+2004年07月の週間少年ジャンプ+

■32号/WJ感想
 
●テニスの王子様
 「やっと弱点見つけたよ…『風林火山』」のリョーマの台詞を話の最初に持ってきたのは、「どんな弱点なんだろう?」と謎解きの楽しみを与えてくれて普通にワクワク構成でした。「火に風をぶつける」という解答も僕的には結構意外性があって良かった。でも何か、このアイデアは惜しいと思った。ジャンケンみたいに完全に同時に出し合う設定にすればかなり面白くなりそうなのに……相手は「風」か「火」か、はたまた「山」を使ってくるか?だったらこっちは何を使うか?みたいに相手の手の内を読み合う駆け引きバトルだったらかなり面白かったと思うんですけど。テニスも本来は分身したり覚醒したりすれば勝てるってものじゃなくて、頭脳戦の要素があるスポーツだと思うし。
 あとは相変わらず何やってるかは絵を見てても全然分からないですな。「越前は自分から後ろに跳んで威力を吸収し…そしてっ!!」の後が全然分からん。「そしてっ!!」どうなったのか全然分からん。「風」を使ったってのは説明から分かったけど、バックジャンプ状態から一体全体どういう動作を行ったのかをちゃんと絵で描いて欲しかった。

●BLEACH
 残念。やちるが場を離脱してやちるのバトルは未だ見られなそうな展開に。されど一角の「ウチじゃ副隊長になれねェからって他隊の誘いに乗った腰ヌケに」の台詞から、少なくとも、射場さん、一角<やちる…という実力図が、見た目とのギャップの実力ってのは燃えるなぁ。
 何か剣八さんが負ける気がしねェ。勝つか負けるかハラハラのバトルってのもイイけど、こういうのはこういうので快感です。

●DEATH NOTE
 一瞬Bonnie&Clydeみたいな犯罪者カップルの青春劇を夢想して、小畑先生のそんな話も見てーとか思いましたが、ラスト2ページの月の悪人顔を見て、ああ青春とか無さそうだなと思いました。つーか久々の邪悪スマイルいいな。ツボに入ってきた。
 それにしても僕的に展開意外でした。しばらく月VSミサVSLと三つ巴状況が続く気がしていたので、こんなにあっさり月、ミサVSLの構図に落ち着くとは思いませんでした。というかLヤバくないか。連載当初から月のターンとLのターンを繰り返しながらトータルでは月が詰め寄られてるような状況だったのに、今回ミサちゃんが利用できるようになったことで一気に月有利に。あとはLの顔さえミサちゃんに見せればチェックメイトってことでしょ?ただまだ連載が終わる気配が無いので、次はL側の対抗策が描かれるハズで、それがまた楽しみ。例によって予想とか全然できないんですが。

●NARUTO
 実は読み始めたのがここ1年あまりということで、僕的には滅多に感想も書かない流し読み漫画だったんですが、今やってる過去話は結構好きです。独りの人間が堕ちてゆく様を淡々と描いてるのがイイ。破滅系文学のベクトルです。むしろ堕ちるんだという結末を知っているからこその魅力があります。結末さえ知らなければ、どこでどのように救われるんだろう?という点を楽しみに読んで、そのパターンも勿論楽しいんですけど、もう救われないのを知ってて傍観するのもまた微妙な楽しさがあります。
 でも、メイン層の子ども層にはここ数週の過去話はウケ悪そう。やっぱバトルバトルしたエンタメ回が子どもにはウケてると思うんで。その辺りは『武装錬金』3巻の和月氏コメントの「物語の冬になってしまう部分は短く、山を盛り上げ谷を狭くするのが少年誌の基本」って話がまた思い出されました。この過去話は明らかに冬の部分なんで、サクっと短くするか、上手く「山」要素も組み合わせながらやっていかないと子ども層は逃げていくような気がします。その辺りは『武装錬金』になってからの和月先生はあからさまですな。カズキの迷い話、早坂姉弟の過去話とか、物語の冬の部分はあからさまに短くしています。大人の読者は結構冬の部分が好きだという辺りにジレンマを感じる所なんですが、WJは少年誌なんで、まあ和月スタイルの方がイイと思いますよ、私見ですが。

