2003年07月のSEED



SEED/第39話「アスラン」/2003.07.05


 やっぱり話合いが大事な39話。

■主人公二人
 ラクスが話をするように薦めてましたが、38話ごしに落ち着いて話し合う二人。やっぱ話合い大事。よそよそしいやりとりから徐々に打ち解けて話始める流れが良かったです。また「あんなに一緒だったのに」をアレンジしたBGMが良かった。密度のある会話でした。主人公二人視点の物語軸にとってターニングポイントとなる一話でした。この対話を通してアスランの心も決まってきた模様。

■ジャスティスの
 双刃刀みたいなビームサーベルかっこイイ。

■ラリラリ三人衆は
 お互いにうぜー、うぜーと罵りあってました。チームワークは悪いですが、人間性は類似しているような気がします。やはり涼平さんは声優も上手と判明。今度のニュータイプには涼平デザインフリーダムガンダムデガールなるものが付録で付くらしく、正にいま涼平が旬です。調子乗りすぎです

■なんとなく
 現在MS乗りの戦闘力ヒエラルキーはこんな感じでしょうか。
 SEED持ちコーディネーター(キラ、アスラン、ラクス?)>強化人間ナチュラル(クルーゼ、オルガ、クロト、シャニ)>優秀なコーディネーター(イザーク、ディアッカ)>優秀なナチュラル(カガリ?、アサギ、ジュリ、マユラ)=普通のコーディネーター(その他大勢)>普通のナチュラル(その他大勢)。フラガはどこに入るかなぁ。メビウスゼロでディアッカと互角ぐらいだったから奴らよりは素の力はあるんだよな。無難にクルーゼと互角くらいかな。

■この介入は…
 「俺個人の意志だ!」うわー、カッケー。分かった。買うよ。ジャスティスガンダム。1/100が出たら。

■次週は
 総集編じゃ無いっぽい?ついに宇宙ですか。OPも変わって楽しめるといいなぁ。


SEED/3クール目を終えて/2003.07.05


 1クールごとに書いてたからピコ真面目に書いてみようと思う。

■最初に
 3クール目は良かった。作中テーマが明確に描かれ、またその思想が自分として共感できるものだったのでぐっと主人公達に感情移入して観られるようになった。ここに来るまでには共感指数直下降だった2クール目も必要だったのかも知れない。作中テーマ?という人は考察なんか先に読んでくれても嬉しい。

■1クール目からあった作中テーマへの伏線
 ガンダムSEED公式ガイドブックという最新のSEED本を立ち読んでみた。印象的なのは監督インタビュー。前に12話「フレイの選択」の感想を書いたとき、僕は学生達がアークエンジェルに残る決意をするシーンにどうしても違和感を感じると書いたのだけれど、そこの所が解説されていて、監督からすれば意図的にそう描いていたということらしい。要するにあのシーンはキラ及び学生達が戦争に関わるという重大な決断を「皆がそうするなら僕も」というカテゴリー依存型思考のまま下してしまうという、作中ではかなりネガティブな場面だったのだ。僕自身がかなり個人的に生きてる人間なせいか、そのシーンを観た時は自分の主観のフィルターが強く、オイオイ、そんな人に合わせてこんな決断するか?仲間思いのいい場面なのかもしれないけどなんか違うなぁ…と思ってたわけだけど、全ては34話以降明確に描かれる個人への昇華という作中テーマを際だたせるためのタメにタメた伏線的演出だったのだ。だとすれば中々素晴らしい構成力だと思う。あの時点ではそこまで考えなかったなぁ。

