2004年06月後半の日々の雑記

2004.06.16.(水)
■雑想
 
 読まれていたぜ!

 というわけでリンクにありさちゃんのサイトを追加。

 ロックでデストローイで矢吹先生大好きな小学4年生のありさちゃんのサイトです。とりあえずありさちゃんが喜びそうなキーワードで適当に紹介してるだろ自分。
 VNIイヴ13歳、ブチ撒けろ!時代あたりからのFANです。頻繁にサイト名が変わるんで注意されたし。壮絶に面白いですが、素人にはお勧めしません。諸々の作品をある意味楽しい楽しみ方で楽しめる方だけゆくべし。
 
■イラスト頂きました
 
 おなじみ馬の助さんから30万アクセス記念ということでイラストを頂いたんで掲載。

 「『BLACK CAT』終了記念に『BLEACH』の絵を描いてみました」という趣旨のロックなコメントが添えられておりました。馬の助さん、多謝です。

 

 コレは少々気恥ずかしいですな。でも、えーいアップしちゃえい。

 うむ、画中の雛森くんには悪いが微塵も頑張る気が無いぜ!(サイトに関しては)

 何十万アクセスしようがコレからもまったり徒然とやっていく方向で。それでもOKという人だけ、今後ともよろピク。

 そんな感じで、馬の助さん、素敵なイラストありがとうございました。

 当サイトでは、常時、閲覧者の皆様からのイラストを募集しています。ヨロシク。
 

2004.06.17.(木)
■雑想
 
 うむ、勢いで徹夜してしまった。

 本日購入、

 CLAMP『×××Holic』4巻&『ツバサ』6巻

 眠くてもう寝るんで、読むのは後日。

 寝よう……


 本当にどうでもイイ話だが、薔薇の館でティータイムに興じる薔薇さま達ってな具合に、マリみて的に学校で優雅なティータイムというシチェーションに憧れつつ、現実ではペットボトルの午後の紅茶を毎日大学で飲んでいる。優雅なティータイムっていうか、日中頭を使って消耗している僕としては、バイタルに糖分補給の目的で飲んでいる。

 優雅さより、栄養。

 そんな感じなんで、個人的に午後の紅茶(特にミルクティー)は推している。ちょっとでも優雅っぽい雰囲気を出そうと中世の淑女チックなイラストをトレードマークにしたりしながら、『ポッポあややプレゼント』とか、その実優雅でもなんでもない企画を実行しているあたりに燃えるものを感じる。

 そして糖分補給剤として認識される午後の紅茶。

 糖分と幸せをあなたへ。キリンで仕事している見知らぬ人へ、敬意を送ったそんな徹夜明けの6月某日。
 

2004.06.18.(金)
■雑想
 
 この前のW杯のとき、「ガッデム」を「ベッカム」と言い換えるのを流行らせようとしたという話を前にしたけれど、なにも「ガッデム」を「ベッカム」に変えるだけでなく、「ベッカム」を「ガッデム」に変えるのもありじゃないかというような気がしてきた。

 ベッカムヘアーならぬ、ガッデムヘアー。

 うむ、まだ今いちネタ的に弱い気がするんで、次のW杯までにもう少しネタを練っておこうと思う。このあたり、次のW杯のタイミングで梅澤先生の新連載が始まったりすると強力な後押しになるんだが……

 フーリガンか、アバル信徒か、くらいの勢いのW杯。


 本日購入、

 佐渡川準『無敵看板娘』8巻

 太田さん死亡疑惑の話がヒット。
 
■CLAMP『×××Holic』4巻/ヤンマガコミック
 
 言語研究者にとっては涙モノの4巻だったワケですが。(挨拶)

 「イキモノはね 色んなものに縛られているの 自然の決まりごと 時の流れ 躯という名の器 心という名の自我 それは全てのイキモノに共通する鎖 でもね、ヒトにだけ使える鎖があるのよ」

 学部生のころ初めてこういう考えに触れたときは結構衝撃だった、というかオー、なるほどと思った記憶があります。

 人 間 に は 無 限 の 可 能 性 が あ る と い う の は 嘘 だ !(言い切ったー)

 実際には、人間というものには、非常に様々なものに縛られた、限定された能力の中での可能性しかない。人間は自然の決まりごと、「リンゴは木から落ちる」とか「脳が破壊されたら死ぬ」とか言う物理法則をくつがえすことはできないし、時の流れに逆らうこと、時間を止めたり戻したりすることはできない(DIOは除く、DIOというか荒木先生は除く)。
 ここまでは当たり前っぽいんですが、3つ目の「心が人間を縛っている」っていうのが結構驚きで、想像力とか、心はちょっと考えると無限の可能性を秘めていて何モノをも束縛しないっぽいんですが、残念なことにコレも人間は人間の脳にデフォルトで設定されてる以上のことは考えたり想像したりできないんですねー。
 脳にデフォルトで設定されてるものの代表例が、侑子さんも言ってる「自我」。人間は自分に与えられてる自我を通してしか考えたり想像したりできない。良くナチュラルに物事を見る、考えるとか、バイアスをかけないで物事を見る、考えるとか言いますが、アレは厳密には嘘。人間は脳の基本性能として自我という名のバイアスをデフォルトで与えられてしまっているので、全ての思考、知覚、判断はそのバイアスを通してしかできない。そういう「縛り」から人間は逃れることができない。パッと考えると残念で虚しいような気もするけれど、それが真実。そんな縛られてる虚しさを、「人間はボロ船1つ与えられて大海を航海してるようなもの」なんて比喩でちょっと前向きに捉えてみる哲学の小話があります。人間の可能性はボロ船1つに限定されている。これだけだとなんだか虚しいんですが、そのあとに、「それはしょうがないから、何とかこのボロ船を直したり改良したりと頑張って航海していくしかないだろう」みたいに続きます。自我に縛られてるのはしょうがないけど、縛られてる範囲でできるだけ良く考えたり想像したりしていこうと、僕も結構好きな比喩です。

