2003年12月前半の日々の雑記

2003.12.01.(月)
■01号/WJ感想
 
●DEATH NOTE
 「こうなるとどいつもこいつも 殺した方が世の中の為になる奴ばかりに見えてくる」(月)

 ス バ ラ シ イ 。
 悪を主人公にそえる反少年誌的な試み、一昔前の社会哲学、倫理学を彷彿とさせる衒学、初っぱなからICPOなんかが出てきて大きい話を予感させつつ広げすぎの不安を感じさせないバランス感覚、良質なノベライズの序章を読んだような気分にさせてくれました。漫画という媒体でそれがウケかどうかはともかく、僕はこういうの好きです。
 主人公に知能犯をそえたのも大人の読者としては嬉しい。原作者付きの漫画ですし、ミステリ業界もビックリのような頭脳戦を描いていって欲しいと思います。

●ワンピース
 らぶりートナカイ。「マリモばか」の次のコマでちゃんと臨終してる細かい演出が好きです。
 そして歴史を巡るロビン物語は最終目的地ラフテルへ、この壮大な伏線が絡み合ってるロビン物語が一番の見所かなぁ。あと30巻分くらいで明かになるんでしょうか。今週号の他のメンバーとロビンの間の微妙な距離感とかは好きです。

●ボーボボ
 スピニングバードキックとか、「いるかボケ!!」のローキックのコマの妙に質感のある蹴りの重さの伝わり具合とか、今週はアタリエピソード。コマンダーの人好きだった。

●テニスの王子様
 「で出た… 柳生の一撃必殺『レーザービーム』」(ギャラリー)
 ツッコんだら負けなんでしょうか。ビームって!紳士なのにビームて。

●武装錬金
 次回斗貴子さん単独バトル篇か!?問題はパジャマ(ジャージ?)のまま闘うのかどうかというあたりだが、特技早着替えって言ってたからいつの間にかいつもの制服に着替えてる可能性大だ!

●ダー
 若い…と思ったらほんとに若い18歳の作者だった。前に黙々と好き勝手な自主トレして最後はホームラン読み切り読んだときも書いたけど、自分の世界を構築して黙々と勝手なトレーニングに没入して実は実力ついてましたっていうのはほとんど妄想なんだよね。現実は1をひたすら繰り返した奴よりも1、5、10と理解してその後で間の数字を埋めていくようにトレーニングした奴が勝つ。持論ですが。

●いちご100%
 「うおっ!タオルしか触ってないのにこの揺れ!!」(真中)
 「ぽよん ぽよん」いってます。この擬音。何かを吹っ切っている河下先生の覚悟を感じる。

●ブラックキャット
 イヴを手術台に縛り付けて解剖道具を持ち出してみました。このシチェーション。何かを吹っ切っている矢吹先生の覚悟を感じる。

●ごっちゃんです!!
 単行本一巻12月4日発売。ばんざーい。ばんざーい。買うのか?
 「チキンやろうか」の言葉遊びはいいですね。先週のニワトリを掲げる雄大なコマの感動は偽りだったんじゃないかと思えるほどに食う気満々です。

●サラブレッド
 裏投げだーっ!!と一人で盛り上がっていました。内股すかしと読ませといて裏投げだったーっ!!みたいな。受け止めてからいくやつじゃなくて、スイング式の方が好きだとかマニアックなこと言いたいけど、そんな高度な技は大ちゃん使えるはずありませんでした。
 というかこの掲載位置はないよ。

●巻末予告
 「悪魔と少年の間に交わされた契約とは一体!?」(LIVE)
 悪魔だーっ!今週の小畑先生の死神もドスが効いていましたが、「悪魔ってヤツはこう描くんだよっ!」って感じの梅澤先生の悪魔はその100倍のロックを届けてくれると信じています。
 
■ここは旧「20世紀TOUGH-BOY」です
 
 というわけで前々から予告しておいた通り、12月1日付でサイトの外装及びサイト名を改訂いたしました。リンクして下さってるサイト様には大変ご迷惑おかけいたしますが、期をみてサイト名を変更していただけたら幸いです。でもぶっちゃけ面倒だったら変更してもらわなくても構いません。TOUGHならTOUGHで、それでもいいような感じ。バナーも新しいのまだ無いですし。「名前なんて記号みたいなものだから(『おもいでエマノン』)」ってな感じなんで僕はあまり気にしません。その辺りテキトーにヨロシク。
 どの辺りが変わったかはここで文章で説明するよりも実際色々クリックしてもらった方が早いんで、パラパラと見てやって下さい。とりあえず上の「サイトについて」と下フレームの「感想」くらいは見てやって下さい。とにかくシンプルさを追求したつもりです。シンプル最高。ミニマリストです。
 あ、あと感想ページのトップは誰からも応募が無かったんで、ささっと僕が描きました。いやほんと、今からでも頼みます。誰か描いて下さい。
 
■サイト遍歴
 
 本日12月1日はサイト開設二周年でもあります。以下、ゆいまさんサイト遍歴。

 ●2001年12月−学校の情報処理の授業で「二十世紀TOUGH-BOY」作成。開設当初は身内のみの内輪的サイトで、アクセス数は5ヒット/DAYくらい。埴谷雄高の『死霊』のレビューがある一方で、アニメ『Kanon』にハマっているというアンバランスなサイトであった。
 ↓
 ●2002年4月−移転&リニュ。徐々に外に開かれたサイトに、毎日雑記を書き始めたのもこの頃。当時の過去ログはもう公開していないが、仮面ライダー龍騎とおジャ魔女のももちゃんの話題が多かった。トップ絵はチャイナ服の猫耳娘という、今とは印象が正反対のサイトであった。何で描いてもらう時に猫耳を希望したのか、今では自分にツッコミたい。アクセス数は50ヒット/DAYくらい。
 ↓
 ●2002年12月−一周年ということでまたリニュ。ブルーを基調にしたサイトデザインは今でも結構気に入っているが、まあそれも過去のもの。ガンダムSEEDとWJの感想を始めたため、人は来るようになった。アクセス数は100ヒット/DAYくらい。
 ↓
 ●2003年5月−また気まぐれでシンプルなサイトデザインに変更、サイト名も「20世紀TOUGH−BOY」に。以後、シンプル指向のミニマリストサイトとして続く。ガンダムSEEDのおかげか異様にアクセス数が増える。300ヒット/DAYくらいになり以後安定。管理人が無機物化したのもこの頃。
 ↓
 ●2003年12月−今に至る。サイト名を「mot×mot」と改め再スタート。特に明確な目的があるわけではないが、これからもきっとこのサイトは続いていく。