■最終クール、クライマックスの見所
●ラクス
 上述の監督インタビュー、「クライマックスの見所を言える範囲で」という記者の質問に対して、「ラクスに注目して下さい、彼女の発言、彼女の行動、ラクスを中心に物語りは進みます」との答え。うわー熱すぎる。あとコレ自慢だけど「2クール目を終えて」で書いたラクスがSEED収束の鍵を握る最重要人物という僕の予想は怖いくらい当たってたのねん。
●死に様
 前も書いたけどラストクールはかなりシンプルな戦争物のエンターテイメント色が出てくると思う。よって死に様予想も楽しい。僕の予想は敵勢力(クルーゼ、三人衆)他としてフラガ、ディアッカ、イザーク、ナタルが死亡と予想しておる。理由は無いです。勘。
●最後の出撃
 ガンダムシリーズは主人公の最後の出撃場面に感動がある。絶対作り手も気合い入れて描いている。エマの亡骸に敬礼して出撃するZのカミーユ、リリーナの制止に対して「俺を信じろ…」と言い残してリリーナを今までに無い優しい表情でそっとコックピットから突き放すWのヒイロは良かった。作中の最重要ヒロインが絡むという法則があるような気がする。だとしたらSEEDはラクス以外考えられない。でも主人公二人だからカガリもか、むしろアスランの出撃の方がカッコ良さそうだ。ここ、ラスト2話くらい絶対見逃せない。
●微妙な所で
 外宇宙から来た鯨についてとか、生命倫理的な遺伝子操作に関する問題とかには踏み込むのかな?何かあんまり踏み込んで欲しくない感じ。一つのテーマをメッセージ性を持って描いたんで、あとは詰め込まずにスマートな収束を迎えて欲しい。
●最終回
 今から予想するのはバカですが、今までのシリーズを踏まえるんだったら、何らかの大破壊を食い止めるキラ、アスランで締めくくるというのはかなり燃える。コロニー落としとか核攻撃とか。ガンダムの醍醐味よね。

■まあとにかく
 最終クールもノリノリで。


SEED/第40話「暁の宇宙(そら)へ」/2003.07.12


 ディアッカ大好き40話。

■ディアッカ!?(byアスラン)
 存在にようやく気づく人が一人。俺にはキラしか見えねェェ。
 しかしディアッカとアスランの会話良かった。ザフトにいる間はせいぜいエリートロードのライバルとしてディアッカの方から皮肉を飛ばすくらいだったのに、状況が大分変わって何を守りたいかなんて密な話してる。後半キラ、アスラン、ディアッカが自然に会話してるシーンは感慨深い。盲目的にカテゴリーに従うことに疑問を向けてしまった者同士の淡い連帯。ディアッカもすっかり作中正義に回ったなぁ。

■ウズミ様は…
 マジで死んじゃったの?何も自爆しなくても良かったんじゃないかと思う。自分も一緒に脱出して空中からリモコンでマスドライバーを爆破するわけにはいかなかったんでしょうか。「私には私の、お前にはお前の役目がある!」…って脱出した国民にもまだまだウズミ様は必要でしょうに。ここは目立たなかったカガリ叔父あたりがウズミ様の変わりに自爆を引き受けて欲しかった>叔父さんに失礼
 でもあの脱出シーンに「暁の車」フルコーラスはやり過ぎなくらいマッチしていて感動曲線が振り切れた。カガリのテーマ+離別(おそらく死別)の歌だからなぁ。あの写真を裏返すとKiraの文字が→そなたの父で本当に幸せであったよ……の流れはマジ泣けた。またキサカがプチカッコいい。愛娘を最後に預けられるほど信頼されてるんだよなぁ。

■フレイの今後
 クルーゼに言わせるとフレイは鍵らしい。今の所の情報から推測できるポイントとしてはフレイは広告塔に成り得るくらい反コーディネーター陣営には影響力があるってあたりかなぁ。抗戦の演説とかさせる気なのかもしれない。

■新ED
 誰も目線を合わせていない前EDと比べて、今回は互いが目を向け合いあるいは手を取り合いという非常に幸せな雰囲気のEDです。でもこれが物語が幸せな方向に進むことを暗示しているかと言うとそんなに甘くはない気がする。まずミゲル、トール、ニコル、虎、ビビアンがいるんだけど、やっぱ死者が生き返るというのはあり得ないワケで、そう考えると今回は「こうだったら良かったのにね」という理想を表現したEDなんじゃないだろうか。フリーダムとジャスティス以外のMSが壊れてるのも武器が無い理想の世界って感じです。本編はコレとは逆に過酷な方に進みそうで僕は返って不安になりました。
 細かい点でスッゲー『無限のリヴァイアス』のEDと似てると感じました。下からスクロールでキャラが流れていくあたり。となると超越者のネーヤポジションにラクスか?と思ったんですが、実際はキラと同格。ちょっと不満。しかしラクス衣装はエターナル搭乗用の戦闘ヴァージョンでしょうか。今回でウズミ様が死んで統率者ポジションがいなくなった主人公サイドに颯爽と現れるんでしょうか。今から燃え。