●アイシールド21
 実のところ、自分もスポーツやってた経験上から言えば、僕自身は科学的トレーニングか原始的な根性トレーニングかと言われれば、明らかに科学的トレーニング派の人間でした。なんで、思想対決としては実は網乃を応援したくなってる自分がいます。ガリガリ→マッチョ化とか今回は敵として描かれてるけど、描き方次第では主人公サイドのドラマとしてもアリでしょ。その心意気や良しですよ。
 あとはライン組に焦点が当たってるってことで、タメてる燃え要素の一つ、「ライン組の奮起」が早速網乃戦で描かれるのかな?だとしたらアイシールド無しで勝利というのもアリですな。

●いちご100%
 掲載位置後ろで話もまとめ入ってたようなここ数週とはうらはらに、掲載位置も普通でノリもいつも通りの密室&巨乳路線でした。
 サブタイ「RANY見えすぎて」がちょっとヒット。詩的なサブタイとみせかけて、実質はセクハラタイトルという辺りにエロビ風味を感じてこの作品の真髄を見た感じがします。

●こち亀
 今話は古き時代のこち亀チックで好き。ボロで200馬力に挑むってのが、近代ビル街と対比される下町ってな感じで、「新」と対比される「旧」の魅力を描くこち亀っぽい。「96年型っていうとVVCも無くてたった118馬力だろ」とかマニアックな車話が入ってるのもこち亀っぽい(僕も車の話はよく分からんがこういうのは好き)。
 東京もんVS大阪もんの構図で両さんVSハルで数週引っ張ってきて、最後は東京もんの両さんもハルを応援してるって流れも王道ですが人情風味で好き。

●武装錬金
 変身ヒーローの変身とは、変わることではなく、逆説的に変わらないことなのだ、姿を変えることで変わらない心を輝かせるための変身なのだということを再認識。和月先生は本気でヒーローを描きにいってますな。まったくオリジナルなヒーロー像ってわけではなく、アメコミの系譜とか石ノ森章太郎の系譜とか、和月先生が好きなヒーローの系譜を踏まえた上で、コレが本当のヒーローだッッ!ってのを描きにいってるように思えます。敵と同じ能力を使っていること、異形であること、人間からは疎まれる存在であること、それでも人間を守ること、なんてヒーロー項目がひしひしとこの先描かれそうです。なんで、とりあえずはカズキの人間じゃなくなってしまった苦悩の話、人間一般から疎外される話は必ず描かれるハズ(これが辛苦の一つじゃないだろうか)。そして、おそらくカズキに向けられる疎外に、かつて蝶野に向けられていた疎外が絡むハズ。次章からの新展開に俄然期待。
 それと、今回はカズキと斗貴子さんのラヴ展開への始まりともとれそう。異形の者を私だけは愛してるっていうの王道だし。カズキと斗貴子さんの帰結も普通にラヴじゃなかろうか。「るろうに」も結局剣心と薫くっついたし、その辺りは和月先生はそんなに凝った変化球を投げる人ではないように思います。

●スティール・ボール・ラン
 面白い。アメリカ大陸限定の話だったのが、「ヨーロッパのある国」に話が飛んだのが面白い。今ほど交通、情報が整備されている時代じゃないからこそ、はるばる遠くの国にルーツがある主人公がアメリカでのレースに参加してるってのが熱い。ジャイロに限らず、主要参加者のルーツを徐々に明らかにしていくという手法だったら面白そう。『グラップラー刃牙』の最大トーナメント編の、試合前に各選手のルーツが明らかにされるパターンと同じで、ルーツが分かれば分かるほどに各キャラのバトルに燃えられそう。
 今まで時代背景とかあんまし気にしてなかったんだけど、1890年あたりなんだ。パリ万博の翌年くらいですか。実はかなり僕的にツボな時代の話だったんですね。これは、ドイツの参加者の技術とかで魅せて欲しいなぁ。
 