 こんな感じで。去年は一周年にあたって思うことみたいなのを真面目に書いたような気がするんですが、もう今では完全に流し運営になってるんでそういうのは無しで。二年経とうが三年経とうがテキトーに行っとけーいみたいな感じ。今後もよろピク。
 

2003.12.02.(火)
■イラストファイル作りました
 
 募集効果あってか、みやこさんから素敵なイラストを頂いたので、勢いで「頂き物イラスト」のファイルを作ってみました。下フレームの「感想」→左フレームの「頂き物イラスト」をクリックでたどり着けるんで是非見て下さい。今年頂いた3点を収録させて頂きました。
 というか本当にイイ感じなんで見てみて欲しい。感想なんかも歓迎。喜びます(僕も)。なんか、このコンテンツ作ったことでとても正統派のサイトっぽくなった気がする。感想+イラスト、なんだか個人サイトの王道という感じでちょっと自分で酔ってます、今。
 まだまだ募集してるんで皆さんも是非。サーバーがいっぱいにならない限り飾っていこうと思います。
 
■人様のサイトをつかみに
 
 「パッと見たとき『もっと!もっとぉ!』だと思ったのは内緒です」(Qウェルさん

 「mot×mot」の読み方の話。ぶっちゃけそう読んで貰うのもアリなんですよ。なんかこう、要求してる感じで「もっともっと!」みたいな。ストレートな日本語読みだとそう読めるし、実際同じスペルで「モットモットコム」という会社もあるみたいです(グーグル検索でこの会社抜いてみたいとか密かな野望も)。とにかく色んな読み方ができるように考えました。「名前なんて記号みたいなものだから」(しつこい)ってな感じで。
 一応公式読みは「サイトについて」に書いた通りですが、アレを読んでも発音の仕方は人それぞれでしょうたぶん。プロ指向の人は「モ」の「o」の部分をフランス語風に円唇、つまり精一杯丸めて発音しましょう、喉を震わせる感じだとなおグッド……とか含みまで仕込んであったりしますし。実際に読む人からするとはなはだしく迷惑ですが、その辺り、言葉において音と意味との対応は恣意的なんだぜ…という言語学専攻者の哲学をそこはかとなく主張してみました。分かりづらくてほんとゴメン。
 あと真ん中の「×」ですが、ぶっちゃけ『ハンター×ハンター』の影響があるのも事実ですが、ストレートにかけ算の記号として読むとちょっと哲学的になります。言葉に言葉をかけたら……みたいな。またまた言語学専攻の友人向けの内輪ネタになりますが、「限られた道具立てしか存在しないにもかかわらず無限の文を産出できる、それが言語のcreativity」という初級の教科書でよく出てくるアレをイメージしました。なんか哲学的にカッコよくて好きなのだよ、creativity。俺の文も無限だぜ!みたいな感じ。

 で、ここまでは人の発言をつかみにした自サイトの読み方話だったんですが、話変わってつかみもとのQウェルさんのサカ猿2。一蹴批判が相変わらず凄い読み応え。すっげーエネルギーを感じます。毎週火曜日の朝に楽しく読ませて貰ってます。WJ感想、WJ読みは行っといて損なし。今週のは12月1日ね。
 なんかもう、僕程度の流し感想でも書くのに1時間半くらいかかってるんで、あの密度で書くエネルギーは尊敬ものですわ。エネルギー全開!みたいな。

 なんか、Qウェルさんも僕もバリバリ卒論に追われてる時期なのに、つい感想を書いてしまう。WJ感想書きの業を感じる……いろいろ頑張りましょう。そしていつかの未来、猿の絵を頂けたら幸いです<Qウェル氏。
 
■今日も今日とて
 
 卒論…前提出したメインの30ページにOKが出たんでまあヨシとする。残りもとっとと書き上げたいものだのう。されどここに来て文献追加の必要性。今から読んで間に合うかなぁ。
 

2003.12.03.(水)
■いやー
 
 『ごっちゃんです!!』1巻はまだ売ってませんでした。大フィーバーですぐに書店から消えると思ってあせり過ぎました。まあ、数100万部はいくんでしょうかね。そんな日本だったら、好きだ。
 
■輝/マガジン
 
 今週は現在論文執筆中の人は読んどけ。少しやる気になるから。
 

2003.12.04.(木)
■つの丸『ごっちゃんです!!』1巻/WJコミック
 
 「今回、私(つの丸)は擬人化ではなく、人間の擬獣化漫画を描いているのです」(つの丸)

 衝撃的に納得。猿(モンモンモン)、馬(マキバオー)、蜂(サバイビー)と擬人化してきて、擬人化漫画では第一人者のつの丸が描く擬獣化漫画だったのです。ごっちゃんは。
 僕、昔のWJ感想で「ごっちゃんみたいな動物いそう」とか書いてるわ。全てはつの丸の手のひらの上で踊らされていたということか!ごっちゃん=動物。だから喋らないし、態度悪いし、何考えてるか分からないのか。アキラとごっちゃんのコミュニケーションなんか考えてみれば人間と動物のソレです。「狙いが分からない」とか言ってた僕はネタにマジレス状態です。動物に狙いなんかないじゃん!ハッ、なんかこの前の牛やニワトリと成功を喜び合うシーンの感動は、ごっちゃん=動物という共感覚からくる感動だったのか!まさにつの丸マジック。