■(>_<)
 キラとアスランの友情の復活が明確に描かれた一話でした。アイコンタクトでうなずき合って同時砲撃とかやりすぎ。そんな友情っぷりを見せ付けられては大変です。アスキラ萌え燃えの人とか大変です。

■脱出したクサナギに
 カズイは乗ってるんでしょうか。


SEED/第41話「ゆれる世界」/2003.07.19


 ミゲルが写真で再登場の41話。

■メディア戦燃え
 ラクスのゲリラ放送VSアスランパパのプロパガンダというメディア戦に燃え。ある意味両者のカリスマ勝負であり、訴えてる論理の正当性の勝負でもある。どうなんだろう。コーディネーターの大衆がどちらに傾いているかという描写はなかったけど、イザークすらラクスFANだったみたいだからかなりラクスに傾いてる民もいるんじゃないだろうか。だって普通気づくだろ、アスランパパの優性論は胡散臭すぎるだろ。
 放送で論陣張るラクスかっけー。ド・ゴールのラジオ放送どころの騒ぎじゃない。僕とか速攻暴動起こしてる。アスランパパにアクメツかましてる。感化されました、ラクスに…とか言って。

■虎が!!
 生きていた!!これはスッゲー予想外だ。どっち陣営で戦うんだよ。素で読めん。

■新OP
 そんなにネタバレはなかったかな。とにかくフレイの扱いが小さくて小さくて……完璧に廃ヒロイン宣告されてるよな。以下読みとれる情報はこんな感じかな。

 ●最終クールの主人公はラクス
 ●ディアッカの扱いが大幅にグレードアップ
 ●ダコスタくんも頑張る
 ●フリーダム、ジャスティスがデンドロビウムっぽくなる
 ●ナタルはラリラリの3人を率いて黒アークエンジェルで敵に

 フラガとクルーゼのカットのバックで乳揺らしてるのはマリュー?フレイにも見えるんスけど。両方とも二人に関係あるだけにどっちなんだろう?それとも両方に見えるようにしてるんだろうか。歌は結構好きなんだけど、絵と合ってない感じ?絵が目まぐるしく変わりすぎると思う。キラとラクスが漂ってるカットとか凄い好きなんだけどホント一瞬で切り替わっちゃったし。

■次回「ラクス出撃」
 がぁぁ(^x3ヤァァーーイ。予告の出撃カット激燃え。キングクリムゾンが使えたら時間飛ばして今すぐ来週の観かねんくらい楽しみ。

■ところで
 1/100フリーダムガンダムを買ってみた。
結構豪華
俺も撃つ!
ラクスは微妙
 カッコイイ。塗装無しでもかなりイケる。買って良かった。4件目でやっと見つけたよ。結構売れてるみたい。少年が買ってた。
 初回限定のラクスフィギアは塗装されてないのね(三番目の写真)。これに綺麗に塗装するのはちょっと無理だなぁ。プラモ作ったの自体が10年ぶりくらいだからなぁ。


SEED/第42話「ラクス出撃」/2003.07.26


 虎の暗号めかした発進準備開始から出陣の具足を纏ったラクス登場、そして出撃宣言まで激燃え、静かに盛り上がるBGMも最高。「仕方がありませんわね、私達は行かねばならないのですから……」制止なんてスルー。ステキに自分勝手の42話。

 「フレイの決断」「カガリ再び」「キラ」「アスラン」に次いで遂にラクスの名がサブタイに登場の42話。出撃するのかよ!!という視聴者の総ツッコミをものともせず見事に出撃。
 パートナーは虎。こちらも、生きてたのかよ!!という視聴者の総ツッコミをものともせず見事な燃えっぷりを披露。アスランパパと通信してる所最高。「迂闊な通信も情報漏洩の元ですからな……」とか、がっつり情報貰って裏で色々やりつつアスランパパにさらっと言っちゃう所最高。ジョジョの担当者が見たら「俺のペースっ!!」って書き文字を挿入したくなる燃え場面だ。
 とりあえずラクガキ↓。すぐ消すと思うけど。

