武装錬金もWaqwaqも終了したことですし、これからはかなり力を抜いて軽めに感想を書いていこうと思います。更新日時も週の後ろの方にズレ込むことが多くなると思います。ご了承下さい。
●ONE PIECE
今週でウォーターセブンからロケットマンで出航ということでウォータセブン編は一区切り、次はエニエス・ロビー編とでも呼ぶべきシリーズに連続して入っていくと思うんですが、このウォーターセブン編、始まった当初と、今週のフィナーレではキャラクターのネガポジが完全に裏返っているのが熱いです。序盤はガレーラカンパニーの職人達の方がどっちかというと味方サイドでポジティブ描写、フランキー一味の方が敵サイドでネガティブ描写。ところが今週のラストを迎えてみれば、ガレーラの仲間達は実は偽りの仲間でネガにCP9として敵サイドに裏返り、実際に本当の仲間を形成していたのはフランキー一味の方だったということで、ポジティブ要素としてフランキー一味の方が味方サイドに裏返るという。無言のアイスバーグさんと、「!」の1コマでフランキー一味の意を汲んで「乗れ!!!!」と言うルフィのシーンは熱かった。
◇Tボーン大佐
デカい剣を持ってるんで、組み合わせとしてはVSゾロが燃えるんですが、このままだとVSサンジになっちゃうんだろうか。
◇先端が尖ってるロケットマン
これはもう、「突っ込みます」と言ってるかのようなフォルムです。敵本部なり、敵船なりに頭から突っ込むシーンを期待するしかないでしょう。
●BLEACH
藍染のピンチなんですが、鏡花水月の完全催眠能力は能力的に面白いんで打開っぷりで楽しませてくれそうな期待が持てます。藍染を囲んでる人達はほとんどが完全催眠の発動条件である鏡花水月発動の瞬間を観てそうなので、まだまだいくらでも挽回できます。マガジンの『奪還屋』の邪眼描写みたいな描写とか出るんじゃないかなぁ。今のピンチも完全催眠でごまかされたピンチだった!みたいな。
さらにはこの鏡花水月の能力の破りっぷりにも期待しています。力押しの派手な斬り合いがバトルの主だったBLEACHなんですが、この藍染戦に限っては能力バトルを読む楽しさを味あわせてくれそうです。
●アイシールド21
前回はセナVS陸を描いておいて、今回はヒル魔VSキッドを。順調に試合前に張っておいた対決要素を消化していってます。ヒル魔VSキッド初戦は電撃突撃でヒル魔がキッドを出し抜いたと見せかけて、更なる早撃ち披露でキッドの勝利。
こうなった以上、投手としてヒル魔がキッドに勝つ展開も描かれるんでしょうな。相変わらずの作戦&頭脳プレーでキッドに一撃与えるヒル魔の絵に今から期待です。
●テニスの王子様
「ど、どうなってんだ!残像拳じゃねえ!みんなホンモノだっ!!」(悟空)
「ふふふ……その通りだ。四身の拳!!!」(天津飯)
<『ドラゴンボール』15巻より>
って解釈でいいんでしょうか。
●大宮ジェット
主人公とヒロインの対立から最初始まって、お互いの行動動機を知ったりで最後には「焼き肉お前もこ来いや」に落ち着くまでの流れが丁寧に描かれてて面白かったです。最初ハチャメチャなギャグキャラに描かれてた主人公が実は度量がある奴と言う風に徐々に裏返っていく展開とか、普通に楽しめました。適度にギャグ系で読みやすいんで、今のジャンプに結構ハマるんじゃないかなと思いました。独特のヒーロー観の「語り」が入ってる辺りも、もう少し色んな角度からこのヒーロー観を描写するのを見てみたいなと、続きもアリかなと感じさせられる読切でした。
●魔人探偵脳噛ネウロ
おそらくはまったく作者の意図とは違う所で、個人的に開業プロセス描写を楽しんで読んでました。僕もある意味開業準備中なんで。
前回の引きの、
「そして間もなくこの事務所と探偵桂木弥子は一躍その名が知れわたってしまうことになる。一人目の依頼人の訪問によって」
より、既に今回の事件をきっかけに探偵事務所が有名になることは分かってるんで、今回の事件は単なる謎解きパートだけじゃなく、いかにしてネウロが探偵事務所の知名度を上げるかの戦略パートも楽しめることになりますな。既に視聴率を取れれば知名度が云々と伏線入ってますが。今回の事件はメインの謎パートよりこっちの方が楽しみかな。
●いちご100%
バカシチェーションでの密接エロとパンチラを封印して普通の恋愛漫画クライマックスモードに入ってからのいちご100%はめちゃめちゃ面白いですな。今週も、高校生活の楽しみが過ぎてあとは終幕へ向けての受験勉強モードという、誰もが体験する哀愁シチェーションが上手く出てました。それぞれがそれぞれの進路に向かい始めるどことない切なさとか、誰もが通過した青春の一風景です(僕は高校卒業時よりも大学卒業時にそれを感じましたが)。
本筋のストーリーも一応連載開始当初からのテーマであった「夢」に収斂していく感じ。真中、東城エンドになるにしろ西野エンドになるにしろ、少年漫画的にすがすがしく終わるためには相手の夢を尊重してそれぞれの道へ的になるしかないんだよな。夢よりも真中を選ぶ形で進学を決めた中学の時との対比で、今回はそれぞれの夢へ的に東城物語は落ち着きそうです。最近いちご本当面白いな。
●Waqwaq
機械だとか、黒い血の人間だとか、赤い血の人間(神)だとか、そういう「括り」を如何に無効化するかというのが序盤から描かれてきたテーマだったので(顕著なのは神様の血でレオが解放されるシーン)、今週ラストの、
「コト…おまえは確かに赤い血をしている だがきっと神でも そして人間ですらなかったのだ」(キク)
という帰結は、美しくまとめたなぁという感じです。
広義の「人間性」とか「神性」とかは、血の色であるとか表面的なモノを無化した所にある。クライマックスで描かれたシオに血を分け与える神さまの行動と対比させてのコトのネガティブな結末でしょう。打ち切りの側面もあったんでしょうが、キレイなラストで良かったです。
結局下の名前を明かさないまま訪れたラストシーンの神さまの帰結も良し。下の名前が明かされる=神じゃなく人間へ……と解釈していたので、ラストシーンの現代ではおそらく下の名前で呼ばれ「人間」として生きている神さまも、Waqwaqの世界では下の名前が明かされない「神」だったのだと個人的に解釈して、この作品の感想を終えたいと思います。
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