 本編は日本列島に衝撃が駆け抜けたごっちゃん登場の第1話から、最初の試合が始まる直前までを収録。なんつーか 最 高 だ。ギャグ漫画の感想書くほど難しいことはないので詳しくは書けませんが、今年のジャンプニュースを選ぶとしたら「ごっちゃん連載開始」はまじベスト5に入るね。これホント(今年はしまぶー逮捕とか魔城ガッデムとかセンセーショナルなのが無いのもあるけど)。一コマ一コマがツボに入ると笑いが止まらない。全然本筋と関係無いコマとかでツボに入って笑える自分がいます。つの丸の画集とかでないかなー。
 というわけでこれは買いでしょう。というか僕は買いましたからね!<相互の方

 帯に書いてある大推薦している大物カリスマが誰か分からん。まあつの丸のことなんで国家主席級の人間から普通に推薦文くらい貰えるんでしょうが。  
 
■第07話「藪の中」/R.O.D-THE TV-感想
 
 「姉さんは普通に捕まって普通にやられるような普通な人じゃない」(マギー)

 やられてはいませんでしたが、普通に捕まって棺桶には入っていました。

 ちょっと今回ははずれエピソードかなぁ。自分としては頭を使わないでお気楽になれる時間としてこの番組の視聴時間は位置づけているだけに、ちょっと考えないと分からないミステリ風味はマイナス要因でした。
 いや考えないでも分かったけど。最初のカフェの客、及びマスターの描写が胡散くさ過ぎて、一瞬でオチが分かってしまいました。その辺りちょっと風味にしてみただけで、ミステリやる気はないってことか。そのあたりよりも解決はすべてミシェール姉さん任せで、長姉の能力の高さがにじみ出てたあたりにエンタメを感じました。「姉さんに比べたら全然だ」のマギーの01話冒頭の台詞も出ましたし。

 全体としてコレも三姉妹の絆に焦点をあてた話でした。この後より深刻にこの絆にフォーカスがあたる前段階として小出しに暗示を積み重ねてるという印象です。
 

2003.12.05.(金)
■雑想
 
 なんか猛烈に変装したい。というか、変装した正体を明かしてみたい。友人知人の前で顔の特殊メイクをはぎ取りながら、「犯人は俺だ!」って言ってみたい。

 アパートの塗装工事で外がやかましいです。落ち着いて卒論書いてられません。おまけに電気まで落とされたんで、寒いは暗いはで今日の午前中はどうしようもありませんでした。勿論寝ました。寝て、寝過ぎて現在午後八時です。さすがに塗装工の方々もいなくなったみたいなんでコレから活動します。このまま、明日のセーラームーンが始まるくらいまで起きてようと思います。始まるまで起きていられるかどうか、コインの裏表に人生を賭けるような心境で夜を過ごそうと思います。
 
■Angela「綺麗な夜空」/宇宙のステルヴィアED
 
 「人はまるで色とりどりの星のようだね」

 漫画版発売を期にしみじみと思い出す。ステルヴィアはOPも含めて曲が良かった。ビジュアルファンブックみたいなのを読んだんですが、かなり主題歌を歌うAngelaと制作サイドが密着して作り上げていった楽曲らしい。確かにこの「綺麗な夜空」は異様に作品にマッチしてます。序盤の志麻の才能に自分を相対化して見てしまうアリサから始まって、能力差、性格差からくる他人との違いという障害。志麻は志麻で音山くんとの間にそれを感じてしまうんですが、最終的には人は人、私は私でそれぞれの登場人物が自分の役割を見つけます。そんな収束を最初から星に例えて主題歌で暗示してたってのが、なんか詩的でイイ。
 

2003.12.06.(土)
■月刊パンダ/素敵WEBサイト
 
 「発見以来、いまだに分類学上の決着がついていない。 外見は非常にクマに近いが、骨、歯、消化器官などを解剖学的に比較してみるとアライグマに似ている」

 昨日の夜僕が友人知人に送ったメール。

 「一緒に夕食でも食べようというのは良くあることなんで、明日は意表をついて早朝六時半に一緒に朝食を食べませんか?」

 返信のうち分けは、拒否1件、黙殺3件(ウチ一件は壱瑪っチ)、賛同1件……あと賛同したけど結局朝起きれなかった奴、一人。

 というわけで本日早朝は一人だけやってきたMネコさんとファミレスで対談。そこで話題になったのがジャイアントパンダ。まじ、対談のほとんどの時間をジャイアントパンダに使いました。

 Mネコ「ジャイアントパンダと普通のパンダを種として分ける基準は何なんだろう?」

 ゆいま「そりゃ、大きさだろ。片方はジャイアントだぞ、ジャイアント」

 Mネコ「でもそれだとジャイアント馬場は種として人間とは違うことにはなるまいか」

 ゆいま「まあアレだ、パンダはパンダ、パンダにジャイアントも普通も無いってことだろ?」

 こんな感じで激論を交わしたんですが、結局結論は見えず。気になったんで部屋に帰ってきてからネットで調べる僕。そして発見したのが上記の素敵サイト。
 どうやら僕らが普通にパンダだと思ってる白黒の奴はみんなジャイアントパンダらしい。対比されるのはレッサーパンダしかいないらしい。すこぶる朝から勉強になりました。

 そしてMネコ氏から聞いて初めて知ったんですが、ジャイアントパンダ、日本の動物園にいるんですね、というかいる奴がジャイアントパンダだったんですね。超見てえ。
 というわけで、関東圏にいる間に上野に行ってこようと思います。2004年春、特別企画、ジャイアントパンダ旅情編をお送りする予定。

 対談は結局「ジャイアントパンダで論文を書くような動物学者はカッコいい」という結論で幕を閉じました。
 いや、でもそれマジかっこいいと思う。自己紹介の時とかカッコいいと思う、以下想像。

 Q「ご専門は?」

 A「ジャイアントパンダです」



 超 カ ッ コ イ イ !

