+2005年07月の週刊少年ジャンプ+

■31号/32号/WJ感想
 

 ようやく落ち着いてきたんですが、もう次の号が出てしまうので、先週号、今週号と二週分、WJ感想はお休みさせていただきます。

 海の日の関係で明日(16日/土)発売の分から、久々にいつも通り7〜8作品の感想を書いていこうと思います。

◇簡単な感想

・テニスの王子様

●人の心が読めるほどの洞察力を身につけながら、鉄柱にはぶつかる桃城。

 洞察してよけようよ。

・タカヤ−閃武学園激闘伝−

 花房春歌、倉木まなみと登場してきてようやく僕的に開始当初からそうした方がイイんじゃないかな、そうなるんじゃないかな、と思ってた、ギャルギャルしいキャラクターエンタメ路線に入ってきました。

 でも、「潰しに行くぜ林田土建部!!!」とか速攻乗り込んでますが、これ、まなみちゃんの陰謀だったり裏はないのだろうか。このまま裏無しで終わると、めっちゃ復讐の連鎖に捕らわれてる+思いっきり暴力による解決ですよ。

・D.Gray-man

 スーマンの話に入ってから、日本に行くはずだったのにいつの間にこんなことになったんだっけ?とずーっと思いながら読んでたんですが、今週の決着はステキだと思いました。アレだけ頑張って、命まで張ったのに、アレンの努力はまったく報われないで終わったというのがゾクゾクします。

・いちご100%

 東城の最終カードで、メインの東西対決は最終局面に入りました。なんか久々に落ち着いて最終回を迎えられそうな作品で、ホっとしてますよ。サブキャラクター達のラストも回収にかかってます。ちなみと美鈴を百合百合しく回収しようとしてる河下先生に男気を感じました。いや、文化祭の辺りからファイナルクライマックスまでは本当に面白かったです、いちご。

・ユート

 残念無念な打ち切りです。スケート勝負でのVSライバルキャラの話よりも、スケートを続けられない環境という、VS大人の世界の方の話が面白く読めた作品でした。最終回のダイジェスト部分とか、VS大人の世界の話としてかなり面白そうだったのに。

 ユートの打ち切りで、今のジャンプは現実を描写するような路線の漫画よりも、はったり重視の漫画の方が生き残る環境になってきてるんだというのを改めて感じました。スポーツ漫画にしろバトル漫画にしろ、地道にトレーニングして現実的な試合、闘いを描く路線のヤツよりも、覚悟や気合いでパワーアップして漫画漫画した必殺技バトルが繰り広げられる路線の方が生き残るんじゃないかと。はったり漫画も好きなんで別にいいんですが、アクセントとして1、2作地味で現実路線の漫画も欲しいとも思ってます。そういう意味でユートはいい色を最近のジャンプに入れていてくれたと思うので、やっぱり結構残念だったりします。
 
■33号/WJ感想
 

●みえるひと

 もの凄く面白いと思いました。僕が第01話目からこう書いた作品は『武装錬金』に『Waqwaq』と軒並み打ち切られているので今から既に心配してたりしますが。

◇魅力1

 霊系、ホラー系の作品なんで、ついついムヒョとネウロを念頭に置いて見てしまうんですが(これ系統が1雑誌に3作品というのもスゴいですね。夏だからいいけど)、ネウロ−弥子関係、ムヒョ−ロージー関係、明神−姫乃関係が、それぞれ前者が特異能力の使い手で読者への“見せ”担当で、後者が読者視点の視点キャラにして(おそらく)成長キャラ担当というのは同じなんですが、明神はネウロ、ムヒョと違って天才タイプではない感じなのがイイですね。ネウロとムヒョは意図して一般人の感情移入を拒むような役作りにしてると思うんですが、明神は普通に気のイイそこら辺りにいそうなお兄さんで、姫乃視点からは見上げられる立ち位置にいながらも、明神にも感情移入できるようなキャラになってると思います。決して天才系じゃなくて、結構序盤からバトルでも苦戦しそうな雰囲気なのも個人的に好印象です。

