2004年04月後半の日々の雑記

2004.04.16.(金)
■雑想
 
 やるべき仕事が多いので、明日は休日だけど研究室に行こうと思います。頭に描いていた予定に少し処理速度が追いつかなくなってきてるような気がするんで、頑張ります。主にクラナドをプレイする時間を作るために。

 本日購入、CLAMP『ツバサ』5巻

 やる気が減退してる時に読むと勇気づけられます。そうなんだよ。未知のモノを探求する作業というのはとても楽しい。
 
■CLAMP『ツバサ』4、5巻/マガジンコミック
 
 「目に見えることだけがすべてじゃない 世界にはね まだ誰も目にしたことのない不思議がたくさんあるんですよ それを知ることが 本当に幸せなんです」(小狼パパ)

 同意。謝る代わりにありがとうとか、さくら姫の笑顔の話とか、普通の人向けに心に響く話は多々あれど、僕の心に一番響くのは小狼パパ→小狼へと受け継がれるこの姿勢が描かれる場面だなぁ。

●霧の国篇

 バトル無しのショートストーリー篇。バトル無しと言うのは少年誌で連載するには勇気がいるんじゃないでしょうか。少年層の読者の反応は分かりませんが、僕はこの話し超好き。上の父親の言葉を思い出して「そうだね 父さん」と小狼くんが自分なりの生きてる楽しさを思い出すところが好き。さくら原理主義の信念、行動力がカッコよかった小狼ですが、その分どことなく余裕の無さもありました。そのあたりの緊張がすこし和むのがこのショートストーリー。湖を上がった後の、まあ気楽に心に余裕を持っていこうよというファイの語りの場面は、背負うものが重いからこそ光る和みって感じで好きです。実は重いものを背負ってるファイが言うからこそイイ。

●ジェイド国篇

 「書物や歴史が真実のみを語っているとは限りませんから」(小狼)

 霧の国の話あたりから小狼くんの学者属性が描かれ始めてるような気がするんですけど、この台詞を含めアカデミックな魅力が全体的に溢れているのが好みです。本が所々効果的な道具として使われています。というか、犯人探しのミステリ風味もあったこの本編、犯人を絞り込む重要なギミックに本がなっています。
 なんというか、この話読んでるとフィールドワークとかしたくなってきます。「旅をしながら本を書いてるご一行」とかホント浪漫ですな。僕は最近随分とサイエンスなことばかりやってるんで、こういうアナログな作業の魅力には惹かれます。旅をしながら各々の地域の言葉を研究するとか、浪漫です。
 本編は謎解き風味。怪しさ、というか物語上こいつしかいねえだろっていう勘で僕は一発で犯人が分かってしまいましたが、別に分かっても楽しめました。あとはエメロード姫の話がイイです。催眠療法とか、他の子供が見ていたものには科学的な裏付けがあるのに対して、さくらが見ていたものだけは超常的にしか説明できないのがイイ。

●桜都国篇

 序盤のみ収録。このあたりからとても話が成熟してきた印象。現在連載中のマガジンから察するに、今までで一番の長編になりそうだし。
 小狼の記憶を手繰ろうとするさくらにかかる対価の代償の場面はやはり切ない。断片的な記憶の情報から自分と小狼の関係性に行き着くさくらの頭の良さも魅力で、お、もしかして…と思わせられるんだけど、やっぱりのしかかる対価の重み。されどそんなことは既に覚悟完了済みの小狼に、それでも小狼はやると小狼を買うファイと黒鋼。やっぱこれの登場人物はカッコいいわ。
 
■雑想2
 
 新生活を始めるにあたって、ちょいとばかり観念的な話とか、抽象的な話とかが出来る知人と出会えるだろうか、本とかよく読んでるような人と出会えるだろうか、まったくそういう話ができない日々がずーっと続いたらストレスがたまるのではないか……といった不安があったのですが、杞憂でした。まあ、院生だもんな、皆。
 

2004.04.17.(土)
■雑想
 
 あー、開放感。週末最高。
 なんか姉とその子が来てます。子、二週間前に初めて歩いたとのこと。そのワリにめっちゃ歩いてます。新しいことが出来るようになって、今スッゲー楽しい時期なんだろうなぁ。

●コレを楽しむ時間を捻出したくて日々頑張ってるシリーズ

4月21日(水) 宇多田ヒカル『誰かの願いが叶うころ』 どんな歌かまだ微塵もしらないけど、きっとこの1曲だけで数週間はモチベーションが保てるはず。
4月24日(土) CASSHERN 紀里谷・宇多田夫妻最高。予告の「キャシャーンがやらねば誰がやる!」に惚れた。
4月24日(土) 電撃ホビーマガジン6月号(ラクス・クラインフィギア付き) 買っちゃいそう。無論ラクス目当てで。
4月28日(水) CLANNADO-クラナド- プレイ総時間80時間上等(強気)。
4月30日(金) 赤マルジャンプ2004SPRING ごっちゃんです!完結編!
5月21日(金) 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト ディレクターズカット版 超名作。
5月26日(水) angela『fly me to the sky』 これもきっとしばらくの間の刺激剤に。

 全部買うとは限らぬが、とりあえずこれくらいチェック。
 

2004.04.18.(日)
■第13話「金色の糸の罠」/仮面ライダー剣(ブレイド)感想
 
 「体は二つ無いんだ いったいどうしろって」(剣崎)

 ところが橘さんはジェミニのカードで二人に。体二つあるじゃん!