 で、上の侑子さんの台詞だけでここまで色んなことを考えさせられて、ついに「ヒトにだけ使える鎖」って何?という問いに、それは「コトバ」という解答が出されます。

 ヨシ、 「 言 葉 」 関 係 で 生 き て る ヤ ツ は 4 巻 は 10 冊 買 え !(買いません)

 これはイイなー。自分向けでは、信念とか理想とか、自分を縛って克己させるのもコトバ、他人向けでは、賞賛とか肯定とか、相手をポジティブに縛るのもコトバ、侮蔑とか嘲笑とか、ネガティブに縛るのもコトバ。全てコトバ、コトバ。

 これもボロ船に通じる話です。自分も他人もコトバというボロ船に縛られるのは避けられない、それはしょうがないから、少しでも直したり改良したりしながら、コトバを良いものにしていこう、みたいな。そのあたり、ラストのワタヌキくんのコトバがお姉さんをイイ方向に縛って、それに対してお姉さんが返した「ありがとう」のコトバがワタヌキくんを同じくイイ方向に縛り返すという帰結は最高ですな。

 この「ヒトは縛られている」という思想を持ってきたのは、『×××Holic』という作品の流れとして自然でした。とにかく「対価」が等価であることの大事さ、ヒトとヒトは自分も1なら他人も1なんだという「1=1」を描いてきた物語なんで、この話を通しても、「僕だけは縛られていない」みたいな自分だけ10にして「自分10=他人1」の自我肥大の壊れた論理を振りかざすやからはダメだということに思い至ります。自分も1なら他人も1に縛られている。その縛りの中で頑張ってるからこそ面白い。

 僕的現行『×××Holic』ベストエピソードです。
 

2004.06.19.(土)
■雑想
 
 月曜までに終わらせなければならないことを、頑張って今日のウチに終わらせたんで、明日は久々にゆっくり休もうと思います。いろいろ読んだり部屋の掃除をしたりしよう。
 もしかしたら、ついに1年近く放置していた『カードキャプターさくら』を読むかもしれないぜ?
 
■CLAMP『ツバサ』6巻/マガジンコミック
 
 「しかし その瞳に炎を宿しておる」

 右目盲目の小狼くんに宿る炎燃え。

 桜都国は実は仮想現実世界だったという最近のマガジンの展開を踏まえて読んでみると、ちゃんとそう取れるような伏線が所々にあって楽しかったです。僕はワリと伏線に目を光らせながら読む方ですが、連載当時はコレには気づかなかったなぁ。

 あとは連載当時も触れましたが、もし今まで知らなかったものを探せたとしてもまだまだ不思議なものは沢山あって、そういうのを少しづつでも知ることができるのが嬉しいという小狼くんに共感。でもコレはアカデミック傾向の読者だからこそ抱く共感であって、読者一般に共感してもらおうと狙っては普通こういう属性を主人公にはつけないよなぁ。少年漫画で主人公が知的好奇心を原動力にしてるってのはあんまし思いつきません。そのあたり、なんだってCLAMPの中の人は小狼くんにこんな学者属性を付け足したのか謎です。僕にとってはまったく嬉しい限りの話なんですが。

 あとはファイとサクラがニャンニャン酔ってるところがヒット。久々になんだかお酒が飲みたくなってきました。
 

2004.06.20.(日)
■雑想
 
 そ、そういえば今日はブレイド休みだったー!(今朝気づいた衝撃)

 く、橘さんと睦月の同時変身を楽しみに昨日の夜は寝付いてしまったぜ。


 本日読んだのは、

 CLAMP『カードキャプターさくら』1〜12巻

 まあ、1年越しにさくらも読んだし部屋の掃除もやったしで有意義に過ごせたワケですが。
 
■CLAMP『カードキャプターさくら』1〜12巻/なかよしコミック
 
 堪 能 。(挨拶)

 満ち足りた気分にさせてくれました。こういう風に昔の漫画を古本屋でまとめ買いしてきて(買ってきたのは1年前だが)一気に読む快感、久々に味わいました。

 もうアレです。序盤で明らかになる、知世ちゃん→桜への感情がラヴだという事実だけでお腹イッパイイッパイでした。クラクラ。

 この辺りで強力な右のシングルを食らった心境だったんですが(ボクシングの例えね)、その後、

 雪兎→←桃矢で右のダブル、

 小狼→雪兎なんてのもあって右のトリプル、

 知世ママ→桜ママとかで左、

 先生→←利佳とかまであって最早右も左も分からない状態に。

 結果、

 吐 血 。

 ええーい、CLAMPは特殊恋愛しか描けんのか!