◇魅力2

 桶川姫乃ちゃんが可愛い。

 いや、これは普通に。根は真っ直ぐの巻き込まれ型ヒロイン。ステキです。讃良ちゃんに神さまと、僕的ジャンプヒロインが次々と消えていって寂しく思っていたので、ここでヒロイン分を補給したいと思います。

◇魅力3

 霊−人間の境界モノとしての味付けが早くもしてある。

 ホムンクルスと人間、機械と人間、未確認生物と人間、境界テーマを扱った話は僕が非常に好きな所なんですが、早くも霊−人間の境界モノ要素を第01話に入れながら、第01話にして結論を回帰点として出してるのが好感。ラストの、「霊を怖いやつだと決めつけないでくれ―…<中略>根のいい奴らもいるんだよ……<以下略>」辺りの明神の台詞辺りが結論でしょう。霊だから、とか人間だから……とか、「だから」という括りでイイ奴悪いヤツがいるんじゃなくて、存在の善し悪しはそういう境界を無化した所にあると。霊だけどイイ奴の存在は第01話で既にアズミちゃんとか墓場の幽霊ジジイとか出ていましたが、今後はきっと人間だけど悪いヤツとかも出てきてこのテーマを掘り下げていくんじゃないかと。楽しみ楽しみ。

◇魅力4

 さりげなく、アパートモノの要素まで詰め込んでる。

 ラストにうたかた荘が出てきた時は、こんな要素まで詰め込んでくるのかと感動しました。昔のマガジンだったら『ラブひな』のひなた荘とか、今のジャンプの「タカヤ−閃武学園激闘伝−」の閃武学園内の寮なんかも同じ役割だと思いますが、共同の生活空間での、キャラクターエンタメ要素。キャラクター魅力を推した幽霊キャラと姫乃のキャラキャラしい話なんかにもきっと展開していくんじゃないかと。非常に楽しみです。

 って感じで非常に満足。このクオリティーのままできるだけ長く連載が続けばいいなと思っております。

●BLEACH

 虚と死神の対立を軸に、それを超える存在としての仮面の軍勢、主人公は超える存在なんだけど、自分としては死神で、その狭間で揺らぐ物語に入っていく……。こうしてみると、ホムンクルスと人間の対立を軸に、それを超える存在としてのヴィクター、主人公はヴィクターサイドで、だけど自分としては人間なのにと揺らぐ……と、「武装錬金」と構造はほぼ同じですな。一方は主力漫画として残り、もう一方は打ち切りで去っていったと思うと、両者を分けたのはどんな要素なのかとなんだかしみじみと考えさせられます。

 本編は一護親父も隊長クラスと、WJバトル漫画のお約束というか、パワーインフレが進行中。これはこのままドラゴンボールみたいになっていく感じかな。卍解を超える必殺技も普通に出てくると予想しますよ。

 僕的な見所はパワーインフレ進行中で、どうやって長い紹介編を通して肉付けしたソウルソサイアティの死神キャラ達を関わらせてくるのかって所かなぁ。副隊長クラスは既に出番が無いほどにインフレが進んでる気がするんですが、雛森とかやちるとか、副隊長には好きなキャラが多いので、是非ともすくい上げて欲しい所。

●タカヤ−閃武学園激闘伝−

 お金を悪いイメージと結びつけて悪サイドに、貧乏だけど武道なりなんなりで清廉な方を正義サイドに……という描き方は好きじゃないんですが、「オラオラァ!!!土木系ナメんなよコラァ!!」に爆笑させて貰ったんで全て許せました。殺人ブルトーザーて。ネウロのドーピングコンソメスープ辺りでも感じたことですが、梅澤先生が残していったスピリットが未だWJ内のどこかに残留してるような印象を受けます。正直嬉しいです。

 前回はキャラクター路線にやっぱり入ってきたなぁなんて感想を書きましたが、今回もう一つ、同じくそういう路線に入った方が子どもにはウケるんじゃない?と書いていた、必殺技でバトル路線に入ってきました。渚ちゃんが「流掌鳴動」、「破裏深威」と、必殺技を振る舞っておりました。これは子どもにはウケると思うんだけどなー。

