(2000年9月〜12月)
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12月


「ぼくの詩がきみのハートにとどくまで」
<著者>森雪之丞(もりゆきのじょう) <発行所>ポプラ社 ¥1200

 音楽って一体、なに?
 作詞家の著者が教えてくれました。
 詩を書くことは、自分をさがすこと。人に気持ちを伝える前に、言葉にならない言葉を紡ぐ前に、今まで気がつかなかった自分を知ること。
 やっぱり音楽って素敵だなって思える本。
 この本を読んで、THE ROLLING STONESのアルバム「STICKY FINGERS」(CD)を買った私です。ジャケットがジーンズの写真です。昔、レコード店で見た時、LPレコードでは本物の金色のジッパーがついていてたような気がします。CDでは、できない遊びですよね。


「町田仁志写真集 またたび」
<著者>町田仁志(まちだひとし) <発行所>洋泉社 ¥1400+税

 生活感ただよう猫たちの白黒写真集である。
 花や木や空と共に生きている猫たちの息づかいが、聞こえてきそうです。気持ち良さそうにのどを鳴らす音が、聞こえてきそうです。猫のいる風景ってやつですね。
 本に、ちょっとした仕掛け(?)がしてあって、著者の遊び心が感じられ、ほのぼのします。


「歌謡界「一発屋」伝説」
<編・著者>宝泉薫 <発行所>彩流社 ¥1200+税

「あの人は今…」にも似た感動が!そうそう、いたいた、こんな人!忘れられていた過去が、この本でまた明らかになったり、思い出させてもらったり。名前が載った本人は辛いか?でも、おもしろい本でした。
 ベーシストの佐藤研二氏が、イカ天出身の「マルコシアスバンプ」のメンバーだったと発見できたのは、うれしくもあり、その事実を知らなかった私にとって、彼は、一発屋ではなくて、「ベーシストの佐藤研二」なので、少しショックでもありました。


「マーガレット・バーク=ホワイト写真集」
<発行所>岩波書店 ¥6600+税

「マーガレット・バーク=ホワイト」 (1904.6.14〜1971.8.27)
 さまざまな分野で、女性のパイオニアとなった「マーガレット・バーク=ホワイト」 の写真集。20世紀で最も勇敢な写真家でもある。
 どことなくロマンティックな雰囲気が漂う写真。



11月


「ホームレス日記 「人生すっとんとん」」
<著者>福沢安夫(ふくざわやすお) <発行所>小学館 ¥476+税

 25年間勤めた証券会社を辞めた後、職を転々とし、平成11年8月から上野公園でホームレス生活を始める。約1年間、好きな絵を描きながら、彼が見つけたものは、何だったのか。
 甘え、人間嫌い、ひねくれ物。私のホームレスに対するイメージだ。
 私の想像力のなさで、この本を読んでも、よくわからない部分が多かった。皆、ホームレスになりたくてなっているのではないようだ。ホームレスとは、特別な人がなるものだと思っていたら、違っていたようだ。事故、倒産、リストラによる失業。気がついたらホームレス。好きでやれるほど、野宿生活はラクではないそうだ。
 だが、同じような立場でも、皆全てホームレスになるのだろうか?そこには、やはり、甘えや見栄(儲けたい・他人と比べて優位でありたいなど)があり、もがけばもがくほど、転がるように落ちていったのでは、ないだろうか?お金や便利さや物質を追求した結果ではないだろうか?うまく言えないけど。時代のせいにしたくないけどね。豊かさとは?幸せとは?後回しにせず、考えないとね。
 最近は、ホームレスも様変わりしているらしい。女性が増えたし、スーツ姿でテントから出勤する男性もいるそうだ。