 ダンッ(ちゃぶだいを叩きながら)、

 私 は 一 向 に 構 わ ん ッ !

 などと、無駄に烈先生になった所でラストの桜→←小狼がキました。

 じーん・゚・(ノД`)・゚・。

 納 得 

 魔法とかバトルとかもあったけど、やっぱしこれのメインは少女漫画で恋愛漫画だと思いました。ラストの「…わたしのいちばんは小狼君だよ!」に壮絶に納得できました。桜、小狼双方の微細な心情描写が十二分にあってタメにタメていたので、もう、なんつーか、うむ(頷きながら)って感じでした。普通に双方の気持ちが成就して良かった良かったと思えるラストです。
 この辺りはやっぱり少年漫画と比べて少女漫画が頑張るところなんでしょうか。同じCLAMPが今少年漫画として描いてる『ツバサ』は、『カードキャプターさくら』にあったほどの恋愛描写は削ってその分バトルとかにページ数使ってる感じです。ターゲットに応じてその辺りを調節したり考えるのは何か楽しそうです。

 あとは、『ツバサ』&『×××Holic』との関連ですが、僕は普通のCLAMPFANと違って先にツバサとかの方を読んでからコッチを読むという順番だったんで、こういうことだったのか!という発見が結構ありました。とりあえず、ちゃんと先に『さくら』を読んでた人は侑子さんいわく「別の世界の存在でも魂は同じ」なツバサの方の小狼くんとサクラの間にも、『さくら』で描かれたような僕が上で「納得」と言った絆が魂レベルであることが分かってたワケだ。なるほどねー。
 それに侑子さんがワタヌキくんに微笑みかけた「絶対大丈夫だよ、か 無敵の呪文」なんかも、こっち読んでた人はニヤっとする台詞だったワケねー、なるほどねー。

 色々語れそうですがとりあえずコレで。ひとまず、知世ちゃんは神という共通見解でOK?という感じのまとめで。
 

2004.06.21.(月)
■30号/WJ感想
 
●アイシールド21
 高校時代部活に打ち込んだ経験がある者としては、セナの寝る前まで一つのことに打ち込む様とか、栗田の最後の大会前の不安とかに感情移入できます。上手いねー。稲垣先生はスポーツ経験者でしょうか。
 この漫画のメインになると思われる秋大会開幕ですが、秋大会で描かれるであろうタメてる、というか伏線張ってある燃え項目を確認しておきたいですな。その辺り単行本持ってないから弱いんですが、セナのデビルバットゴースト炸裂、雪光の試合参加、ムサシの復活、あとはキモっつーかセナのまもりへのアイシールド21告白イベントとか……まだまだあるでしょうがパっと思いつくだけでもそんな感じかなぁ。いよいよこの漫画もメイン部分に入ってきて盛り上がってきました。

●DEATH NOTE
 今更ですが、やっぱりDEATH NOTEもどちらか一方が正しい、またはどちらか一方が悪い……と分かりやすくは描かない作品だなぁと再び思いました。ミサちゃんにも理由があった。ストーカー男に殺されかけた過去なんぞあったら、そりゃキラに共感して悪人ブッ殺そうともするわ……とミサちゃんを支持する読者がいても、それはそれでアリ……くらいの勢いで話を作ってるように思えます。前回までは、オイタでアーパーな悪者少女ミサちゃんに月、Lタッグが制裁……みたいなストーリーもあり得るかなと思ってたんですが、ここでこんなミサちゃんの背景話をされてしまったので、単純にミサちゃんが痛い目にあっても読者はカタルシスを感じずらくなったと思います。これで前回言ったようにミサちゃんの結末は「死神に憑かれた人間は不幸になるパターン」だとしたら、エラく切ねー話になりそうな気がします。
 というか、ミサちゃんに恋した死神ジェラスは「イイ」ものとして描かれてるよね?人の生き死にに無関心になってしまって退廃した死神の世界の中で、笑われようとも人間に恋をして、人間を救って死んでいった死神の話は、少なくとも「こういう馬鹿なことはやめよう」というネガティブなメッセージでは描かれていません。むしろ自己判断で人を殺している、自分を犠牲にして人を助けるというような行為とは対照的な位置にいる現在の月との対比で、作中基準で「正しい」よりのベクトルで描かれたキャラだったように思えます。つーかジェラスいいよ。アウトローで(死神世界では)、恋愛至上主義で、すこぶるカッコいいよカレ。
 死ぬことが分かって、死神もますます重要キャラとして物語の内容に関わってきそうですし、ホントどうにでも展開し得て楽しみです。とりあえず、そんな1レベル重要キャラになったっぽい死神のリュークが、「死神が存在するなんてあり得ない」と月が言ってるコマに思いっきり存在して描かれているのがプリティーでした。つーかコレ前にもあったな。作者絶対意図的に描いてるだろ。