 そんな、いつの日か僕も白クマに関する論文で一大センセーションを巻き起こそうと画策しつつ、今日も今日とて日本語の文法に関する卒論を僕は書くのであった。 
 
■ふたりはプリキュア/公式サイト
 
 『明日のナージャ』の後番組。バ、バトルヒロインものなのか。またエラク方向性の違う番組になるなぁ。携帯とカードを使うってのは555に龍騎って感じ。
 作成スタッフにおジャ魔女の人が入るのかどうか、その辺りを知りたい気もするけれど、日曜の朝はバイトに出発前の暇な時間なんで結局観ると思います。キュアブラックは響き的にイイ感じだし。
 

2003.12.07.(日)

■第44話「最後のメール」/仮面ライダー555感想

 

 「だって タっくんはタっくんだし 結花さんは結花さんだし」(敬太郎)

 種族じゃなくて個人を見よう。僕は僕、眼鏡は眼鏡。ガンダムSEEDと着地点は重なりますが、555で最初に辿り着いたのは第三ポジションにいた敬太郎でした。前回ラストから今回冒頭の結花を抱きしめての語りまでは敬太郎最大の見せ場です。そこで語られる敬太郎の夢と、無情な現実とが30分で目まぐるしく描かれました。子供の視聴者に結花ファンがいたかは微妙ですが、いたら今回呆然。
 というわけで結花が死んだんですが、澤田が死んだ時点でいかなる理由があろうと大量殺人を犯してる人物にハッピーエンドはない方向なのだろうと感じていたので、僕的にはそれほど驚きはありませんでした。強いて言えばタイミングでしょうか、この話数で初期主要キャラ6人のうち一人が死ぬというのは中々、去年とかと比べると脚本書いてる人のバランス感覚も変わったなぁと。龍騎は主要4人はラスト2まで死にませんでしたからね、最初に死んだの主人公だし。なんかこのタイミングで死んだのは、普通の物語っぽくて僕は良かったと思います。ラスト6話のクライマックスにむけてグっと話がしまった気がします。

巧、敬太郎……人間とオルフェノクの共存を望む。
   真理……巧、敬太郎よりのスタンスだが、オルフェノク化の可能性あり。
   木場……アンチ人間に傾く。
   社長……基本的にアンチ人間だが、人間をはかってるような素振りあり。
  四つ葉……アンチ人間。
   草加……アンチオルフェノク、でも多分自分もオルフェノク化。
 南&警察……強力なアンチオルフェノク。
   海堂……どちらかというと人間よりのポジション。
テルオくん……王?もしかしてコイツが王?
 ヤギの人……不明

 こんな感じで、真理と草加のオルフェノク化物語、社長の真意、テルオくんの謎、そしてヤギの人の謎がまるまる……この辺りがまだ消化してない部分でしょうか。なんかそんなに無いような気がしてきた。コレは、心配してたけどちゃんと終わるのかもしれない。共存物語の達成までは描けるわけがないので、やはりヒーローものらしくラスボスを倒して終わってくれさえすれば満足。誰がラスボスになるのかが見所。今は木場っぽく描かれてるけど、それだと劇場版と同じだからなぁ。なんか急激な変化を用意してそうな気がする。
 
■第43話「ピアノがつなぐ子守唄」/明日のナージャ感想
 
 「ナージャのために」(レイモン・コルビリエ)

 この前のオルゴールのギミックといい、時間を超えて心がナージャのもとに届けられるのがスバラシイ。「お父さんに…会えた…」って 最 高 。
 徒手空拳のナージャが頼れるのは旅の中で培った人との関係性のみ。ジョンとか、序盤の流しキャラの善意に助けられるのは旅人冥利に尽きます。そして今回ラストでフランシスと再会。これは、強力なラスボスローズマリーに対して人脈を使った怒濤の大逆転劇が始まる予感。燃え。
 でもとりあえず来週は恋い話。キースに一票。フランシスは…あり得ないだろ。別に一番大変な時にナージャの力になってくれたことないし。まあそういうことを言うと一番力になってくれた男は絶対ケンノスケなんですが、悲しいかな、少女モノの王子様無敵属性。
 

2003.12.08.(月)
■02号/WJ感想
 
●銀魂
 読み切りで「しろくろ」を描いてた方ですか。あの作品もでしたが、独特の台詞回しと雰囲気作りが魅力の作者です。個性があります。
 第一話は盛り上がったり平坦になったり、そう思ったらまた盛り上がったりとジグザグのテンションだったという印象。しかしながら最大のヤマが特に無かったような気がするんでとりあえず様子見。
 「刀」に象徴される何かが作中の核だというのは伝わってきましたが、こう価値観が多様化してる時代だとそれが何かを模索するだけで大変だという気はします。作者の中に既に答えがあるのなら迷わず描いてくれればいいんですが。

●DEATH NOTE
 「だがLという私は実在する」
 どうしようもなく面白い。何なんだコレは、なんで突然WJに現れたんだ?大場つぐみ先生って何者?
 先日のMネコさんとの対談でも話題になったんでその時の話を少し。
 Mネコさんの予想は月くんの最初の障害として、身内や友人といった自分と関係性を持っている人間に対しても月くんは自分の正義の基準で裁き切ることができるのかという辺りが描かれるんじゃないかということ。それはアリそうだし、それはそれでとても面白いと僕も思う。
 それと関係して僕の予想は作品のテーマとして「善悪の基準」があるのではないかということ。第一話に死刑が確定するほどの罪人と死刑になるほどではない暴走族の二人を殺したのは、善悪の基準として死の対価を払わねばならないのはどの程度なのか?という問いが潜んでいたんじゃないかと思っております。今週のラストの二人の掲げる正義の形が排中立的に分かたれているシーンあたりから、程度性の問題はともかく、やっぱ善悪の形に焦点があたっているなーと、認識を深めております。
 しかし、また価値観の多様化を促進させそうな作品です。もう十分多様化しちゃってるから別にいいんだけど……あ、あとMネコ氏から質問があった先週の僕の感想、第一話のどのあたりに社会哲学的衒学があったんだという点なんですが、なんとも説明が難しい。なんとなくM.フーコーの『監獄の誕生』をイメージしてしまったと言えば伝わるだろうか…。うーん、なんか、コレだけでひと論文書けそうな作品であります。

