なるほど週刊トレーナーニュース 

真面目にスポーツトレーニング!

 

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【なるほど週刊トレーナーニュース】
 http://www.mag2.com/m/0000184398.html

                                                            (第49号)

                                                      平成19年 1月22日

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こんにちは、ニャロメです。

何年かぶりに風邪らしきものを患いましたが、
生活習慣や精神面の甘さに反省です(-_-;)

咳のし過ぎで腹筋が痛くてしかたがないのですが、

「これはどこの筋肉?」

と咳をするたびに腹をおさえては考えています。
人間の体は面白いです。

では49号のご案内です。


【本日のメニュー】

 ◆今週の活動ダイジェスト

 「クッション役のトレーナー」

 ◆今日のネタ帳・ピックアップ

 「膝の痛み・分裂膝蓋骨」

 ◆トレーナーを支える元気の出る言葉

 「自信は守っている約束の数に比例する。大きさではない」

 ◆編集後記

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◆今週の活動ダイジェスト
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【クッション役のトレーナー】

今週は学校が試験期間に入るとのことで、
全体で練習する時間は短めに、課題練習は長めに。
休日はフィジカル面を徹底的に。

という感じの一週間でした。

ワタシはチーム練習に出たり、出られなかったり。
2日グランドに行かないと、

「なんでサボってるんですか?」

と選手から厳しい?ツッコミを受けることに(-_-;)
サボってません。


この時期は「練習できるんだけど、でも痛い」というケガに対して

●痛いけど練習していいものか、休むものか

●どのように対応すればいいか、病院に行くほうがいいか

●練習後のセルフケア、トレーナー対応

などのアドバイスが中心で、
実際にワタシがいなければいけない場面というのは
そう多くはありません。

ただケガに対する不安を取り除く、という意味では
相談できる人が現場にいるというのは大切なことです。

特に監督に絶対的な権限があって、

「痛いから休みます」

とはいいづらい環境ならなおさらです。

トレーナーはそういった意味でクッション役としても
活躍しているのです。


トレーナーは選手から相談を受けた際には、

●的確なスポーツ傷害の状況を把握する

●スポーツ傷害に対する見解を示す

●必要あれば監督に報告する

●選手のセルフマネジメントの甘さがないかを判断する

●選手自身で出来ることを指導する

などに気をつけて話をします。
セルフマネジメントの甘さについては、選手と話し合うことが大切で

「夜更かししてて、体調悪いです」

なんていうのは論外。でも

「テスト勉強で夜更かししてて、体調悪いです」

といわれると考えます。

テストが難しく勉強しなければいけないのであれば、
練習時間を考慮する必要があるし、
課題練習の時間は思い切って昼寝にあてることも必要かもしれない。

とそんな話もします。


学校生活が基盤にあってこそのクラブ活動ですので、

「ここが逆転しないように」

というのもワタシのチームの方針なのです。

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◆今日のネタ帳・ピックアップ
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【膝の痛み・分裂膝蓋骨】

分裂膝蓋骨というのは文字通り

「膝のお皿の骨」が「分裂」した状態のことをいいます。
二分膝蓋骨ともいわれるようですが、
二つだけではなく三つ以上に割れる状態もあるそうです。

《参考:有痛性分裂膝蓋骨》
http://www3.plala.or.jp/nyarome/tre/injury/injury74.htm

膝蓋骨が割れていても痛みが出ない場合が多く、
痛みが出るものを有痛性分裂膝蓋骨といいます。

これは小学校高学年から中学生あたりにかけて、
スポーツ活動を盛んに行った結果、
生じたスポーツ傷害です。

成長してから膝の痛みを訴え、
レントゲンで分裂膝蓋骨を確認しますが、

「いつなったのか?」

という疑問に対しては小学生、中学生頃ではないか?
ということなのです。

●成長痛はなぜおこる?

成長期に起こる膝や足の痛みなどを一般的には
「成長痛」といいますが、
なぜこのような痛みが起こるのでしょう。

大きな要因の一つとしては、

「骨と筋肉の成長スピードの違い」

があげられます。

骨は成長期には長軸に沿ってグングン伸びていきますが、
筋肉はそのスピードについていけずに伸張され、
過伸張されることで筋肉の付着部分に痛みが生じるのです。


膝蓋骨にも筋肉は付着しており、
過伸張された筋肉は膝蓋骨を引っ張ります。

分裂膝蓋骨に影響のある筋肉はおもには外側広筋です。

まだ骨の成長段階で柔らかい膝蓋骨を、
ある一定のストレスで引っ張り続けることで、
骨は完全に一つのお皿になりきれずに分裂したような状態で
完成してしまうということなのです。


このような状態を未然に防ぐためには、
小学生、中学生の頃にしっかりとしたセルフケア(ストレッチ)を
指導することが大切なのです。

ではもう大きくなってしまった選手の分裂膝蓋骨はどうするのか?

ということは長くなってしまったので来週書きますね。

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◆トレーナーを支える元気の出る言葉
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●「自信は守っている約束の数に比例する。大きさではない」

【新・自分を磨く方法】
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4887595123/dosportstrain-22/ref=nosim

トレーナーは知識・技術もさることながら、
一番大切なのは人間性だと思います。
どの職業にもいえることだと思いますが。

選手との約束を守る、決められたことを守る。

この積み重ねは自信を作り出すとともに、
信頼を構築していくのだろうと思います。

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◆編集後記
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咳をして腹筋が痛くてつらい、というので思い出したのは
昔、ワタシがヨットに乗っていたときに頭をケガして流血した事件?

4針ほど縫い、ケガの部分が毛がなく、痛いし。
で、気がついたのです。

笑っても痛かった(^^ゞ

皮膚は頭全体を覆っているので、表情筋を動かすだけで
頭も引きつって痛かったのです(笑)。
いや〜懐かしい。どんくさいことこの上ないです。


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