●橘さんを轢き返す剣崎くん
 ウィリーしてジャンプしたところまで、剣崎くんは橘さんを飛び越えて制止する気なんだと思って見ていました。そのまま轢きました。この前轢かれたんで、轢かれたら轢き返す。対価は平等です。

●睦月登場
 ちゃんと出演俳優とかチェックしてる人には分かったみたいですが、この人がレンゲルらしいです。メチャクチャ普通の人です。意外。レンゲルは最強のライダーと初期制作会見から発表されていたので、もっと癖の強いキャラ(龍騎なら北岡、浅倉、555なら草加みたいな)を予想していたんで意外です。これはコレからどうとでもキャラが転がっていきそうで楽しみです。とりあえず今回の時点で剣崎くんと出会ったのがポイントになりそうです。

●ライトニングソニック
 カードの演出が動物重視になったのが最高です。ダバダバ走ってるジャガーが最高。ジャガーよろしくでブレイドもダバダバ走ってたのを見てさらに燃えました。かけ声は再びウェーイです。これは、なんか、ダサカッコイイ。

●バーニングディバイド
 分身する意味があんまりねぇと思いました。敵が二体いて、そいつらを同時に撃破みたいな展開が今後あったら激燃えだとは思いますが。

 漠然とした予想として、1、既定のアンデット以外の敵が終盤出てくるんじゃないだろうか。2、その頃にカリス封印イベントがあるんじゃないか。というのがあります。1は、キングのアンデットがラスボスよりも、そのキングを使用して倒さねばならない相手がいた方が面白いと思うので。2、は序盤でカリスがアンデットと明かした以上当然予想されるので。なんか、終盤かなり面白そう。文章の端々のやる気から感じられたかもしれないけれど、正直、龍騎、555ほどの魅力は剣には感じてなかったんだけど、いい感じの終盤への期待に、バトルシーンの盛り上げ方も改善されてきたと、順当に面白くなってきてるんで、ココは一つ終盤を楽しみに見続けて楽しみたいと思います。
 
■第12話「悪の華・ポイズニー参上!って誰?」/ふたりはプリキュア感想
 
 「あなた 誰です?」(おばあチャマ)

 おばあチャマが謎のベールを少し取りました。カッコいいなおばあチャマ。

 おばあチャマ投げを打ってます。まだまだ謎の力を持ってそう。実はサイボーグばあちゃんで戦闘要因もこなすようになると予想してるんだがどうか(WJネタ:サイボーグじいちゃんG@小畑健の代表作より)。

●今週のポイント
 ・ブレキストン博士。もう非道い。非道い科学者像です。あたま爆発してるし。もう、ああいう科学者になりたい。ほのかの尊敬を受けられるなら、あたま爆発させてもイイ。
 ・ギャグが減少。コレはまあ、ギャグ要因(ゲキドラーゴ)がいなくなったんでしょうがない。
 ・ホントにお家に帰るポイズニー。コレは、結構画期的なネタです。

「何か変わるのかな」「今のままでいたい」
 この前の「コレからも出会っちゃうの?」もそんな感じでしたが、何となく環境の変化への暗示があるような気がします。正体バレイベントとかあるのかな。ライダーだったら終盤で身近な人に正体バレというのはよくあるんですが。

 新幹部のポイズニーは今までの連中と違って邪悪に知的です。なるたけ自分の手を汚さずに引き際を心得てるあたりも頭脳派。ほのか、あんな胡散臭い博士に騙されてちゃダメじゃん!頭脳はほのかが担当のはず。なんで、見たい展開はほのかとの頭脳戦。うんちく女王とか呼ばれてますけど知識だけじゃないのよみたいな展開とか見たい。

 次週もうキリヤ出てくるの!流れを変えてきましたな。
 

2004.04.19.(月)
■21号/WJ感想
 
●澤井DEATH NOTE
 この漫画、間違ってDEATH NOTEの単行本に本物のpage18の代わりに掲載されないだろうか。

●ボーボボ
 「食品は無数の食物連鎖の最下位」のコマがヒット。「無数の」って熊しかいないじゃん!

●DEATH NOTE
 大学篇始まっちゃったー!
 短期構想だったものを人気が出たため修正したのか、もとからここまで考えていたのかは分かりませんが、とにかくコレでかなり長い物語になりそうな雰囲気が漂ってきました。何コレ、今までのが序章に過ぎなかったとでも言わんばかりの新展開です。
 どうなるんだろうか。素人なら二人の間に本当の友情が生まれてしまい……なんてのを考えそうだけど、DEATH NOTEだからなぁ。とにかく面白いのは確か。2004年はコレかなぁ。

●BLACK CAT
 どうやって倒すの?と読者に興味を持たせるところまではキたかと。これで「奇跡」、「急激なパワーアップ」、「新技」以外で倒すのならイイ終わり方と思えそうです。既存の描写にある道具だけで倒せそうな気配が無いのが不安なんですが、逆に既存の道具立てだけでコレは!と思える倒し方だったら矢吹先生を尊敬します。

●テニスの王子様
 ラスト2p最高。その左手なんだよ!そのポーズなんだよ!
 「無我の境地」なのに発光かよ!とか、そもそもテニスなのに発光かよ!とか、そんなレベルのツッコミではまだまだという世界まで来てしまったので、左手にツッコんでみました。

●BLEACH
 「誰も雛森がここまでして脱獄するとは思いもしなかったからだ」
 というワケで、読者の知る雛森が秘める過激さは死神世界では共有されてなかった模様。というか「そんなもん理由は一つしか無えよ」、「雛森を助けに行く」って、もしかして雛森ちゃんは藍染殺害の下手人と戦う気なんでしょうか。仮にも隊長格を殺した相手なんでそれはヤバい。それを日番谷がヒーロータイミングで助けるんでしょうか。そんなことされたら、イヅルに勝ち目ありません(恋いで)。先週のジャンプインジャンプで伏線張った以上イヅルとのイベントは必ず描くんだろうなぁとか、雛森物語にも色々暗示はあるんですが、とりあえずここまで内に秘めた強さを描いてきた以上、助けられ要因としての役割だけじゃなく凛と戦う姿を見たい。今、雛森物語が一番期待度高いです。もう、今週の扉絵切り抜いたろうかと思うほどに。

