2005年12月後半 | ||
作 者 | 投 稿 日 | お題:らんぷ(出題者:寒月) |
泥炭 | 12月16日 | 来年こそ 四日続ける プランたて |
寒月 | 12月16日 | ランチキに 騒いだ後の 二日酔い |
12月18日 | 落書きの 傘に寄り添う 二人の名 | |
12月29日 | 来年も 宜しく願います 不束ですが | |
泥炭 | 12月29日 | ラッキーを てんこに盛って プレゼント |
緑雨堂 | 12月31日 | らくらくと 器用にこなす ふりをする |
峰 | 12月31日 | ランデブー 銀座に洋傘 プリン・ア・ラ・モード |
ラピスラズリ 水あふれる プラネット | ||
2005年12月前半 | ||
作 者 | 投 稿 日 | お題:きつね(出題者:寒月) |
泥炭 | 12月1日 | 吉願い つかの間の夢 年末くじ |
泥炭 | 12月7日 | 決めゼリフ 伝わらなくて 年齢差 |
12月8日 | 機微を知り 連れ添い遊ぶ 音色あり | |
峰 | 12月11日 | きれいごと つまらん理屈 眠くなる |
消えぬ音 つむれど浮かび 寝返りをうつ | ||
泥炭 | 12月11日 | 喜も楽も 尽きぬ世となれ 願わくば |
寒月 | |
12月1日 | 気が付けば つい一年を 寝て過ごし |
12月5日 | きつね蕎麦に 月を落として 葱ちらす |
12月7日 | 北風に 強く吹かれて 根無し草 |
12月9日 | 狐狩り 着いたところは 猫の森 |
12月14日 | きみが ついたうそは ねもはもないことだす |
2005年11月後半 | ||
作 者 | 投 稿 日 | お題:たひち(出題者:緑雨堂) |
泥炭 | 11月18日 | 炊きたての 光る飯粒 茶碗うれし |
寒月 | 11月18日 | 炊き出しの 火に集い寄れ ちいさき者 |
泥炭 | 11月22日 | 只々 日々過ぎ行きて 宙ぶらりん |
寒月 | 11月23日 | 黄昏の 日に染まってる ちぎれ雲 |
11月28日 | 焚火たき 火にかざす手の 小ささよ | |
緑雨堂 | 11月29日 | たまご酒 一人静かに ちびちびと |
旅先で 光さらさら 散る紅葉 | ||
多数決 必死の叫び 地に消える | ||
峰 | 11月30日 | 旅をする 一口すする 地の酒で |
寒月 | 11月30日 | 魂は 日に還る 地に還る |
泥炭 | 11月30日 | 太鼓持ち 一言余計に 調子取り |
峰 | 11月30日 | たどり着く ひたすら歩く 近道なし |
オキドキ | 12月2日 | 助け船… ひとレッスンに ちょっとだけ |
2005年11月前半 | ||
作 者 | 投 稿 日 | お題:わおん(出題者:峰) |
泥炭 | 11月6日 | わっははと 大笑いして 是好日 |
11月7日 | 我が家の灯 お帰りなさいの 声うれし | |
峰 | 11月7日 | ワクワク お祭り遠足 秘密基地 |
緑雨堂 | 11月14日 | わくわくと おたおた交錯 初デート |
理由(わけ)は いい 送らないでね さようなら | ||
峰 | 11月15日 | 忘れ花 おもかげ共に 風を聞く |
泥炭 | 11月15日 | 綿入れの 思いで懐かし 宵仕度 |
寒月 | ||
11月2日 | ワインなど 俺のカラーじゃ ないんだな | わた雪が 降りてくるまで ちょっと待つ |
11月3日 | 輪になって 踊る雀ら のんだくれ | |
11月7日 | 渡りゆく おわりない旅 楽しくて | わだかまり おのれのこころ 持て余す |
11月14日 | 我が我が(われがわれが) 俺が俺がは 地獄ゆき | |
2005年10月後半 | ||
作 者 | 投 稿 日 | お題:くりげ(出題者:泥炭) |
泥炭 | 10月18日 | 食う 呑む 寝る リズムの良さも 芸のうち |
10月19日 | 括(くく)られる 理由など無し 弦弾(はじ)く | |
峰 | 10月19日 | 黒毛和牛 料亭しゃぶしゃぶ 経験なし |
寒月 | 10月21日 | 功徳積み 輪廻転生(りんねてんせい) 現世あり |
10月24日 | 靴音も 凛と響いて 今朝の雨 | |
10月26日 | 草燃ゆる 立冬を待つ 原野かな | |
泥炭 | 10月28日 | 暮れる陽に 両手照らされ 現場こなす |
寒月 | 10月31日 | 暮れてゆく リラ色の空 月曜日 |
峰 | 10月31日 | クラクションと 六花(りっか)が覆う 下界眺める |
2005年10月前半 | ||
作 者 | 投 稿 日 | お題:ゆべし(出題者:峰) |
泥炭 | 10月1日 | 夢抱(いだ)き ベル高らかに 始発駅 |
寒月 | 10月3日 | 行秋や 紅からやがて 白となる |
夕食後 べつ腹で ショートケーキ | ||
泥炭 | 10月6日 | 揺れ動く ベクトル抱(かか)え 四苦八苦 |