●テニスの王子様
 「や 柳生が柳生って!? どーいう事だっ ま まさか!?」
 ツッこんだら負けなんでしょうか。テニスの試合でそんな金田一少年みたいなトリックかまされても。こっちも対抗して菊丸が大石だったっ!みたいな展開を希望。

●いちご100%
 もうワケ分からん。真中の思考が追えません。追えなさ過ぎてなんだか自分が不安になるほどに。もう、一度真中とみっちり話し合いたい(僕が)。「で、君は何がしたいわけ?」って一晩かけて問いつめたい。

●ブラックキャット
 次元くらい違っても、小宇宙(コスモ)を燃やせば帰ってこれる。フェニックスの一輝なんぞはなぁ……(以下、長くなるので略)。

●ごっちゃんです!!
 1巻が発売して各地でごっちゃんフィーバーが巻き起こってるわけですが、ぎゃー、ごっちゃんカッコいいよっ!!へそ投げだぁー!

●サラブレッド
 最 高 
 この打ち切り最終回になってなんとも魅力溢れる話を描いてくれました。遅いよ!(涙)
 小原の大成の力も必要になるってくだりとか、和葉の可愛さとか、深夜の柔道教室の雰囲気とか、「あ、コンビニで弁当買わなきゃ」っていう先生の悲哀とかよー、全部最高だよ最終回。ラストシーンも文句ないし。「アンチ柔道→サラブレッドと呼ばないで(親をネガティブに)」→「今回の試合イベント」→「柔道やる気に→親に報告(親がポジティブに)」っていう主人公の物語が描き切れてたよ、打ち切られながらも。コレは、一柔道家として一巻は買おうと思った。それくらい今回は良かった。
 ジャンプはマガジンと違って別冊で続投とか無いんだよなー。何とも続きが読みたい余韻を残したまま終わってしまった。無念。

●巻末コメント
 「今年中にその話までいけないです。いやあドンマイ」(尾田先生)
 そうなんだ。例のルフィ一味から今年は一人離れます発言ですね。じゃあ空島篇のロビンが離れるっぽさはとりあえず白紙ですかね、離れる話はまったく別ストーリーってことで。
 
■ラジオのステルヴィア/文化放送
 
 初めて後半部分だけ聴きました。監督がゲストの回でした。

 Q「ステルヴィアの続編はあるんですか?」

 A「うん、作ってるよ」

 な、なにー!あるんだ!
 大分先の話だとはしながらも動き出してはいるらしい。いや、はい、楽しみです。やっぱりアリサ妹が主役になるんかなー。
 

2003.12.09.(火)

■02号その2/WJ感想

 

 デスノートが面白すぎて、昨日は武装錬金の感想書き忘れてました。

●武装錬金
 カズキ物語の本流に対する支流、というかコレも一つの本流になりそうな斗貴子さん物語の始まりという印象。スタート地点は「悪(ホムンクルス)・即・斬」という逆剣心スタンスです。考えられるゴールは今のところ二つ予想できると思います。一つは最後までカズキとの対照を描きながら悪・即・斬を貫く斉藤エンド、もう一つは心境が変化して、ホムンクルスにもイイ奴はいるという、SEED、555型着地点に辿り着くエンド。ただ後者の場合問題は、SEEDや555と違ってこの作品の場合敵対側(ホムンクルス)は人間を捕食し続けるしかないという制約がある点。ここが、和解エンドが激しく難しく、過酷展開を予想せざるを得ないところ、それはカズキと蝶野の結末しかり。もう一体、和月先生はどうするつもりなんでしょう。
 話変わって斗貴子さんの過去シーン、捕食シーンに一人だけ描かれている少年は多分イメージ映像じゃないよね?斗貴子さんと同じクラスの児童にホムンクルスがいたんじゃないかとか、そんな想像を膨らませる絵です。斗貴子さんと日直に名前が並んでいた西山くんじゃないかとか…ミスリードかどうかはともかく伏線っぽいです。斗貴子物語のラスボスが同級生だった少年という展開なら、それは激しく見たい。中々、先が楽しみな描き方をします。

●DEATH NOTE
 まだ二話目なんでなんとも言えないんで流しで聞いてほしいんですが、月くん=主観的独善的正義、L=客観的社会的正義という構図になるんじゃないだろうか。月くんはね、もう今週で特に犯罪を犯していない画面上のLを独断で殺そうとしてるんで、主観的独善的正義だというのは確定だと思うのですよ。そこはイイとして、まだ分かりづらいのはLがどっちなのか。感想サイトパラパラ見てると、罪人とはいえ公開処刑にしてしまうLにも正義はないというような感想を結構見かけたんだけど、それでもまだ、第2話時点ではLは客観的な正義を保っていると思う。死刑が公開か非公開かというのはどのような法的基準があるのか専門じゃないんでちょっと分からないんですが、取りあえず偽Lは社会的に構築された法基準で死刑だったわけだから、Lはまだ客観的に社会で作られた正義(まあ法)に準じた行動しかしていないと思う。そこは今のところ月くんとは対照的。
 ただ今後を見ないとやはり分からない。実はLの正義も主観的で独善的だったという展開もアリ。その場合は正義は人それぞれ、人はその正義をぶつけ合い、闘わなければ生き残れないという、正義の相対化を描いた「仮面ライダー龍騎」展開になります。でもカンなんだけど、何かそういうのにはならない気がするんだよなー。もっとこう、社会的に共有される客観的な正義とはどこまで確かなのか?とか、そういう問いも描かれそうな気がする。