●テニスの王子様
 爆 笑 。
 「フハハハハハハ!!」と今時バトル漫画の悪役でもやらないような悪役笑いが出ました。つーかもう、これだけでもイッパイイッパイだったんですが、さらに、
 「絶望と共に散るがいい!」
 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴと荒木擬音をバックにコレが炸裂しました。お前は誰だと。テニスなのか世界の覇権をかけたバトルなのか。中学生なのか、世紀末覇者なのか。
 真 田 最 高 。
 もーお腹イッパイイッパイでした。転龍呼吸法とか、北斗神拳とか使わないと逆転できない領域に入ってきました。

●武装錬金
 ズ ボ ン 微 妙 。>ヴィクター
 パピヨンはともかく、斗貴子さんの吐血っぷりにこう、何か惹かれるものが……とかそういうことはどうでも良く、パワーマキシマムでぶつかり合ったり、ラスボスの武装錬金が早速発動したり、飛ばしすぎじゃん?コレが作中最終決戦なのか、この後も続くのか判断しづらくて、ソワソワして今ひとつ集中できん。最後だったら蝶野との絡みは必須、だけどその蝶野は戦線離脱態勢ってことで、コレで終わりではないような気はするんですが、うーむ。でもまあ、校舎破壊からバルスカで瓦礫をぴょんぴょん飛び回る斗貴子さんまでの流れとか、アクションが良かったんで今回は満足。
 3巻出ますね。どこまで収録されるのかな?「…すぐ外に武藤クンがいたら絶対に助けてくれたんだろうな…」の最高の早坂姉弟編クライマックスはまだかなぁ。

●いちご100%
 夢を追いましょうでまとめるんだったら、西野はお菓子作りましょうで日暮さんとパリへ、真中と東城は映画作りましょうで同じ大学へ、で夢の共有者同士でまとまりそうな気もするんですが、おばあちゃんが言ってたコネでパリに行っても上手くステップアップできるって話がなぁ。現実ではこういう人との繋がりは多いに利用すべきだと思うんですが、漫画だとこういう風に夢を人に頼って楽するのはネガティブに描かれる風土がある気がします。つーかもう、さつきと出来ちゃった結婚とかの結末の方がロックで面白いなぁとか、そのくらいの気構えでこの漫画は読んでますが。

●Mr.FULLSWING
 握撃!握撃!握撃!
 と握撃コールを送ってみるバキファンがここに一人。

●未確認少年ゲドー
 むむ、連載継続が決まってからの展開が僕的にイマイチに。故郷の村で刻一刻と仲間が死んでるってのがディープ過ぎて、今まで話全体を包んでたホワホワ感が味わいづらく……あと今週の敵キャラとかも弱者に暴力振るうとか、本当外道なんでますますホワホワ感が無くなりました。こんな外道は梅澤先生の作品だけで十分っス。ゲドーはもっとホワホワ路線でいって欲しかった。真っ直ぐな讃良ちゃんとゲドーくんがホワホワと立ち回る寓話チックな1話完結型物語が好きだったんですが……こう、許し難い敵とか、せっぱ詰まって救わなければならない命とか、そういうピリピリした要素はあんまり望んでなかったんですが。

●シャーマンキング
 ようやく仲間連中の残存巫力を明かにしてくれるみたいで安心しました。今までのまんまだと縛りがどの程度か分からなくて、常にどうせ生き返れるんじゃん?って感覚が付きまとってしまっていたんで。
 アンナ好きなんだけど、最終章、聖闘士星矢の十二宮展開ですが、アンナに活躍の機会は無いのかなぁ。

●巻末コメント
 なんで岡野先生そんなの持ってるの!?>『海人ゴンズイ』の単行本
 

2004.06.22.(火)
■雑想
 
 入手してから早2ヶ月、ようやくPowerPointを本格導入ってことで、今日は一日中イルカ(Helpで出てくるヤツ)と戯れてました。

 知っての通り僕はパンダなワケですが、イルカはイルカのくせに物知りなのが憎い。コンピュータ関連は自分としても能動的に知識を手に入れるようつとめてるだけに、イルカに負けるのはちょっと悔しいところだ。

 なんてことを考えていたのだけれど、そんな折りに、プロジェクタを使ってスクリーンに映した映像がどうにも鮮明にならないという問題にぶつかり、コレがいくらイルカに聞いても分からない。色々問題の可能性は教えてくれるんだけど、そういうのを直してもどうにも画面が鮮明にならない。

 結局イルカを見限って、遅れて研究室にやってきた先輩(人間)に聞いてみたところ、実にスムーズに一発解決。

 んだよ、やっぱ、

 人間>イルカ

 かよ。

 と内心思ったが、イルカにはこれからも世話になるので、面と向かってイルカに文句を言ったりはしない。

 本音と建前を使い分け、目的のためにイルカと共同戦線を張るパンダがここに。

 つーかマジどうしよう。初めてのPowerPoint原稿だからなぁ。あんまし凝って派手な効果とか使うと逆に分かりづらい&素人臭くなりそうだしなぁ。やっぱ初回は無難に文字中心でシンプルにまとめるべきか……

 無難か、ロックか。

 見てる分には絶対ロックだが、自分がやるとなると躊躇する、臆病パンダがここに。

 心は中々ジャイアントになれない。

 あと、イルカって本当にああいう風に鳴くの?
 