●未確認少年ゲドー
 コレ、本格的に生き残って欲しいと思うようになりました。ハッピーエンドなのか疑問符が残る古典童話的な終わり方が最高です。ゲドーくんが必死に犯人を追うのを未確認生物同士の仲間意識からくる糾弾と読ませておいて、実は犯人自体を心配していた善意だったなんて裏返るのも面白いです。
 そしてラストの「そうかもしれない〜でも…」と思考放棄しないで考え続けている讃良ちゃんがイイです。サービス要因ヒロイン感も強いキャラなんですが、性格とか、WJキャラの中でもかなり好きな方なんですけど。
 前回みたいなサービス話と今回みたいな深みを入れた話、両方できるのはとってもイイと思うんですが、掲載位置みる限り新連載三つの中では不評な方なのかなぁ。今週号のアンケート。DEATH NOTEは書かずとも生き残るんで変わりにコレ書こうかなぁ。

●武装錬金
 R.O.Dトリオがカッコいい!特に六舛。眼鏡拭いてる六舛。多くは語らず友の名のみを呼ぶ六舛。カッコいい。
 (ちーちんの伏線を消化しつつ)仮面ライダー的な状況(人間の敵と戦いながら、その敵と同じに括られてしまう状況)に置かれてしまうカズキと斗貴子さん。そこに飛び交う新敵震洋の煽動プロパガンダ(校内放送という安いギミックなのが異様に雰囲気を盛り上げてると思う。ミクロな日常が舞台でも戦争プロパガンダに情報操作が入り込みうる怖さというか……あと情報操作してる奴の武装錬金が"霧"なのとか上手すぎ)。されどそんなものには惑わされないR.O.Dトリオ。カッコいい。クライマックスでのサブキャラの活躍ほど燃えるものは無いです。
 ・カズキの上着着てる斗貴子さんにトキメキ。
 ・コレ、まひろがキーパーソンの予感。作中の"正しさ"を凝縮した行動、台詞が出そうな。

●いちご100%
 エロいです。エロ担当の交代劇が本話だったのかもしれない。さつきから向井さんへ。さつきが負け犬モードです。

 ワンピ、BLEACH、武装錬金あたりと僕の好きなヤツが続きが気になる終わり方な21号でした。そしてクライマックスでおあずけされたまま3週休載のハンターがいい加減ダメージデカいです。次週の合併号には絵も回復して復帰と信じたいです。
 

2004.04.20.(火)
■雑想
 
 通学途中のミニストップでプリキュアドールを発見したんで買ってみた。
 中々良い。やっぱり中身を選んで買えるってのは嬉しい。おジャ魔女のガチャガチャの時はももちゃんを出すのにエラく苦労したものなので。

 明日は研究室へ行く前に宇多田の新曲を購入し、ヘビーリピートで聴きながら日中作業する予定。そう心に決めてるだけで、明日の生活に希望が持てる。

 いじょう、平日の文章は中身が無くなってきてる今日この頃でした。
 

2004.04.21.(水)
■雑想
 
 今日は朝から科学哲学ってて疲れました。

蒼穹のファフナー公式

 テレ東の深夜枠ってことでやっぱし仙台では見れないな……至極残念。公開されてるangelaの曲がまたイイだけに残念。

●本日購入、宇多田ヒカル『誰かの願いが叶うころ』/シングル

 朝一のTSUTAYAで大マジで一番に購入。そんなに気合い入れてたワケじゃないんだけど、結果的に開店前からドアの前で(一人)並んで買った形になっちまった。

 感想ー↓。
 
■宇多田ヒカル『誰かの願いが叶うころ』/シングル
 
 「みんなの願いは同時には叶わない」

 「誰かの願いが叶うころ」というタイトルから、「誰か」を「応援」する応援ソングなんだろうかと素人考えの予想を淡く抱いてもいたんですが、そんなワケありませんでした。さすが宇多田ヒカル

 「誰かの願いが叶うころ、他の誰かの願いは叶わない」という、むしろ願いが叶わないネガティブ部分を歌い上げる歌でした。が、無論逆説的に本当に伝えたいのは、ポジティブ部分である、願うことの尊さ、美しさです。そのあたり、ネガティブポジティブと称される宇多田ヒカルの本領を発揮している、とっても「らしい」バラードになってると思います。つーかかなり名曲。

 昔、本当に輝いてる芸術作品とは、伝えたいことと逆の概念をどれだけ広がりを持って受け手に伝えられるかだ、つまり「生の輝き」を伝えたいのなら、いかにしてその背後に広がる「死の虚無」を伝えることができるか、そうやって「死の虚無」の中に光る一筋の「生の輝き」を際だたせることができるかだ、なんてことを書きましたが、その考えは今でも変わってません。宇多田ヒカルはそれができる歌い手です。「孤独じゃない」ことを歌い上げるためにとことん「孤独」を歌ったり(「For You」)、「実存の輝き」を歌い上げるためにとことん「構造の無機質さ」を歌ったり(「Parody」)する歌い手です。常にネガティブな部分に焦点をあて続けるがゆえに、そのネガティブが裏返る、それが宇多田ヒカル。その辺りは何のリスクも背負わずにネガティブさを捨象し、無条件の肯定だけを歌っている世にはびこり気味の自我肥大支援ソングとは一線を画しています。宇多田カッコいい。

 また、この曲については「仮面ライダー龍騎」っぽいと思いました。全員救済は無理、誰かの願いを叶えるということは誰かの願いを抹消するということ…なんて辺りが。最後の帰結がそれでも「願う」んだというのも共通しています。
 