 というワケで新連載、僕の子ども心を読む能力がそれなりだったなら、タカヤは生き残るんじゃないかと。見事に外れた時は笑ってやって下さい。

●カイン

 兄に劣等感を抱く弟という所から物語が始まって、でも実は弟は兄に対して憧れの気持ちも抱いていて、さらに兄の方でも弟に愛情はあって……と、オーソドックスな兄弟劣等感物語を過去編で1話描いてきました。個人的に少し目新しく感じたのは、大抵は主人公で視点キャラの方が劣等感を抱いている弟の場合が多いんだけど、カインでは主人公の方が劣等感を抱かれる側だったって辺りかな。

 で、結局はそういう物語を経て解り合えたのに、また闘わねばならない、悲しい……という話を描く模様。

 これはただ悲劇的な結末がついて悲しいね……ではちょっと物足りないかな。何かしらギミック付きで、和解、再理解の方に帰着する展開を期待したいです。

●魔人探偵脳噛ネウロ

 序盤の頃ヨロシクで、人間的、倫理的に殺人に対して憤りを抱く弥子に対して、ネウロはその辺りを超越していて謎にだけ興味を示し、そっち系には無関心というのが痺れます。いや、ネウロは謎だけってわけじゃないのかな、アヤ・エイジアに若干の敬意を示したのや、今回のX・Iに対する反応から見ても、広く「優秀さ」にも興味を示してるキャラの様に思います。

 それにしてもストレートな正義とは言えないネウロVS別ベクトルの悪という構図です。悪VS悪感が強いDEATH NOTEまでいかずとも、一つスタンダードから外して、友情・愛情・正義とか、そういう「陽」の要素が無いバトルを見せて欲しいです。もう、ネウロはバトル漫画でもなんでもアリです。

●武装錬金ファイナル予告

 見開き絵カッコいい。やっぱりカズキはカッコいいよ。

 65Pと、結構なページ数も取って貰ったんで、普通に期待させて頂きます。すっごいイイ所で終わってますしね。偽善、キレイ言と罵られながらも、「陽」の信念を貫かんとするカズキが、時にそれを貫けないような過酷な状況に置かれてしまうのが一つ武装錬金の魅力にあったと思うんですが、全員救済の「陽」の信念を貫けずに結局、蝶野の命と斗貴子さんの命を量りにかけて斗貴子さんの命を選択した蝶野編のラストを踏まえて、今度はヴィクターの命と自分の命の二択に……!という所で終わってるワケですよ。和月先生といえば自分でもハッピーエンド指向だと仰ってる方なんですが、『武装錬金』には『仮面ライダー』や『サイボーグ009』系の、悲哀のヒーロー路線の雰囲気があったのも事実です。果たしてハッピーエンドなのか否か。やっぱり楽しみですよ。

●こち亀

 早矢の真意は何?みたいなちょっとだけミステリ要素が前回には入ってたんですが、普通に部長と憂鬱の自意識過剰勘違いオチでした。こういう情けない男ポジションは両津に回ってくることが多いのに、とりあえずは真面目キャラの憂鬱に回ってくる辺りは面白かったです。相対的に両さんの方が常識人じゃん!みたいな。

 祭り描写がメインで、ほとんど日本文化紹介エピソードですね。打ち切り免除作品だとこういう話で1話もアリなんだと感動。まあ、地域文化、マイナー文化紹介はこち亀の魅力の一つなわけなんでいいんですが。

 ラストのプラスと檸檬の邂逅はピュアピュアしくてちょっと良かったかもだ。

●HUNTER×HUNTER

 ここにきて、女王が王を生んだ辺りでも描かれた、「子を想う親の気持ち」という部分がテーマとして浮上してきましたよ。王VS盲目の女性の軍儀勝負は、ゴンとメレオロンの関係と同時進行で描かれてる異種族理解物語の一側面だとは思ってたんですが、ここで子を想う気持ちの話がかかってくるとは。

