なるほど週刊トレーナーニュース 

真面目にスポーツトレーニング!

 

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【なるほど週刊トレーナーニュース】
 http://www.mag2.com/m/0000184398.html

(第425号)

平成26年 4月 6日

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こんにちは、ニャロメです。

新年度の始まり、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
桜もほぼ満開に咲き誇り、
いつも見る風景がピンクに色づいて本当にきれいですね!
この時期は「日本っていいわぁ〜!」といつも思います(*^_^*)
ウキウキしながらもバシッと一週間がんばっていきましょう!!

では425号のご案内です。

【本日のメニュー】

 ◆今週の活動ダイジェスト

 「遠征にはパソコンをお忘れなく!」

 ◆今日のネタ帳・ピックアップ

 「阪神・西岡選手の頭頸部打撲による救急搬送」

 ◆トレーナーを支える元気の出る言葉

 「どうでもいい」と思ったアドバイスほど、取り入れる価値がある

 ◆編集後記

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◆今週の活動ダイジェスト
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【遠征にはパソコンをお忘れなく!】

遠い学校の試合も終わってしまい、
ソッコーでチームの練習に戻ってきたのですが、
またそこから遠征に帯同するようにいわれまして。

「え?また移動ですか・・・(^^;)」

と思いつつ、
一泊二日だからノートパソコンも持ち歩かなくていいかなぁ、
iPhoneと本さえあれば十分かな・・・と思ったものの、

「いや、ひょっとしたら仕事をしたくなるかもしれないから、
 やっぱ持って行こう〜」

と思い直したのが大正解でした。

朝、バス移動の中で取材の依頼をいただき、
その場で原稿を書きながら何度かやりとりをして、
夜には最終原稿を送ることができました。

パソコン持ってなかったら到底対応できなかったでしょう。

うん、ついてます(笑)。

しかも大リーグ・レンジャースのダルビッシュ投手が、
寝違えで開幕戦の登板を回避したことに関連し、

「寝違えについての取材依頼」

だったのですが、
正直なところ、ワタシはその依頼メールをいただくまで、
ダルビッシュ投手が寝違えたことも、開幕投手を回避したことも
まったく知りませんでした(^^;)

そこからありとあらゆることを調べつつ、
自分の経験などもふまえつつ、
一般の方にもわかりやすく説明させてもらいました。

寝違えが劇的に改善する方法・・・?

があればワタシも教えてもらいたいんですけど(笑)。

ということでネットでも記事が読むことができるので、ご参考まで。

【参考ページ】
ダルビッシュが「寝違え」で開幕投手回避 首の長さも要因か
(NEWSポストセブン)
http://www.news-postseven.com/archives/20140330_248874.html


ちなみに。

この取材記事を書いて以降、
寝違えを起こす選手が頻発したんですけど
これって「引きよせの法則」でしょうか(-_-;)

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◆今日のネタ帳・ピックアップ
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【阪神・西岡選手の頭頸部打撲による救急搬送】

プロ野球の試合中に、
阪神の西岡選手が福留選手とフィールド内で激突し、
頭部から地面にたたきつけられて、救急車を呼ぶ事態となったことは
ご存じの方も多いのではないでしょうか。

参考記事)阪神・西岡、救急車で病院搬送 飛球追い福留と激突(サンスポ)
http://ow.ly/vuZTm 

何度も繰り返して見るのが痛ましいほどの事故ですが、
こうしたとき、まず最初にフィールドに飛び出すのはトレーナーです。

今回はこうした事態になったとき、
トレーナーとしてどのように対応すべきかを
まとめておきたいと思います。

***

頭部や頸部に衝撃が加わったとき、初期対応が非常に重要です。
頭頸部の傷害は致命傷にいたる重篤なケースがあります。

こうした事故を目撃したときは、

「頭部、頸部の両方に損傷がある」と仮定して対応する必要があります。

●選手の生命が一刻を争う状況にあるかどうか

いわゆるバイタルサインの確認です。
呼吸・脈・体温・血圧・意識レベルなどの評価を素早く行い、
呼吸や脈などが確認されない場合は救命活動を行います。

これと並行して近くの人に助けを求め、
救急車を要請してもらいます。

●さらなる損傷を防止する

西岡選手は意識があり、手なども動かしていたようですが、
一般的には意識のない選手に対し、
さらなる損傷を受けないように予防することが大切です。

頸椎を固定する装具(ネックカラー)など装着し、
評価をしている間でも頭部・頸部は固定をする必要があります。
頸椎などが骨折していた場合、
体を動かすことで神経などを痛めてしまうことも考えられるからです。