2004.04.22.(木)
■雑想
 
 専門絡みの講演会に行って来たんですが、内容はイマイチでした。説得力ねー。

 本日読了はネビル・シュート『渚にて』

 朝五時頃まで読んでた。ねみー。
 
■ネビル・シュート『渚にて』/創元SF文庫
 
 「しかし、要するに、誰も読まない書きものなんか、たいして意味がないように思えますね」

 「それでも、やはり、何か書き残すべきですよ」

 近い未来に人間が死滅する世界の話なんですが、そこで敢えて「歴史」を書き残すことについての対話がコチラ。

 あらすじとしては、核戦争で北半球が死滅してしまい、残された南半球にも放射能が徐々に迫ってきている。残された時間を人々はどう生きるか……みたいな話。名作と呼ばれるだけあって、読んで損無し。ちょいと、ラスト100Pは久々に眠るのを忘れました。

 世界滅亡なんていうとパニック映画のイメージが強いと思うんですけど、コレはなんつーか真逆で、非パニックの世界滅亡話です。滅亡するその瞬間まで、法と倫理を重んじ、他人を思いやり、過去との関係性、ひいては未来との関係性(無いのに)とを大切にする人間の善意が描かれます。一昨年翻訳が刊行されて僕的にスマッシュヒットした『パイド・パイパー〜自由への越境〜』でもネビル・シュートは戦争という極限状況で光る人間の善意を描いていたと思うんですけど、どうにもこのネビル・シュートという人は本気で人間の善意を信じてたみたいです。ともすれば今の日本で一笑にふされてしまうような善意を、本気で凝縮して作品にコレでもかと詰め込んでいます。ネビル・シュートカッコいい。

 なんちゅーか艦長の「おみやげ」の意味に気づいた時に鳥肌が立ちました。詳しく書きませんけど、故人の記憶を尊ぶような人じゃなけりゃ、最後の瞬間まで自分を律して善意なんか貫けないというか、そんな感じの話。上で引用した赤字の艦長の考え方にも通じる部分なんですが。

 しかし、『パイド・パイパー』と『渚にて』の二冊だけで既に僕的ベスト海外故人作家になりつつあるネビル・シュートなんですが、翻訳、日本ではこの二冊しか出てないんだよな、多分。非常に残念。原書で読むという手もありますが、どうにも小説を英語で味わえるほどには英語力が無いんでなんとも。こればっかりは論文や新聞を読む力とは別次元だからなぁ。いつか自分で翻訳してやろうかという野望もあったりしますが…
 

2004.04.23.(金)
■雑想
 
 明日は朝一でCASSHERN観に行こうと思います。龍騎映画の時、公開初日は朝一席取れなかった映画館なので早めに行こう。

 本日は、貞本義行『新世紀エヴァンゲリオン』9巻三田紀房『ドラゴン桜』3巻とGET。

 エヴァは、やっぱり精神汚染されるアスカはイイなと。
 コレ、漫画版はアスカ復活をどう描くんだろうか。アスカ復活に限らず、終盤は抽象度を落として分かりやすいヴァージョンとしての結末を見たいなーなどと思ったり。
 
■三田紀房『ドラゴン桜』3巻/モーニングKC
 
 「自分の考えをいかに人に伝えるか これは徹底的に相手の立場に立たなければ成り立たない」

 論文、プレゼンテーション、説得、さらには創作。こういった活動を行うにあたって、このことが分かっているかどうかが出来る人と出来ない人とを分かつ一つのポイントじゃないだろうかと常々思っておりました。受け手の心理、求めているものを想像力を働かせて把握することがまず第一。そして受け手の立場に立ち、受け手としてはどういうプロセスで提示されれば分かりやすいのかを踏まえて戦略を絞る。コレが自分の考えを人に伝えるための第一のポイントかと。これが出来ないと独りよがり発言になってしまい、中々人の心は動かない。そんな論文、プレゼン、創作、結構世に溢れてるような気もするんですけど。
 作品内では受験小論文のノウハウの場面でこの語りは出てくるんですけど、上に挙げたように論文、プレゼン一般などまで拡大可能で、普通に大人にもためになる話が出てくるのがこの漫画の魅力でしょうか。

 もう一つ今巻で印象に残ったのは「知らないということは怖い」の部分なんかも。受験勝負において東大新聞という価値のある情報を知ってるか知らないかで差がつくことを例に、「知る技術」を学ぶことの大事さなんかを語っているんですが、僕的にもこの歳、この環境になってこの「知る技術」の大事さは身に積まされています。そんなこんなで最新の論文、研究発表なんかの情報を追う日々です。

 また、この「知ること」という点について最近思う雑感を付け加えるなら、何かを「知る」ことを選択するということは、何かを「知らない」ことを選択することでもあるんだというあたり。特に、昨今、手に入る情報は爆発的に増加してるワケですが、にも関わらず人間の時間は1日24時間に限られている。なんで接種できる情報量には限りがある。そうすると当然情報の選択が迫られ、自分で何を「知る」か、何を「知らない」かを選ばなければならない。僕なんぞを例に挙げれば、自分の専門に関する情報なんかは「知る」ことを選択しているワケですけど、反面芸能情報なんかは「知らない」選択をしている自分がいます(最近ホント芸能人とか分からなくなってきている)。この状況が加速度的に進めば、多分自分の専門のコト以外まったく分からない人が増えていく、趣味の分野なんかでは特定のジャンルに専心するオタク属性の人が増えていく、そんな状況が予測されるように思います。コレは様々な課題に立ち向かうにあたって、取得情報量の増加と高度専門化を同時に行っていかなければならない今の世の中ではやむを得ないことだと思うし、高度専門家が増えるのはまあ格好いいしいいだろうとか僕なんぞはワリとポジティブに捉えてるんですが、それでもやはりリスクもあります。どんなリスクかといえば、それぞれが自分の専門、専心してる事柄についてしか知らないため、異なる背景(専門、専心事項)に属する者同士の相互コミュニケーションが難しくなってくるんじゃないかというリスクです。そこに排他思想とか自我肥大なんかが侵入してくると、起こってくるのはかなりディープな争いなんじゃないかと、そのあたりがリスクかと。そんなリスクも予想される世の流れだからこそ、相互理解の技術の成熟(上の台詞のように相手の立場に立つエンパシー能力の強化とか)、そして自分の専門、専心事項以外にかならず万人が共有していなければならない価値の判定、そういった作業が今大事なんじゃないか、そんなことをフと考える今日この頃です。  
 

