Volume
3
レースに事件はつきもの(前編)
登場人物:葉山フリート「HOBBY HAWK」メンバーズ、マルコさん、ビール先生、&ニャロメ |
初めて?ホンモノの葉山フリートへ行くことになった。小網代回航レース。マルコさんとの出会いはネットである。友人のひろりん先生の紹介で見たマルコさんのサイトは私のお笑い中枢を打ち砕くかと思うほどツボにはまってしまった(笑)。だから「面白かったです」と足跡を残してきたのがきっかけとなって今日に至ったわけである! *** 日曜日。日頃の行いがよかったため!雨も上がり初めて「HOBBY HAWK」に乗る。 ニャ「は、はじめましてニャロメです〜今日は足を引っ張るかと思いますがドゾよろしく!」 一同「よろしくね〜、足が長くなるかもなぁ!」 ニャ「ははぁ・・・(笑)」 強引にも(注1)迎えにきてもらった逗子駅でメンバーの一部と出会う。さっそく葉山マリーナへ。 マルコ「今日は寄せ集めメンバーでっす!」 ニャ「あの・・・今日は5人だって聞いてたんですけど」 マルコ「10人になりました!今日はいろんなメンバーがいて楽しいよね〜(微風(注2)ですが非常に楽観的)。淡輪ではクルーザーは陸置き?」 ニャ「いえいえ、海置き?ですよ」 マルコ「ここは全部上架してあるのよ〜」 葉山ではすべての船が、舵やキール(船底部分)が地面にあたらないよう高く上げられていた。そこにハシゴで乗り込むのである!ハシゴ乗り初体験・・・。 ニャ「これって海に出るときは・・・」 マルコ「あの20トンリフトを使って一艇ずつ下ろすんだけどね、レースのときは込み合って大変なのよ、ははは!」 ニャ「これって順番なんですか?」 マルコ「下架申請の早いもん順なの〜」 そうして「HOBBY HAWK」の順番は・・・待てど暮らせどこないのであった!いつまでたっても陸に置きっぱなしである。 マルコ「きょ、きょうは遅いなぁ〜(笑)レースに間に合わないかも」 レース開始は10時半である。順番がきたときにはもうすでに5分前もいいところである!海に下ろされたところで本日のヘルム(=艇長、舵を持つ人)、ビール先生があわててエンジンを始動・・・。 始動・・・? ビール先生「あ、あれ??」 一同「どうしたんですか?」 ビール先生「エンジンがかからないぞ〜(汗)」 一同「え、え、えー!?!?!?」 ビール先生「やばい、とりあえずもやい(結び)で陸に寄せよう」 今からエンジン全開でレース海面までぶっ飛ばそうと思っていた矢先である。これではとてもじゃないが間に合わない。 ビール先生「おかしいなぁ・・・」 そういってビール先生はエンジンを確かめにキャビンの中へと消えてしまった。バッテリーなのか? 葉山フリートのおじさんが様子を見にやってきた。 おじさん「エンジンかからないの?」 ビール先生「バッテリーじゃないと思うんですけどね〜、ボタン入れても うんともすんとも動かないんです」おじさんは様子を見ていたがなにやら思いついたようにどこかへ立ち去った。次にヤマハの人が工具を持ってやってきた。 ヤマハの人「どうしたんですか?」 ビール先生「エンジンが動かないんですけどね、以前に調子が悪くって見てもらってるんですよ、ヤマハに! その後試運転してもらいましたよね!?」ヤマハの人「いや〜そのとき担当じゃなかったんで、よくわからないんです、スミマセン」 ビール先生かなりあわてた様子である。キャビンの中にヤマハの人が入りエンジンを点検する。その間に1番最後の下架となったクルーザー「Heart of Nippon」のメンバーの人が叫ぶ。 ハートさん「エンジンですか?曳いていきましょうか(=もやい結びで船をむすんで一緒にひっぱってってくれるらしい)。スタート待ってくれているらしいですよ〜」 ビール先生「いや〜ありがたいんですけど、帰りが・・・」 ハートさん「・・・そうですよね」 港を出て行く「Heart of Nippon」にビール先生は手で大きくバッテンした。 ニャ「うわ、レース不参加になってしまうんか?」 そう思ったときである。 ヤマハの人「もう一度エンジンをかけてみてください」 ビール先生「はい。・・・だめ。・・・。・・・。・・・!!!」 その時ニャロメは見た!ビール先生が何か横のボタンを押してからエンジンをかけたところを!! ぶ、ぶ、ぶ、ぶぃぃーーーん 全員「か、かかった!!」 ヤマハの人「よかったですね、どこが悪かったんでしょう?」 ビール先生「・・・メインのパネルスイッチが オフ!になってました(苦笑)」全員「そ、そりゃ動くわけないやろ!!」 お茶目なビール先生のおかげでスタート時間は過ぎていた!しかし!!レースをあきらめない「HOBBY HAWK」はここから猛追撃をかけるのであった? 今日は疲れたからここまで。 注釈1)強引にも迎えに・・・5人乗りでしかも荷物いっぱいのところに私をひろってもらい、マルコさんには荷台に乗ってもらうという離れ業であった。逗子駅の目の前には交番があっておまわりさんはこちらをずっと見ていたらしい。帰りは同じ車に7人乗ってやはり駅まで送ってもらった。 注釈2)微風ですが非常に・・・微風のときは人数が多い分、体重で船が重くなってしまいレースに不利というのが定説である。10人というのはかなり多い(笑)。 |