■33号/WJ感想
 
●BLEACH
 BLEACHクライマックスのルキア救出編は、メキシコのプロレスリスペクトの「ヒーローは遅れて現れる」型の構造を考えているんじゃないかと。いや、メキシコのプロレスとかそんなルチャな分かりづらい例えじゃなく、WJ関係で言えばドラゴンボールのナッパ、ベジータと戦った時みたいな感じで。仲間サイドの戦いをある程度先に描いて、ほんでもって仲間サイドが絶体絶命のピンチになって、そこに修行を終えた悟空(一護)が現れる!みたいな。ポイントとしては現れた悟空(一護)用に、瞬殺要因(ナッパ)と、大バトルを繰り広げる要因(ベジータ)が必要という辺り。一護のパワーアップっぷりをアピールするための瞬殺要因の方は、死神は沢山いるんでまあある程度強いヤツなら誰でもイイと思うんですが、ベジータ役の方はある程度一護と因縁のあるヤツじゃないと盛り上がりません。そう考えると適切な役は今のところ朽木白哉しかいないかなと。なんで、恋次好きなんだけど今回は負けるかなと。先に卍解を出してしまったのも負ける予想に繋がる要因です。やっぱ先に切り札(カード)を出してしまった方が後出しにくつがえされるというのが少年バトル漫画の法則のように思うんで。
 あと思うのは、ルキア救出達成後も、もう一クライマックスあるんですよね。白哉みたいな暫定的な敵役じゃなく、作中の真の悪で黒幕で大ボスの存在とのバトル編があるはず。色々と何かが暗躍してる描写の伏線があるのも予想の理由ですが、とりあえずルキアの斬魄刀解放というイベントがこの先あるハズなんで、そのイベントはルキアが救出された後に起こると考えるのが無難、つまりはルキア救出後にもう一バトルあると考えるのが無難と、そういう理由もあります。様々な燃え要素をまだ温存してる漫画なんですが、僕的にはこのルキアの斬魄刀解放を一番のクライマックスに持ってきて欲しいなぁ。物理的にルキアを救出するだけじゃなく、さんざん描かれている自己否定傾向のルキアの心の方の救済がクライマックスでは描かれるハズなんで、その時に斬魄刀解放シーンが重なったりしたら、心の浄化と戦う力の発現が同時に!って感じで大燃えだと思うんですけど。

●NARUTO
 先週も言ったけど、今まで流し読みしてた漫画なんですが、この過去話は結構好きです。
 普通の少年漫画としては、「父に認められる」という作中の目標を最初に設定して、あとはそれに向かってひたすら努力。様々な障害を乗り越えた後に遂に達成。読者が感じる達成感と共にめでたしめでたしというパターンだと思うんだけど、今回は火遁の術が成功して「父に認められる」という目標を達成した場面にも関わらず、爽快感とか達成感が微塵も感じられないように描かれているのがイイ。むしろ暗い場面になっちゃってるのがイイ。破滅系の結末になってしまうことを読者が知っているだけに、何が起こってもじとじとした気分で読み進められるのが気持ちイイ。少年層にはウケ悪そうですが、僕的にはこのままじとじと落ちていく話を書き続けて欲しいです。多分、書き続けると掲載位置も落ちていくとは思いますが。

●DEATH NOTE
 なるほどと思った。「死神の殺し方」の設定はこういう風に使うんだ。今話だと一方的にミサ&レム、特にレムに月の命が握られてて月が一方的に不利なように思えるんだけど、「死神の殺し方」を知ってるという点で、月にもレムに対抗する武器があると。パワーバランスは保たれていると。普通の漫画だとジェラスとミサの話で「死神の殺し方」の話が出てきたのは単にロマンチックな話を描きたかったからなんて場合もあって、それでロマンが描ければそれで十分だったりもするんですが、DEATH NOTEの場合はそこからさらに次に繋げてきます。恐ろしい。
 あとはパワーバランス関係でLの方の武器がまだ描かれてませんな。月&ミサ有利になってきた状況でL側の策はなんなのか。Lの本名への興味も相成ってしばらくはLサイドに注目でしょうか。
 そういや少し話ずれるけど、Lの本名関係で、Lの名が明らかにされるのは、読者に対して明らかにされるのと、月がLの名を知るのは同時ではないような気がするんだよな。月がLの名を知る前に、読者にだけ明らかにされた方が二度楽しめるんで、話作る人ならそうしそう。となると、Lの名が明らかになるのはミサの眼を通してだと仮定すると、ミサの眼でミサと読者にLの名が明らかになってから、その名が月に伝わるまでに一物語あるということでしょうか。ミサのノートも月が持ってる(ミサは名を知ってもすぐには殺せない)って辺りにそんな物語を想像してしまいます。まあ、この漫画は強く予想しないことにしてますけど。