今回のケースでは野球場内に救急車が入ってきましたが、
これもなるべく体を動かさない状況にすることが優先されたからです。
また搬送時にも振動で頭部や頸部に負担がかからないよう、
全身を固定する必要があります。

●意識のある場合

意識のある選手はそのまま体を動かさないように指示をし、
手足のしびれ、感覚の確認、脱力感、頸部の痛みなどについて
「はい」「いいえ」で答えられる簡単な質問を行って、情報収集します。

※これをクローズドクエスチョンといい、
 ケガをしている選手が動揺していても答えられるように配慮する。

このときに選手が手足のいずれかが動かないといった運動制限や、
筋力発揮ができないといった症状を訴える場合、
すみやかに頭部と頸部を固定して救急車を要請するようにしましょう。

筋力の低下や運動制限は頸椎損傷によるものだけではなく、
さまざまな要因が考えられ、一過性のものである可能性もありますが、
最初にお話しした、

「最悪の事態(頭部・頸部損傷)を想定して対応する」

ことを忘れずに迅速に動くようにします。

***

こうしたことをまとめてありますので、
ぜひ参考にしてください。

【参考ページ】頸椎損傷が疑われるとき
http://www3.plala.or.jp/nyarome/tre/kega/kega12.htm

ここまで書いてくると、
脳震盪のこともふれたくなってきましたが、
一年前に書いたメルマガ原稿をリンクしておきます。

よろしければこちらもぜひ♪


●「スポーツ現場における脳震盪セミナーより〜前編」

なるほど週刊トレーナーニュース367号(2013/2/25)
http://archive.mag2.com/0000184398/20130225200000000.html


●「スポーツ現場における脳震盪セミナーより〜後編」

なるほど週刊トレーナーニュース367号(2013/3/4)
http://archive.mag2.com/0000184398/20130304200000000.html

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◆トレーナーを支える元気の出る言葉
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「どうでもいい」と思ったアドバイスほど、取り入れる価値がある

【仕事に活きる禅の言葉】
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4763133187/dosportstrain-22/ref=nosim

スティーブ・ジョブズが禅の影響を強く受けたというのは、
よく知られたことですが、禅の言葉を学びながら、
ビジネスで活躍されている方は多いんですね〜!!

会社経営をしながらも禅の魅力にとりつかれ、
曹洞宗高雲山観音寺にて得度、仏門に入って禅の研究に傾倒される
島津清彦さんが、心にとめておきたい禅の言葉を
わかりやすく解説されています。

今回紹介した言葉は「平常心」に由来するもの。

「平常心」を保てない人は、
普段の何気ない業務においても失敗しやすく、
他者の有益なアドバイスにも素直に聞き入れず、
成長するチャンスを自ら放棄しているようなもの、とのこと(-_-;)

島津さんにもそんな苦い過去があったそうです。

「人はえてして自分のほうが正しいと思い込みがちですが、
 必ずしもそうであるとは限りません」

常に平常心であり続けるために、
自分軸から一歩引いた目線を忘れずにいたいですね〜。

【仕事に活きる禅の言葉】
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4763133187/dosportstrain-22/ref=nosim

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◆編集後記
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西岡選手は鼻骨骨折と胸部の打撲、左肩鎖関節の脱臼と診察されたそうですが、
その後、左右の第一肋骨が折れていたそうですね・・・。
やはり思った以上に衝撃は大きかったようです。
頭部もかなり激しく打ち付けていましたし、
プレー復帰まではしばらく時間がかかりそうですね(;_;)

今回のメルマガはいかがでしたか?
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 掲載不可の場合は、その旨一言お書き添えいただければ幸いです)


では次回426号でお会いしましょう☆


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