6月 |
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6月26日(日) 宮城県登米市石越町・石越醸造 「澤乃泉 大吟醸」 完成度が高いというか、非の打ち所が無いというか、香り味ともにとても素晴らしい。特に香りに深みがあり、米だけではないような複雑さがある。味はフレッシュながらも落ち着いており気品の高さを感じさせる。 数日かけて飲んだが、飲むたびに最初の風味があせないのには驚き。やはり造りがしっかりしているのだろう。 食中酒としても料理に負けない強さがある。 |
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6月13日(月) 福島県南会津郡田島町・会津酒造 「会津 純米大吟醸」 とても綺麗な香り。ふっくらした味を感じたかと思うと、程なく、すうーっと、さばけていく。味の柱はしっかりとしており、軽やかだが浅くはない。適度な渋味と酸味が全体を引き締めている。 食中酒としてもかなり良く、特に味が濃い和食に負けない強さもあり、幅の広い酒だと思います。 |
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5月 |
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5月5日(木) 福島県喜多方市・喜多の華酒造場 「純米吟醸 原酒 古酒」 色合いや風味から3年古酒くらいだろうか?適度に枯れており、良い雰囲気。原酒としてのしっかりした強さがあり、けっこう辛口だが水が良いのだろう、後味は意外とすっきりしている。 古酒も良いが、しぼりたての新酒や秋のひやおろしなんかも飲んでみたくなる。 |
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4月 |
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4月18日(月) 秋田県大仙市神宮寺・福乃友酒造 「無調整 生 冬樹」 今年のしぼりたてです。 栓を開けて猪口に注ぐと、さわやかな香りが立ち上がってきて、一口すすると穏やかな酸味と甘味があり、かすかな渋味が後味の旨味に変わってくる。 しぼりたてとは思えないほどの、丸くこなれた感じもある。 原料米の入手が徐々に難しくなってきているとのことだが、この酒が造り続けられる限り、飲み続けていきたいと思います。 |
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4月12日(火) 山口県岩国市・酒井酒造 「純米 生酒 トラタン産山田錦 五橋(ごきょう)」 とても良い香り。その香りがそのまま味に繋がっていくような、なめらかな飲み口。 やや甘く感じるが、ほのかな酸味と辛さがあり、バランスのとれたまろやかな味がする。 生酒ということもあるだろうが、使用米の特性なのだろうか?60%精米とはいえ、吟醸クラスと言っても良いほどのクリアさ感じられる。 この酒だけ飲んでも十分に美味しいが、食中酒としてもいろんな料理と合う。 少し冷やすと、とても良い感じです。 |
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4月1日(金) 山形県西村山郡河北町・朝日川酒造 「純米酒 生酉元(きもと) 朝日川」 先日飲んだ本醸造の美味しさの余韻を引きずりながら、今回は純米酒の巻。 しっかりした米の風味があり、口に含むたびに力強い味が楽しめる。日本酒好きであれば、馴染みやすい味だろう。 控え目のようで、でも、主張するところはしっかりと決めている、という感じで、とても好感がもてました。 美味しいです。 |
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3月 |
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3月23日(水) 山形県西村山郡河北町・朝日川酒造 「本醸造 生酉元(きもと)辛口 朝日川」 生酉元(きもと)造りの昔ながらの味わいが、なんともしみじみとしており、辛口と銘打っているが、程良い旨口の加減。 食べ物との相性も良い。 強いインパクトはないものの、それがかえって安心して飲める要因なのでは? 日本酒の味に流行りすたりがあってほしくはないと思うのだが、この酒を飲んでいる間は、そんな妄想が吹き飛んでしまう。 美味いものは美味いと素直に感じられる味です。 |
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3月18日(金) 京都府京丹後市・木下酒造 「純米酒 玉川 半農半酒造り人」 微かに甘く感じる香りから、同様の味なのかな、と思ったが、どちらかと言えば、やや辛口。 酒がのど元を過ぎた頃に、舌が少しヒリリとする感じがおもしろい。酸味も十分にあり、カジュアルな白ワインのような飲み心地。やわらかな後味で、全体から受ける印象は、とても優しい。 造り手が携わる仕事をそのまま酒のネーミングにしているとのことだが、自らの手で育てた米で酒を醸せるなんて幸せなことだなぁ、と苦労も知らずに単純に考える勝手な我が身でした。 |
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3月16日(水) 宮城県黒川郡富谷町・内ケ崎酒造店 「本醸造 鳳陽原酒」 原酒ならではの重量感と基本になっている清澄な味との調和が素晴らしい。 ゴリ押しのような感じではなく、口に含むたびにヒタヒタと迫ってくるような存在感は、この酒ならでは。少し枯れた感じと共に、風雅な雰囲気もある。 飲み慣れた味だが、飲むたびに感銘を受ける。 何度でも飲みたくなります。 |
