●BLEACH
アニメ化。WJで次にアニメ化するとしたらコレしかないと誰もが思っていたと思うんで、僕的にも驚きはそんなに無し。多分大分前から候補にはされていて、単行本10数冊分話がたまるのを待ってたという感じなんじゃないかと。
王道のバトルエンタメなんでヒットしそうな気はしますが、漫画は対象年齢がやや高めなんでアニメはその辺りどうターゲットを定めるのかなぁなどと気になります。ワンピースのアニメは幼稚園児から楽しんでると思うけれど、BLEACHは自然もうちょい年齢高めがターゲットになりそう。そこはかとなく哲学チックなことを考え始める年齢あたり。バトルエンタメだけど、思想色が強い話でもあると思うんで。
本編は卍解が破られて生身の信念だけで突撃するというシチェーションに燃えです。変身ヒーローが、強敵の前に変身の第二段階が解除され、しょうがないんで普通の通常技で突撃する時みたいな、そんな熱さ。視覚的なパワーアップ分、BLEACHなら卍解の分を精神的なもので埋め合わせて特攻というのが熱さを呼び起こすのだと。
●ONE PIECE
通の見所はゾロ。単行本買ってるような読者は、これまでずーっと所々にゾロが一番ウソップを買っているという描写が積み重ねられていることを知っているので、「…………」と沈黙を保ったままウソップを見つめるゾロのコマが何回も挿入される今週は熱い。
後は、夢追い型の主人公でひたすら上昇志向でGO!だったルフィに対して、上昇志向のマイナス点をウソップが「誰でもおめェみたいに前ばっか向いて生きて行けるわけじゃねェ!!おれは傷ついた仲間を置き去りにこの先の海へなんて進めねェ!!」とエグってるのが、ワンピースらしからぬ魅力で好感触。上昇志向は、どうしても今ある場所を捨てていく、ついて来れないヤツは置いていくという裏の側面があります。そう言えば昔チラっと、『ワンピース』は夢追い型の上昇志向の物語、『武装錬金』、『BLEACH』あたりは守り型の現実保守の物語なんてことを書いた記憶があります。武装錬金のカズキなんかは、進化みたいな上昇志向を捨ててでも、今ある現実、力なき友人を守る主人公で、それはそれでカッコよくて僕は好き。ルフィもカズキも魅力はあるんだけど、上昇志向型と守り型は結構衝突してしまう、そんなことは昔から思ってました。なんで、ウソップを使ってその点をつっこんだのは、僕的に尾田先生スゴいなーと。ルフィに外的な強さとあんまし関係ない内面の課題を与えたのがめずらしい(というか初めて?)んで好感触。ルフィがどう自分の内面に折り合いをつけるのかがポイント。こんな、内面の課題の克服みたいな話がルフィで描かれるとは思わなんですよホント。
●BULLET TIME!!-ブレットタイム-
負荷なく読めてそこそこに面白く、今回の金未来杯の漫画はどれもレベル高めだなーと思いました。時々掲載されるホントに面白くない読切は一体なんなんだろう。
でも、前二作に比べて、テーマ性がほとんど無かった感じ。この読切で最低限コレだけは伝えたいというものが、どうも読んでて感じられなかった。でも、伝えたいことは感じられなかったけど、やりたいことは感じられた。多分、作者の人、ガンアクションが描きたかったんじゃないかと。ガンアクションのバトルシーンにページ数割き過ぎ。コレでもかってくらい割いてるんで、まずコレを描くと決めて、あとは逆算して物語を作ったんじゃなかろうか。とにかく描きてー、というその心意気や良し。
●DEATH NOTE
一週間で、というか先週のラストから3コマ目にして攻守逆転。先週までLもうダメっぽいと思って読んでたのに……。
でも少々力業に感じるところも有り。L、携帯スってたって、一体どれほどの技術だよと。月、ミサに加えて、ミサをいつも見ているレムもその場にいたのに、全員の目を盗んでスったって。そんな特殊能力あったなんて聞いてないよみたいな。あと、エラく月が窮地っぽいけど、何かレムが既にLを殺せる事実が忘れられちゃってる点とか。レム、気が変わったことになっちゃったの?レムと月が今話の最後でコンタクトを取った時点で、既にレムがLを操り殺せばいくらでも事態を打開できる状態のような。ミサを助けるためならレムそれくらいやってくれるんじゃないの?どうもレムがLを殺す意志を表明してサプライズ引きだった3週前が無に帰ってるような。あと、「引き出しもただの二重底にした…」の台詞が何気にショック。あのギミック関連はコレで終わり?丸一話かけて仕掛けを描写したのは、いつかコレが破られる描写が来る。どうやって破るのか、読者はそれをワクワクして待つ…ということだと思ったのに、スルーしちゃうのかよ!みたいな。「死神の憑いた人間は不幸になる……本当だったのかもしれない」の所はしっかり伏線回収してくれて良かったんですが。
●家庭教師ヒットマンREBORN!
