Home

(2004年9月〜12月)
こんな酒を飲みました2004年



12月14日(火)
新潟市・越の華酒造
「飛びっきり晩酌 本醸造」
 おもしろいネーミング。微かに吟醸香にも似た香りがある。うすにごりの酒を、よりうすくした位のにごり加減もユニーク。アルコール度数が若干低いので、飲み口はとても軽やか。ワインを飲む感覚で、ぐいぐい飲める。ネーミングに偽りなしというか、晩酌として楽しく飲めると思う。





11月29日(月)
秋田県仙北郡神岡町・福乃友酒造
「60(ろくまる)純米酒」
 飲んで、まず感じるのは、米の味の強さ。なんの飾りもない純米酒の潔さが、びんびん伝わってくる。邪魔にならない酸味と渋味が、全体の引き締め役、こだわりの精米歩合も、この味わいを特徴づける重要なポイントだろう。シンプルで、さりげないようだが、それを持ち味にできるということは、意外に難しいのではないだろうか?淡々としていながらも、ちゃんとした柱がある、とてもクールな酒です。


11月19(金)
福井県小浜市・濱小町酒造
「うり割の酒 吟醸 生貯蔵酒」
 飲み口はとても優しく穏やか。やや辛口のすっきりした味の中に、きれいな水を飲んでいるような独特のまろやかさがある。生貯のフレッシュさも加わって、爽快な印象。なにもつままずに飲んでいても、飽きることはない、というよりも、この酒だけを飲んでいたい気持ちになってくる。使用米の持ち味と仕込水の良さを、充分に堪能できる、すばらしい酒だと思う。


11月5日(金)
京都市上京区・佐々木酒造
「古都 特別純米」
 きれいにまとまった柔らかな味わいがある。後味に微かに残る辛さがアクセント。全体からうける印象は、とても優しいものだが、さすがに純米酒だけあって、米の旨味は充分。食中酒として色々な食べ物と合わせると、より美味しく飲める。どんな料理にでも合う臨機応変さがあって、おもしろい。





10月30日(土)
福島県郡山市田村町・仁井田本家
「鳳金寶(おおとりきんぽう) 自然酒(純米原酒)」
 今回は、買い求めてから約半年間常温で寝かせておきました。あいかわらず滋味あふれる味というか、のんびりとした田園風景が思い起こされるような素朴な味わいがうれしい。原酒、そして純米酒としては、ギリギリの精米歩合もかえって野趣に富んでいて、この酒独自の個性が伺える。経時変化によって、やや枯れた風味もかなり良い。飲み始めの一口で、これほどまで、しみじみとした気持ちにさせてくれる酒も多くはないだろう。この次は、もっと寝かせてみたいです。


10月18日(月)
岡山県赤磐郡山陽町・室町酒造
「櫻室町 純米吟醸自然酒 我がまま美食家」
 香りは、とても穏やか。いわゆる吟醸香ではなく、米の自然な香りがある。飲み口は、とろりとしているのに加えて、味がしっかりしているので、まるで原酒のようでもある。独特の力強さは、使用米「雄町」の個性から生まれるものなのだろう。自然酒とあえてうたっている通り、野趣に富んだ雰囲気は、とても個性的。色々な食べ物と合わせながら飲むと、おもしろいと思う。


10月8日(金)
秋田県鹿角市・かづの銘酒
「鹿角(かづの) 大吟醸」
 猪口に注ぐそばから、きれいな吟醸香が漂ってくる。とても良い香り。優しく落ち着いた雰囲気がある。まろやかでバランスがとれており、変な表現だが、ゆっくりと円を描くような飲み心地がある。食中酒でも良いと思うが、個人的には、簡単な肴を少しずつつまみながら、この酒をメインに味わいたい。
 秋の夜長に、ゆっくりした時間を過ごしたいときには、ちょうど良いかもしれない。


10月1日(金)
新潟市・高野酒造
「越後娘 特別本醸造」
 身が引き締まるような辛口の酒。米のふっくらとした感じが、いかにも日本酒らしい。一口飲む毎に、しっかりとした味が伝わってきて、さすがに米処の酒といった感じがする。新潟の酒を飲むたびに思うのだが、どの酒にも共通したひとつのトーンがあるというか、安心できるものがあるというか、これぞ日本酒と思わせる存在感があって、つい、うなってしまう。この酒も然り、食中酒として飲めば、持ち味が冴える、飲んでいてうれしくなる酒です。





9月13日(月)
山形県西置賜郡白鷹町・加茂川酒造所
「とよのくち 本醸造 しぼりたて 生」
 買い求めてから、ずいぶん長い間、寝かせておりました。確かに味は丸くなった感じはするが、しぼりたて独特の甘苦さと酸味は充分活きている。香りと味わいが熟れた白ワインのようでもあるが、やっぱり日本酒、米の風味と旨みは、他の酒のいずれにも類さない。
 ひやおろしの酒が出回る頃に、あえてしぼりたての酒を飲むのも一興か?でも、色々な楽しみかたがあっても良いだろう。


9月11日(土)
京都市上京区・佐々木酒造
「古都 本醸造 辛口」
 心地よい辛口の酒。程良い酸味もあり単調ではない味。香りが山廃の酒のようでもある。変な癖がないので、色々な料理と合わせて飲むと味が一層引き立つかもしれない。もちろん、この酒だけでも充分に楽しめるので、オールマイティな酒といったところか?
 肩に力が入らない、ゆったりとした自然体の酒といった感じがする。


9月7日(火)
山形県新庄市・最上川酒造
「最上川 雪室熟成 生貯蔵酒」
 とろりとした飲み口。アルコール度数から考えて原酒ではないと思うが、まるで原酒のような味わいがある。飲み始めは辛く感じるが、飲み進むうちに、ほのかな甘さも加わって、旨口の酒といった印象。でも、やっぱり辛いかな?
 特筆すべきは、このとろり感。熟成した酒だけがもつ個性的な味だと思う。何度でも飲みたい酒、とても気に入りました。





Return to the homepage of minexyz.みねがとおります