●いちご100%
 アニメは、どういう層を狙ってるんでしょうか。他のアニメのように小中学生の少年層を狙ってるワケではないよね?もっと大人の男のハァハァ層を狙ってるんでしょうか。数週前までこのままフェードアウトして打ち切られるんじゃないかなんて思ってたんですが、エラく躍進してきました。でも、コレは大人の男層の支持が結構あなどれないんですよ、多分。ウチのサイトも、「東城 エロ」とか「西野 18禁」とか、そういうキーワードで流れてくる人結構いるのですよ。「帰れ」って内心思ってるんですが。
 センターカラーの表紙よりもその裏の「いちご注意報」の所に載ってるイラストの方が好みかな。唯が可愛いです。こういう絵の魅力はさすが河下先生というところ。
 本編は、日暮さんって、こんなヴァーリ・トゥードに出てそうなイカつい顔してる人だったっけ?次週、バトル大好きのWJだし、日暮さんのバトルが見たいです。パティシエなんで、普通に包丁とか武器に使えますよ。つかさのヒーロー、帰ってきた日暮はブタ箱行きへ。

●アイシールド21
 先週はアイシールド無しで勝つのもイイなぁとか言ってたんですけど、あの後パラパラと他の感想サイト見て思ったのは、網野が「アイシールド封じ」を用意してるなんて言ってる描写がそういえばあったので、それをアイシールドが破るという展開が必然的に挿入されそうですな。なんでやっぱアイシールド無しはなさそうかも。冨樫先生などはこういう伏線チックなのをミスリードにして投げたりするんですが、稲垣先生は前置きで出したのはこまめに回収するタイプのように思うんで、セナは間に合うっぽい。
 ラストのコマのボイイイイイン!っていう喜び方が微笑ましかった。三兄弟とかも一緒にやってるし。

●機動球児山田〜めぐりあい稲木〜
 好きだったとだけ記しておきます。スリーパーで稲木に勝ってるとことか好きだった。

●テニスの王子様
 爆 笑 
 「何だ……今のは!?」
 マジで、しばらく息できなかった。この前の「フハハハハハハハハ」の皇帝笑いといい、真田戦の爆笑度合いはヤバい。侍の眼がヤバい。白眼だよ。
 「未知のモノと遭遇する」ってシチェーションは今週はスティール・ボール・ランなんかでも描かれてたと思うんだけど、僕的にテニスの王子様の方が(ある意味)上。鉄が体に集まってくるっていう未知っぷりより、テニスコート上に侍がいるって未知っぷりの方が熱い。熱いっていうか狂ってる。
 「何だ……今のは!?」
 ダメだ、何度見ても笑える。何で見開きなんだよ。何でめちゃくちゃ日本刀持ってるんだよ。
 あー、許斐先生スゲー。

●武装錬金
 今話に出てきた登場人物はパピヨン含めて作品全体としてはカズキの味方って感じでしょうな(ムーンフェイス除く)。味方同士でギャグありで夢のような1話。ヴィクターの去り際の「辛苦」の台詞などから暗示される、この先の過酷展開の前置きとしてのL.X.E編完結の大団円話。
 あとは少し先に描かれるであろう、人間でなくなったカズキにまつわる苦悩、摩擦話に期待。技ありの心情描写を期待します。でもまあ、様々な苦悩、摩擦の末に描かれるであろう答えは、もう既にやる気出して読んでる人には伝わってる感がありますが。その辺りは物語の進行に合わせていずれ感想書きたいなと思ってます。