2004.04.24.(土)
■雑想
 
 CASSHERN観てきました。
 あんまし深く内容に踏み込んだ話をするつもりは無いですけど、一応、何の先入観も持たずに観たいと思ってる人を考慮して、以下反転して簡単な感想。

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 なんつーか普通の楽しさ度でした。
 ただ驚いたのは、予告の「キャシャーンがやらねば誰がやる!」あたりからは特撮系の燃え映画なのかとも思ってたんですが、実際はエラくしんみり系&戦争はダメだねということを訴えるメッセージ映画の色彩が強かったことです。
 新造人間と普通の人間と出てきて、お互いが争い合い……ってな感じなんですけど、こういうテーマに触れたのが初めての人ならいざ知らず、その、何というか僕は去年ガンダムSEEDに仮面ライダー555とかなり気合い入れて観てきたので、「紀里谷監督、そこは僕が半年前に通り過ぎた場所だッッ(烈海王風)」ってな想いが始終つきまといました。
 実際、かなり予想通りに話の流れが進みました。特にガンダムSEEDと話の流れがほとんど同じです。最初に相争う二つのカテゴリーがあって、序盤では一方に盲目的に属して戦う主人公→終盤で相互の争いを止めるために戦う方に流れる……というのが同じです。止める方に流れるんだけど、結局最後はほとんど何もできなかったという帰結まで一緒です。そんな中で一筋の希望がガンダムSEED同様描かれるんですが、その希望がSEEDに比べてうーんって感じ、ホントただの希望って感じ。SEEDにおける34〜36話とかが無いんだけど、取りあえずルールルルー(感動の記号)って歌っとけーいみたいな感じ。
 また、新造人間ってあたりから主人公の人にならざるモノの苦悩も描かれるんですけど、こっちも仮面ライダー555の巧を観てきたモノとしては全然物足りなく感じてしまいました。人間−新造人間の図が人間−オルフェノクの図と同じなんだけど、こっちもうーんって感じ……もっとこう、俺は戦う!人間として!ファイズとして!ダダダーンJutiφ’s♪みたいな燃えを入れるワケにはいかなかったのか。主人公とヒロインの愛がデフォルトなのがどうもなー。真理に拒絶されるイベントが無い巧、フレイに罵倒されるイベントが無いキラみたいな状態だからなー。
 さらに、この前宇多田の「誰かの願いが叶うころ」の歌詞は仮面ライダー龍騎っぽいなんて書いたのヨロシクでこの映画も人間のエゴに焦点が当たってるんですけど、こっちも龍騎と比べてしまうとうーんって感じ。ほぼ蓮および北岡さんと同じ理由で争いを起こしてる人が主要キャラで出てくるんですけど、そのワリに真司の役割のキャラがいないんでほんとただのエゴイストになっちゃってるし。
 続いてバトルシーンのアクションなんですが、こっちもそこそこに燃えなんだけど、555、特にパラダイス・ロストと比べちゃうとうーんって感じ。というか、やっぱ平成ライダー作ってる人たちはスゴいワ。敵兵としてロボが沢山出てくるんですけど、どうにもオートバジン、サイドバッシャー、ジェットスライガー等と比べちゃうと惹きが弱いです。もっとこうバスターホイールで空中から射撃するバカなセンスとか、赤ファイズになって空飛んで巨大剣振り回すはっちゃけたセンスとかはダメだったんでしょうか。そういうセンスに僕が染まりすぎでしょうか。
 そんなこんなで僕が前もって視聴していた番組とテーマ、作りが似ていたため、どうしても相対評価になってしまったんですが、相対評価じゃなく、こういうの初めてという人には取りあえずお薦め。大事でかつ面白いテーマだと思うんで、一度はこういうの観ておいて損は無いんじゃないかと思います。損がないほどに全体の完成度は高いです。周りの人結構泣いてたし。ただ、やはり僕の感想としてこの映画を一言で言うならば、「相互不理解からくる争いの悲劇」入門、あるいは「人ならざるモノの悲哀」入門の映画。そんな入門映画としての位置づけが僕の中では適当に思われます。

 俳優さんの演技はかなり良かったっス!特にガオシルバーとG3!


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■雑想2
 
 ラクス付き電撃ホビーマガジンも結局買ってしまいました。ラクス、思ったよりカッチョいいです。凛々しさと可愛さが丁度良く表現されてます。コレ、本誌の方にキラ&アスランのフィギュアも載ってるんだけど、コレもそのうち別途発売されるのかな。コレは欲しいよな。ラクスと3人で並べたいよ、かなり。
 

2004.04.25.(日)
■第14話「エース封印!」/仮面ライダー剣(ブレイド)感想
 
 「そういえば パズルのピース見つけたよ」(小夜子)

 この死に様は中々切なカッコいいと思いました。04話の「そのパズルのピースは俺が飲み込んだ 怖くてさ 完成させちまうのが 完成されたら、終わりのような……」の暗示が上手く使われてました。完成されて終わったのは小夜子との関係(というか小夜子さんの命)。それでも、橘さんが見失ってた大切な何か(最後の1ピース)を小夜子さんが見つけてくれたという話なんだと思います(最後の1ピースが象徴していたモノが具体的に何なのかは分かりませんが)。そんなワケで公式の次回予告によるとついに橘さんは目を覚ます模様。ようやくですよ、橘さん。

