると数学を使うカッコいいキャラはわんさか出てくるんで、こうギャグキャラに数学が使われるのは個人的に受け入れ難い。
 あとは、河下先生あたりがきっと、「パンツの出し方に哲学が無い」と怒ってるんじゃないかなぁ。

●ONE PIECE
 スッゲー楽しい。オヤビンと闘ってた頃より全然楽しい。ONE PIECEは世界観を描写する部分がとても楽しいです。アラバスタに、空島に初めて着いた時もかなり楽しかった。独自の文化を持つ世界に仲間と一緒に降りたってゆくというシチェーション。読者も自身がそこに降り立ったかの如く想像して空想をふくらませることができると思うんですが、昔からファンタジー読む人はそういう楽しみ方をしてきたようにも思います。
 ブルいいよブル、キングに乗りたい。

●DEATH NOTE
 月とLにダブルロックオンされたミサちゃんに合掌。これはLが顔公開するまでの二日間に決着がつくんだろうか。それともLと信じてもらうのは難しいという部分も描かれてもっと引っ張るんだろうか。とりあえず、数週前にリュークが言ってた「死神に憑かれた人間は大抵不幸になる」の不幸になるパターンがミサちゃんで描かれるとみた。
 人間界に降りてきた死神はリューク一人という縛りを破ってしまったのは実は作品的に大変なことで、限定された材料だけを使っての謎解きを嗜好するミステリ読みなんかはガッカリしたかもしれませんが、僕的には作者達への期待感の方が勝ってます。他の死神も人間界に降りたっての混戦まで話を膨らませてちゃんと収束させるか、今回の話でもう他に死神は降りてこないという状況に持っていって縛りを明示化してくれるかのどちらかと期待しています。

●アイシールド21
 「勤勉な天才に凡人はどうやったら敵うっていうんだ」っつーのは、作者がどういう解答を用意してるのか楽しみです。努力が才能を凌駕し得るってのが少年漫画なんですが、進も努力してんだもんな。ただもしかすると、進が努力する天才で、阿含が努力しない天才なのかもしれん。阿含をブッたおせば取りあえず努力の勝利になるのかも。

●テニスの王子様
 色んな人の技をコピーしまくってるリョーマですが、まだ例の菊丸分身をコピーしてません。クライマックスで炸裂すると見た。しかも4人に増えたパワーアップバージョンで。卍丸かよ!とWJ感想サイト総ツッコミ。

●BLEACH
 「誇りを守るための戦い」ってのが母親の敵の虚と一護が闘ったときと対になってるんですな。母親を殺された一護の戦いと、妻を殺された海燕の戦いが対で描かれてるってのが多分伏線かと。そして死神に取り憑ける虚の存在が明かにされて、現死神社会にも虚が紛れ込んでる可能性が。コレは、やっぱ後半は一護&死神いいヤツ連合VS作中悪の虚でしょうか。つーかその展開希望。めちゃくちゃ燃える。

●いちご100%
 事前にぷーやんの情報を手に入れていた河下先生がベテランのパンツの見せ方を披露。いや、もう引きのコマでパンツとかワケ分からん。引きコマの見せ方とか、よく漫画で語られる技術の一つだと思うんですが、取りあえず河下先生はパンツで。

●少年守護神
 アクラに姫の歌は届きませんでしたが、そりゃ届かないだろうという感じの歌描写でした。歌届く者と届かない者の対比とかももっと出せば良かったのに。和尚活躍もなく、本当何もなく打ち切られていきました。合掌。

 新連載三つが僕的にどうにもイマイチ好きになれません。和月先生無し、冨樫先生無し、荒木先生無しで代わりにこの三つというのはどうにも雑誌のパワーが足りません。とりあえず、次週のスティール・ボール・ラン復活に希望を見いだしたいです。
 