 『幽遊白書』しかり、『レベルE』しかりで異種族対立が無化されるラストがあり得るんじゃないかとはずっと書いてきましたが、案外、この辺りの、どんな種族でも共通普遍に持ってる想い辺りを媒介にして種族対立の無化が描かれるのかもしれませんね。

●いちご100%

 西野エンディング編とも言える1話。

 しかもファイナルエンディングは誰と結ばれるでもなく、真中の自立エンドのような、ギャルゲーテイストを念頭に置いた作品らしくないカッコイイ結末になりそうな雰囲気も。

 いちご、パンチラにバカな物理ギミックで密着エロと、そっち系の描写がメインイメージの漫画ではあったと思うんですが、「夢」とか「依存しない関係」、「自立」なんていう着地点となりそうなテーマは中学編からずーっと続いて描かれてたんですよね。自立した関係でそれぞれの夢へという今回の西野エンディング。キレイでしたよ。残るファイナルエンディングに期待です。
 
■34号/WJ感想
 

 ネウロ面白いです。インパクト重視のはったりエンターテイメントなんですが、一方でネウロの価値観、サイの価値観辺りは、スタンダードから外れながらも妙に整合してるのがカッチョいいです。今更ですが、「ネウロ」の名前は「脳」絡みで「ニューロ(neuro-)」から取ってるんでしょうな。

●太臓もて王サーガ

 先週「もて王」と入ったタイトルだけ予告で見た時は、『天外君の華麗なる悩み』(←今のジャンプ読者は知らない?)みたいな感じで、主人公がモテまくる設定の話なのかと思ったんですが、実際には真逆で、究極に非モテ設定でした。これは熱い。

 阿久津が前作『無敵鉄姫スピンちゃん』における透瑠みたいな感じで、(一応の)常識人+突っ込み担当、あとは太臓と寺悠のコンビでスピンちゃんとジジイ相当でギャグ担当と、笑いを生み出す基本的な部分は前作と変わってないんですが、下ネタ+パロネタというのを自分の持ち味として認識したのか、その辺りが強化されてるような気がします。

 特にパロネタはラッシュです。されど僕とか分かるから笑えるけど、セルフ突っ込みしてるくらい昔の作品のパロが多いのは、今の子ども読者向けにウケるかどうか、すなわち打ち切りレースを生き残れるかどうかの視点からはヤバい。サブタイの「ハロー来訪者」からして荒木先生WJを去っちゃったし。パロネタ、味付け程度どころかメイン要素にしてるような印象を受けるので、子ども読者層の支持も狙うなら、真中ネタのように今のジャンプに載ってる作品をネタにした方が今の子どもにも拾ってもらえてイイかも。自分も『スピンちゃん』で無我の境地パロッた時は本当爆笑してましたし。

●ONE PIECE

 海列車の過去エピソードの時のトムさんの台詞を、ロビンの存在肯定にまでかけてくる構成には脱帽。これで、ロビン物語はロビンの存在肯定が描かれて着地というのをほぼ確信しました。この前のウソップの「ルフィを信じろ」の台詞もあるし、アラバスタで自分の存在を否定して死のうとしていたロビンすくい上げたルフィが、再びロビンをすくい上げてロビンの存在が肯定されるんじゃないかと。アラバスタ編の最後でルフィがビビについての想いを語ったように、最後の最後でルフィからロビンへの熱い言葉が出るんじゃないかなぁ。そこで久々に「○○人目」のタイトルとか出たら最高なんですけど。

●BLEACH

 前回の感想で死神組がどう関わってくるのか、なんて書いていたらさっそく死神組始動です。描写的に日番谷が主人公級に昇格っぽくて、一人でめっちゃ喜んでしまいました。一護はルキアを護れたけれど、日番谷は雛森を護れなかった。「護る」のテーマの継承者として頑張って欲しいです。雛森がこの作品の僕的ヒロインというのもありますが、マジで主人公チェンジくらいの勢いでやってくれてもイイんですけど。実際、ラスボスの藍染との因縁が大きく描かれているのは、一護らよりも、雛森の「自立」テーマも絡んで、日番谷と雛森の方でしょうから。