●Mr.FULLSWING
 今週の笑いポイントその2(1は無論テニスの王子様の侍だ!)。
 「水責めの始まりじゃ」「ゲホッガホッ」「く…苦しい」「ガハッガハッ」「ブハァアアア」に爆笑。
 なんでそんなに責められてんのかワケ分からん。野球の特訓なのに水責めっていうのがワケ分からん。ゴールキーパーの特訓に百人組み手やってくる若島津君(古い)並にワケ分からん。

●金未来杯
 予告絵ではあまり期待感あおられず。読切、新連載予告含めて、もう随分予告絵で期待感あおられた記憶が無いなぁ。つの丸の「ごっちゃんです!!」予告絵の時くらいかな、期待したのは。あの予告絵、めちゃめちゃ嘘だったし。つっぱり学生漫画かと思ったらバリバリ相撲漫画だったし。
 強いて言えば第二弾の「タカヤ-おとなりさんパニック!!-」だけちょっと期待。理由は、予告絵に唯一女の子が描いてあったから。
 
■34号/WJ感想
 
●ONE PIECE

 色々な可能性を含んだまま話が展開してます。まず1点目、仲間になる船大工は誰なのか。

 可能性1:今描かれているカンパニーの候補から、「コレは!」っていう読者的に驚きの人が仲間になる。
 可能性2:今描かれているのは全てミスリード、本命は空島で船を直した存在の伏線絡みで別にいる。

 これはどっちでも僕的には驚きで楽しめそうなんで、まあ普通に楽しみにしています。もちっと関心が高いのは、2点目の誰が入れ替わりで船を下りるのか?という点。

 可能性1:青キジの台詞や、仮面絡みで別行動中の伏線通り、ロビンが降りる。
 可能性2:ウソップが降りる。

 ストレート読みでは1なのかもしれないけれど、僕的には前ちょっと書いた通りずーっと2だと思っています。この点はここ最近では暗示もちらほら出てきました。とりあえず船大工が仲間になってしまうと、現船大工のウソップの役割が無くなってしまうというのが一点目、そしてウソップが弱い自分を恥じるエピソードが今回描かれているという二点目、でもって三点目にメリー号を直すにしろ、新しいのに買い換えるにしろ、一番メリー号に因縁が深いウソップの話は必ず描かれるだろうということ。僕的には特に2点目がデカい。思うに、昔からのWJ読者用の例えで言うなら、今回『ダイの大冒険』でいうマァムが自分の適職を模索して一次パーティを離脱したような、そんな話なんじゃないの?マァムが僧侶から武道家になって帰ってきたように、ウソップが頼りない男から一人の「砲撃手」になって帰ってくる話を描くんじゃないの?と僕はずーっと思ってたんだが、最近まさにそんな感じの展開に……でも、この予想というか願望の一番の理由は、ロビンに降りてほしくないから。一番好きな学者キャラがしばらく見られないというのはツラい。もう僕の中でかなりロビン>>>ウソップなんで、頼むからロビンは残してくれ、尾田先生って感じですよ。

●BLEACH
 やっぱり巨大化だったんだ!>卍解。
 コレは、ストレートなカッコ良さとしてはどうかという気もするけど、僕的にはメラ燃え。ウルトラマンに戦隊ロボと、パワーアップで巨大化は王道として続く不思議な魅力があります。巨大蛇尾丸可愛いよ!骨チックだよ!
 やばいなー、この感じだともしかして斬月卍解は斬月おじさんが巨大化!?素で人間風味で巨大化してデカい拳で攻撃とかだったら燃える。巨大化した敵の卍解とはっちゃけ巨大化バトル。ジャイアントスイングとかしてソウルソサイアティ半壊とかやってほしい。巨大化ヒーローは街の人々にとっては素で迷惑を地で行って欲しい。