■29号/WJ感想
 
●DEATH NOTE
 「死神…そんなものの存在を認めろとでも言うのか…」
 転倒するL燃え。死神なんて言葉にピンとこない刑事さん達の中、以前、犯人が神である可能性も論理的に検証していたLだからこそ受ける転倒するほどの衝撃。
 あとは、月が冷や汗タラタラで「ダメだこいつ…」ってダメだししてるコマが妙にウケた。

●アイシールド21
 まったくもって前号(28号)感想でQウェルさんが言ってたような形で一つの解答が描かれましたな>天才VS凡才。仲間との連携で、適わない相手をも超えてみせるという。コレで努力しない、連携しないという傲慢天才の阿含を、努力と連携の凡人達が倒すという超燃えクライマックスの準備ができましたな。

●BLACK CAT
 僕的クライマックスは、「クリードはサヤを殺せていない」という論理でクリードの理屈をトレインが反駁するシーンです。故人の信念を継ぐ者、故人を仲間として認識している者がいる限りは、故人を殺したことにはならない。この理屈はカッコいい。ギャンザ戦のラストにおじいさんに向けてトレインが語りかける「死んだ人間のために俺たちができるのは……」の台詞や、スヴェンと故人ロイドとの関係の話など、物語初期からこの「故人の想いをどう汲むか」というテーマが所々に散りばめられていたので、ファイナルクライマックスにトレインの口からこの解答を言わせたのは熱い。このクライマックスを始め、クリードとの一連のラストバトル編では、1、信念の大事さ、2、信念を共有するところの仲間の大事さ、3、過去との関係を捨てないことの強さ、をしつこいほどに描きました。23歳の若い主人公が獲得した大事なモノを、それより少しだけ年上の矢吹先生が現時点で言える大事なモノとして、他に選択肢も無く描いたのだと思うと、まあ良くやった、頑張ったと言いたくなります。その点、この漫画には伝えたいモノはあったと思いますし、それは、上手いけど何も伝えたいことが無い漫画よりは、稚拙だけど何か伝えたいことがあった漫画の方がマシだと思ってる僕としては、拍手を送りたい部分です。
 このように、僕はネット上の評価、そんなにチェックしたわけではないけれど、とりわけJ-Linksに登録している感想サイト全般の評価ほどにこの漫画が嫌いではありませんでした。というか感想サイトの叩きは偏り過ぎ。WJのターゲット層の読者の評価が全てがあんなだったらこのサバイバルなWJで4年も続くわけがなく、この漫画は上手い具合にネットやってるような大人でオタク属性の読者と、本来のメイン層である少年少女層との間での主観的な評価が分かれた漫画なんじゃないかと思います。ネットオタク層の叩きも一つの主観に過ぎない。その一例がパクりだパクりだというマイナス評価だと思うんですが、確かにラストのサヤを伴った電磁銃はドラゴンボールの親子かめはめ波を思い出しますし、クリードとエキドナの去り際は幽遊白書の仙水と樹の去り際を思い出しますが、それは大人なのに未だに漫画読んでる読者がドラゴンボールや幽遊白書をどっぷり知っているからこそ、なーんだ見たことあるやというマイナス評価に繋がるのであって、今の少年少女は既にドラゴンボールも幽遊白書も見たことが無い世代に入ってきてる点を考慮しなくてはいけません。そう考えると、過去作品の燃えシーンを焼き直して今の読者にもう一度見せるというのはマーケティングとしてアリだと思います。変に前衛的な作品を目指すより、よっぽど建設的に面白い漫画が作れる手法だと思うんで、あまり、大人の読者が自分中心の主観で文句を言う部分では無いように思います。そのあたり、BLACK CATに限らず、大人の読者は文句言う時は自分が既に少年誌のマーケティングには入って無いんだということを常に自覚しながら言って欲しいです。少年誌のターゲットに自分が入ってないことに無自覚で、さも自分は沢山の漫画を見てきたから自分の感覚が高尚というスタンスで少年漫画に文句つけてる人はマジうざです。お前はただ漫画読んでただけだろみたいな。そういう感じなんで、先見的な知見を含むことが必須条件の学術論文とは違うんですし(というか学術論文にさえ“焼き直し”と言明して評価されるものもあるんだし)、あまりパクりパクりと騒ぐのは、そこが大事な所じゃないだろと常々思ってました。