「亜細亜ふむふむ紀行」
<著者>群ようこ(むれようこ) <発行所>新潮社 ¥476+税

 東京行きの新幹線の中で読もうと思って買った本。捨てても良い本の候補ナンバーワンが群ようこ。
 目次を見て、先に「大阪篇」を読むことにした。読んでみる。つまらん。
 次に「ソウル篇」を読む。うんざり。
 最後に「香港・マカオ篇」を読む。30ページ読んで、読むのをやめました。読み捨てしても惜しくない本ではなく、買わなきゃよかった本であった。
 なにが「ご近所感覚で歩いた」だぁ?なにが「お気楽旅行記」だぁ?何が言いたくて何を書いてるんだか、さっぱり、わからん。全て、身内ウケ。群ようこ熱烈ファンか、行ったことある人や同じような体験をした人なら、それなりにおもしろく読めるかもしれないが。こんな内容の本で金取れるんだー。と、別な感動は、あった。


「東京暮らしの逆襲」
<著者>まついなつき <発行所>角川書店 ¥457+税

 東京行きの新幹線の中で読もうと思って買った本。英語に関しての著書がおもしろかったので、今回は「モノ」と「暮らし」について描かれた本を買って読んでみました。
 いやー、著者は、快適な暮らしのために、たくさんのモノを捨ててますね。でも、著者は、捨ててるという感覚がありません。それは、他人にあげたり、フリーマーケットに出しているから、捨てているのではなく、リサイクルだと思っているようです。ゴミとして処分していなくても、いらないモノとして切り捨てるのだから、捨ててることと同じだと私は思うのですが…。
 なにがなくても、陽あたりの良い部屋だよね。陽あたりの良い部屋は、それだけで、気持ちが良いよね。運も良かったような気がする…わかるわかる!
 この本は、一人暮し予備軍、一人暮し実践者、二人暮し(家族ができちゃった人も含む)に役立つ話が盛りだくさんです。暮らすのは、家や部屋だけじゃなく、街に暮らす(ホームレスじゃないぞ)という発想は素敵だと思いました。



10月


「ヤクザの世界」
<著者>青山光二(あおやまこうじ) <発行所>筑摩書房 ¥640+税

 ヤクザを肯定も否定もしていない本。「ヤクザの生き方が描かれている」というより、「ヤクザ(の人間として)の体温」が感じられる本。上手いです。
 ヤクザとは何か?ヤクザは本当に喧嘩が強いのか?ヤクザの妻は若くて美人が多いのはなぜか?
 ヤクザを主人公にした小説を描くことが多い著者が、自分の取材帳を見せてくれました。ヤクザの真の姿が描かれているので、警察が参考書にしていると言われる名著。だそうです。知りませんでした。
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 ちくま文庫をそろえている本屋が、ほとんどなくて、驚きました。あっても数冊だったり、1冊も置いていない本屋もありました。


「電撃伝説 ちょっとあぶない世界の楽しみ方」
<著者>電撃ネットワーク <発行所>光文社 ¥522+税

 あの電撃ネットワークがおすすめする、世界の楽しみ方です。オージーギャルの性モラル、なんでもありのロンドン、オランダでの飾り窓の歩き方などなど。でも、危ないから真似しないで下さい、だって。もう、文庫版のまえがきから笑かしてくれます! 
 笑いのレベルって世界共通じゃないみたいだ。世界を飛び回る彼らだからこそわかる真実!
 日本以外ではビッグスター扱いは、本当のようです。海外では「TOKYO SHOCK BOYS」と呼ばれているそうです。今年、仙台に来たときのライヴ、見ておけば良かったと後悔しました。次回は、必ず、見に行く!
 そうそう、坊主頭のお兄さん、ロンドンでは気をつけた方が良いみたいですよ。なぜかって?本を読めばわかります。