●プルソウル
 面白かったっス。僕的に意外性があったのが良かった。
 「どんな状況でも信念を貫く」というテーマを描く話だと思って普通に読んでたら、それがミスリードで実は「時には信念を捨ててでも守るものがある」という話だったのが意外で好印象。信念捨てるのもアリなんだ、へぇー、みたいな。
 あと熱心に説明してた抜魂刀が、説明されてただけに主人公の武器になるのかと思って読んでたら、普通に敵側の武器だったのも意外性があってよかった。意外性&でも破綻してないってことで、作品としては勝利!って感じ。
 でも、このままではWJで連載はキツイ。理由は勿論、可愛い女の子キャラが出てこないから。男キャラだけの話はマズ過ぎる。女の子キャラで読者のハートを狙わなければキャラのジャンプでは生き残れないかと。

●DEATH NOTE

 混 乱 。(挨拶)

 漫画の内容じゃなくて、僕の頭が。

 「私の初めての友達ですから」はどういう場面なのか?

 可能性1:ストレートな意味、月とLは希有な天才同士惹かれあっている。
 可能性2:作者がミスリードを誘っている。あくまでお互いは敵同士、何か裏がある。

 僕としての希望は2の方で、当初の月VSLという縛りの中で物語りを完遂して欲しいと思ってるんだけれど、どうもストレートに読むなら1っぽいんだよなぁ。新死神や第二のキラミサが出てくる展開といい、もしかして作者らはあんまりミステリ的な最初の縛りの中で物語を終わらせることにこだわってない?
 1っぽい理由としては、前回ミサ絡みで月が発言した、「情が移って馬鹿は失敗する」という台詞が、実はLに情が移りかけている月自身に当てはまるという伏線と捉えるとしっくりくるということ。もう一つは、上のL発言を聞いた後の月の表情が一貫してまんざらでも無いように描かれていること(ミスリードだったら一コマくらい微妙な表情が入っても良さそう)。さらにもう少し遡って、僕的に作中最重要台詞と言っている南空ナオミの「あなたにはLに似たもの…近いものを感じました」が、月とLが惹かれ合う伏線だったと捉えられるということ。どうも、この三つから考えると、ストレートに読むならホント1っっぽい。僕としては当時のWJ感想で言ってる通り、南空ナオミの台詞はネガティブなニュアンスに裏返って、「正義も悪もない、Lも月も同じ」という意味になって双方自滅ラスト、死神一人勝ちラストに繋がるんじゃないかなんて考えてたんだけど、それは深読みし過ぎだった?ストレートに「お互い似ているから分かり合えるかもしれない」という暗示と捉えるべきだった?うーむ。

 2の方希望なんて言ったけど、書いててだんだん1でもイイような気がしてきた。この場合、焦点になるのは、昔僕が友人のMネコさんと話していたと書いた、「果たして月は身近な人間(情が移ってる人間)も同じように神の基準で裁ける(殺せる)のか?」という点に焦点が当たりそう。この点は、物語当初から「家族」がサブタイになってピックアップされていたりと、かなりポイントとして暗示はされていた。果たして月は家族や、情が移ってしまったL、ミサらを神の基準で殺すことができるのか?「やっぱり殺せなかった」というなら、それはそれで作品の帰結としてはアリ。「やっぱり人間は神にも死神にもなれない」というラスト。破滅ラスト指向の大人読者にとっては物足りないかもしれないけれど、少年誌の帰結としてはそれでも十二分に最高なクオリティー。

 なんてことを今週は考えた。ちょっと自分文章書きすぎ。DEATH NOTE、色々と考えさせすぎ。

●テニスの王子様
 手塚先輩もを目撃していたという謎の話。ホント謎です。スティール・ボール・ラン以上に謎。マジでなんなの?。リョーマが持ってるスタンドのようなものなんでしょうか。どうやら無我の境地<侍のスタンド…みたいなんで、作中の強さの描写基準がいよいよバトル漫画になってきたのは確かのようです。次の段階はあえてBLEACHの卍解リスペクトで、侍の巨大化だと予想してみる。普通にリョーマがどアップの大コマで、「卍解ッッ!」と叫びそうな、そんな漫画です。それでも普通に観客に「何だアレは!」とか言わせておけばそれで通りそうな、恐ろしい漫画です。