 BLACK CATのダメなところは、パクり云々よりも、ストーリー上の見せ方の以下2点です。一つ目は、何故かトレインが最初から不殺の信念を持っていたことになってしまったこと。二つ目は、上記1、2、3の全てのテーマのキーの部分、トレインとサヤの絆が、読者に分かるように描かれなかったこと。
 一つ目は、一体何がどうなってトレインは不殺の信念デフォルトになってしまったのかという話。1話、2話は普通に殺傷してたのが、その後ギャンザ戦にて殺せるところをあえて不利な状況でも不殺を選択し、それをスヴェンが評価、続く恐竜話ではイヴの懇願を汲んで恐竜を不殺で保護する……と段階を踏んで不殺を獲得、かつてサヤが言ってた「掃除屋の戦い方」を段階を踏んで獲得していくという主人公の成長物語が入った良質な話のハズだったのに、なぜか突然大昔から不殺だったという設定に路線変更。コレがどう考えても???。というかテーマの一つの「信念」の部分がこのせいでほとんど台無しに。これでは、大昔から口でだけ殺さないぜといいつつ実は殺しまくり(1話、2話)という、まったくもってただの危ないイカれ主人公です。どういう経緯があったか知りようがありませんが、ここは一貫させて欲しかった。少年少女向けだからこそ筋道だった思考を守って欲しかった。ダメ過ぎ。
 二つ目は、サヤの大事さが伝わりづらかったという話。ラストの「……すまねェ あんたにゃ世話かけてばっかだな」とか、あくまで二人の関係は友人で親友というすこぶるカッコいい涙ものの美しい関係なのに、その関係がどのように構築されたのかはほとんど具体的に描かれませんでした。過去編をやったにも関わらず、過去編でも二人の関係はデフォルトで始まってしまっていた、ここが至極残念です。パクりと騒ぐなと言っておいて比べるのは何ですが、ここが影響を受けたと考えられる、というか模倣したのではないかと考えられる「るろうに剣心」の剣心と巴の関係と比べてしまうと弱すぎでした。「るろうに」の方は、しっかりと「あなたは本当に血の雨を降らすのですね……」という印象的な出会いの場面から、その後最終的に「死が二人を別つまで……」と剣心がプロポーズするまでの過程、心理描写が説得力のある描写で描かれていました。この点がトレインとサヤの絆は作者の頭の中だけの絆っぽさが漂ってしまっていました。物語の断片からとにかく絆があったんだなとは伝わるけれど、やはり具体的に絆ができあがる過程を見せて欲しかった。これも少年少女向けだからこそ、何となく、絆がデフォルトだと盲信してて、それが裏切られたと自己中ブチキレして人殺してる少年少女のニュースが増えてるような昨今だからこそ、ちゃんとコミュニケーションを通してデフォルトじゃない絆が出来上がっていく様を描いて欲しかった。
 まあこんな感じで色々書いてみましたけど、正直、矢吹先生の次回作には結構期待しています。僕とそう変わらない年齢の若い漫画家だということを忘れないでおきたいです。勿論稚拙な部分は多々ありましたが(伝説の計算問題間違いとか)、そういうのは努力でカバーできる範囲だと思いますし、画力の素地はあります。何か、何かの歯車が狂って名作を残してくれそうな期待を感じさせてくれる漫画家です。ネット引きこもり傾向の僕ですが、最後くらい使ってみよう。矢吹先生は偉大です。また会う日まで。

●BLEACH
 ルキアが自己否定傾向のヒロインってのがイイです。ルキアの心の救済、その時訪れるであろうルキアの斬魄刀解放シーン……予想するに今から燃えです。この漫画、未だタメてる超燃え要素多すぎ。

●武装錬金
 最近押さえ気味だったんですが、ラスボス登場で盛り上がってきました。
 カズキの力の謎という伏線の扱いが大きくなってきました。コレはちょっと大きい話に入って長期連載態勢でしょうか。
 あとはやっぱ和月先生はやっぱし悪役にも救いというかポジティブ部分を与えてしまうのが作風ですな。「私を超えた褒美代わりに…」ってのはちょっとグっとくる台詞ですぜ?