最初の数話が僕的に今イチでずっと流し読みしてた漫画なんですが、今週はエラく面白かった。というか完成度の高さに惚れ惚れするくらいだった。冒頭の新キャラハルちゃんラリラリアップでつかみはOK。ちょっとイっちゃってるハルちゃんのキャラ描写で、少女キャラマーケティングにも対応。「なんだありゃあ!?どこぞの鉄砲玉か!!?」などギャグの切れも良し。最後はメインギミックの死ぬ気弾で普通に盛り上げ、オチも惚れちゃったオチで完璧。絵や構図も最初の頃より格段に見やすいし、ちょっとスゴいクオリティーだと思いました。こういうこともあるんだなぁ。天野明の名前を今回で覚えましたよ。
●テニスの王子様
面白い(^_^;
概略すると、
部長:「今回のS1は越前にして頂けませんか?」
先生:「なんで?」
部長:「侍を見たから」
という会話のキャッチボールです。部長、それ理由になってないよ、みたいな。先生、「おいおい それは本気で言っているのか?」の台詞は、侍発言の後にするべき。それだったら普通の人にも意味が分かります。
部長:「こんな事言って笑われるかもしれませんが…越前と試合した時奴の中にサムライの様なものを見ました」
先生:「おいおい それは本気で言っているのか?頭は大丈夫か?」
これなら意味が通じる。
次週は、「風」「林」「火」「山」の四つの技を合体させた超必殺技「万華鏡風林火山」で真田皇帝が勝ちます。
●いちご100%
もの凄く向井さんを応援したくなってます。普通は恋のライバルキャラを使って正ヒロインの方を輝かせるものだと思うんですが、素で、正ヒロインよりも向井さんを応援したい。
なんつーか、向井さんは分かる。東城も西野も、なんで真中みたいなダメ人間を好きなのかイマイチ僕には伝わってこなかったんだけど、向井さんの場合は男嫌いという縛りから解放される過程にいたのがたまたま真中だったということで、真中に惚れる理由が理解できる。
もう、この辺りで、この漫画も1対1の関係を基本にした普通の恋愛観念持ち込みましょうよ。日暮さんと西野、天地と東城、真中と向井さんでばっちり纏まるじゃないですか。
●未確認少年ゲドー
病気の少女の夢を叶えるために、敵だった奴らも仲間になって一つの目的へという流れで、あと数回でキレイにまとまりそうです。1クール目に比べて2クール目は確かに面白さが落ちたように思えるので打ち切りはしょうがないかもしれませんが、様々な種族間の相互理解というテーマを淡々と描ききったという点では好感が持てる漫画でした。種族間の差異を超えて一つの目的へという今週からのラスト展開は、この漫画のラストはコレしかないだろうという感じです。
●シャーマンキング
「『この星矢!印刷ミスだからとりかえて!!』……前の21巻のことである。何にも印刷されてない、真っ白な頁があるというのだ。しかし、残念ながら(?)この125頁はミスではない・もちろん手ヌキでもない。A・Eによって、シャカが真っ白になって消滅するという、コミックスでしかできない大胆な手法をとったつもりなのだ。だから、日本国中どの本屋さんを探しても、あの頁は真っ白なのだよ」by車田正美
●次週予告
矢吹先生仕事速ッ。
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