●武装錬金

 斗貴子さんの「私にとっての仲間はキミと戦士長」、カズキの「俺にとっても共に戦う仲間は斗貴子さんとブラボー」のそれぞれの台詞が、おそらく仲間が欠けるor増える展開への暗示、伏線でしょうな。欠ける展開としては欠けるのはブラボーしかいなかったワケですが、あっさり帰ってきたんで、コレは増える方の伏線と予想。

 カズキの変身が「ヴィクター化」という術語で固定されてきてるんですが、ここはもっとカッコいい術語を考えて欲しいところ。というか多分和月先生考えてるだろうけれど。それできっと、「変身!○○○!」みたいなかけ声で変身ポーズ付で描写されるようになるハズ。

 単行本コメントより、鷲尾戦の後あたりでは、作者と担当は「読者はまだカズキに日常を離れて欲しくない」と判断したそうなんですが、今回からの新展開ではどうなるんでしょうか。いきなりカズキと斗貴子さんが街を離れる展開もアリだと思ってたんですが、今回を見るところもう少し和月先生いわく「日常の象徴」であるR.O.Dトリオやまひろとは離れない展開になりそう?

 あとは、サービスショット堪能しました。メインショットよりも、「わ もう一人出てきた!」のコマのまひろが可愛い。
 
■35号/WJ感想
 
 多忙につき短めで。

●DEATH NOTE

 先週の「私の初めての友達ですから」の台詞に関しては、月→Lでは「話を合わせただけ」とフォローされたけれど、台詞を言った当人のL→月ではどう思ってるのか(本心なのか)は謎のまま。

 そしてサブタイ「賭」で両者賭けに出て話もかなり(生きるか死ぬか)ギリギリの展開に。Lめっちゃピンチじゃん。もう一障害として、ミサ→月で名前が伝わるまでに何か障害がありそうな気はするけれど、そのラインで失敗してもレムにも顔見られちゃってるじゃん(つまり冒頭でレムが殺すのに必要な条件に挙げた「風貌」「居場所」のうち風貌を既にクリア)。レムを使って殺すんなら、あとは居場所さえレムに伝わればいいんでしょ?この圧倒的に不利な状況をLが覆せるだけの大技がLにあるんだろうか。まるで思いつかない。もう、もしかしてこの辺りでL死ぬ?

●タカヤ−おとなりさんパニック!!−

 今日は、キーワード「タカヤおとなりさんパニック」で検索してウチのサイトにやって来る人多すぎ。なんだ、多分それくらい渚ちゃんに心を鷲づかみにされた連中が多かったということだ!

 もう何というか、渚ちゃんの存在だけで金未来杯の一位はこれになりそうな予感。先週の「プルソウル」も面白かったんだけど、いや、やっぱ渚ちゃんだろ、みたいな。どんなに構成が優れていても、キレイにまとまっていても、一人の萌えキャラに全てをくつがえされることもあると言う。漫画って怖い。

 ラスト、渚ちゃんを殴打した外道キャラに主人公が打撃で向かっていったのは作者の良心です。僕はてっきりフォークを使うのかと思った。アブドル・ザ・ブッチャー並にフォークでシャクシャク攻撃するのかと思った。冨樫先生バリに修正入るのかと思った。それくらいやってくれちゃっても良かった。

●HUNTER×HUNTER
 イカれてるけどステキ。イルミの洗脳針があったっていうのは結果であって、キルアは予測してたワケじゃない。その過程として、友達のために、「逃ゲロ」って声を黙らせるために自分の頭に指を入れちゃうキルアにかなりゾクッときた。修正入るほど血みどろでイカれてるけど、すげー美しい。

●武装錬金
 メタルコートでブラボーの表情が隠れてるのが上手いっス。この段階ではブラボーがどういう心情でいるか読者に伝わらないという。
 六週間、夏の終わりまでと物語が区切られました。コレは、以前一週間と区切られて最高のエンディングを描いた蝶野編があるので、期待したいです。
 

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