●テニスの王子様
 真田の作戦は皇帝にしてはなんかコスいです。ドラクエにおいて相手のMP残量がゼロになるのを待ってからボコるみたいな……リョーマ、魔法の聖水イベント(MP回復イベント)はあるのかな?ここで敗北、挫折してくれた方が大人読者はこの漫画見直すと思うんですが。

●いちご100%
 色々あり得ませんでした。西野が布団の中で真中に手を回したシーンはバキの梢江ちゃんの「幾人もの巨人を倒してきた鋼鉄の身体がこんなにソフト…」を思い出しました。どっちのベットシーンも色々あり得ないから。他雑誌ネタすまん。
 
■30号/WJ感想
 
●アイシールド21
 高校時代部活に打ち込んだ経験がある者としては、セナの寝る前まで一つのことに打ち込む様とか、栗田の最後の大会前の不安とかに感情移入できます。上手いねー。稲垣先生はスポーツ経験者でしょうか。
 この漫画のメインになると思われる秋大会開幕ですが、秋大会で描かれるであろうタメてる、というか伏線張ってある燃え項目を確認しておきたいですな。その辺り単行本持ってないから弱いんですが、セナのデビルバットゴースト炸裂、雪光の試合参加、ムサシの復活、あとはキモっつーかセナのまもりへのアイシールド21告白イベントとか……まだまだあるでしょうがパっと思いつくだけでもそんな感じかなぁ。いよいよこの漫画もメイン部分に入ってきて盛り上がってきました。

●DEATH NOTE
 今更ですが、やっぱりDEATH NOTEもどちらか一方が正しい、またはどちらか一方が悪い……と分かりやすくは描かない作品だなぁと再び思いました。ミサちゃんにも理由があった。ストーカー男に殺されかけた過去なんぞあったら、そりゃキラに共感して悪人ブッ殺そうともするわ……とミサちゃんを支持する読者がいても、それはそれでアリ……くらいの勢いで話を作ってるように思えます。前回までは、オイタでアーパーな悪者少女ミサちゃんに月、Lタッグが制裁……みたいなストーリーもあり得るかなと思ってたんですが、ここでこんなミサちゃんの背景話をされてしまったので、単純にミサちゃんが痛い目にあっても読者はカタルシスを感じずらくなったと思います。これで前回言ったようにミサちゃんの結末は「死神に憑かれた人間は不幸になるパターン」だとしたら、エラく切ねー話になりそうな気がします。
 というか、ミサちゃんに恋した死神ジェラスは「イイ」ものとして描かれてるよね?人の生き死にに無関心になってしまって退廃した死神の世界の中で、笑われようとも人間に恋をして、人間を救って死んでいった死神の話は、少なくとも「こういう馬鹿なことはやめよう」というネガティブなメッセージでは描かれていません。むしろ自己判断で人を殺している、自分を犠牲にして人を助けるというような行為とは対照的な位置にいる現在の月との対比で、作中基準で「正しい」よりのベクトルで描かれたキャラだったように思えます。つーかジェラスいいよ。アウトローで(死神世界では)、恋愛至上主義で、すこぶるカッコいいよカレ。
 死ぬことが分かって、死神もますます重要キャラとして物語の内容に関わってきそうですし、ホントどうにでも展開し得て楽しみです。とりあえず、そんな1レベル重要キャラになったっぽい死神のリュークが、「死神が存在するなんてあり得ない」と月が言ってるコマに思いっきり存在して描かれているのがプリティーでした。つーかコレ前にもあったな。作者絶対意図的に描いてるだろ。