2004.06.23.(水)
■雑想
 
 PowerPoint発表は無難に終了。

 PowerPointに限らず実用PCソフトを少しづづ入手、習熟していかなければなりませんな。さし当たっては統計ソフトに辞書ソフト(プロ指向)。専門分野の勉強と平行してこういうのも覚えていく必要アリ。そういうの、超楽しい。

 またまた夜間帰宅モードのサイクルに……しばしの間、本気活動仕様の予定。

 でも、寝る前にマガジンは読むつもり。コレは、活動の潤滑剤でしょ。
 

2004.06.24.(木)
■雑想
 
 大学というところはテキトーに顔が世間に知れてる人らが巣くう場所でもある。
 今日、ちょっとした英語関係の本読んでたら、顔写真付でなんかエラそーなこと書いてるオヤジになんか見覚えあるなーと思ったら、あ、この人僕が学部生の時英語の授業受け持ってくれてた人だ……てな具合。なんつーかアレだ、あんなイマイチな授業しかできない人でもこうやって出版されてる本に顔写真入りで文章書いてたりするんだなー。
 あとは、微妙に有名な脚本家の人が普通に僕と一緒の授業受けてたりな。そんでもってスッゲー馬鹿系の質問をして先生困らせてたりな。

 世間に顔が知られているような人に、必ずしも凄さを感じるかというとそうでもない。コレは順当に僕に実力がついてるのか。はたまた見る目が未熟で、自分を過大評価してるのか、相手を過小評価してるのか。

 能ある鷹は爪を隠すというから、簡単には判断できないのかもしれません。実は、僕の場合も能あるパンダは中の人を隠していたりもします。いや、中の人などいないって。ガチャピンにも中の人などいないって。
 

2004.06.25.(金)
■雑想
 
 シロクマ:「最近の生活の潤滑剤は寝る前に読んでる『マリみて』ということでファイナルアンサー?」

 パンダ:「ファイナルアンサーッ!」


 本日購入、

 Little Wing『クラナドイメージボーカルアルバム ソララド』

 クラナドやった人用最強アルバム。


●R.O.D-THE TV-ですが
 もう全巻DVD出てるんですよね。でもどうにも僕が行くレンタル屋には入るのが遅いんですよ。まだ20話くらいが入ってるヤツまでしかレンタル開始になってない。
 というワケで未だ終盤は未見。ずっと入らないというコトはないと思うので、いずれは見るんで、まだ終盤の話は聞かせないでおいてくれい。
 
■Little Wing『クラナドイメージボーカルアルバム ソララド』
 
 エエアルバムです。インディーズ限定にしないでくれて助かった。

 基本的にクラナドゲーム中に使用されてる曲のボーカル付楽曲を収録。されど、歌詞が、ゲームプレイ済みの人間にとってはノックアウトものという仕組みに。この曲、こういう意味合い曲だったのか!という発見が。

 02:オーバー

 これだけちょっと作中の曲と照らし合わせようと思っても?だった1曲。オリジナル?
 されど明朗な曲調で、これが主題歌でも素で通りそうな良曲。もちろん「メグメル」も好きですけどね。あっちは「重ねた手と手の中に 小さな未来が見えたら」が「小さな手のひら」に「手」でリンクするのがイイよね。

 03:海鳴り

 作中BGMと同タイトルのボーカル曲。歌詞を聴いて納得。もっと、タイトル見た瞬間に気づいても良さそうなものでした。作中に「海」なんて出てきたっけ?という僕は素人でした。「海」というキーで渚と汐に繋がるワケね。ゲームクリアした人にはラヴソングに聞こえるワケです。作中でこの曲がどのように使われているか、注意しながら再プレイすればまた発見があるんだろうなー。

 04:遠い旅の記憶

 この歌詞はまた……作中の幻想世界の意味合いをちょっと解き明かしてくれる歌詞です。なるほどねー。
 

2004.06.26.(土)
■雑想
 
 なんか、やる気ゼロ。日中無為に、というかほとんど睡眠に費やしてしまった。これは、このままブレイド始まるまで起きてて夜間に作業かなぁ。

 最近読了、

 今野緒雪『マリア様がみてる ウァレンティーヌスの贈り物(前編)』
 今野緒雪『マリア様がみてる ウァレンティーヌスの贈り物(後編)』

 あと、既に購入してたヤツ、

 今野緒雪『マリア様がみてる いとしき歳月(前編)』
 今野緒雪『マリア様がみてる いとしき歳月(後編)』

 ようやく楽しみにしてた薔薇さま卒業話に入れますな。

劇場版仮面ライダーブレイドのストーリー
 本編終了後から4年後の旧ライダー(現在の剣崎ら)の復活劇を描く模様。一人行方不明になってる橘さんが熱い。引退したベテランの職業人達が不可避な目的のために再起するっつーパターンの燃え話が拝めそうですな。
 

2004.06.27.(日)
■第22話「闇からの脱出」/仮面ライダー剣(ブレイド)感想
 
 「誰でも強い力に飲み込まれそうになる時はある」(橘)

 イヤ、橘さんほど飲まれまくった人はそうはいないワケですが。

 この人は、本気で言ってます。自分の飲まれっぷりが他の人も同様に経験する程度のものだと本気で思って、「誰でも」とか言ってます。素です。橘さん熱いッ!