●魔人探偵脳噛ネウロ

 ネウロとサイの会話はゾクゾクものでした。サイの方の動機は究極の自分探し。それに対してすでにネウロの方は「自分(の正体)」の解答を持っているのが熱い。それも他者との関係性とか、清い作品に挿入されるような要素が微塵もなく、謎に対する欲求こそが「自分」と超然としてるのが熱い。いつだかの表紙に載った「君は本当に君なのか、それともただの脳なのか」みたいな(うろ覚え)キャッチフレーズといい、「自分」というテーマに関して、恒久の自分探し螺旋に陥ってしまっている世の自分探しが自分の目的組に対して、ネウロ、ひいてはこの作品は超然とした所から見下ろしてるような印象を受けます。弱者の立場からするとムカつく存在ですが、ネウロは圧倒的な実力もともなったキャラなので、多少の不遜はOKです。

 X・Iはいいですね。作品を終わらせようと思ったら、唐突に登場させて、2、3話かけてサイの帰結を描いてフィナーレに出来そうなキャラです。『プリティフェイス』における本物の理奈ちゃんみたいな存在。

●みえるひと

 やっぱりアパート物のキャラキャラしい話をまずはやってみるみたいで、さっそくうたかた荘の住人エージが登場。もうちょっとあざとくキャクターで売ります!みたいなキャラでも良かったような気がしますが、姫乃と霊の最初の交流話を担うので重要キャラです。こんな感じで魅力的な住人が追加されていけばいいんじゃないかと。

 それにしても桶川姫乃ちゃんがいいですよ。夜に一人になって時間差で怖くなってきちゃう所とか、それでいてエージと話すときは明朗に笑ってしょっぱなから人−霊の境界の偏見を無化してる所とか、かなり好きなヒロインです。序盤なんでバトルキャラの明神の方を中心に話を作りそうなモノを、第02話にして視点キャラの姫乃の方が比率高いのも好感です(姫乃好き視点からすると)。

 引きはバトルへ突入の流れですが、とりあえずはバトル路線重視じゃなくて姫乃と霊の交流を通した日常話路線を希望です。

●テニスの王子様

 火のついた男が海堂だと思わせておいて、実は乾の方だった!というのは普通に上手いです。火のついた男っていうか火を放出する男の絵で引きだったのはさらに上手いです。火っていうかギャリック砲を放出しています。

●タカヤ−閃武学園激闘伝−

 とにかくお金が悪者テイストなのはいただけないな、ロバート・キヨサキ氏(『金持ち父さん貧乏父さん』の著者)やマスヤマコム氏(『M.I.Q.』の原作者)が遺憾の意を示しそうだな、と最初思いましたが、普通に後半は自分の力を磨くことなくお金だけ手に入れようとしてもダメ、お金を稼ぐにも「鍛える」ことが必要と、真理をついてまとめてありました。オチも、そうは言ってもお金も必要なんだよね的なオチだったので好感です。

 「ハンマーの扱いもノミの扱いもまるでなってないわ!!」(倉木まなみ)

 の台詞はクールでした。

 テニスの王子様における、ラケットの扱いに通じるクールさです。

●こち亀

 新幹線のシーンの不思議コマ割で同時展開は懐かしいと思いました。昔は不思議コマ割のまま1話まるまるとかやってました。こういうお遊びが気兼ねなくできるのも打ち切り対象外の特権ですかね。

 早矢→纏でLOVEの香りがすると腐男子的なことを言ってみる。

●いちご100%

 感動的でした。それぞれの読者が、それぞれの卒業を思い出しながら浸れる1話。

 またみんなで会おう……!って必ず言って別れるんだけど、中々会えないのが世の常なんだよなー。それでもそれぞれの道を祝福して別れるしかないわけで。なんだ、この言いようのないノスタルジー。

 これ読んで、学生時代の旧友にメールしてみちゃったのはナイショだ!

 今週も良かったですが、ラストも感動できそうです。期待。

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