 それにしても今週までの暴走状態の橘さんは最悪です。「俺は花火のように大空に大輪の花を咲かせて」ってなんだ、その頭悪い中坊ゾッキーのスローガンみたいなのは。そういうのとは対局に身近な人を守るのが仮面ライダーなのに、身近な小夜子さんは微塵も守れず。ダメだ。橘さんダメだ!
 この橘さんのダメっぷりは、孤独に落ちても人間に拒絶されても栗原親子を守ろうとする始、敵だと分かっていても目の前のけが人を放っておけない剣崎くんなんかと比べてしまうと際だちます。始:孤独のヒーロー。剣崎:熱血ヒーロー。橘さん:ダメな先輩。

●始
 素直に剣崎くんにお礼を言っていたのが好印象でした。橘さんと比べるとなおさら好印象です。謙虚って素晴らしい。

●バーニングディバイド
 先週は二人になる意味あんまりないんじゃ?なんて書きましたが、ちゃんと意味あるところを見せてくれました。蜘蛛怪人の最初の攻撃がビンゴだったらどうなったんだろう。

●次週
 反省した橘さんに期待。
 
■第13話「ご用心!年下の転校生」/ふたりはプリキュア感想
 
 「ありえない! 何なのコレ!」(なぎさ)

 何なのってほのか1号ですよ!そこにいるほのかちゃんが作ったほのか1号ですよ!

●今週のポイント
 ・フェンスに顔面を連続殴打するなぎさ。
 ・電柱に顔面を殴打するなぎさ。
 ・(ポイズニーを追って)壁に顔面を殴打するなぎさ。
 ・なぎさ、顔面打ち過ぎ。

 顔面を打たずとも、今週はなぎさ100面相が楽しかったです。ほのか1号で感電するスパーク表情と、藤Pと一緒になってアレコレ表情を変えるなぎさが楽しかったです。特に藤Pが隣に座ってる時のなぎさの脳内思考が今回一番微笑ましかったと。

●キリヤ
 かなりイイ。まず転入試験満点だったって言う通り頭も良くて、いきなり襲いかかったりせず「僕はあの二人に興味があるんだ」と、とりあえず観察者に徹してるのがカッコいい。そしてポイズニーと姉弟設定キタ!って感じ。多分、美墨姉弟との対比も描かれるんじゃないでしょうか、その辺りに期待。そしてトドメに、早速ほのかと因縁が深くなりそうな描写が……なぎさ、ほのかの関係が白紙で始まったのがとっても魅力的だと思ったプリキュアですが、ここにまたキリヤとほのかの関係が白紙から始まった感じが……結末をアレコレ想像するだけで楽しいですな。

●ポイゾニー姉さん
 犬最高。キリヤの言葉に「ハァハァ」で犬っぽく相づち入れてたの最高。キリヤの言葉に「ワン!」って答えてたの最高。ゲキドラーゴ退場でギャグ要因減少を心配してたんですが、この人結構ギャグ要因じゃん!しかも今更ですが、「マジ?」の台詞で気づいたのは、この人の声、もしかして『ダーマ&グレッグ』のダーマの人じゃん?それ、超ハマるな。

●ナマズの研究
 ほのか1号の前の学校が発表してたナマズ。アレ何!あのナマズ何!超気になる。
 
■雑想
 
 CASSHERN、昨日は物足りないみたいなコト書きましたけど、昨日寝る前に色々考えてたら結構イイんじゃないか、というかもう一度観たいような気がしてきました。うん、最後の時計の意味とか考え始めると深いワ。相互不理解からくる争いとか、人に有らざる者の苦悩とかのテーマに関してはほんとサワリで入門篇の素人向けって感じなんだけど、全体的に観念的で抽象的で読みとるのが難しいという意味では玄人向けなのかなと、そんな気がしてきました。
 

2004.04.26.(月)
■雑想
 
  な、何だって、「花とゆめ」12号にて「なんて素敵にジャパネスク」が連載再開だってー!(挨拶)。

 その名も「なんて素敵にジャパネスク 人妻編」らしい。人妻て。

 それにしてもまさか氷室冴子&山内直美タッグの漫画を再び読める日が来ようとは。山内直美氏は少女漫画などほとんど読まなかった少年時代の僕が、姉の本棚にあったのを盗み読んで好きになった漫画家さん。『ざ・ちぇんじ』とか『雑居時代』とか好きだったなー。『なんて素敵にジャパネスク』も言わずと知れたオモシロラブコメエンタメ。引っ越しのドタバタで姉の少女漫画は大部分始末されたにも関わらず、山内作品は全て残ってるんで、ここはコンプ目指す意味でも単行本は買おうかと。
 
■今週のWJ
 
 少々忙しいんで今週は簡易版で。

●武装錬金
 王 道 。
 ヒーローモノのお約束。身近な人たちへの正体バレイベント。友には分かっていたっていうのも王道。正体バレは物語の終盤というのも型なので、さーちゃんの本名なんていう(沙織)重大な謎も明かされたことだし、とにかく終わるんだ…というのがいよいよ武装錬金読みの共通認識になりそうです。最後にまひろを助けるという第一話のリフレインを持ってくるのも終盤の王道。似たようなシーンを比べることで、守り人カズキの信念は第一話から変わらないんだ…みたいな変わらない部分と、カズキの成長とか、今度はまひろがカズキの正体に気づいてるんだとか、変化した部分とに想いが行ってしみじみです。
 あとはR.O.Dトリオにそれぞれ見せ場が合ってカッチョいいです。特に震洋を理詰めで攻める六舛。眼鏡同士が対峙したコマが今週のヒット。

●雨女、晴れ男
 むしろ主人公は平山ちゃんとくっつきそうな気がしました(平山ちゃんがイイキャラでした)。

●BLEACH
 色々と雛森を庇ってた描写に説明が必要になってしまうんで、このまま日番谷犯人展開は無いと思うのですが。
 つーか、雛森くんロック過ぎ。「…仇よ」て!もっと包括的な解決を目指す気じゃなかったの!