 そして、睦月と竹ヤブ特訓です。特訓と言えば竹ヤブで棒術です。橘さんの思考は香港電影です。橘さんはハリーポッターとか観ません。好きな映画はハッチャケアクション香港映画です。師父(シーフー)ッ!

 そして、強引に付き合わされる睦月はキュピーンと目が輝いて橘さんの棒術を回避&制御しました。

 「素質はあるようだな

 もうね、何か、結局また動体視力じゃないかと。

 「その感覚を磨いてカテゴリーAの力を押さえ込むんだ!

 本気です。この人は本気で言ってます。本気で動体視力を磨けばカテゴリーAを制御できると思ってます。橘さん熱いッ!

 動体視力の大事さしか教えてくれない橘さんに対して、睦月脱出のきっかけを与えてくれたのは剣崎くんでした。

 「コレ、仕事だから。 誰から押しつけられたワケじゃない オレが選んだ」

 「運命とは闘うこともできるんじゃないかな…」


 熱ッ。剣崎くん最燃え台詞じゃないでしょうか。仕事の完遂が運命と闘うことになってるのが熱い。普通はコレも運命だからしょうがない、しょうがないからこの仕事続けるしかない、みたいにネガティブシンキングに繋げて使われそうな「仕事」と「運命」をエラくカッチョいい意味合いで繋げて語ってます。

 そして、ここから何やら剣崎くんの言葉が心に残ってしまった睦月の初燃えシーンが。

 仕事完遂とばかりに一般人を脱出させた所で睦月の闇が晴れるのが、やたらめったらに熱いです。他人を救おうと本気になってる間に、いつの間にか自分をも救っているというのは、子供番組らしからぬ文学的な味付けです。村上春樹の『ダンス・ダンス・ダンス』でユキの心に報いようと一生懸命言葉を駆使してる間にいつの間にか「僕」自身も救われていたみたいな、あのパターンです(いきなり文学ネタすまぬ)。

 今や瓦礫に埋もれている、動体視力の大事さしか教えてくれなかった橘さんを尻目に疾走する睦月が熱いです。というか瓦礫に埋もれている橘さんが熱い。

 そして、女性の「お名前は…」の問いに無言で返したところで、やると思いました。

 「オレは オレは仮面ライダー! 仮面ライダーレンゲルッ!」

 名 乗 り あ げ 変 身 キ タ ー !

 去年の巧の「オレは闘う!人間として!ファイズとして!」以来の王道の名乗り上げ変身。メイン主人公以外がやるとは思わなんだ。

 燃 え る 。

 さりげなくラストは白熊のカードがその獰猛さをアピールしていたり、やたらめったらツボに入った回でした。

●銃
 やはり橘さんは銃が熱い。橘さんの銃がツボに入ってる人ヨロシクで、僕も銃にハマってます。本日も睦月と同時変身したと思ったら1秒後には銃でズキュンズキュンですよ。およそ、肉体を駆使して闘おうという思想が微塵も感じられないのが熱い。とりあえず銃撃っとけーいみたいな。睦月もビックリですよ。闘いの手本でも見せてくれるのかと思ったら、いきなり銃かよ!…みたいな。上で名乗り上げがどうとか書きましたけど、仮にモンスターが名乗り上げてから襲ってくるとしたら、橘さんは間違いなく名乗ってる間に撃つね。橘さん卑怯。つーか銃って卑怯だろ。他のライダーの武器より明かに数百年近代的じゃないですか。ズキュンズキュン。ズキュンズキュン(ツボに入ってる)。やっぱ橘さん最高。
 
■第21話「衝撃デート!キリヤの真実」/ふたりはプリキュア感想
 
 「自分達だけのために他の世界を滅ぼそうとするなんて 許されるワケないじゃない!」(なぎさ)

 今までは主にほのかの口から語られていましたが、なぎさの口からも出ました。排他的独善はいけない、相互理解しながら生きていかなきゃならない。プリキュアが語るメッセージは第05話のピーサード撃破シーンのほのかの語りから一貫しています。そしておそらくコレがこの番組のメインテーマです。というのも、前に10話の感想でやんわりと作中テーマが顕在化してきてるとか書きましたけど、もはや確信。プリキュアはこのメインテーマを「色」に象徴させて語っています。

 代表的な色は、「光」と「闇」。

 しかしながら、

 「光の園は光の国自身の力で滅びるのだ!」(ジャアクキング)

 「ドツクゾーンの力は全てを食い尽くす闇の力 その力はもはやジャアクキング様の体までも蝕んでいる」(イルクーボ)


 というように、「光」に象徴される「光の園」、「闇」に象徴される「ドツクゾーン」の双方とも、もはや独力だけでは滅びに向かうしかないことが明らかになっています。お互いに、排他的独善のままでは滅びるしかない。