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3月7日(月) 宮城県仙台市若林区・森民酒造本家 「森乃菊川 本醸造 にごり酒」 絹で濾したような、とてもなめらかな、にごり酒。とろりとした飲み口で、酒が舌に絡まってくる。ほのかに甘く、米の美味しいところが全部溶けこんでいるような味わいがある。 本醸造酒であり、にごり酒にしては、洗練された雰囲気が感じられる。 この酒だけを味わっても良いと思うが、味がしっかりしみた煮物なんかをつまみながら飲むと、最高かもしれない。 |
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3月1日(火) 愛媛県松山市・水口酒造 「純米酒 道後蔵酒」 口に含むと、純米酒らしい旨味とコクが、ふわりと広がる。後味の微かな酸味が心地よい。ごまかしのないストレートな美味さというか、シチュエーションや、うんちくなどを考えさせないサバサバとした雰囲気があり、とても気軽に飲める。 和の食事はもとより、あっさりした味のパスタやチーズなんかとも合いそう。 休みの日であれば、朝から飲んでも良いくらい、と思いました。 |
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2月 |
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2月12日(土) 広島県安芸郡音戸町・榎酒造 「華鳩 千本錦 純米吟醸生酒」 穏やかな香り。きれいに澄んだ味だが、物足りなさを感じさせない深みがある。 美味しい塩を舐めたときに感じるような不思議な後味があり、仕込み水の味なのかなとも思うが、米の個性かもしれない。いずれにしろ、さわやかな雰囲気を引き締める後味になっている。 味を見極めようと、ちびちび飲んでいるうちに、いつのまにか、ほとんどカラになってしまいました。 |
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2月8日(火) 岩手県西磐井郡花泉町・磐乃井酒造 「磐乃井 しぼりたて生」 しぼりたてのにごり酒。 精米歩合が75%の持ち味というか、米の甘味はもちろんのこと、酸味、苦味、渋味が複雑に絡み合って、独特の味わいがある。にごり酒なので、それだけでも風情があるのに、うすく黄色がかった色沢の野趣に富んだ佇まいは、酒飲みにとって、とてもうれしい限り。 生酒ならではの、ぴりぴり感もあり、とても美味しくいただきました。 |
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1月 |
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1月31日(月) 秋田県仙北郡中仙町・鈴木酒造店 「大吟醸 秀よし」 つやつやした色沢がとてもきれい。華やかすぎない香りも良い。ちょうどよい重さがあり、飲むほどに、まろやかな米の味が、じわじわと伝わってくる。なんとなく、朴訥とした雰囲気も感じられて好感が持てる。飾らない気品の高さと奥ゆかしさを兼ね備えた秀逸な酒だと思う。 素晴らしいです。 |
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1月15日(土) 山形県西置賜郡白鷹町・加茂川酒造 「加茂川 上諸白」 雪の季節には、なぜか、にごり酒が飲みたくなる、ということで登場。 口に含むたびに、荒ごしの米のつぶつぶが舌に心地よく、ほのかな甘さが伝わってくる。味はもちろん美味しいのだが、それ以上に独特のしみじみ感というか、他の酒にはない温かさがあって、つい飲んでしまう。子供の頃、寒い日に飲んだ甘酒の美味しさが甦ってくるようで、しばしノスタルジーに浸れる一本。 毎年、今頃の季節に飲みたくなります。 |
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1月13日(木) 山形県西村山郡河北町・和田酒造 「清酒 あら玉」 ほの甘く、懐かしい味がする。とてもしみじみとした雰囲気に、思わずうれしくなる。 このような酒に出会うといつも思うのだが、醸された土地にある、こじんまりした食堂や居酒屋なんかで、ちょっとした肴をつまみながら、ちびちびと飲みたくなる。地の酒というか、酒が生まれた場所で飲むというのも、一興だろうなぁ。 |
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1月12日(水) 秋田県南秋田郡五城目町・福禄寿酒造 「純米酒 やまじゅうや 秋田県産酒米使用」 軽やかで、とてもスッキリした飲み口。米の風味が心地よく、純米酒らしい佇まいがある。少し辛めの味だが、食べ物との相性が良く、色々な料理に合いそうだ。 酒は、うんちくを語るものではなく、楽しく酔うためにあるものというシンプルに徹した造りというか、酒を飲み始めたころの初心に返らせてくれるような酒。 |
1月6日(木) 岩手県岩手郡西根町・わしの尾 「鷲乃尾 本醸造 雄飛萬國翔(ゆうひまんごくしょう)」 ふくよかな米の味が、きれいな水にとけ込んでいるような、まろやかな味わい。 飲み始めは甘く感じるが、時間をおかずに、ほのかな酸味と適度な辛さがやってきて、けっこう複雑な味がする。でも、さらりとして舌にまとわりつかないから飲み飽きない。本醸造酒の奥の深さを再認識させてくれた、素直に美味いと言える酒。 感動しました。 |
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1月1日(土) 岩手県二戸市・南部美人 「大吟醸純米仕込み なんぶびじん」 一年の始まりだから、というわけではないが、お屠蘇代わりに、この酒。精米歩合が40%なので、繊細な味かと思ったが、とても力強い。充分すぎるくらいの米の風味に、ほのかな酸味が加わって、かなり良い。重さと軽さのバランスが良く、落ち着いた雰囲気もあり、酒の味がわかる大人が飲む酒という感じがする。 新年最初の酒としては、とても相応しかったと思います。 今年も飲みまくり? |
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