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上から眺めている連中は、「これが多い、あれが少ない」と煩いことしきり、唯働く事と食うこと
しか考える事はない、我々には命の糧であるので分配当番も神経を尖らせている。初めの頃は分配は
籤引きであった。
(楽苦我記)
入ソして1年位は食糧事情が特に悪く鉱山へ労働に行ったソ連労働者すら昼食にはまともな食物を
持って来て居なかった、(中略)秤は支点を中央に取り両側に秤台を取り付け小石等で平均を取り
片側に分配基準となる分量の物を載せ、それに合せて秤量される様になった。班員は寝台の上より
痩せこけた体を乗り出し、ギョロッとした眼をその時だけは輝かせ、秤の一点を凝視し・・・(後略)
(解説)
平和祈念展示資料館(http://www.heiwa.go.jp/)に同様の展示あり
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