 そこで、作中では「光」も「闇」も存在し、その他様々な「色」が混じり合っている「虹の園」と呼ばれる「虹色」に象徴される世界(一応現実世界のことですが)が、作中正義、というか、とてもポジティブなものとして描かれています。光なら光、闇なら闇というように排他的じゃなく、色んな色があってそれが混じり合ってる世界が素晴らしい。
 プリキュア変身時のエフェクトが虹色なのや、時々(10話の宝石とか)虹色がプリキュアに力を貸してくれるのはそのためです。その点、今話でプリキュアの虹色の変身シーンにて、一瞬虹色の球を羨望するキリヤのカットが入ったのは秀逸ですし、「もしも僕がこの世界に生まれていたら運命は変わっていたかもしれませんね」という台詞は、三人の運命(=排他的に闘わなければならない運命)も、様々な色が混じり合えるこの虹の世界にさえ自分が生まれていたら変わったかも知れないのに…という意味で取るとやたら切ないです。

 そして混じり合うためには相互理解が必要なわけですが、その相互理解は小さいレベルでもちゃんと段階を追って描かれていて、最初の重要な物語として、「黒」のなぎさと、「白」のほのかという違う色を持っていた者同士が相互理解仕合っていく様子が、第08話までに綿密に描かれていました。そこで描かれていた、タメていた、相互理解、絆こそが、作中正義にして作中最強の力として、今話で特に強調されて描かれていたように思います。
 ラストにキリヤが語った、

 「僕には運命をくつがえす力はない でもあなた達2人にはその力があるみたいだ 2人を繋いでいるとてつもない力 運命を切り開く力」

 というのは、そのような相互理解が生み出す絆の力、色が混じり合える虹色の力のことでしょう。

 そのあたり、「プリキュアマーブルスクリューは使わない!」は、テーマ上のクライマックスとバトルエンタメのクライマックスが同時にきた燃え場面で、色が「闇」だからと言って排他せずに、制御、説得という手段で相互理解、混じり合えるかもしれないという虹色に賭けた二人の選択はどくーんとキたところでした。

 イルクーボの去り際の台詞、「光の力で全てをねじ伏せるのではなかったのか?解せない…」という台詞からも、別に「光」が作中正義なワケでもないことがにじみ出ています。色が「光」だとしても、全てをねじ伏せてしまうような排他的なものならば作中ネガティブ。全ての色を許容し、およそほのか祖母が言うように「大変な努力と根気が必要」だとしても、相互理解を目指して混じり合おうとする、キリヤが飲み込まれたような排他的に一つの色に染まることが運命ならば、これまたほのか祖母が言う「強い気持ち」で立ち向かう。それが作中ポジティブ。

 これが今の時代のヒーロー。簡単に必殺技で敵をブチ殺せばいいわけじゃない。そこがツライところだけど燃えるところです。

 番組は子供向けですが、作ってる人は結構世の中のこととか考えてるんでしょうねー。運命とか天命とか、神様がそう言ってるからとか、都合の良い逃げ道に依存して自分が属してる色だけを絶対視して排他的にそれ以外を攻撃している馬鹿、世の中には結構溢れています。
 

2004.06.28.(月)
■今週のWJ
 
 多忙のため今週も短めで。

●BLEACH
 ルキア似の緋真さんの遺影に対する場面から白哉も一概に作中悪とは判断できなそうなコトに。あんまし故人を偲ぶ人が悪く描かれるのって少ない気がするんですが。もともと何考えてるか分からんように描かれてるキャラだったからなぁ…。
 それとは別に、残りの隊長のとりあえずの立ち位置が明らかになってきました。やっぱし当面は自分でよく考えずに、上司とか組織とか思想とかに自分の思考を預けてしまってる人が敵になるみたい。その辺り、まったく組織人として立ちはだかる4人の隊長格に、まったく個人的な理由で動いてる剣八さんが上等切るのは爽快でした。
 あとは、斬魄刀の解放シーンだけで一ヶ月は作品のテンション保てますな。立ちはだかった4人をはじめ(盲目の人はチラっと斬魄刀見せたが)、剣八さん、やちる共に斬魄刀未解放です。なんとなくやちるが楽しみ。小柄なやちるが立ちはだかった副隊長格を押さえ込む展開とか燃えそう。

●武装錬金
 カズキのスカーフは009っポイとか、ヴィクターはデビルマン系とか、武装錬金は石ノ森章太郎の系譜リスペクトなのか?なんて掲示板で今話をしていまして、あと前の感想でも敵と同類項に括られながら人間のために戦うってのは仮面ライダー(コレも石ノ森)っぽいとか書きましたが、つ、ついにカズキが変身してしましましたよ!

 ス バ ラ シ イ 。

 何が素晴らしいって、全身が黒色化という、およそこれを期にビジュアルで婦女子層のハートをゲットしようという思想が微塵も感じられない変身なのが素晴らしい。和月先生にとって異形の魅力とは醜の中の美、美の中の醜でしかありえない(武装錬金2巻のコメントより)というのはどうやら本当のようです。つーかどういう読者層を狙って主人公を黒人化させたのか素で分からん。和月先生熱いッ!