●仮面ライダー龍騎
 全然WJじゃないけど、上で出たんで。
 やはしコレはいつ思い出しても名作。登場人物それぞれになんとも正しい正義があるんだが、悲しいことにその正義は他人を排他(殺す)しなければ成就しない。闘わなければ生き残れない……正義の相対化を描いた名作です。
 正義が相対化されてしまったからこそ、それでも「闘いを止めたい」という一番キレイ言と笑われそうな正義を貫こうとする真司(主人公)の姿にグっとくるのでした。そしてそんな真司の影響で、それぞれの登場人物が「他人を犠牲にしてまで貫く自分の正義に本当に意味はあるのか?」と自分に問いはじめるのがまた……結末は圧巻。いつかDVD買いたい。
 
■ヒカルの5/宇多田ヒカルライブ告知
 
 相変わらず言葉遊びが好きな人です。ヒカ碁読んでたのかよ!みたいな。まあ宇多田ヒカルの漫画好き文学好きは有名な話ですが。
 ライブなど一度も行ったことが無いし今回も行こうとかいうモチベーションはありませんが、とりあえずライブDVDは発売してほしいと思います。でもまあなんというか、世の中にはライブに来なきゃオレの良さは分からないぜという自称アーティストもいますが、宇多田ヒカルに関してはその言葉だけで時間と空間を超えられる本物の歌い手です。米デビューアルバム楽しみにしています。
 
■りゃー
 
 卒 論 執 筆 完 了 。
 りゃー。
 本日最終チェックのため指導教官に提出。あとは細かい所を直して終了だろう。終了だといいな。最終提出期限まであと10日あるし、とりあえず安心。
 さあフランス語やるぞー。『渚にて』読むぞー。
 

2003.12.10.(水)

■ツバサ/マガジン

 

 「書物や歴史が真実のみを語っているとは限りませんから」

 小狼くん カ ッ コ イ イ 。
 当たり前のことなんですけどね。世の中には書物どころかメディア報道を何の疑いも無しに真実だと思ってる人もいますから。
 真実はもう少し深いところにある……そんなことを、真実は語ってないけど辻褄はあってる論文を書き終えながら思ったのでした。

 マガジンは次週休号。次号は24日のクリスマスイヴです。もうクリスマスですよ。はやくパンダがトナカイをむさぼり喰らってる写真を準備しなきゃ……今年もサンタ狩りスレ立つかなぁ。
 
■ほわーん
 
 ネビル・シュート『渚にて』を少しづつ読み進める。しばらく活字小説から離れてたから面白ーい。年末までに読了できれば2003年ベストにカウントできるな。今年はベスト5やろうにも小説は読了5冊いってないんじゃないか?しかも今年出たのは読んでないし。『海辺のカフカ』とかはもう去年なんだよねー、時が経つのは早い。
 

2003.12.11.(木)

■angela『ソラノコエ』/アルバム

 

 こ れ は イ イ 。
 自分にとって新規開拓の歌い手のアルバムを買うのは冒険でしたが、これはアタリだ!
 何がイイって全曲イイです。10曲ハズレが無い。全てが繰り返し聴きこめる予感。アルバムの曲丸々気に入ったのは宇多田の『Deep River』以来かも。

 歌詞の隅々、曲調の向こう側に「才能」の二文字を感じる…まだ若いだろうに、ちょっと落ち込む(僕が)。
 気に入ったのでネタが無いときに一曲づつ紹介していこうと思います。
 
■今日は
 
 テレ東で深夜にやる『修羅雪姫』を観る予定。前情報全然集めてないんだけど、忘れなければ感想書きます。斜めになるかまっすぐになるかは、未定。
 暇な人は一緒にチェックしようぜー。
 
■今月は
 
 コミックスは17日の『ツバサ』3巻と18日の『無敵看板娘』6巻がチェックですな。
 『ツバサ』は今年出会えて良かった作品。『無敵看板娘』は今年もテンションを保った作品。今日のチャンピオンの話も楽しかったっス。やっぱ子供の夢は壊しちゃだめだよなー。僕も、仮面ライダーを信じてる子供の前ではちゃんと変身してあげる予定。僕の携帯は555仕様なんで。
 

2003.12.12.(金)

■寒いです

 

 今日はあり得ないほど寒いです。凍ってました(僕が)。

 寒さに強いと言えば白クマですが、白クマも中々大変です。北の方も結構危険なんですよ。白鳥座の聖闘士とか、修行に白クマくらい相手にしてそうですし、間違ってオーガに遭遇したりしたら素手で葬られます。
 そんな現実が嫌で、アリューシャン列島を横断しようとした祖先に乾杯。その意志を継いで日本にたどりついたのが、僕だ。
 
■『修羅雪姫』/テレビ東京
 
 うむ、結局流し観になってしまった。

●釈由美子が綺麗だった。

●刀と超高速列車が同時に存在するSF日本という世界観は結構面白いと思った。

●一部のジャンプ漫画並にゴリ押しで戦闘シーンへ突入だった。でもそれでイイと思う。

●殺し人が一時の平安を→悲劇の結末…という流れはなんとなく『るろうに』追憶篇を思い出した。

●感情欠落系の釈に向けられた「悲しいときは悲しみまくれ」みたいな台詞が、ラストの慟哭にかかってるのは地味にイイと思った。

 こんな感じで。感想は、なんか書きづらい作品だと思いました。映画ってこんなもの?
 
