なるほど週刊トレーナーニュース 

真面目にスポーツトレーニング!

 

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【なるほど週刊トレーナーニュース】
 http://www.mag2.com/m/0000184398.html

(第417号)

平成26年 2月 10日

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こんにちは、ニャロメです。

いよいよソチ五輪が始まりましたね〜。
この大会に向けてがんばってきた選手皆さんの
素晴らしい活躍を楽しみにしています!!
LIVEで見たいけど夜中っぽいのが残念(T_T)

では417号のご案内です。

【本日のメニュー】

 ◆今週の活動ダイジェスト

 「大雪の中、健康講座を担当しました〜!」

 ◆今日のネタ帳・ピックアップ

 「その判断は正しいのか〜伊藤みき選手の棄権について」

 ◆トレーナーを支える元気の出る言葉

 「人と同じように優れていることを教える」

 ◆編集後記

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◆今週の活動ダイジェスト
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【大雪の中、健康講座を担当しました〜!】

2月8日は近年まれにみる大雪に見舞われましたね…。
皆さんの地域ではいかがだったでしょうか。

「外出はなるべく控えるように」

というニュースが流れる中、
静岡県・長泉町で開催される健康講座の講師として、
朝も早くから出発してしまいました〜。

途中、大雪警報なども出て、
一時は開催が危ぶまれたのですが、
注意報に変わったこともあって予定通り行うことに決定。

「心と体を整える」というテーマをいただきましたので、
姿勢を整えることを中心に、
さまざまなエクササイズやストレッチを紹介しましたよ(^^)

そして最終的には受講前の姿勢よりも、

「あ、ちょっと良くなっているかも?」

と感じてもらえるようになればいいかなと。

そしてワタシの思惑通り?
参加者の皆さんが口々に

「姿勢が良くなった、体がスッキリした、楽しかった〜」

とおっしゃっていただいたのがとても嬉しかったです(*^_^*)


昨年も長泉町で講習会を二コマ担当したのですが、
そのときに参加してくださった方からの問い合わせで

「昨年の講座が楽しかったので今回も参加したい!」

と何件も?電話があったそうで、
そう言ってもらえるだけで「満足」してしまいました(笑)。

いろいろと小ネタを盛り込んで、
ワイワイやるのが好きなもので…。

天候の悪い中、参加してくださった皆さんには感謝感謝です。

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◆今日のネタ帳・ピックアップ
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【その判断は正しいのか〜伊藤みき選手の棄権について】

ソチ五輪に出場する女子モーグル伊藤みき選手が、
競技直前の公式練習でケガをし、
出場を断念するというニュースが流れてきました。

参考ニュース)モーグル伊藤みき無念の棄権
http://ow.ly/tqPUQ 

伊藤選手は昨年12月に右膝前十字靭帯を損傷し、
競技復帰を目指してリハビリを行いながら
今回のオリンピックに臨んだとのこと。

うーん…残念ですね。

このことについて、

●現地でのメディカルスタッフの判断はどうだったのか、

●選手自身が自分のコンディションについて一番よくわかっていて
 ムリを承知で強行出場したのではないか(それってどうなの?)

●出来ないのであれば事前に出場断念をすべきではなかったか、等々

さまざまな議論が巻き起こっているようです。


前十字靱帯損傷といえば、
膝のケガの中でもポピュラーかつ重篤なものであり、
決して競技復帰出来ないわけではありませんが、
慎重に慎重を重ねないと再受傷するリスクも高いケガの一つです。

昔、メルマガでも熱く?語っていた模様
(のわりに一度しか登場していないようなのですが…)。

参考メルマガ)なるほど週刊トレーナーニュース83号(2007/09/17)
http://ow.ly/tqQYf 

参考ブログ記事)トレーニングジャーナル(2007.10)
http://blog.livedoor.jp/nyaro_2000/archives/50715300.html

参考ページ)前十字靭帯損傷
http://www3.plala.or.jp/nyarome/tre/injury/injury71.htm


前十字靱帯損傷といえば、
再建術(他の靭帯等を移植する手術)が一般的なのですが、
手術をせずに保存療法を選択したとしても、
かなりの時間をかけてリハビリとトレーニングに専念することが
必要となってきます。

考えるスパンとしては半年が基準になります。

伊藤選手は昨年12月に前十字靱帯を損傷したそうで、
いわゆる部分断裂になるのでしょう。

2ヶ月間で全力プレーができる状態に戻せるのか(戻せたのか)、
モーグルという特に膝に大きな負担のかかる競技で、
前十字靱帯の機能不全というリスクをどのように考えたのか。

選手の、コーチの、ドクターの、そしてトレーナーの判断、決断は
かなりむずかしかったと思います。

ワタシ自身も答えはわかりません。

最後まで挑戦して結果ダメだったということを評価し、
納得することは選手をはじめとスタッフの総意なのだろうと思います。

スポーツにケガはつきものですが、
いろいろと考えさせられる今回の一件です。

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◆トレーナーを支える元気の出る言葉
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「人と同じように優れていることを教える」

【元祖プロ・コーチが教える 育てる技術】
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4799314505/dosportstrain-22/ref=nosim

米国大学バスケット史上最高のコーチといわれるジョン・ウッデン氏。
彼の「人を育てる、チームを育てる」という哲学を
わかりやすく、読みやすくまとめた一冊です。

バスケットボールのみならず、
あらゆる競技の指導者、選手の皆さんに参考になるのではないでしょうか。

「指導者、教師、コーチには、
 みずからの責任の重大さを認識しておく義務がある。

 自分の指導下にある人たちの
 ・人格を磨くこと。
 ・建設的なものの考え方と価値観を教えること。
 ・模範を示すこと。

 私はそれらを「聖なる任務」と考えている」(P20より引用)

この「ぶれない考え方」を持って指導することが、
何よりも大切なのではないかと思います。

そして冒頭の言葉にワタシは「はっ!」とさせられました。

「一人ひとりが、人よりではなく、
 人と同じように優れていることを教えなさい」(P89より引用)

これはウッデン氏の父親が彼に繰り返し伝えたこと。
他の人よりも優れているわけではないが、
他の人と同じように優れているのだと。

スポーツの世界というのは、
相手と対戦することであったり、記録への挑戦であったり、
何かが優れている、誰より優れている、といったことにとらわれがちですが、
一人ひとりの選手に対し、他人と同じように優れていることを伝えることで、
彼らに自信を持たせることも出来るのではないかと思います。

深い…。

そしてこの原稿を書きながら、
「みんなちがって、みんないい」という
金子みすゞさんの詩を思い出しました。

一人ひとりのいいところを見つけ、優れていることを教えること。

ワタシも指導者という立場から、
このことを忘れないようにしようと思います。

【元祖プロ・コーチが教える 育てる技術】
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◆編集後記
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3週間で4つの講習会も一段落しました。
やればできるもんですね(笑)。
そしてチームは強化練習まっただ中(朝練つき)。
ソチ五輪も開催中。

たぶんほとんど競技を見られないまま終わってしまうのではないか?
という危惧感が募っております(^^;)


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