寒月 | 10月7日 | ゆくかえる 別々の道 思案する |
10月12日 | 憂欝を ベランダに乾し 始末した | |
緑雨堂 | 10月12日 | 湯呑みから 紅ふきとる指 しどけなく |
ゆるやかに 別々の道 自分の道 | ||
峰 | 10月14日 | 揺れる艇(ふね) ヘミング・ウエイと 沈む太陽 |
泥炭 | 10月14日 | 緩かった ベルトが今や 締まり過ぎ |
峰 | 10月15日 | 湯けむりに 平日脱力 しばしふやける |
夕焼けの ペイント見とれ 自転車止める | ||
2005年9月後半 | ||
作 者 | 投 稿 日 | お題:はかせ(出題者:緑雨堂) |
寒月 | 9月23日 | 萩野原 帰る家路を せかす風 |
SY | 9月23日 | 萩枝垂れ 傘にしてゆく 背には月 |
緑雨堂 | 9月28日 | 花籠に 飾る野の草 清々と |
寒月 | 9月28日 | はかなさは 変わる心の 刹那かな |
泥炭 | 9月29日 | 働けど 稼げどなぜか 生活苦 |
半分の 加減でよろし 急(せ)くなかれ | ||
峰 | 9月30日 | パノラマ島(じま)へ 帰る船なく 世界は灰に (江戸川乱歩より) |
早弁で 掻き込みむせて 咳 涙 | ||
緑雨堂 | 9月30日 | はにかんで 傘渡し去る 制服の君 |
寒月 | 10月1日 | はしりさる 風の姿に せまる秋 |
2005年9月前半 | ||
作 者 | 投 稿 日 | お題:すいと(出題者:寒月) |
泥炭 | 9月2日 | 涼し風 今とばかりに とんぼ群れ |
寒月 | 9月3日 | 過ぎた日の いとしい夏よ 遠い日の |
泥炭 | 9月8日 | スカばかり いつもの事と 遠い目をする |
緑雨堂 | 9月9日 | すねてみたり いじけて見せたり 等身大 |
寒月 | 9月13日 | 澄み酒の 一番搾り 飛びっ切り |
峰 | 9月14日 | ズビズビと イライラするよ 止まらぬ鼻水 |
泥炭 | 9月14日 | 好いて尚 愛おしいと思い 侶(とも)になり |
緑雨堂 | 9月14日 | すんなりと いくはずだったが 遠回り |
峰 | 9月15日 | 素顔に 引力ありか とぎれる会話 |
擦れてない 射る眼が語る 閉ざす心 | ||
2005年8月後半 | ||
作 者 | 投 稿 日 | お題:のぞみ(出題者:緑雨堂) |
寒月 | 8月17日 | のろのろも そろそろもあり みちすがら (地震ノ時) |
峰 | 8月20日 | 野末にて 添(そ)うススキあり 短き碑 |
野風(のかぜ)にも そぼぬれ打たれ 見守る標(すえ) | ||
寒月 | 8月21日 | 軒下の その鈴の音(ね)に 導かれ |
泥炭 | 8月24日 | 伸び あくび 俗世離れて 身も軽し |
寒月 | 8月29日 | のほほんと そんな平和は 見せかけだ |
泥炭 | 8月31日 | 能書きたれ 造花のような 見栄をはる |
緑雨堂 | 8月31日 | のんびりと 束縛のない 未来へと |
呑み過ぎて そっと水飲む 未明かな | ||
望まれて 添い遂げるはずが 三下り半 | ||
番外編 | (あくび) 歩いてく 靴がなくても ひとりでも | |
2005年8月前半 | ||
作 者 | 投 稿 日 | お題:やまめ(出題者:峰) |
寒月 | 8月5日 | 焼き茄子で まずは一献 召し上がれ |
安酒は 回る回るよ 目がまわる | ||
8月8日 | やばい恋 また懲りもせず めいっぱい | |
泥炭 | 8月15日 | 八百万(やおよろず) 摩訶不思議なり 巡る刻(とき) |
山ちゃんちの マイペースぽんちゃん めんこいな | ||
峰 | 8月15日 | 藪の館 待宵と光 目立たぬ花 (源氏物語より) |
2005年7月後半 | ||
作 者 | 投 稿 日 | お題:ふぬけ(出題者:泥炭) |
寒月 | 7月20日 | 振り向いて 抜けがらばかり 検索し |
泥炭 | 7月20日 | 風鈴も 濡れて涼しげ 今朝の雨 |
寒月 | 7月23日 | 降りやめば ぬける青空 げんもよし |
泥炭 | 7月24日 | 古い殻 脱ぎ捨ててしまえ ケセラセラ |
峰 | 8月2日 | 振り向かず 塗り替える夏の 決心 |
2005年7月前半 | ||
作 者 | 投 稿 日 | お題:うろこ(出題者:泥炭) |
泥炭 | 7月4日 | 疎まれつつ ロック中年 懲りもせず |
寒月 | 7月4日 | うさばらし 路地裏で飲む 今夜です |
7月6日 | 梅酒漬け 老熟を待つ 古酒と成れ | |
峰 | 7月7日 | うつろな汗 路傍に破れた 国家への愛 |
泥炭 | 7月10日 | 現(うつ)し世の ロジックの壁 超え行かん |
寒月 | 7月10日 | 雨季の夜(よ)は ロマンチックな 恋をしよう |
峰 | 7月10日 | 打ち消さず ろうそくの数(かず) 心 燃やす |