■angela「over the limits」/アルバム『ソラノコエ』収録
 
 「いつの間にか ぬるい世界に 慣れてしまうのは嫌で」

 夢追い唄です。アルバムの裏に志麻と音山くんのイラストが付いてる通り、かなりステルヴィアにコミットして作られたアルバムと考えられるので、ステルヴィアの夢追い部分の出だしの歌という印象。なんか、天才学校に合格して宇宙くらい救えそうな気にさせてくれる一曲です。

 アルバムの第一曲目に持ってきたのが熱い。静かなイントロからアップテンポに変わるところで一気にangela世界に引きこまれます。
 イメージする言葉は、月並みだけどやっぱし「宇宙」。
 

2003.12.13.(土)

■どうも

 

 すっかり夜型になってます。現在14日の深夜二時。多分、明日の午前中のバイトまでこのまま起きてなければならないのがツライところ。自己責任だけど。

 今日(昨日)は皆で朝食を食べよう会の第二回を開いたんですが、今回は三名の応募があり、僕も含めて四人でファミレスにて早朝会合。
 先週来る予定だったけど起きれなかった人の、「NHKの受信料を払いたくない」という主張を一時間ほど聞いて微妙な気分に。
 「理屈は分かる……それでも払いたくないんだ」という台詞はちょっとカッコいいと思いました。「それでも……守りたい世界があるんだ!」とゴリ押しで仮面に特攻する最終回のキラくらいカッコいいと思いました。

 バイト行く前には王の正体とナージャがどっちを選ぶか分かってるんでしょうか。もしかしたら僕かもしれません。王も、ナージャと結婚する人も。パンダだって、それくらいの夢は見るのさ。
 
■angela「明日へのbrilliant road」/アルバム『ソラノコエ』収録
 
 「羨む事に慣れてしまったら 誇れる自分が遠ざかっていく」

 夢追い唄その2です。「over the limits」で駆け抜けるだけ駆け抜けて、次はスローテンポの曲か?とみせかけておいてさらに駆け抜けるようにこの曲に突入します。とにかくダッシュです。それだけ走ればそりゃ宇宙くらい救えます。
 夢追い唄を連続で持ってきたのも破壊力があります。パンチはシングルよりダブルです。実はこのあとトリプルと続いてそのままデンプシーロールになるんですが、もうホント無限大の軌道でどこまでも行っちゃう感じです。

 アニメステルヴィアOP。制作時間が無かったのか、それだけ第一話を印象づけたかったのかは分かりませんが、一話のハイライトからなるOP絵。そのバックに流れていたのがこの曲。異様にマッチしてました。最後に志麻とアリサの握手のシーンで曲が終わるのがなんとも象徴性が高くてほんと「主題」歌という一曲です。
 

2003.12.14.(日)

■第45話「王の目覚め」/仮面ライダー555感想

 

●今回は展開として落ち込みました。初期から理性人だった木場が作中では一番好きだったんですが、今回で理性人の称号は完璧に崩壊。木場くんは向こう側に渡られてしまいました。南が車で突っ込んでくるのを迎え撃つシーンは第一話のリフレインです。第一話も同じようなシーンの後木場は殺人を犯しています。その時のただ怒りのままに人間を憎悪する木場にこの終盤で再び回帰してしまいました。ギリギリ、木場は殺人は第一話でしかやってないのでハッピーエンドもあり得るのかと思ってたんですが、今回の大量殺人でもうバッドエンドは避けられなくなってしまったと考えられます。澤田しかり、結花しかり、いかなる理由があろうと大量殺人者は報われない仕様になっています。また子供向け番組ではそれで正しいと思いますし……「自分が怖い」と言ってた巧を勇気づけてたのが木場なのに、結局心が暴走したのは木場の方だったとは。

●エンタメで気になるのは木場、巧の敵に回るのならなんかパワーアップが必要じゃないかという点。番組的に木場−巧が対立項になると思うんですが、だとしたら巧のファイズブラスターフォームは強すぎるんで、木場くんも少しパワーアップしないと闘いになりません。考えられるのは……1、映画版のように激情体になる。2、映画版のようにオーガドライバーで変身する。3、テレビ版専用の強化パーツが登場。……なんか変身が本当にありそうな気がしてきた。番組前のオーガ、サイガが登場する映像は、去年の龍騎の終盤にも劇場版オンリーのキャラが登場したようにただのファンサービスだと思ってたんですが、555の場合装着者が固定されてないから、新しいライダーを出しても新しい人間を出す必要はない。つまり龍騎だったらあと5話で新ライダー登場=新キャラを掘り下げる時間は無い→あり得ない…だったんですが、555は新ライダー登場=既存のキャラが変身→いきなり新ライダーが登場してもまとめられる…という可能性があるんですよね。ベルトの装着者を固定しないことで「力は使う人次第」というのを少なからず描いてきたと思うので、ラスボスサイドも外的な力を自分の意志で「使う」というのがあった方がいい気がしますし。

●で、ラスボスも分からないんだが、最終勢力図も分かりません。混沌。とりあえずくくれるのは[巧、敬太郎、真理]と[木場、ヤギの人]くらいです。他はどのようにまとまっていくのか本当分からない。エビの人とムカデの人は社長とまとまりそうなもんですが、前に「村上くんとは敵になるかも…」みたいなエビの人の台詞があったんでやはり分かりません。敬太郎とも木場とも友情がある海堂は?巧的な考えをしつつもヤギの人がお父さんな三原はどうするのか?何より「王」がどの陣営につくのか分かりません。草加は、次週の巧とのサイドバッシャー共闘燃えなんですが、すんなり仲間になるとは思えないし……このまま、混沌としたまま乱戦になるのかなぁ。

●しかしながら、木場がこんなことになってしまった中、巧がカッコいいです。やっぱり何だかんだ言って主人公好きです僕は。「ジレンマは終わらない♪」的な立ち位置で、去年の真司をちょいとばかし感じさせるスタンスになってきました。これは去年同様、ラスト2辺りで信念を宣言してくれたら最高だなぁ。夢無し、主体性無し、自分に自信無しで始まった巧の最後に描かれる決意というはちょっとカッコ良すぎる展開です。
 
■第44話「どっちが好き?究極の選択」/明日のナージャ感想
 
 「私は私を好きになってくれた人じゃなくて 私が好きになった人を選んだのよ」(ジュリエッタ)

 ラストシーン、窓がバババッと開いたその瞬間まで、その混乱に乗じてキースと共に逃げるんだと信じてました。

 そして訪れる衝撃の時。最後の瞬間までハラハラ。



 フ ラ ン シ ス な の か よ !



