Volume 17

伝説のベスト5!?

私は昔から「いじめられっこ」であった(笑)。このキャラクターが悪いのか?と悩んだ日もあったが(うそ)、真面目なところがからかいやすいのかもしれない? しかしこの一件はいろんな意味で衝撃を受けた事実である。

海洋時代の話。

私の同期にS氏というとっても変わったキャラクターがいた。いつの宴会だか一年生の彼は酔っ払った勢いで?先輩諸氏に、「好きなリーダーを言ってみろ!」と言われて一人でいいのに、なんと「ベスト5!」まで発表してしまったのである!

しかも驚いたことに彼は以前、「僕は年上はニガテです」といっていたのに「ベスト5!」には年上が2人も入っていたのである(注:同期ではあるが、年は同じとは限らない。S氏よりも年上の同期は4人いた。ニャロメがその中にいたのは言うまでもない)。

ニャ「なんや〜S氏。感じ悪いなぁ!(笑)」

この頃はそんなもんだった。それはともかく。

その後も定期的に?S氏の「ベスト5!」は発表され続け、見かねた先輩まるちゃんが、

まるちゃん「S!『ベスト5!』なんていうな!!一人にしろ一人に!!!」

というとS氏は真面目な顔で、

S氏「はい。じゃ、C子にします!!」

と実名をみんなの前で発表しては周りを思いっきりひかせてしまった(爆笑)。

時がたち、そんな私たちの学年も後輩を迎えていた。S氏の「ベスト5!」も代替わり?したらしく、メンツはすっかり後輩たちに取って代わられていた。ちなみにC子だけはランクインしつづけていた。案外本命だったのかもしれない。

みんな「今週のS氏の『ベスト5!』いってみよ〜」

S氏「恥ずかしいなぁ・・・(でも発表する)。第1位は・・・!Mしもしで〜す!!」

Mしもし「・・・・・・」(顔は笑っているがひきつっている。でも先輩なので仕方がない?)

ニャ「あーそうなんや〜。でもさぁ、Mしもしって彼氏いてるねんで」

S氏「え!?!?!?」

ニャ「あ、知らんかったん?」

S氏「・・・知らんかった」

それからほどなくして行われた次の「ベスト5!」では、Mしもしはかわいそうに?第3位に落ちていた(笑)。なんとも単純な彼なのである。

彼の「ベスト5!」については一つ一つにエピソードがありすぎてまとまらないので、細かいところは割愛する。ちなみに当初ランク外であった某やすさんは、一緒にB'zのコンサートに行ったことがよかったのか?次の発表時には第2位に躍進していた。赤丸急上昇である!!やはり単純。

さて、月日は流れてなんと私たちは4年生も終わりを迎えようとしていた。

同期で4年間一緒に過ごしたのは12人である。短大卒業のメンバーもいれば、2年生から3年間活動したメンバーもいるからである。何の集まりだか同期で飲み会をすることになった。

ゴル「もう卒業やなぁ〜なかなか会われへんようになるなぁ」

ニャ「ほんまやね〜Sの『ベスト5!』も聞かれへんようになるね」

いが「そや、最後に同期の『ベスト5!』いってみようや」

S氏「えー!?(でも発表する)じゃ。第5位!」

みんな「ジャカジャカジャカジャン!」(ファンファーレのつもり。机をたたく)

S氏「Dキー!では第4位!・・・ちょいちょい。第3位、シャーミン。第2位は・・・やす」

みんな「おお〜!!で、第一位は!?」

S氏「・・・C子!」

みんな「なるほどねぇ(納得)」

ところでそこで私ははた?と気がついた。

ニャ「アノォ・・・。私、自分で言うのもなんですが、ランクに入らなかったんですけど」

S氏「ん?」

やす「ウチの同期の女性陣は全員で6人やで!!」

全員「・・・!!!(爆笑)」

大胆にも彼は6人しかいない同期の『ベスト5!』を発表し、ニャロメをランク外に押しやったのである(怒)。

S氏「・・・ええっと・・・。ニャロメは僕が『ベスト5!』に選ばなくても他にいっぱいいろんな人が選んでくれるかもしれないし?モゴモゴ(かなりあせっていた)」

ニャ「私4年間で1回もランクインしなかった・・・、覚えとけ〜S!!!」

そこへ冷静なやすの一言。

やす「ニャロメ、ランクインしたかったん(笑)?」

ニャ「・・・いえ、そういうわけでは・・・あり?そんなはずは・・・

決してそういうわけではなかった。しかし一度くらいランクインしてもいいんじゃないか?とちょっと思ったまでである。しかし結局「年上はニガテ」と言っていた彼の『ベスト5!』に入らなかったのは私だけなのである(涙)。

おしまい。

追伸)彼の『ベスト5!』は後輩に代々引き継がれている?らしい。