「御家人斬九郎」
<著者>柴田錬三郎(しばたれんざぶろう) <発行所>新潮社 ¥552+税

 TVでドラマ化された原作本である。時代小説を、初めて読みました。短編集なので、読みやすかったです。
 最下級の御家人である主人公「松平残九郎」。表沙汰にできない罪人などの介錯を副業(かたてわざ)とする。酒と女好き。粋な斬九郎の剣が、今日も冴える。
 TVでは、斬九郎役が「渡辺謙」、芸者おつた役が「若村麻由美」、斬九郎の母麻佐女役が「岸田京子」。渡辺謙、かっこよかったですねー。剣の達人の斬九郎のスリルと緊張。渡辺謙のはまり役でした。若村麻由美の色っぽさも良かったです(原作では、TVほど活躍してません)。岸田京子は豪快で気持ち良かったです。
 疑問が1つ。「八百善」などの一流料亭から料理を取り寄せる場合、前払いが原則だったと思うのですが、この本では、後払いになっているような気がします。



9月


「坊さんがゆく」
<著者>竹山洋(たけやまよう) <発行所>日本放送出版協会 ¥1400+税

 同名のTVドラマを見た。TVドラマを見ない私が、なぜ見たかと言うと、竹中直人氏が主人公だったからである。ちょっと興味あったのさ。んで、その後、本を読んで見ようと思ったのだ。
 寺の娘に恋をした郵便配達人は、郵便局を辞めて坊さんになるための修行の旅に出かけるのだ。
 うーむ。この本は、登場人物の描き分けが、できていないなー。各人物が活躍していない。個性が活かされていないのだ。かわいそうに。最大の欠点は、セリフだけで、人物表現ができていないことだ。みな、同じトーンとカラーで描かれているからである。登場人物の性格設定がきちんとなされていないからだと思うなー。ちなみに、私のHPの「通信戦隊シルクファイブ」を読んでみてほしい。セリフだけで、誰がしゃべったのか、大体わかるでしょ?作者(私(峰)では、ありませんよ)は、人物設定を、きちんとやっているからだよ。
 主人公の恋人である京子は、夜、寝る時、ブラジャーをして寝るようだ。え?ほとんどの人は、して寝ないんじゃないの?
 あ、あと、「日本放送出版協会」で思い出したんだけど、以前、M善141店で、同出版の本を取り寄せてもらおうと思ったら、店員に、「そんな出版社、聞いたことありません」って、堂々と断られたことあるんだよ。おいおい、NHK出版だろ?知らないのかい?すぐに別な本屋に行って、無事に取り寄せできたよ。んで、M善で本の取り寄せするとさ、DM来るんだよ。文具とか服(B−バリー)の展示販売とか。DMもらっても行かねぇから「DM受取拒否」で何度転送しても、しつこくDM来るんだよね。電話で「送ってよこすな!」って、言っても来るんだよ。「わかりました。登録番号を削除しますから」って言ってたのによー。あったま来るよな。何度も電話で怒鳴りつけたら、やっと送ってこなくなりました。こういうときは、丁寧に諭すより、暴れたもん勝ちだな。きっと。電話代だって、かかるのに。誰が払うと思ってんだよ。まったく。あ、それと、「受取拒否」と書いて転送したはずの手紙が、数日後、そのまんま、また私の所へ郵送されたことがあります。私が書いた「受取拒否」の紙が張られたまま。いや〜、これには、驚きました。こ、これは、私に、どうしろと?あ、この本とは、全く関係ないハナシでしたね。はははは。


「こころを鍛えるインド」
<著者>伊藤武 <発行所>講談社 ¥1500

 前著は「身体を鍛えるインド」。今回は「こころ」だ。
 わかりにくかった。私には、身体だけで充分だと思った。読んでいる時は、おお、なるほど、と思えるんだけど、読み終えてから、はたして、本当に、なるほどだったか?と問うならば、うーむ、と、つまってしまうんだな。


「やおい幻論」
<著者>榊原史保美(さかきばらしほみ) <発行所>夏目書房 ¥1800+税

 何を言いたいのか、書いているのか、さっぱりわからなかった。
 借りて読もうとしたのは、興味があったというより、本を読めば、何かわかるかも?と思って読んでみただけさ。
「やおい」の意味は、「ヤマなし、オチなし、イミなし」だったが、男性同姓愛をモチーフにした小説やマンガへと変化したものを言う。らしい。あっ、そう。



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