●テニスの王子様
 爆 笑 。
 「フハハハハハハ!!」と今時バトル漫画の悪役でもやらないような悪役笑いが出ました。つーかもう、これだけでもイッパイイッパイだったんですが、さらに、
 「絶望と共に散るがいい!」
 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴと荒木擬音をバックにコレが炸裂しました。お前は誰だと。テニスなのか世界の覇権をかけたバトルなのか。中学生なのか、世紀末覇者なのか。
 真 田 最 高 。
 もーお腹イッパイイッパイでした。転龍呼吸法とか、北斗神拳とか使わないと逆転できない領域に入ってきました。

●武装錬金
 ズ ボ ン 微 妙 。>ヴィクター
 パピヨンはともかく、斗貴子さんの吐血っぷりにこう、何か惹かれるものが……とかそういうことはどうでも良く、パワーマキシマムでぶつかり合ったり、ラスボスの武装錬金が早速発動したり、飛ばしすぎじゃん?コレが作中最終決戦なのか、この後も続くのか判断しづらくて、ソワソワして今ひとつ集中できん。最後だったら蝶野との絡みは必須、だけどその蝶野は戦線離脱態勢ってことで、コレで終わりではないような気はするんですが、うーむ。でもまあ、校舎破壊からバルスカで瓦礫をぴょんぴょん飛び回る斗貴子さんまでの流れとか、アクションが良かったんで今回は満足。
 3巻出ますね。どこまで収録されるのかな?「…すぐ外に武藤クンがいたら絶対に助けてくれたんだろうな…」の最高の早坂姉弟編クライマックスはまだかなぁ。

●いちご100%
 夢を追いましょうでまとめるんだったら、西野はお菓子作りましょうで日暮さんとパリへ、真中と東城は映画作りましょうで同じ大学へ、で夢の共有者同士でまとまりそうな気もするんですが、おばあちゃんが言ってたコネでパリに行っても上手くステップアップできるって話がなぁ。現実ではこういう人との繋がりは多いに利用すべきだと思うんですが、漫画だとこういう風に夢を人に頼って楽するのはネガティブに描かれる風土がある気がします。つーかもう、さつきと出来ちゃった結婚とかの結末の方がロックで面白いなぁとか、そのくらいの気構えでこの漫画は読んでますが。

●Mr.FULLSWING
 握撃!握撃!握撃!
 と握撃コールを送ってみるバキファンがここに一人。

●未確認少年ゲドー
 むむ、連載継続が決まってからの展開が僕的にイマイチに。故郷の村で刻一刻と仲間が死んでるってのがディープ過ぎて、今まで話全体を包んでたホワホワ感が味わいづらく……あと今週の敵キャラとかも弱者に暴力振るうとか、本当外道なんでますますホワホワ感が無くなりました。こんな外道は梅澤先生の作品だけで十分っス。ゲドーはもっとホワホワ路線でいって欲しかった。真っ直ぐな讃良ちゃんとゲドーくんがホワホワと立ち回る寓話チックな1話完結型物語が好きだったんですが……こう、許し難い敵とか、せっぱ詰まって救わなければならない命とか、そういうピリピリした要素はあんまり望んでなかったんですが。

●シャーマンキング
 ようやく仲間連中の残存巫力を明かにしてくれるみたいで安心しました。今までのまんまだと縛りがどの程度か分からなくて、常にどうせ生き返れるんじゃん?って感覚が付きまとってしまっていたんで。
 アンナ好きなんだけど、最終章、聖闘士星矢の十二宮展開ですが、アンナに活躍の機会は無いのかなぁ。