●HUNTER×HUNTER
 言語化不能。良過ぎ。三週休んでこういう話を描いてくれるなら、存分に休んでくれい。
 本編と外れた感想だけ書いておけば、傷目の医者がスッゲーカッコ良かったのと、コアラが味方になりそうなのがスッゲー嬉しかったです。

 今週号は合併号なんですね。次号まで間があるんで、余力が有れば追々他の感想も書きたいです。とりあえず、次号が出る前に赤マルジャンプの「ごっちゃんです!!完結編」の感想は必ず書きますんで。
 

2004.04.27.(火)
■雑想
 
 やっぱ残りのWJ感想書けなそう。なんか今週は合併号のわりに書きにくい話が多かった気がするのですが。

●クラナド
 発送しましたのメールがアマゾンから届きました。明日中に届きそう。僕的にプレイ時間はまるっきりコウスティングの時間、すなわち、日中思考して疲れた頭を何も考えない遊びで癒す時間と位置づけてるので、とりあえずほわわーんとプレイしたいと思います。しばらく文字反転でのネタバレプレイ日記が続くかもしれませんが(自分用記録の意味合いが強い)、興味無い人はご容赦下さい。

●最近の読了は
 三田誠広『エロイカ変奏曲』
 
■三田誠広『エロイカ変奏曲』/角川文庫
 
 「言葉で説明することはできないけど、音でなら、伝えられるかもしれない」

 ……と言って表題である「エロイカ変奏曲」をピアノで弾き始めるヒロイン。音楽>言葉みたいな発言にもとれますが、そんな「音楽」の場面を三田誠広は「言葉」で伝えてるのが面白いです。僕的にはやっぱ「言葉」だろと思った場面。

 本編はいたって普通の男女モノです。今回は完全な恋愛関係までは行かない感じですが、その辺りはイデアの愛を信じてる三田氏としては観念的な雰囲気を演出したかったんじゃないかと邪推します。実際ヒロインと主人公の話は芸術論を中心に観念的なモノがほとんどだし。
 ヒロインが年上だったり、音楽の話を色々象徴的に使ったり、そしてほとんどダメ人間な主人公が「僕って何?」な感じで自問していって最後にちょっとだけ成長したりと、ホント典型的な三田誠広小説という感じでした。それが好きで読んでるんでイイんですが、最近登場人物に共感するのはさすがに無理になってきました。「お前、もっとやる気だせよ」とツッコミながら読むのがパターンになってきました(逆に言えば心が内向きのか弱い男が好きな人にはお薦めです)。反面、今回はヒロインはやる気があるんですが、上手い具合に壮絶な一元論者でまったく感情移入できませんでした。そんな僕が唯一感情移入できたのは物理学者のジジイキャラだったんですが、やっぱ学者最高、とか思ってたら、結末はヒロイン>物理学者って感じで衝撃。えーと…やっぱもしかすると書き手的にはヒロインに感情移入してもらう気だったのかもしれん。ジジイ視点だった僕はイレギュラーな読者なのかもしれん。
 

2004.04.28.(水)
■雑想
 
 本日購入、CLANNAD-クラナド-(初回限定版)/PCゲーム

 今朝、家を出る前にアマゾンから届きました。
 プレイは帰ってきてからってことで、とりあえず初回特典のサントラCDだけを取り出してポータブルプレイヤで聴きながら登校。な、なんてこった。イ イ 曲 ば っ か じ ゃ な い か !
 登校途中、コレは本格的なサントラが出たら買おうと(まだプレイしてないのに)心に決めたのであった……。

●クラナド関係
 残念なことに、例えニーズがゼロでもこれからはこのサイトにてクラナド感想日記が展開されることになります。軽くポイントだけ最初に言っておくと、1、僕の感想はネタバレが激しい所は文字反転で書く予定。2、掲示板にてクラナドの内容を語りたい人は白文字を選択して頂きたい…の二点。普段はあんましネタバレは気にしないんですが、とりあえず発売したばっかだし、今回はしばらくは気を使ってみようかと。2は、あらゆる生産的活動を放棄してクラナドる廃人系のロックンハーター(ロックな心の人)がこのサイトの閲覧者にどれだけいるかは分かりませんが(むしろいないように願ってますが)、一応お願いしておきます。ただ、これは閲覧者でかつクラナドプレイヤーという不特定の人に対する配慮であって、僕に配慮する必要は基本的にありません。つまり、文字さえ白文字にしてくれれば、僕としてはネタバレで書き込んでくれて結構です。「ゆいまさんはまだそのルート見てないよッ!」とか僕がキレることはありません(でもまあ、雑記から察していただいて僕の進行状況に合わせて話してくれた方が嬉しいですが、まだやってない所の話されてもレスできないっつーのもあるんで)。ただそういうワケなんで、僕の雑記も含め白文字を反転させて見る人は自己責任でネタバレ覚悟して見るように。
 
■クラナド感想日記その1
 
 とりあえずホントに最初の最初の、4月15日までを本日はプレイ。
 本日のネタバレ一行感想はコチラ↓
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 不思議少女キタ――――(゚∀゚)――――――!

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 もう、ホントね。KEYのゲームの少女キャラはくるってますよ。言動を聞いてるだけで脳がトロけていくような錯覚を覚えます。こんな女、いるワケない。

 だ が そ れ が イ イ ! 

 とりあえずね、もう図書室行きましたよ↓
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 不思議少女、一ノ瀬ことみ参上ッ!

 図書室の本切り抜いてますよ!言ってることワケ分からないですよ!ラリってますよ!

