Volume
4
レースに事件はつきもの(後編)
登場人物:葉山フリート「HOBBY HAWK」メンバーズ、マルコさん、ビール先生、山ちゃん、&ニャロメ |
エンジントラブルも何のその?レース海面までぶっ飛ばす「HOBBY HAWK」。スタート時間を延長してくれているとは聞いたけれど、当然のようにスタート5分前を示すP旗が上がっていた・・・。5分前にはエンジンを止めなければならないのだが、思いっきりふかしていたような気がする・・・(笑)。 *** ビール先生「今何分前かなぁ〜」 近くにいた「海援隊」(記憶が定かでない、「SAKURA」かもしれない)にたずねてみる。 海援隊の人「今ね、3分30秒前、・・・15秒前」 ビール先生「誰か時計とって!」 ニャ「では私が!」 ここぞとばかりにジャスコで1980円、愛用歴10年にもなるヨットタイマーをセットする。 ニャ「1分前!・・・50秒前!・・・40秒前!」 カウントダウンをするにつれて、スタート前の何ともいえない緊張感が走る。 ニャ「5、4、3、2、1、スタート!!」 ゼネリコ(ゼネラルリコール=大半の船がスタート前にスタートラインを切ったらやり直しである)はなし。「HOBBY HAWK」は何事もなかったかのように中盤よりやや前よりでスタートを切る。 ニャ「す、すばらしい〜」 微風ながらもスピンワーク(風下のときに使うスピンセールの上げ下ろし)が非常にスムーズであるため、ぐんぐん艇速がついてくる。いい位置だ。途中風が少しだけ!上がってきた。 山ちゃん「ふ、ふぁっくしょーい!!」 マルコ「ブロー(突風)入りま〜す!!」 花粉症の山ちゃんはサングラスにマスクといった「いかにも怪しい」姿である。でもマスクをするとマスクの中がエライことになるらしい・・・。 山ちゃん「ふ、ふぁっくしょーん!!」 マルコ「ブロー入りま〜す!!」 ビール先生「山ちゃん、ブロー感知器になってるよ(笑)」 山ちゃんのくしゃみはものの見事にブローに反応していた。名づけて 「黄色いブロー」 〜ああ悲しいかな花粉症〜 そうこうしている間に小網代の回航マークをおえ、一路ゴールへと向かう。途中で「Starboard Jr.」(=通称「右舷お子様」。そのまんま)、「魁V」(=通称「赤いの」、ハル(船のボトム部分)が赤いので)などの追撃をかわし4位でゴールする。 ニャ「ちょ、ちょっといい感じ〜」 先にゴールした3艇は大型艇なので、レーティング(艇の不公平をなくすために設けられているポイント)修正するとひょっとして、ひょっとする? 船の上架はレースで早くゴールしたため、すんなり陸に上がる。お片付け、艇の水洗いの後、やはりハシゴを使いキャビンの中でしばしの団欒。期待に胸を膨らませながら!レース後のパーティ会場へと集合する。「右舷お子様」のオーナーが司会である。 マルコ「あのさぁ・・・優勝チームはこのパーティのお片づけなんだよ」 ニャ「え、そうなんですか!?」 オーナー「えー、それではお待ちかねの成績発表です〜。その前に今回のレースはスタート時間を遅らせるという船が出てしまいました!しかも エンジントラブルといいながら、実はスイッチが入っていなかっただけ!!ここでクルー全員を丸坊主にするところですが、腕立て伏せ10回で許します。『HOBBY HAWK』のメンバー集合!!」全員「げげげ〜」 なんと腕立て伏せ10回の計・・・。ただでさえか弱いのに、と思いながらも何とかごまかす(笑)。 オーナー「優勝は・・・HOBBY HAWK!!」 全員「やった〜!!」 あれだけバタバタやっても優勝は優勝である!! オーナー「副賞には『丸ひで』のお食事券三万円分、『酒池肉林券』です!!」 ニャ「なんじゃそれ?」 それはこれ↓ 「葉山丸ひでとお友だち全4店共通”のみくい”一発勝負おつりなし!!」 この賞状を持参しなければ有効にならないらしい(笑)。 そうして喜んでいるメンバーにはパーティ会場の後片付けが待っていたのであった(笑)。 おしまい。
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