 ぽかーん。ダメだ。完っ璧にキースに感情移入して観てた。そうか、ダメなのか。どんなに行動でもって誠意を示しても、一番困っている時にバイタルに助けたとしても、憧れの王子様には敵わないのか……しょぼーん。

 しかしまあ、少し身を引いてアニメ的に考えてみればフランシスを選ぶのが自然とは思う。ナージャは雰囲気といいストーリーといい、昔から繰り返されてきてある程度人々の共通認識になってる少女物語の王道にそって作られているという気がするので、まあ、なんというか最後はやっぱりアルバートさん(古い)という帰結が落ち着くと言えば落ち着く。それにメインの視聴者である幼年の少女達に対して「自分が本当に愛するなら犯罪者と行くのもまたOK」というメッセージを発してしまうのは、いくら価値観が多様化した時代といえど作り手としてもはばかられると言えばはばかられて当然という気はする。

 まあなんというか、バイタルに信念を貫いても、どんなに強くても、少女の心はつかめない。そんな時代さ、それもイイじゃんという感じ?
 今日のナージャを教訓に、コレからは僕も金と地位と名誉を手に入れるべく邁進しようと思う。そして全てを手に入れた暁にはノブレス・オブリッジで弱者のために頑張ろうと思います。

 何て言うとでも思うてか。

 ダメだ、100%キースよりの人間だ僕は。
 僕は一パンダとしてキースでもイイという女性からの結婚申し込みをお待ちしています。
 

2003.12.15.(月)

■03号/WJ感想

 

●LIVE
 待ちに待った梅澤先生の新連載です。さすが梅澤先生です。第一話では続かなそうな雰囲気バリバリです。しかしそんなことは予想の範囲だ!
 これまでの梅澤作品を全部ぶち込んでみましたという印象です。まんま晴矢と岡本くんな主人公二人の関係は『BOY』ですし、ロックのカタルシスで救ってやる対象として心に闇を持ってる暗井くんが存在してるあたりは『無頼男』っぽいです。そして一番ウケた「かアァ!!」で口から火球吐いてる辺りはスケール的に最初から『SWORD BREAKER』のグルトニー様です。
 まあ梅澤先生の良さは、1、ロック…2、と思ったら普通にイイ話を描いたりもする…3、打ち切られても衝撃を残して去っていく……って辺りなので、今後も温かい目で見守りたいと思います。いや、コレはマジで。
 あと、ウチのサイトは何を血迷ったのか『無頼男』に関しては全巻感想書いてるので、暇な人は「感想(下フレーム)→本(左フレーム)→comics」でどうぞ。

●デスノート
 やっぱコレはイイよ!
 Page3.家族…ときました。ここまで描写した以上家族が枷になる展開がいずれ訪れるんだろうなぁ。というか粧裕ちゃんにオレも二次関数教えてえとか思った人挙手……じゃ、なくて、倫理的に危険球投げてるなぁと。それが大人の読者としては面白いんですが、月くんがかなり魅力的に描かれてるんで、高校生の読者とか、中途半端に反社会的な年頃の読者にはどう映るのかなんて。といってももう少し控えめに描いて欲しいとか微塵も思ってないんですけど。月くんにはもっとイっちゃって欲しい所存。そしてそれを怪しくカッコよく描いて欲しい所存。

●ブリーチ
 感動。なんで剣八がやちるを拾う気になったのかとか断片的で全然情報無いんだけど、「名前」にまつわる語りだけで剣八とやちるの絆が伝わってきます。長々と過去話をやる100倍の効果があったんじゃないかと。これは久保先生凄い。バトル時から斬魄刀の「名前」を重要ファクターにしておいて、ここでやちるとの絆に「名前」を絡めたのが最高。こういう象徴的なことをやってくれる作り手は媒体を問わず僕大好き。
 個人的に思うところあり。「名前なんて記号のようなものだから」(おもいでエマノン)を時々引用する僕ですが、これは逆説的にだからこそ名前は尊いということを言いたいがためなので。

●アイシールド21
 面白くなってきたぞー、というところで次号増大巻頭カラーですか。この作品でしつこく描かれている、生まれつき才能のある者と無い者という視点。パンサーを生まれつき黒人の筋肉を持ってる才能ある者サイドとして立ちはだからせたところで次号クライマックスです。才能に打ち勝つ一つの解答を描くんじゃないのかなぁ。まだ描かないかなぁ。

●ハンター×ハンター
 「結局 ジャイロはゴンと出会うことなくこの街を去り どこかへ消えた」
 えー、出会わないのかよ!と誰もが思ったはず。これは、冨樫先生の長期やります宣言と受け取って、FANとしてはポジティブに捉えておきたいと思います。

●ボーボボ
 ピンボールが面白かった。

●ブラックキャット
 「トレイン君…強い信念は…どんな強大な力にも勝る武器になる」
 いいシーンなんだけど、トレインの信念ってなんでしたっけ?『るろうに』とか、主人公の信念が初期から所々に暗示的に埋め込まれていて、最後に回帰しながら収斂する様に感動したものですが、こちらは大枠が『るろうに』と似ているにもかかわらず、ちょっとトレインの信念は本気で忘れてしまいました。
 げしっと蹴りを入れるイヴのコマは本気で面白かったです。

●ごっちゃんです!!
 つの丸の格闘技好きが伝わってきてほのぼのした回でした。ヴァーリ・トゥードの説明部分の絵面白すぎ。ガードポジションから三角締めにいくカーロスの絵とかも妙に本当っぽくて良かったです。これら全てをギャグ落ちにできるのがつの丸です。

●神撫手
 「神撫手」は辞書登録していたんですが、これも今日で無為となります。
 終盤にいきなり電脳社会とか電気信号とか出てきて、ああ、結構使いたい設定とかあったんだなぁとしみじみ。最初から電脳とかそっち系でアピールするのも手だったかもしれません。でも、無理かなぁ。そっち方面は『甲殻機動隊』とか凄い作品あるからなぁ。  
 


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