●巻末コメント
 なんで岡野先生そんなの持ってるの!?>『海人ゴンズイ』の単行本
 
■31号/WJ感想
 
 多忙のため今週も短めで。

●BLEACH
 ルキア似の緋真さんの遺影に対する場面から白哉も一概に作中悪とは判断できなそうなコトに。あんまし故人を偲ぶ人が悪く描かれるのって少ない気がするんですが。もともと何考えてるか分からんように描かれてるキャラだったからなぁ…。
 それとは別に、残りの隊長のとりあえずの立ち位置が明らかになってきました。やっぱし当面は自分でよく考えずに、上司とか組織とか思想とかに自分の思考を預けてしまってる人が敵になるみたい。その辺り、まったく組織人として立ちはだかる4人の隊長格に、まったく個人的な理由で動いてる剣八さんが上等切るのは爽快でした。
 あとは、斬魄刀の解放シーンだけで一ヶ月は作品のテンション保てますな。立ちはだかった4人をはじめ(盲目の人はチラっと斬魄刀見せたが)、剣八さん、やちる共に斬魄刀未解放です。なんとなくやちるが楽しみ。小柄なやちるが立ちはだかった副隊長格を押さえ込む展開とか燃えそう。

●武装錬金
 カズキのスカーフは009っポイとか、ヴィクターはデビルマン系とか、武装錬金は石ノ森章太郎の系譜リスペクトなのか?なんて掲示板で今話をしていまして、あと前の感想でも敵と同類項に括られながら人間のために戦うってのは仮面ライダー(コレも石ノ森)っぽいとか書きましたが、つ、ついにカズキが変身してしましましたよ!

 ス バ ラ シ イ 。

 何が素晴らしいって、全身が黒色化という、およそこれを期にビジュアルで婦女子層のハートをゲットしようという思想が微塵も感じられない変身なのが素晴らしい。和月先生にとって異形の魅力とは醜の中の美、美の中の醜でしかありえない(武装錬金2巻のコメントより)というのはどうやら本当のようです。つーかどういう読者層を狙って主人公を黒人化させたのか素で分からん。和月先生熱いッ!

 なんつーか黒色ワイルドターボ(造語)ですよ。タフガイですよ。ふだん少々ワイルド属性入ってる斗貴子さんが、変身後のカズキと並んでると相対的にやけに可憐で弱々しい属性に見えるのがなんかドキドキです……ハッ、まさか和月先生は僕のような読者層を狙って……(限定された読者層です)。

 とにもかくにも主人公が変身できるようになったことで、仮面ライダーを始め各種変身ヒーローの燃え変身シーンの全てが再現可能に。異形と疎まれながらも守るべき者のために変身とか。滅び行く我が身を押して(いや、まだ黒色化が体に負担かかる設定なのかどうか分かりませんが)覚悟の変身とか。コレはやっぱもう少し続いて色々見せて欲しいです。続けたいんだったらマーケティングとして主人公が黒くなるのはどうかというジレンマはありますが・゚・(ノД`)・゚・。

 エラいことになってきたなーこの漫画……(パピヨンがパンツ一丁になった辺りから既にエラいことになってるだろうと思った人は正しいワケですが)。

●いちご100%
 さつきの話はこれでまとめでしょうか。だとすると東西南北のうち北の話が終わったことになります。掲載位置、高校3年間が終わりに向かってるという作中の時間、その辺りを考えると締めに向かってるっポイです。普通に、卒業式話あたりで円満終了かなぁ。
 順に消化していって欲しいです。唯はもう作中の重要度なさ気ですが、一応東西南北の片割れとして、もう1話まとめの話が欲しい。そして、ラストに東西の話でクライマックス……てな感じでまとめてくれれば読後感がよろしいかと。
 ただアレな、4ヒロインの一角の話が終わったっていうのに何も主人公(真中)の成長は描かれないのな。もう、ハナから成長物語なんぞやってられるか!くらいの勢いで河下先生は描いてるのかもしれぬ。
 

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