なるほど週刊トレーナーニュース 

真面目にスポーツトレーニング!

 

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【なるほど週刊トレーナーニュース】
 http://www.mag2.com/m/0000184398.html

                                                            (第134号)

                                                      平成20年 9月 8日

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こんにちは、ニャロメです。

最近、食べたらモーレツな睡魔におそわれます。
「副交感神経が働いているんだなぁ」と感心するのですが、
満腹になるまで食べると、本屋でも立ったまま寝てしまいそうになりました。
やっぱり腹八分にしないといけませんね〜。

では134号のご案内です。


【本日のメニュー】

 ◆今週の活動ダイジェスト

 「現場でのトレーナー活動は氷山の一角」

 ◆今日のネタ帳・ピックアップ

 「コンパートメント症候群」

 ◆トレーナーを支える元気の出る言葉

 「本業以外にプラスアルファを持つことが大事」

 ◆編集後記

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◆今週の活動ダイジェスト
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【現場でのトレーナー活動は氷山の一角】

今週も盛りだくさん(?)のトレーナー活動でした。

普段の練習に参加して、
選手のコンディショニングに対するサポート、
ケガをしている選手に対するリハビリ指導、
突発的なケガに対する応急処置、
フィジカルトレーニングの指導。

というのはトレーナー活動のホンの一部だということが
改めてわかりました(^^ゞ

練習に参加するという現場でのトレーナー活動が
いかにわかりやすいものか、予測可能なものか
(応急処置は予測不可能ですが)。

逆に言えば、それ以外にいろいろと活動している、

「目に見えない部分」

というのがいかに多いか、
そしてこの部分がワタシの成長の源泉でもあるのかな、
などと思いました。


●試合スケジュールにあわせたコンディショニングの計画

●測定の実施とその解析

●傷害を持つ選手との病院選択と診察


今週は特に測定の解析にかなり時間を要したのですが、

「測定した数値に意味を持たせるために、わかりやすく
 選手や監督、コーチに伝えるためにどのようにすればよいか?」

を考えてエクセルと格闘していました。
トレーナーは統計学にも明るくなければいけませんね(汗)。

【超オススメサイト:ハンバーガー統計学にようこそ!】
http://kogolab.jp/elearn/hamburger/

(このサイトを作った先生には心から感謝していますm(__)m)


トレーナーの一つの役割として、

「スポーツ医学やトレーニングの専門的な話をわかりやすく説明する通訳」

があるとワタシは考えています。
これがまたとてもむずかしい。
表現力も乏しいので、もっと気の利いた表現が出来ればいいのに。
と一人で歯がゆさを感じることもあります。

国語力も必要だな(-_-;)

しかしここが成長の源泉ですので(温泉ではありません)、
一つずつ階段を上るようにクリアしていきたいなと思います!

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◆今日のネタ帳・ピックアップ
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【急性コンパートメント症候群】

普段の練習の中でよく起こるケガといえば打撲。
頭部など打ちどころによってはすぐに病院に行くよう対応しますが、
四肢などの場合は、その場でアイシングを行って
様子をみることが多いようです。

しびれや変形など骨折の兆候がみられない場合、
選手も2、3日すれば良くなるかな、と軽く考えがちです。

ただし部位によってはちょっと気をつけたほうがいいかな、
と思う場所は下腿(かたい:いわゆるふくらはぎです)部分。
この部分を打撲し、腫脹によって痛みや運動機能が制限されると
急性コンパートメント症候群を疑います。

コンパートメント症候群には
打撲、骨折などによって起こる急性コンパートメント症候群と、
ランニングやジャンプによる筋疲労、筋損傷が原因となって起こる
慢性コンパートメント症候群があります。


急性コンパートメント症候群の場合、
打撲によって患部内では出血が起こり、腫れてくるのが一般的ですが、
下腿部はもともと4つに区画がわかれており、
「腫れる余地の少ない」部位なのです。

注)コンパートメントとは区画のこと

腫れる余地の少ないところで打撲による内出血が起こり、
腫脹が広がっていくと(というか広がりようがないのですが)、
下腿部の神経や血管を圧迫していくことがあります。

区画内の内圧が高まって、重度の時には切開術を行わなければならないほど
重篤な症状となることがあるので注意が必要です。


幸い、そこまで重篤な症例にはお目にかかっていないのですが、

「ふくらはぎを打撲してパンパンに腫れて、治りません」

と選手が訴えるようでしたら、
急性コンパートメント症候群を疑って対応する必要があります。

腫れないようにアイシングを行うことがまず第一ですが、
下腿部ということもあるので常に荷重がかかりやすく、
RICE処置の原則である「挙上」も
その位置を保つのがむずかしいのが現状です。

なので、寝るときは少し足を上げて寝るようにするなどの工夫を
行いながら注意深く経過観察することが大切だと思います。

最近、ふくらはぎを打撲する選手が続いたので、
コンパートメント症候群のコワさを説きつつ、
ちゃんとアイシングを行うようにアドバイスしています。

(参考:コンパートメント症候群)
http://www3.plala.or.jp/nyarome/tre/injury/injury84.htm

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◆トレーナーを支える元気の出る言葉
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「本業以外にプラスアルファを持つことが大事」

【人生は勉強より「世渡り力」だ!】
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4413042042/dosportstrain-22/ref=nosim

ワタシがいつもその著作を読まずにはいられない著者第二弾、
世界一の職人といわれる岡野雅行さんの最新著書。

インスリン注射を余儀なくされる糖尿病患者のために
痛くない注射針を開発したことで有名な方です。
前作の著書はぜひ選手に読んでほしいと思い、
貸してあげたら返ってきません(涙)。

【学校の勉強だけではメシは食えない!】
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4769609566/dosportstrain-22/ref=nosim

こちらの本も大変面白いのでぜひ機会があれば読んでみてくださいね。

ということで前置きが大変長くなったのですが、
「本業以外のプラスアルファ」という話の中で、
外科医の先生が子供たちを不安にさせないように手品を覚え、
診察のときに披露してその場をなごませるようにした、
という話が載っています。

「本業を一所懸命やっています」

というのは当たり前のこと。

「あいつが来ると面白い。何かやってくれそうだ」

というものを磨くことが大事だという。
芸(この場合は手品ですが)はほんの一例、
自分にあったプラスアルファを磨くことが人から親しまれ、
頼りにされるようになっていきます。

「チャンスは人が運んでくる」

なるほど( ..)φ
いろんな人にお声をかけてもらえるような機転の利く
トレーナーを目指していきたいと思います。

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◆編集後記
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ワタシの家の向かいで新築アパートの建設中です。
平日は工事の音が気になってしまうので、
今日は仕事が休みということもあり(半日ですが)、
メルマガ執筆に没頭できるようファミレスに移動してみました。

ドリンクバーでひたすらパソ子と格闘しているのですが、
なんとも快適じゃないですか〜。

前回、新幹線の中での執筆はイマイチ集中できなかったので、
これからはファミレスで書くのもありだな!なんて思ったりしています。


では来週135号でお会いしましょう☆


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http://www3.plala.or.jp/nyarome/tre/work.htm


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