<ラクス絵削除>

 「何と戦わねばならないのか…?」は「あなたが優しいのはあなただからでしょう?」に次ぐラクスの放つ作中最重要台詞なんだけど、何と戦わねばならないかを主人公二人に問いたラクスが遂に今回自ら戦闘艦に乗って出撃。果たしてラクス、及び主人公二人は何と戦うのか?
 前にSEEDの最終戦の構図は独立個人共同体VSカテゴリー依存型他者否定集団だと書いたけど、36話で自分に銃を向ける黒服が射殺されるのを見て平然としているラクスを見たとき、ラクスはカテゴリーに依存して(この時はザフト)他者を否定(殺す)している連中には厳しいのかと思ったんだけど、今回虎に向かってキラと同様に敵機のコックピットを外して狙撃するように命じるシーンが見られた。どうやらラクスも真に戦うべき相手は、カテゴリー型の他者否定に乗せられてしまっている現場の人間ではないと考えているらしい。
 となるとラクスの真の敵は誰なのか?ということなのだけれど、戦場の兵士ではないとなると、それはかなり局所的な悪ということになるのではないだろうか。これは今月のニュータイプの受け売りなのだけれど、どうやらそれは「意図的にすり替えを行っている者」のようだ。安寧を求めて始まったはずの戦争が、いつの間にか相手を全て滅ぼすことに目的がすり替わり始めている。そのすり替えを意図的に行っている者、他者全否定を意図的に浸透させようとしている者、それがこの作品の真の作中悪。
 さらに僕の考えを付け加えると、それは部分と全体の論理的誤謬に陥ってる者のような気がする。アスランパパはかなりヤバイ。作中悪候補。前回ラクスの平和放送に対する反論としてパパが掲げたのは「ユニウスセブンを忘れてはならない。ナチュラルは核を使うヤツだから排除しなければならない」というモノなんだけど、やはり全体と部分の誤謬がある。マリュー、フラガを始め第一クールに軍人でありながらユニウスセブンに追悼の意を示し、核攻撃は間違いとする者がいるように、決してナチュラル全員=核攻撃するヤツではないのだ。それを意図的にプロパガンダで持ってナチュラル全員=逆切れして核攻撃するような遅れた種族…というイメージを刷り込もうとしているアスランパパはかなりの作中悪候補。それに伴い地球側にはそれこそカテゴリー依存全否定(虐殺)である核攻撃を行ったスーパー悪が存在している。どういう経緯でユニウスセブンに至ったのかまだはっきりと語られていないような気がするんだけど、ユニウスセブンを実行した者というのはかなりの重さで真に討つべき者のように思う。これから語られるのかもしれないが、民主的にナチュラルの総意で行ったわけでは絶対にないのだろう。やはりブルーコスモスの暴走なのか?
 もういっちょラクガキ↓。前描いたヤツもアップしちゃえ。

<ラクス絵削除>

 さて問題のラクスの涙シーン。
 ラクス=作中で唯一本心を見せないキャラ…だったのですが、遂にキラの前で本音を……最終回前ラスト3くらいまで涙は温存するものと思ってたんだけどなぁ……今回の涙でついに全てを知る者的超越者ポジションから、普通の群像劇に盛り込まれるキャラへと移行してしまった感じ。やっぱ恋愛劇にも組み込まれるのかぁ。それにしても二人を見つめるカガリとアスラン、やっぱしカガリもキラを好きだったのね、アスランもまだラクスを好きだったのね……でもこの恋愛劇の終結にはキラとカガリの出生、そしてアスランとラクスの出生が絡むと予想、もしかしたらフラガとクルーゼの出生も絡むかもしれない。でもその辺りの予想は今はまだやめておこう。とりあえず今回は髪束ねたラクスがキラの胸に飛び込むまでの表情最高ということで。

 えーい、もういっちょ即興マウス絵も勢いでアーップ↓

<マウスラクス絵削除>

 さすがにコレはすぐ消そう。



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