 ヤバい、超 好 き に な り そ う だ 。


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 そして、全体的に音楽がイイです。バトルっぽいのとかも中々。

 とりあえず、僕的にはガイドブックに載ってる順に攻略していく予定です。とりあえず最初は古河渚ルートで。つーか既に渚ちゃんハァハァなんですけど。
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 留年、学校での疎外感って何だそのツボ過ぎる設定は!三田誠広じゃないんだから!某パピヨンマスクじゃないんだから!
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 あー、コレ楽しみだわ。研究室に行くのがイヤになんない程度に毎日楽しもう。
 

2004.04.29.(木)
■雑想
 
 ね、眠れない……無茶苦茶明け方まで起きてました。

 1、連休が始まるのが嬉しすぎて気が高ぶってる。
 2、クラナドが面白過ぎて気が高ぶってる。

 多分両方。
 
■クラナド感想日記その2
 
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 4月20日までプレイー。

 とりあえず発売前から気になってた木彫り少女、伊吹風子に遭遇。
 えーと、ワリと普通。もっとこう、トランス状態になって木片に魂を叩きつけてるモノかと思っていたゼ。

 とりあえずストーリーいいワ。 実 存 って感じ。
 主人公自体が課題を抱えていて、コレからそれらを乗り越えていかなけりゃいけないっつーのがイイ。今のところ暖かな渚の家庭と凍ってしまってる主人公の家庭が対比されながら物語が展開してるんだけど、随分と主人公の抱えてるやるせなさ、孤独に感情移入させやがる文章で話が進んでいきます。コレから主人公の心が救われていく話なんだろーなーとは思うのだけど、その救いが訪れるまで、とりあえず現実生活からのドロップアウターとして渚にエンパシーを感じてるという状況がステキ。「みんなで同じ方向へ向かっていく高速道路♪(宇多田ヒカル「Parody」)」ってな感じで、同じ方向へ行く流れには乗れなかったドロップアウターが二人、立ち止まっているのは主人公と渚ちゃんてな感じですよ(+αで親友の春原もそんな感じなんだけど)。皆が同じ方向へ高速道路を走ってる(受験)時に、演劇部とか言っちゃって立ち止まってる二人に感情移入させて読ませます。
 とりあえず今日は、そんな主人公の前に元ミュージシャンの電気工、芳野祐介が現れた所まで。主人公の帰結は将来の目的を見いだすことという可能生が高いので、このキャラは重要そう。大人になって自立して職持って生きていくって何?みたいな、そんな話も読みたい気がします。
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2004.04.30.(金)
■ごっちゃんです!!完結編/赤マルジャンプ感想
 
 面白かったです。この面白さ、願わくば打ち切り回避で一試合一話くらいかけて描いて欲しかったなぁ。

●北嶋VSサンダー
 勝つためなら逃げじゃないと言ってオーダー変更してたあたりの描写が生きていました。北嶋、勝つために変わり身。されどそれがもう一度裏返って勝者ばサンダー。勝負の内容もですが、試合後の北嶋とサンダーの会話が良かったです。そこそこ頭もイイらしい北嶋に、相撲しかないサンダーが「続きは…」とこれからのことで声かけるあたりが。ライバル同士の友情物語です。今年の夏は北嶋×サンダーでキマりです。

●槐VS吉原
 そういえば、本編最終回時点でカチは不気味な謙虚モードだったんでした。謙虚モード続行中で、そのまま謙虚な下手捻りでカチ勝利。力だけじゃなく、実は技術も持ってる神童だったカチ。カチ燃え。というか幼少時代のカチ萌え。ヤバ可愛い。今年の夏はカチ、ピンで。

●アキラVS竹野内
 一瞬で決着。特に因縁もタメの描写も無かった二人なんでコレは妥当かと。

●純太VS安達
 天狗描写が続く安達にコアなごっちゃん読者は純太が勝つ伏線を読みとってたワケですが、予想通りに。天狗の鼻をへし折るって感じで純太が鼻ヘシ折って勝利。勿論燃えですが、コレは、ページの都合上でちょっと簡単になってしまったのが残念です。連載が続いていれば、ビビりだった純太が奮起して心を燃え上がらせる様とか、安達の過信が打ち砕かれる様とかが、もっと2、3話かけて濃密に描かれたんじゃないかと思われる所だけに。でも安達の闘志を素直に称えて拍手してるアキラのコマはイイと思いました。

●ごっちゃんVS川島
 ガンつけてるごっちゃんの絵がヒット。コレ、オチは予想外でした。つーかオチつけるのかよ!さすがつの丸。やはり、燃えを描きつつつの丸はギャグ漫画家なんだなーと思った次第。

 後は巻末コメントの「あと少し残業する予定です」でしょうか。単行本でははしょられた辺りがもうチョッと加筆されるのかな?とりあえず、真の格闘漫画家へ再び体を鍛え直すつの丸先生(柱)、お疲れ様でした。
 
■クラナド感想日記その3
 
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 4月29日までプレイー。

 しまった!渚から順にやっていくハズが、どうも木彫り少女のルートに入っちまったらしい!(挨拶)

 で、でも何か既にメチャクチャいい話なんですけど。Kanonリスペクト展開です。渚の話から伊吹姉を介して木彫り少女に繋がったところはかなりグっときました。コレ多分姉の婚約者の芳野祐介も話に絡んでくるんだろうなー、ヤバい、既に寝たくない。

 取りあえず渚ちゃんに告白して二人が現在恋人関係になってます。居場所のなかった二人が寄り添うように歩み出して、とりあえず主人公の心は幸せ状態に。これこのまま行くのかなぁ。裏返るのかなぁ。裏返るんだろうなぁやっぱ(木彫り少女ルートに入っちゃってるし)。同じくドロップアウターの春原に、現実世界からもそもそもドロップアウトしている木彫り少女と加わって一つの目的に…あー、ダメだ。なんかメチャクチャいい話なんですけど。

 所々に挿入される幻想世界の意味合いが何なのか(意味合いが明かされるルートは誰ルートなのか)とか、先がとにかく気になります。これプレイ総時間80時間っていったっけ?日付は今4月30日に入った所なんだけど、1ルート何日までやるんだろうか。1年全部やるとしたら全員のルートやって80時間では間に合わないしなぁ。そんな総プレイ時間数を気にしながら、とりあえず先が気になるので少し夜更かししてもうちょっと進める所存。

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