 なんつーか黒色ワイルドターボ(造語)ですよ。タフガイですよ。ふだん少々ワイルド属性入ってる斗貴子さんが、変身後のカズキと並んでると相対的にやけに可憐で弱々しい属性に見えるのがなんかドキドキです……ハッ、まさか和月先生は僕のような読者層を狙って……(限定された読者層です)。

 とにもかくにも主人公が変身できるようになったことで、仮面ライダーを始め各種変身ヒーローの燃え変身シーンの全てが再現可能に。異形と疎まれながらも守るべき者のために変身とか。滅び行く我が身を押して(いや、まだ黒色化が体に負担かかる設定なのかどうか分かりませんが)覚悟の変身とか。コレはやっぱもう少し続いて色々見せて欲しいです。続けたいんだったらマーケティングとして主人公が黒くなるのはどうかというジレンマはありますが・゚・(ノД`)・゚・。

 エラいことになってきたなーこの漫画……(パピヨンがパンツ一丁になった辺りから既にエラいことになってるだろうと思った人は正しいワケですが)。

●いちご100%
 さつきの話はこれでまとめでしょうか。だとすると東西南北のうち北の話が終わったことになります。掲載位置、高校3年間が終わりに向かってるという作中の時間、その辺りを考えると締めに向かってるっポイです。普通に、卒業式話あたりで円満終了かなぁ。
 順に消化していって欲しいです。唯はもう作中の重要度なさ気ですが、一応東西南北の片割れとして、もう1話まとめの話が欲しい。そして、ラストに東西の話でクライマックス……てな感じでまとめてくれれば読後感がよろしいかと。
 ただアレな、4ヒロインの一角の話が終わったっていうのに何も主人公(真中)の成長は描かれないのな。もう、ハナから成長物語なんぞやってられるか!くらいの勢いで河下先生は描いてるのかもしれぬ。
 

2004.06.29.(火)
■雑想
 
 研究室の韓国の人が面白い。

 「私明日は来ません」っていうから「どうしたんですか」って聞いたら、

Kさん:「国に帰ります」

ゆいま:「マジすか!」

Kさん:「もう疲れました」

ゆいま:「エーッ!??」

Kさん:「傘も盗まれたし

 傘かよ!

 思わず手刀でツッコミを入れそうになっちまったぜ。韓国ギャグあなどりがてえ。

 だが、「それじゃ、明日予定してた学部生への統計レクチャーはどうするんですか?」っつー僕の問いに対しての答えが、

Kさん:「ゆいまさんお願いします」

 っつーのはどうよ。

 オレかよ!
 
■今野緒雪『マリア様がみてる ウァレンティーヌスの贈り物』(前編)(後編)/コバルト文庫
 
 「志摩子が思ってるいるより、ずっとこの世界は生きやすい場所なんだって」(白薔薇さま)

 志 摩 子 さ ん は い い な ぁ 。(挨拶)

 読者が感情移入する用の無標のキャラとしては主人公の祐巳が設定されていると思うんですけど、僕的には志摩子さん。集団から一歩離れ気味なところに何となく自分の高校時代を重ね合わせてしまってハァハァします。ハァハァするなよ。

 ワシは離れ気味っつーか授業とか出ておらんかったからのう……(遠い目)

 しかし志摩子さんが抱えてるものは何なの?たまにこの時期の少年少女には抱えてる人がいる一般的な孤独と同じものなの?その辺りに今後焦点があたる話はあるのだろうか。今のところ各キャラの物語はみっちり回収してくれる小説なんでありそうですが。志摩子さんは敬虔なクリスチャンという設定とかと絡めて何か語ってくれるのかのう。

●びっくりチョコレート
 同性とのデート権を獲得するために行われるバレンタインゲームバトルというロックな話。意外性あり、オチありで普通にエンタメエンタメで楽しめました。

●黄薔薇交錯
 「びっくりチョコレート」とほぼ同作中時間の黄薔薇ファミリーバレンタイン裏エピソード。この辺りから支倉令がボケキャラ化してきました。

●ファースト デート トライアングル
 ジーパン店に初めて入る祥子さまとか、ギャグ風味の祐巳−祥子デート話も面白かったんですが、僕的作中二大注目人の志摩子さん−蟹名静のデート話がクール。ドロップアウター気味でかつ白薔薇さまに惹かれたりと同属性な2人ですが、歳の差で蟹名静の方が少し先んじてるのがカッチョいい。実際に留学という形でこの場所から消えていく蟹名ですが、志摩子さん物語の帰結はこの蟹名との対比にもなるのかもしれない。いや、先読んでないから何ともいえないけど。

●紅いカード
 人気者を遠目に眺める一般人の話。同年代の人にこれだけ強い羨望を向けた経験が自分にはないような気がするので、やや感情移入はしづらかったでしょうか。園児祥子とかは面白かったですけど。性格の根本が今と同じというのか限りなくギャグ風味になっています。

●紅薔薇さま、人生最良の日
 紅薔薇さまは心が広いです。しかしながら、選別された人間しか入れない場所を、選別されてない人にも無条件解放というのは心が広すぎて感情移入しきれない部分でした。絶対混乱が生じるだろうし、そのリスクを背負うほどのメリットはないだろうと冷静に考える自分がいました。選別されない人間には入れない憧れの場所ってのも結構趣深いんじゃないかなんて僕なんかは思ってしまうんですけど。
 

2004.06.30.(水)
■雑想
 
 実験開始につき多忙なのでまた明日。

 A4一枚だけの書類が中々書けない。締め切り明後日なんだけど、今日はもう頭疲弊してて考えるの無理。なんで、明日閃きが降臨することを信じて、今夜は別な単純作業しますわ。
 


前へ  次へ
TOPへ