楽苦画飢22-第2チタ製材所作業図

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この製材工場には第2チタ出張分所の全員が従事していた。
(楽苦我記)
工場にはトラックで搬入される長さ6メートルの原木を荷下ろしし、ソ連人によって太さが チョークで記入されたものを、太さによって集積場所も異なるので指定された所に分別して 足場材に使用されるものから、適当なものを選び梃子にして、中にはレールのように足場材 を敷き太い原木を追い込み2段積みから5段積みと太さによって段数を変えて積み上げ両端 には楔を噛まし転落を防止していた。 原木のトロッコ係りは車上に載せ二階のウインチよりトロッコにワイヤーが取り付けられて いるので、ウインチの取っ手を二人で回しトロッコを二階まで引き上げ、切断機の横にある 切断準備場所に運び込む、切断は現場監督でありラーマ(鋸歯調整士)が引き出し方の若い 助手と共にチャックで掴み鋸歯前のローラーに噛まし鋸歯の上下運動により原木の振動を押 さえて切断するのであるが、鋸歯の枚数は板の取り枚数によってラーマーが取り付ける。 切断は蒸気でピストンを通しクランク軸を動かし鋸歯を上下させ原木を切断する。切断され た板は1階にシューターで降ろし、その両端を機械丸鋸で切断して製品化され切断の助手、 製品の整理にも私達が使用されていた。